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2015年10月10日 (土)

ハイレゾ対応機種中、バッテリー持続時間最長のwalkman NW-ZX100を買いました

 ながらくご無沙汰です。
 更新が滞っていてすみません、諸事情あって放置になってましたorz

 NW-ZX100、買いました。
 発表からずっと気になっていて、予約開始されたらその時点でケースとともにポチってました。
 どれだけZX2に我慢ならなかったんだよ?って話ですが…。
 今読み返すとZX2の感想が欺瞞に満ちていて頭抱えたくなる次第ですが、4極のせいで散々悩まされて騙し騙し使ってきたのも、これで終わるかと思うとスッキリします。
 それはさておき。

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 このところのソニーストアで買うと必ず入ってるごあいさつ。

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 パッケージ斜めから。ZXシリーズなので、相変わらず分厚いです。

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 パッケージ正面。ノイズキャンセラーのロゴが…orz
 あと、LDACが追加。

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 パッケージ背面。aptXも対応。BTに関しては充実してます。

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 開封すると保証書がこんな感じで入っています。

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 内箱が…ZX1は、もっと凝ってた気が…気のせいかも?

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 内箱。それなりに豪華感あります。

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 内箱をあけると、こんな感じで本体が入っています。またハイレゾシールが…邪魔くさいので、はがしてどこかへ貼り付けておきます(苦笑)。

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 ポータブルアンプを使用するときの段差埋めのためのスペーサーと、予備のWM PORT用ラバーキャップ。今回、ラバーキャップは、イヤホンを通す穴のない、汎用タイプです…これ、絶対なくすぞ…というわけで、ZX2のものが流用可能なので、流用することにします。ZX2の記事でも書いていますが、ソニーのサービスで1個税抜100円で買えますので。
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 そういえば今回は付属ケースがありませんorz
 なんか残念ですね。いつもなら箱の中でケースが入っている場所が開かないので、なんでかなーなんて思っちゃいました。ケースは各自用意しろってことみたいです。まあ、ZX1/ZX2ともに付属ケースは使わなかったので、これはあり。

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 エージング…とありますが、バーンインについてのガイド。
 うちでは相変わらずXLO Reference Recordings Test&Burn Inのバーンイントラック、これの吸い出したものと左右チャンネルを入れ換えたものを1本のWAVファイルにして鳴らしてます。
 100時間とありますが、ZX1とZX2でのこれまでの経験上、200時間は必要と思われます。ということで、まだまともな音は聞けてないのと、最低でも来週末くらいにならないと、それまでに上がってきているZX100の音質の感想はあてにならないと考えていいと思われます。
 それから再生するコンテンツ等は関係ないとの記載がありますが、んなこたーねーよ!と思います。これは考え方として、わたしも『まみそコラム-まみコラ-/まみそ的エージング論』の考え方に比較的近いというか、こちらの考え方には同意するものなので。音源や環境等を整えないと、テキトウなバーンインには、効果が薄いと考えます。そこらは語り出すと長いので割愛しますが、メーカーが音質にこだわっていると言っておきながら『関係ない』と斬ってしまうのは、ちょっとなんだか残念だなあ…と思っています。

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 本体底面。このラバーキャップは失くすでしょ…たぶん。なので、ZX2のイヤホン穴付きのものを流用するようにします。一応また在庫追加しなきゃな…。
 ストラップホールもここ。それからイヤホンジャックの真鍮ガードは、かなりおとなしくなりました(苦笑)。ZX2では恐ろしいまでの存在感でしたが。

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 本体背面。背面のデザインはほぼ引き継がれています。一応、基板上のパーツ収納等の意味もあるので、無駄ではないのですが。ポタアンと組むときが、ねー…。それとラバー部分のテクスチャーはサイズにあわせてかなり細かくしたというこだわりがあるようなんですが、個人的には本体サイズが小さくなっても、あのシボはそのままでよかったんじゃないかなー?という気もしなくはないです。まあ、これはこれで。

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 ケース。今回はサイズも小さいので安くてよかったです。

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 ケース箱背面。こだわりの革ケースですが、表面処理とかはZX2のケースの方が好みだったかな…。あと、相変わらず手帳開きなんですが、これ、確かF800かF880のときにも書いた気がするけど、A860のソフトケース同様に、上にフリップして開くケースにしてよ!って思うんですけどね。特に今回は本体サイズ小さいんだし、本体横に操作キーがないんだし。操作しづらいのです。

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 本体情報。115GBで、これまでのAndroid機と違ってシステムがそこそこ食ってるとかは無さげなんですが、ハイレゾ聞かないにしてもFLAC運用始めると、128GBという容量は手狭感ありますね。やはり本体内で256GBは欲しいところ。

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 プリロードされてるデモ曲はこの4曲。店頭で従来機と試聴する際の選択の幅が狭いのでちょっとつらいところですね。

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 転送速度ベンチ。
 実質的には9MB/secくらい出るでしょって思うんですけど、ZX2からPC経由でZX100に転送してるときは、6MB/sec程度で、105GBの転送に4時間強かかりましたねorz
 PCから直接転送した場合は、9MB/secは出るんじゃないか?と思います(まだ試してないです)。


 さて。
 音質ですが、現時点での換装はあてにならないことを踏まえたうえで、開梱直後としてはとりあえずまあまあ。ZX1のときみたいに「1か月育てたF887より、なんだかひどいんだけど?」とか、ZX2のように初手から気持ち悪い?とかはありません。
 念のため…音質についてはMDR-EX800STの素の状態のもので、ノイズ確認はC710で行っています。
 懸念されているノイズキャンセラー搭載によるノイズは、ないようです。鳩は飼われてないようで一安心。
 ホワイトノイズとかいわれてる残留ノイズは、残念ながら、あります。これはC710だけでなくてEX800STでも聞こえちゃうレベルなので、イヤホンによっては、気になる人は気になるかもです。大きさは、ZX1やZX2よりも抑えられてるんじゃないかな?とは思うんですが、皆無ではないのが本当に残念。ここがクリアになれば、海外製他社音楽プレーヤーに音質面で対抗できる土俵に立てる感じなんですけどね。

