『海賊戦隊ゴーカイジャーVS宇宙刑事ギャバン THE MOVIE』を見てきました
『海賊戦隊ゴーカイジャーVS宇宙刑事ギャバン THE MOVIE』を特撮好きの友人を誘って観てきました。
※若干のネタバレを含みますので注意
正直なところ、わたしはゴーカイジャーはほぼ見てなかった(いろいろ故あってしばらく戦隊物から離れてました)ことと、ギャバンもかれこれ30年ということで、公開前にwebのトレーラーを見た感じでは序盤に顔見せ的なサービス出演くらいかな?と思って、正直そんなに期待してなかったんですよ。
いやもう、大満足。
期待してないなんて思っていて大変失礼しました!という感じで。
まさかこの歳で特撮見に行って涙出るとか考えもしなかった。
はっきりいってこれ、めちゃめちゃ面白かったです。
ゴーカイジャーについてはTVをほぼ未見なんであまりくわしくはわからないから突っ込まないですが、いや、まあ、カッコいいかな、と。また商売的にも美味しい設定の戦隊だなぁって思いましたね。それを抜きにしてもとにかく熱い。面白い。熱いといっても今風にちょっと斜(はす)にクールな部分も持ちつつも芯は熱いというのは面白いなぁ、と。
そして楽しみにしていたギャバンですが、もうすごいのなんのって。
webの予告でのアクションシーンってクライマックスあたりかと思ってたら、あれ、ほぼ序盤なんですね。もうそれでびっくり。だからギャバンの出番は捕まっちゃったらもうあまりないのかな?と思ってたら全然そんなことなくて。
序盤からかっ飛ばしまくりというか、コンバットスーツを蒸着する前の生身でのアクションのキレが見ごたえありまくり。一条寺烈のままのときの大葉健二さんのアクションがとにかくすごい。歳を感じさせないスピーディーでキレのあるアクションが健在でとにかくカッコいいんですよ。
そしてギャバン強すぎワロタw
ゴーカイジャーももちろん強いんですが、ギャバンの強さは今こうやってみるとチートじみてますね、もう半端じゃない。5対1で引けを取らないどころか、ひいき目ではなく一歩引いて見たとしてもリードしすぎ。装備も強力すぎで電子星獣ドルの一撃でガレオンがほぼ沈みかけるとか鬼のような威力w
蒸着してからもその力の差はすさまじく、『バリアー!』は思わず笑いそうになりましたね、ああそういえばそんなこともできましたねギャバンさん、という。ギャバンのバリアーを初めて見たゴーカイジャーファンの子供がどう思ったかは知りませんが大方「え゛~」ってなところかと(苦笑)。しかし『広い宇宙の犯罪者に対抗する刑事としては、このくらいの装備がないと』というのもわかるんですが、ひさしぶりに見たギャバンの威力は衰えるどころか健在で、ものっすごくわくわくして見られました。
敵方の怪人が佐野史郎さんというのもなかなか面白かったです。演技そのものももちろんなんですが、もうその存在感だけでいろいろ想像させるだけに、しかも役柄的にドン・ホラーが絡んでるとなれば、なるほど納得。このくらい迫力のある役者さんでなければ…というキャスティングもすごいです。
そして久しぶりに聞きました『宇宙犯罪組織マクー』おぉー、という感じです。今のお子さん的には「??」という感じでしょうが…たぶん声で聞いても頭に字面が浮かばないんじゃないかなぁ(苦笑)。ギャバンは魔空空間にある魔空監獄にとらわれてしまったとマーベラスさんをけしかけ、その隙を狙ってガレオンを奪おうとするバスコに対して現れる新戦隊・ゴーバスターズ、この展開はほんとおいしいですよね。その魔空監獄にさらわれたギャバンを助けるためにレンジャーキーを差し出すのがデンジブルーとバトルケニヤというのも、おいしい流れです。魔空空間とかひさしぶり。場面が変わってどーみても採石場ですが魔空空間だとわかるところが熱い。いろいろニヤニヤがとまりません。生身で飛び込んでいくゴーカイジャーもすごいんですが。
しばらくはゴーカイジャーの活躍する場面が続くんですが、そこもマーベラスさんの過去にギャバンが絡んでいたり、そこでまた面白いやり取りがあったり、アクションもふんだんで見ていて飽きさせません。
魔空監獄に捉えられていたのがギャバンだけではなく過去の戦隊ヒーローと戦ってきて改心した悪役たちというのも、なかなか面白かったし、うまいファンサービスだなぁと思いました。
そしてギャバン救出後の怒涛のアクションシーン、ギャバンの蒸着とゴーカイジャーの変身シーンをギャバンの当時の蒸着プロセス風にしっかり見せてくれたりとか、見どころ満載です。
一件落着後のマーベラスさんと烈の語り合いは泣かせてくれました、やられたと思いましたよ。カッコよすぎます。
とどめに一条寺烈・曙四郎・青梅大五郎の大葉健二さん三役共演!今の技術だからこそこの共演が自然にみえるというのもあるんでしょうし、ここはもちろん全編通してシリーズものとして年月を重ねてきたおいしさが余すことなく活かされているなぁと、もう大満足でした。
一緒に見に行っていた友人もおなかいっぱいで満足すぎるとすごい喜んでました。ギャバンブートレグのデザインもラストのギャバンとの決戦の暗がりに映えるように光るパーツが本物のギャバンとの対比で赤基調なのかなとか画面も考えられてるなぁとか。ギャバン自体があの色合いだから当時の魔空空間での戦闘やギャバンダイナミックの演出を覚えている人ならおわかりいただけるかと思いますが、明るい青空のもとよりも暗い中でのアクションの方が映えるので、決戦シーンは魔空空間から脱出してしまいどうするのかと思ったら広い廃ビル内の暗闇での戦闘だったりとよく考えられてるなぁって感心してまして、なるほどなぁと思いました。
正直ギャバン復活かつ初映画ということで釣られたわけですが(苦笑)、全編通してサービス満点で、ギャバンのおいしいところも余すところなく入っていて物語的にも熱く、そしてギャバンやゴーカイジャーだけでなく新シリーズの顔見せもやってしまうとか。シリーズファンへのお楽しみも盛り沢山という、本当にお祭り的な面白い作品で感激しました。
シリーズもののファンサービスとはこうだ!というのを心の底から感動として味あわせてくれた逸品です。
見に行って良かったです。
過去にギャバンを見てわくわくした人も今ゴーカイジャーに熱くなってる人も是非どうぞ!という一本でした。
いやー、本当に面白かった。
上映時間があっというまに終わってしまったと感じた映画はひさしぶりでした。
大満足すぎてソフト化待ちきれないくらいで、なんとか時間が取れたら、もう一度とは言わずできれば二度三度くらいは、また見に行きたいですね。
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