 バーンイン後の音質には期待したいところです。現状でも、おそらくZX2超えくるか?という感じなので。
 いわれていた音質の方向性は、ZX1寄りに振り戻されていると感じます。ただ、ちょっとZX2っぽい雰囲気も感じるので、現時点での判断は迂闊かなあ…という気も。200時間経過後で、改めてここらの感想はアップデートしたいです。
 方向性的にZX1寄りに戻っているのであれば、各種イヤホン・ヘッドホンや、ポータブルアンプをつないだときに、それらの音をきっちり楽しめるつくりになってるのではないかな?と思います。現時点でもZX1だと、そういう個性を持ってますので、この稀有な個性がきちんと受け継がれていれば…ですね。ZX2はそこらへんが本当に残念だったので。

 ひとまずは慣らしが終わるまで、音質の部分はまた後日…ということになります。来週…くらいかな?現時点でも一応27時間くらいは鳴らしっぱなしなんですが、バッテリーが1目盛りも減ってないのは驚愕です。
 そう、ZX100の最大の売りはおそらくは音質やノイズキャンセラーなどではなく、ハイレゾをそれなりの音質で再生できるプレーヤーとして、最長のバッテリー持続時間という性能だと思われます。ここ大事。なにげにどこのメディアでもあんまり触れてない気がしますが、そう、現時点でのハイレゾ対応機が数ある中で、トップのバッテリー持続性能なんです。この方向性を見ると、walkmanが音質重視といいつつも、やはり最優先は携帯性なんだなっていうのはわかるような気がします。それが別にダメということではなく、ポータブル機器としては大事な性能ではあるので、一つの方向性がはっきりしていて良いかな?とも思うのです。ガチで音質重視勢からは、walkmanはもう開発からダメだ…って感じで見られてる面も否定はしませんし、わたしも一度は、一機種でもいいから、ひとまず他社を圧倒するような音質のものを出して欲しいとも思いますが、ZX100という回答を見ていると、まずはマスに向けて…って志向なのだろうなーということもわからないではないので。

 ではまた、来週あたり、改めて聞き込んだ感想を書けると良いな、ということで。


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2015年7月30日 (木)

NW-ZX2の4極ジャックについて、walkman井戸端会議の結果を受けて、さらに考えてみた

 ヘイ、ジャック。あれはプラグのせいじゃないか(ジャック違いだろ)。

 などと雪風ごっこはさておき。
 NW-ZX2の4極ジャックとそれにまつわる音質の違和感について、イヤホン側を4極プラグ化したときのパターンについては、先日のwalkman井戸端会議で、開発の佐藤(朝明)氏から「プラグの母材の影響が考えられる(R側GNDに用いる部分のピンの金属がその部分だけ大きいため)」というご意見をいただきました。
 こちらとしては3極プラグ接続時の気持ち悪さなども軽くお伝えはしたのですが、そもそもあちらが興味があったらしいのが4極接続時でのGNDの接続位置による音の変化だったため、3極プラグ接続での音の件には話がほとんど及ばなかったことと、ZX2の本体側については並々ならぬ自信を見せられた感じだったので(材質担当の方からは「ジャックのGND/Rの接触圧が弱い恐れがあり、それが原因かも」とのお話はいただけましたが)、それはわからなくもないんだけど事実違和感は出てるよねえ…っていうことで、追試してみました。
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 これら変換ケーブルを以下の状態にしたZX1につないで試聴していきます。
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 この写真の状態で、イヤホンプラグの根元のところからGNDが二分されて、4極ジャックへ結線されています。
 4極ジャック部分はZX2同様の『L/R/L・GND/R/GND』の配置となっています。
 「え?なんでZX2のジャックの件の追試なのにZX1なん?」というのは理由が。
 これら変換ケーブルのジャック部分は全部4極です。つまり、ZX1に接続して、擬似的にZX2同様の4極の状態を作り出して、それで違和感があるかどうかなどで判断してやろう、というわけです。
 これでプラグ側だけが原因ならば、ここに3極3芯のイヤホンを接続したときにZX2で感じるような違和感は発生しないであろう、ともいえるからです(このパターンは後述)。
 用意した変換ケーブルの結線は以下の通り。
 1:LをGND/Lに落とす、RをGND/Rに落とす(普通の4極接続)
 2:LをGND/Rに落とす、RをGND/Lに落とす(誤った4極接続)
 3:LをGND/Lに落とす、RをGND/Lに落とす(ZX2のGND/Lのみに落とす4極接続)
 4:LをGND/Rに落とす、RをGND/Rに落とす(ZX2のGND/Rのみに落とす4極接続)
 5:LをGND/LとGND/Rに落とす、RをGND/LとGND/Rに落とす(一般的な3極接続)
 これだとわかりづらいから、プラグの先端から『信号・信号・GND・GND』となっているので、たとえば1なら『LRLR』という風に書いていきます。
 5パターン用意しましたが、ZX2での試聴において、『LRLL』と『LRRR』に差があることははっきりわかっているので、まず、ZX1でも同様かを試してみました。ZX1に3極プラグ~4極ジャックの変換を接続した状態で、それぞれの変換ケーブルを経由して4極4芯のイヤホンで聞きます。結果は、やっぱり『LRLL(プラグ部分からはLのGNDだけを拾ってイヤホン側ジャックのL/GNDとR/GNDに接続している)』のがマトモに聞こえます。『LRRR(プラグ部分からはRのGNDだけを拾ってイヤホン側ジャックのL/GNDとR/GNDに接続している)』だと全体的に微妙にディレイがかった感じというか、気持ち悪い。
 差があることがわかったので、佐藤氏の仰られる「自作用プラグに原因がある」のは、まず間違いがなさそうです。
 これでまず、4極4芯時で、自作用プラグが原因で音質に影響があることはわかりました。
 次に、では、この『LRLL』の変換ケーブルを用いてZX1を4極ジャック化して、そこに普通の3極3芯のイヤホンを接続します。つまり、プラグ側のGNDにジャック側のGNDが2接点で接触している、ZX2と同様の状態です。その状態とZX1直結(つまり3極ジャックに普通に3極プラグのイヤホンを接続している状態)を比較します。
 結果は…『LRLL』経由だと、ZX2直結ほどの強さではありませんが、ZX2で感じた気持ち悪さに近いものが再現されましたorz

 以上の結果から、まず自作用4極プラグそのものに音質に影響を与える原因があることがまずひとつ。
 それから、ZX2にいわゆる一般的な3極3芯のイヤホンを接続した場合の違和感は、4極でGNDが2接点あるところに3極プラグを接続して、本来1点の接触で接続されるGNDが2接点で接続されることにより違和感が生じるのではなかろうか?ということと、GND/R側の端子の接触圧の問題により違和感が生じるのではなかろうか?ということが考えられます。
 ※今回の実験では変換ケーブルを連結している都合もあるので、『4極ジャックに3極3芯のイヤホンを接続』したときの違和感は、その連結による原因もないとは言い切れない部分もありますが…。

 これはあくまで一例にすぎませんが、少なくとも試してみた結果は、こうでした。
 ZX2に限らず、GNDを分離した4極ジャックを採用している製品が他にもありますが、こうして実験してみた結果では、おそらくそれも聴感上でなにかしらの不具合は生じさせているはずだと思われます。必ずしもそうとは言い切れませんが、この4極ジャックによるGND分離という手法は、リスクがないわけではない恐れがあります。3極プラグのイヤホン・ヘッドホンを接続するなら、素直に3極ジャックの方が安全だと思われます。
 で、ZX2については…やっぱり4極採用しない方がよかったんじゃない?と言わざるを得ない結果に。
 4極プラグイヤホン接続時はジャックそのもののGND/Rの接触圧の弱さや自作プラグの構造の問題で音おかしくなるし、3極プラグイヤホン接続時はプラグのGNDにジャックが2接点することから気持ち悪さを生じる(これにGND/Rの接触圧の弱さによる影響も出るので、より気持ち悪くなる)…ということのようです。
 ZX100なんて型番も聞こえてきていますが、それにはこの4極ジャック、採用されないと良いですねぇ…。
 それとオヤイデさんには、自作用4極プラグは、一番根元のコンダクターをスリーブと一体にしないつくりのものを出していただけるとありがたいかもです。

 ちなみにダメだと嘆いてばかりではどうにもならないので、現状のZX2でそれなりにちゃんとした音で楽しもうと思う場合は、4極化して結線をプラグの先端から『L/R/GND/非接続』というかたちで工作すると、よろしいかと思われます。


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2015年7月23日 (木)

walkman井戸端会議に行ってきました(後半)

 前半では開発スタッフさんによるZX2プレゼンと全員集まってる部分での質疑応答のところを思い出せるだけ思い出して書いてみましたが、こちらでは個別でスタッフさんと話をした内容を思い出せる限りで書いていきます。
 当日、ある程度、帰宅中か帰ってからとかでtwitterにもあげてたので、そこからも引っ張って思い出しつつ。

 プレゼンと質疑応答が終わって、会場内でスタッフさんとユーザーがまぜこぜになってから、まず気になっていたことがあったので、高音質SD・SR-64HXAを担当された後藤氏にお話をしに行きました。
 以前、SDをいろいろ比較したときに、ZX2はmicroSDスロットだけなのでmicroSDそのものの違いが出るんですが、これを標準のSDスロット搭載機(HM-602 Slim)で聞いたときに、microSDを標準SDにするのにSDカードアダプターを使いますが、そのアダプターによって音がいろいろ変るということで、この辺どうでしょう?とお話しを伺いました。失礼ながらソニーさんのSDアダプターはあんまり音が良くない…とお話しさせていただいたところ、やはりというか、こちらから言うまでもなく認識はされていたとのことでした。他社製のものと比べても音質的には落ちる、これは他のカードと同じ汎用のアダプターを同梱しているからです、とのことでした。専用のアダプターは開発されないのですか?とお伺いしたところ、コスト的に厳しい…というお話でした。できればやりたいのだけれど、それが商売として成立するレベルで生産まで含めてできるかを考えると、難しい、とのこと。ただ、機会があれば…とも。
 そして、今回のSDは64GBということで、容量的に128GBは今後予定はありますか?と聞いたところ、開発は進めていて出せる目処もある程度立っていて、出せれば発売したいということでした。問題は値段で、今回の倍で3万くらいにはなるかも…とのことでしたが、現行の64GBでも内容考えたら高いわけではないし、3万くらいならありがたいので欲しいですって話しましたら、値段的にはハイスピードモデルと同様の設定なので確かに高めにつけてるわけではないし、2枚買いして好評いただいているユーザーさんなどもいらっしゃるとのことで、確かに並行輸入などの製品と比較してしまうと高いが、品質管理を行っているモデルとしては他社や同社製と比較しても大きな差はないので、むやみに『高い』というだけの指摘の理由もわかっているから気にはなるけど理解はしてほしいという感じで。
 それと、microSDXCでの128GBという大容量化の方向性だけじゃなくて、標準サイズのSDカードでの高音質SDカードというアプローチも試してみたいということでした。これなら大容量化もmicroSDと違って安価で達成できることもあり、期待したいですね。
 現状の製品はハイレゾの24bit192kHzのファイルを再生のために転送する速度としてぎりぎりだそうで、これを今後速度を上げて現状のものと同様に音質劣化を抑えられるかなども研究中とのことでした。
 今後がとても楽しみになるお話で、特にmicroSDXC128GB版や標準サイズSDの件は期待したいです。お話いただいた後藤氏に感謝です。

 ZX2でシャーシまわりの担当の方(いろいろ伺ったのにお名前失念してしまいました、本当にすみません…)、削り出す前のアルミブロックと削り出されたあとのシャーシを見せていただきました。
 アルミの塊の状態だとかなり重いのですが、シャーシだけになると結構軽かったです。ということは、ZX2のあの重さは、銅プレートやバッテリーなどなんですね。削り出した後の削られた部分も、再度溶かしてまた塊にしてシャーシを作っているとのことでした。
 また、他のところの記事でも書かれていた真鍮製のZX1も見せていただきました。
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 写真ではちょっとわかりづらいですが、これグロス仕上げで製品版と違ってかなりギラギラしてるんですよw
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 背面からだとこんな感じですね。
 シリアルナンバーが面白いです、1234567てw
 実際に手にすると、かなりずっしりきます。重いです。見た目がギラギラしてグロスなので、ノーマルのZX1と比べてこれはこれでカッコいいなぁと思うのですが、プレゼンのときに出ていた話だと、高域が伸びないで詰まった感じになるので却下な材質だそうで…手で持つだけじゃなくて試聴させてもらえるならさせてもらえばよかったなーと今になって後悔してます(残念)。
 それと、これも公開するな!という指示があり秘匿されていたものだそうですが、ちょっと前に別の機会で公開したので今回発じゃないんですが…と出されたのが、銅板を搭載してバッテリーを大型化したZX1の改造版。
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 奥にあるのがZX2のアルミブロックと削り出されたあとのシャーシ。手前のがZX1改造版ですが、銅板が酸化してか茶色くなっちゃってます。プレゼンのときには音質佐藤氏から「こうなっちゃうので酸化防止と接触抵抗低減のためにZX2では金メッキを施した」とのことでした。
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 背面をアップで。確かに銅板が使い込まれた10円玉みたいになっちゃってます。
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 ジャック周りはこんな感じ。改造版は真鍮のジャックガードがなくてちょっとジャック周りが心配?
 ちなみにこれも重量そこそこあります。結構ずっしりきましたね。ZX2の重量増の原因がバッテリーというのがわかる感じです。
 それと、かなり間近で基板の写真を撮らせていただくことができたので、気になっていたクロック部分を撮らせていただいたのが、これ。
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 実物は全然小さくて、ミリ単位なものが2つ載ってます。クロックといえばPCやゲーム基板に搭載されてる1cm~1.5cm角のようなのしか見たことがなかったので、こういった小さいのは初めて見たのでちょっと面白くまた感動しました。そして、このどちらかかはわからないですが、追加搭載された44.1kHz系のクロックがCD音源やSACD音源の質の向上に寄与している、と。ZX1で感じた「変換してるよね?」といったようなこもり感が払拭されたのはこれのおかげ。
 それから、ジャック周りも撮らせていただきました。
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 ここまで間近で撮れる機会はめったにないということで…パターンを見ると、LとRの信号が左右対称で配置されてるのの間に件のL/GNDとR/GNDのポイントがあるんですが、わたしはあの聞こえ方から、ここもひとまずは分かれてると思ったんですよね。ところが見ての通り、直接ベタでGNDに落ちてます。接触してること自体はケーブルとかを作るときにテスター当ててわかってたんですが、ここまで普通に落ちていて配線を引いてくるポイントを変えただけだとは思っていませんでした。じゃあ、あのL/GNDとR/GNDをそれぞれ別個で引いたり、入れ替えたりしたときの違和感ってなんなんだろう?というのはのちほど。
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 ジャック部分。ジャックは汎用品の採用で、基板を通して結線されて、さきほどの写真の基板とつながれます。細いケーブルはプラグの挿入検知用の結線だそうです。
 ジャック部分を見ても、もしかしたらこの基板が何か影響ある?という部分ですが、何とも言えず。ジャックそのものは検索するとかで調べれば使用されている部品はどこの何なのかは、もしかしたらわかるかもしれないですね。

 ここまで撮影させていただいたところで、一旦離れて、今度はソフトの原田氏にお話を伺いました。
 まずは本体に搭載されている12音解析、これ、エラーが出るファイルがあると解析そのものが完全に止まっちゃいますよね?
 で、エラーが出たファイルをスルーして処理は進めて、処理が一通り終わったら解析できなかったファイルのログを出したりするシステムにできないですか?とお聞きしたところ、実は本体用の12音解析のプログラムを作っていたところがいまはもうなくて、手を入れられない状態だそうで…。このクオリティで搭載するのはどうか?という議論もあったそうですが、ひとまず載せてある、ただ、12音解析を使うならMedia Go!でやっていただければ…というお話だったのですが、D&Dで使ってるんでってお話しましたら、そうですよねー…みたいなことに(苦笑)。一応、検討課題として持ち帰っていただけるとか。
 それからDSDの再生について、PCM変換はそれはそれで前の記事にも書いた通り、わたしはわりとネイティブ再生にはこだわってなかったりしますので(ネイティブ再生できてるからってDSDとしての音がちゃんと出せてるか?っていうとそうじゃない機器、ありますよね)、現状は内部変換再生でも問題ないかと思っているんですが、DSDをもっと広く楽しんでもらおうというのであれば、A10などの下位機種でもファームウェアの更新などでDSD対応できますか?という要望をお伝えしたところ、これも確かに…ということなので、検討してみますということでした。
 そして個人的にはこれが本命だったのですが、「ウォークマンクラシックス、復活しましょうよ!」という(苦笑)。
 これ、ZX1の銀座でのトークショーの質問のときからずっと言ってるんですが(あのときもその場でスタッフさん一斉に苦笑してたなーorz)、せっかく再生・停止や送り、戻しなどの物理キーが搭載されたんだから、画面タッチで操作するだけじゃないので、より楽しく使えるはずだ、と。これこそソニーらしい、むしろソニーじゃなきゃできない遊び心じゃないでしょうか?という部分で。名古屋でこの件をお伺いしたとき、そもそもこれ自体、原田氏がやろう!とアイディアされたものだということで、ZX1でも搭載自体はできるということをあげていたそうなのですが、要らないよって話がZX1のときの商品企画から出てお蔵入りになってしまったそうで(涙)。今回もうちょっと突っ込んで聞いてみました。
 このウォークマンクラシックス、F800で搭載されてたアプリなんですが、かつての懐かしいカセットウォークマンから代表的?な5機種をピックアップして、360度回転させたりアップにしたりして見られたり、スイッチを押して再生するとカセットが回るアニメーションが入ってたりと、とても凝ったつくり。実際に実機を撮影してテクスチャーを作ったり、ボタンの操作音などもそれぞれ録音して仕込んであったそうで、実に力の入ったソフトだったそうです。これがF880以降では搭載されなくなったので本当に残念で…できれば収録機種も増やしたうえでアップデートのときにでも復活してくれたら嬉しいとお話させていただいたところ、もうこれはやってみましょう!というお話をいただけたので、大いに期待したいです!

 ある程度お話させていただけたので一旦引いて会場中央に戻ったところ、松尾氏から「例のケーブルの件、どうでした?」的なお話があり、そういえばまだ聞いていただけてないんですが、ということで、まず実際に4芯4極化したEX800STを聞いていただいたところ、標準とはかなり変わりますねという話になって、それから開発の方へご紹介いただけました。
 佐藤朝明氏に聞いていただいたところ、それぞれ変化があるということをご理解いただけました。材質の方にも聞いていただけて、それぞれの接続のパターンでわたしが自分のセット(ZX2本体)で聞いた違和感が、スタッフさんのセットでも同様に起こっているということもご理解いただけて、まず、個体差じゃないねという話で。佐藤氏も4極化されたZ5?を使われていたようなのですが、ここでプラグの話になりまして、わたしが実験用で使ったオヤイデのプラグと佐藤氏が4極化で使われていたのも同じオヤイデのプラグで(わたしのは実験用にコストもあったので金メッキ、佐藤氏のはロジウムメッキのでしたが)、このオヤイデのプラグ、実はオヤイデと非公式ですが協業的に作られたものだそうでというお話をいただけました。4極のプラグはそれまでは微妙に寸法違いなものが出回っていたりしたので、それがプラグ検出のピンに当たって誤動作の原因になったりするためZX2の発表当初は4極プラグなのを伏せていた経緯があったそうですが、発覚後にオヤイデから「こういうのを作りたいんですが」的な話があり、それでジャックを持って行ったりして寸法を合わせているので、オヤイデのプラグを使う分には誤動作等での問題は発生しないようになってますということでした。
 そこでRのGNDを使ったときに出る違和感ですが、佐藤氏からは「もしかしたらプラグの母材の関係でインピーダンスに相違が出ているからかもしれない」とのことでした。これら自作用プラグは3極なら先端から二つ目までは、4極なら3つめの極まではほぼ同様にプラグ内部でピンにはんだ付けするつくりですが、一番根元の極はケーブルを被膜ごとかしめるために母材が大きくなっていて、他のピンと同様にはんだ付けしたとしても、母材のもつ差異が他のピンよりも大きいので音に影響が出てしまっている可能性がある、とのことでした。
 セットそのものはジャックの部分までは問題なく仕上げているので、RのGND部分が問題であるなら、プラグに問題ある可能性が高いそうです。
 あと、材質担当の方からは、ジャックそのものが汎用品で、そのRのGNDの接点が接触圧が緩い可能性があり、もしかしたらそれも影響しているかもしれない…とのことでした。
 ただ、プラグのみが原因だとすると、わたしが4極化したEX800STのプラグ部分はMDR-1Aのオプションケーブルの4極プラグそのままを使っていて、それでもやっぱり違和感があるのですが…ということでこれも聞いていただいて、1Aのオプションケーブルのプラグ部分は樹脂で固められているので内部構造は削らないとわからないとのことでしたが、4極接続で実際に違和感があること自体は確認と認識していただけたのと、佐藤氏からも「これはうちでも実験してみよう」というお話をいただけたのは大きかったです。
 ひとつミスったなーと思うのは『普通の3極3芯のイヤホンなどでも違和感あるんですが』というのをその場で話に出せなかったこと。これはせっかく行ってるのに何やってんだか…と、帰ってきてから頭抱えて後悔したorz
 いやもうほんと、そっちこそがメインで聞かなきゃいけなかったんじゃないかね?と…。もっとも、開発さんが興味持たれてるのが4極接続の各パターンでの比較のケーブルで…というのも聞いてはいたので、なんとも。
 ※この4極接続やプラグに関しては、また別エントリーで別途ZX1を擬似4極化してみるなどの実験も後日行ったので、それはまた別エントリーであげてみます…。

 その後、そのまま佐藤氏と他のユーザーの方とでいろいろお話をしていたんですが、デジタルケーブルでWM-PORTから外部DACへ持ってくるのにPHA-3だと専用で短いケーブルを使えるのに他の機種用だと純正のUSB AメスのケーブルしかないのでUSB miniBやmicroBへ直接つながるケーブルを純正で出せませんか?という話は、USBの規格の関係でそれを作れないということでしたが、ここらはなんとかなるとうれしいところ。外部DACへの接続だと現在のケーブルだとどうしてもごっつくなってしまうので…。ちなみにPHA-3用のminiBの横にピンが出ているケーブル、あれはピンにも意味があるので折っちゃダメだそうで。あれとWM-PORTがつながることで、純正のデジタルケーブルがやっているようなホスト機能を持たせてるそうで。純正デジタルケーブルはWM-PORT側のコネクタまわりの部品を大きくすることで、それをケーブル単体で実現しているそうです。
 それで、デジタル接続なのに音が変わってしまう件は佐藤氏によるとソニーでもしっかり認識していて、計測では出ないしデータも一致しているのに音が変わるという現象については、計測部門も巻き込んで、どういうことなのかを解明しようという研究もされているというお話は興味深かったです。現在では測定で出ないことなので、とかくオカルト扱いされる領域の話ですが、その測定できない要素を定義化し、これを計測できるようになれば指標にすることもできるということで、かなり面白いんじゃないかと思います。デジタルケーブル、SDのスロットやSDカードなどでの変化、そういうものでの音の変化ですね。また、電源による音質の変化はデータには測定には現れないけど、あきらかに聴感上の差が出ることをなんとか『見える化』出来ないかは試みられてる…実現したらある意味では革命的だとも思います。オカルトで一蹴せずにそういう部分もしっかり研究されているというのは面白いしすごいです。
 この部分の話で興味深かったのが、デジタル接続では、SDでもケーブルでも、下流にストレスをかけない信号を送ってやることで音質が良くなる、という認識があるという佐藤氏の話。SDならカードやスロット、ケーブルならそれそのもので、もちろん本体側がノイズを出さないことが前提で。実際にいろいろ試された結果として、多少のノイズ等が乗ったり電源が不安定でも、デジタルの場合は受け側で計測するとデータ自体は変わらない、しかし、受け側がそういうものを受け取ると何らかの負荷がかかっているようで結果として音が悪くなる、と。逆に上流からクリーンな状態で信号を受け取らせると、綺麗に音が出る。なので、下流の機器をがんばらせないようにクリーンな状態の信号を届けられれば音は良くなる、ということはわかっているので、高音質SDと呼ばれる音質劣化防止なSDも、着眼点的にはそこだそうです。クリーンでない電気がくると受け側ががんばってしまい音が悪くなっているという発想は、わたしは考えたことがなかったので新鮮で驚きました。そういう見方もあるのか!と。これまでは極力ノイズ等を送らないケーブルなどを…とは考えていましたが。そして、やはり何事も『電源が大事』という話に。電力会社コピペの話とかも出て苦笑したりですが、冗談ではなく、電源はやはり大事でセット内から良好な状態を保ちたいということでした。

 他機種との比較については、ZX2は、やはり重いという意見が結構あるようで、『音が良くてバッテリー持続時間も長くて軽い』というものを求められていて、なかなか苦労されているようでした。ただ、その場にいたユーザーさんから出た「第一世代のAKのようなコンパクトなサイズで良い音を出してくれたら感動する」という意見には、その他のユーザーさんやわたしだけでなく佐藤氏もうなずかれていましたので、今後に期待したいです。可能ならA10のサイズでZX2レベルの音を出してくれると非常に面白いのですが…という話では苦笑されていましたが、実現できるならお願いしたいことではありますね(オーディオは基本的に物量ってわかっててそういう話をぶつける…)。
 また、OSについてはプレゼンのときにストリームで良い音を聞いてもらいたい(聞くだけならスマホでもできるけど『良い音』で聞いてもらいたいという狙い)からAndroidを使用しているということでしたが、コンパクトで物理ボタン込みの操作ができる本体なら、A860シリーズってかなり完成されていたんじゃないんですか?と話をさせていただきました。もし非Androidで展開されるなら、A860のようなスタイルに戻っていただきたいです、ということをお伝えしました。

 また、AKの話が出たところで、佐藤氏に「AKレベルの静寂性、S/N比を持たせて欲しいのですが」と申し上げたところ、「デジタルアンプなので…」と苦い顔をされていたのがちょっと残念だけど印象的だったというか、この手の指摘もわりといつもされていて、かつ解決が難しそうな問題であることを匂わせるような感じでした。っていうか、問題点として把握はされているんだなーと(涙)。動作時のノイズとかもなんですが、低減をお願いできれば、というのは、なかなか難しいことのようです…。かつてソニーが出していたD-NE920ってポータブルCDプレーヤーってデジタルアンプ搭載が売りなんですが、これはそんな現在のDAPのようなノイズは出てないんですけどね、そういう風に低減させることはできないのか、そこは現時点では残念ですし、今後に期待したいところです。

 それで気になっていたS-Masterについてはリバタン( @riever_ret )のS-Master(Walkman)考察というものもあるんですが、わたし個人としてもS-Masterはわりと肯定してます。『歪んだ音が歪んだままちゃんと再生できる』これは重要なことだし、デジタルアンプゆえのリニアリティがそれを確保しているのであれば、いまさら敢えてアナログアンプを搭載する意味もなければ、日和ってアナログアンプに戻る意味もないでしょう。よく目にする『S-Masterは音が悪い』という意見ですが、これ、良い悪いの価値判断ではなくて単純に叩いている人の『好き嫌い』だとわたしは見ています。下位機種にも上位機種にも同じものを載せてんじゃねー!って怒ってる人もいますが、それこそ筋違い。搭載できるなら広く搭載した方がスケールメリットもあるでしょうし。それはさておき。
 要は残留ノイズなんですよね。これ、わたしがKENWOODのHD60GD9ECからNW-A847に乗り換えたときの感想ですが、HD60GD9EC自体も前機種のHD30GB9からそれなりにノイズが低減されていたんだけど、A847はそれよりもずっとずっとノイズの量が少なかったのです。とはいえこれでも出ていることは出ているので、ということでA867でさらに大幅に低減されて、現在がその先のZXシリーズやA10などのS-Master HXになるわけです。残留ノイズ自体はかなり低減されてきているんですが、前述の佐藤氏の、ノイズの話をさせていただいたら苦い顔をされたように、AKシリーズのように完全にクリアにするには、デジタルアンプはかなり難しいようです。ただ、電源を主に、それらまわりの設計によってかなりノイズを発生させずに再生できるようなので、ここは今後がんばっていただきたいところです。
 それと個人的に気になっていた点をもう一つ、佐藤氏に質問をしてみました。「S-Master HXはオーバーサンプリングなどで波形を滑らかにするような処理を内部でおこなっていますか?」というもの。いただけた回答は「整数倍にする演算は行っているが、一般的なオーバーサンプリングでの波形操作のような処理は一切行っていない」ということでした。それを聞いて「つまりはノンオーバーサンプリングDAC的な動作をしていると認識してよろしいですか?」と質問を重ねさせていただいたところ、「そうです」とのことだったので…これ、個人的にはすごくうれしい話です。
 実は質問をする前からS-Masterの資料や、TA-DA7000ESパワーアンプ化 実は現状不利な"フルデジタルAVアンプ"編【ひよこ造船工房】といった記事にあるように、S-MasterってもしかしてNOSDAC(ノンオーバーサンプリングDAC)に近いかそのものなんじゃない?という予想はしていたのですが、概ね裏付けが取れた感じで嬉しかったです。記録されてるものを極力弄らず出すという意味では、S-Masterの仕組みの思想自体はなんら間違ってないとわたしは思います。加えてNOSDAC最高!って思ってますので、これは本当にうれしいことでした。
 もっとも、S-Masterの音が悪い(嫌い)という人は、NOSDAC搭載機やNOSDACの音は嫌いなんじゃないかな?と思いました。そうでないにしても、要はNOS的処理からデジタルのまま直で増幅及びボリューム操作にくるので、その独特な音を聞きなれないがゆえに「S-Masterは音が悪い」と言っちゃうのは、それはおかしい、と言わざるを得ないところです。それを言ってしまうのは、質的な『良し悪し』と個人の『好き嫌い』を混同させてる節はあると思います。
 そして、この回答をいただけたので、「NOSDACとしてTDA1543搭載のwalkmanを作ってくれるとうれしいんですが」という要望は飲み込みました(苦笑)。
 
 DSD再生についてはこれもプレゼンでも話がありましたが、佐藤氏から「弊社はDSDフォーマッターであり、その部署が作った変換処理を用いているので、現時点ではこれがベストだが、変換しないネイティブでの再生も可能になるよう挑戦はしている」とのことでした。ちなみにS-MasterでDSD出力はできなくもないというかできるそうなんですが、それで出力したときに、いわゆる『DSDの音』にならなかったそうなので、しかもこれがそのDSDの部署からダメ出しがあったとかで、現状はそこの部署の作成したPCM変換ロジックを用いての内部変換再生となっているそうです。個人的にはそれでベターなら全然問題ないと思いますし、ZX1/ZX2のDSD再生の音は、ちゃんとSACDとかで聞くDSDらしさを得られていると思うので不満はさほどなかったりします。ネイティブという言葉にこだわるあまり、他のポータブルプレーヤーでときおり存在する『ネイティブ再生対応といえどDSDとしての特徴を削ぐような音を出している機器』と同じになってしまっては意味がないし、佐藤氏からも「言葉だけのネイティブ再生を追うことはしない」ということだったので、ここも現時点で採りうるベストな選択で製品を作られていることがわかり、安心しました。また、今後へも期待したいです。

 出力の弱さについても認識はされているとのことで、今後これをどう上げていくかは課題、とは仰られてました。イヤホンを駆動する分にはあまり問題ないですが、屋内用の大型ヘッドホンを直接鳴らすには力不足気味であることも認識はされているそうなので、これも今後に期待したいですね。

 それと次期機種へ向けての話として「ソニーさんなら今回みたいなGND分離の4極ではなくて、LとRのcoldがショートしていないことを検知して動的にバランスとアンバランスを切り替えるようなバランス駆動のwalkmanを出してくれるとうれしいんですが」と佐藤氏に話を伺うと『赤×』が出てしまい(苦笑)。
 これは期待していいのかな?と内心思ってしまいましたw
 ただ、4極だと上の方で書いた『プラグの母材の問題』による音質の変化が起こる可能性も否定できず、接続周りのつくりとしては、PHA-3の3極2芯×2接続の方がベストなんじゃないかなー?とは思っています。
 そこでPHA-3の話題になり、集まっていたユーザーさんとも「PHA-3のバランスとアンバランスって差が大きすぎるよね」「PHA-3のアンバランスは本気出しているように思えない」「バランスの音を引き立てるため?」という意見が出て、そこにいたユーザーさんみんなで「あれはそう聞こえますよね」という話になり、佐藤氏が「PHAチームのスタッフも机近いんで、そういう意見があったと伝えておきます」とのことでした(苦笑)。

 …と、こんな感じでいろいろな話があったのですが、まだまだ足りないと思っていたけれど、実は18時終了予定が大きくオーバーして18時45分頃ということで、松尾氏と東京ヒアリングケアセンター青山店の店長さんのごあいさつをもって、お開きとなりました。
 個人的には音質担当の佐藤浩朗氏とほとんどお話できなかったり変換ケーブルの比較を聞いていただくことができなかったのが心残りではありましたが、銀座ソニービルでのZX1のトークショーのとき同様に、この日もすごく楽しそうに製品を紹介されていたので、この人が作る製品ならついていきたいなーと改めて思いました。

 一応思い出せる限りでいろいろ挙げてみましたが、もしかしたら忘れてしまっている部分もあるかもしれず、抜けがあったら申し訳ないのですが、またこういう機会があるとうれしいな、と思いました。
 このような場を作られた松尾氏と、場所と時間を提供いただいた東京ヒアリングケアセンター青山店様、walkman開発スタッフの皆様に感謝です。
 参加するかどうか悩んでいたところだったのですが、参加させていただけて本当に良かったです。


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2015年7月21日 (火)

walkman井戸端会議に行ってきました

 表題の通り、7月18日に開催されたwalkman井戸端会議へ行ってきました。
 カスタムイヤフォンのJust earとウォークマン開発者に直接質問できるイベント【AV watch】
 こちらのイベントです。
 こういったイベントが開催されるという情報は事前にはつかんでいたんですが、「わたしが行ってもたぶん製品にネガティブな意見しか言えないかもだし…」と躊躇していたところ、先月に書いたZX2の4極接続についての記事の件などをtwitterでぼちぼち書いてもいたのがきっかけでJust Earの松尾氏から「walkmanの開発も興味がある様子」とのことでお呼びがかかり、参加となりました。
 前日が夜間対応で結構厳しかったんですが、ひとまず何とか遅刻せず…といっても開場ぎりぎりだったんですが参加できました。
 その一部始終をこちらに。
 今回、メモとか録音とかしてなかったので(メモはともかく録音は躊躇してできなかったです、して良い場かの判断がいまひとつつかず…)、記憶にある限りで書いていきますが、大盛況で大勢の方が参加されていたので、もし他の方で、もっと良い記事を書かれていたら、おそらくそちらのが精度が高いと思うので、そちらを参照願います(うちのは、かなり自信ないです)。

 実際の催しは結果的にですが、ざっくり2部に分かれており、はじめはwalkman開発スタッフの方からのスライドを交えた案内や解説、そのあとでユーザーとのフリーな意見の交し合いになりました。
 ここではまず、前半のスライドであったことを思い出しつつ書いていければと思います。

 基本的には司会をされていたのは松尾氏ですが、スライドでのプレゼンはZX1 Project Member's Voiceでもコメントされているプロジェクトリーダーの佐藤朝明氏。わかりやすい進行でとてもよかったです。
 メンバー紹介では音質担当の佐藤浩朗氏も佐藤さんということで、どちらも髭あるし、とかで、リーダーの佐藤朝明氏が『(サンダルなので)はだしの佐藤』で音質の佐藤浩朗氏が『靴の佐藤』です、会社でもこれ!みたいな話で和やかにw
 それから高音質SD担当の後藤氏、レアキャラというご紹介で。こちらは後でいろいろお話を伺うことができて、とても楽しかったです。それは後程…。
 電気の吉岡氏は上半身ユニホーム姿での登場。社内の野球チーム『Records』に所属されてるとかで、この集まりの途中で参加召集がかかれば向かうため(のアピール)でユニホームだそうで。チーム名は文字通りアナログのレコードからで、ポジションはセンター…途中で招集がかかり、戦場(!)へ向かわれてました。
 ソフトの原田氏は名古屋のトークショーの後でも少しお話させていただいたのですが、今回もちょっと気になることがあったので、そこは今回ものちほど伺うことができました。
 その他材質の方なども(こちら失礼ながらお名前失念してしまって大変申し訳ない…結構いろいろお話させていただいたのですが…orz)、とにかく今回はリーダー格でフルメンバーとのことで、すごい機会なんだけど、ともだち同士での遊びとして集まりました、という体裁だそうです(会社的にいろいろ難しそうな感じでしたね…やはり大会社、厳しい…)。
 各参加メンバーの紹介のあと、まずこういった機会について、基本的にソニーの商品開発さんが公の場に出るには、必ず広報を通して…というのが必要との話がありました。開発スタッフのSNSの使用も禁止されていて、基本的には対外へのメッセージの発信は広報を通してなどが必須だそうでしたが、今回はJust Ear松尾氏が場を作ってくれたので、それでこういった場が実現できました、とのことでした。ただ、途中でAV Watchさんに嗅ぎつけられて(苦笑)、紹介しても良いですか?的な話になったので、一応その件として広報へはそれを通しているそうですが、基本的には今回はそういうものではないので、これも仕事ではなく社内のともだち付き合いの遊びとして集まりました、とのことでした。
 それと、新機種についての質問等には完全に答えられませんということで、クリティカルな質問には『赤×』の札、もしかしたら聞き方によっては回答をもらえるかも的なものには『白×』の札を挙げますみたいなギミックもw
 とはいえ、これ、赤×が出たらつまりはそれって…という見方もできたりできなかったり?で、期待してしまうw

 まずZXシリーズの企画についてのお話があり、通常は商品はしっかりとしたターゲットを定めて、仕様等も詰めた状態でそれを実現するために開発していくそうでうが、ZXの場合は、営業等からのがっちりした要求はさほどなく、おおまかにこんなことをやろう的なことだけ決めてスタートするというのは面白かったです。
 ZX1の場合は制限度外視といいつつ一応walkmanのターゲット的に10万以下くらいでというものと、当時F880と同時進行のため、それをベースに…というのがあった程度だったとか。ZX2については営業からのマストでの要求はバッテリーライフの増加とSDスロット搭載くらいだったとかで、それ以外は自由にやらせてもらえてたとのことでした。
 バッテリーライフについては、ここで他社製品の事情も交えての話になり、他社ハイレゾプレーヤーが軒並み10時間を割るか割らないか程度の稼動時間の中で、ZX1はハイレゾ再生でもだいたい17時間は…というものだったけど、それでもソニーへ入ったZX1のクレームで一番大きかったのが『バッテリー持続時間』だったそうで、ZX2ではそれを倍化しようということでバッテリー大型化に至ったそうです。
 スライドではA10やZX1、ZX2の比較グラフだったんですが、海外でプレゼンするときは海外製のDAPもグラフに入れてやるそうでw

 ここで音質を取るかバッテリーを取るか率直に意見が欲しいということで、音質は極めていいんだけどバッテリー持続が通勤往復程度の4時間くらいのものか、それとも音質は現行ZX2ほどでもバッテリーが30時間くらい持つのとどちらが良いか?というざっくりしたアンケートが…わたしは一番前の方に座ってたのでどういう回答状況だったかわからなかったのが少々残念ですが…。
 そこで改めて佐藤氏から、ソニーとしてはwalkmanのブランドとしても、音質も重要だけどバッテリーライフも同じくらい重要、それを両立する製品を目指しているということでした。
 全世界的にユーザーさんがいるので、それらを裏切られない的な話はあったかと思います(前日の夜間対応明けだったのでところどころ記憶が朦朧としていて…すみません)。

 …と、ここまで書いたところで、AV Watchさんがしっかりした記事を書かれていることが(苦笑)。
 幻の“真鍮ウォークマン”も!? ポータブルの猛者と開発者が激論した、コアな一日【AV Watch】
 あとは上記を参照願います(苦笑)。

 …ひどい投げっぱなしジャーマンで申し訳ない。
 でも、やっぱりさすがにプロの記事は違うわ…というわけで、わたしがノイズ交じりに書き散らすよりいいだろうという判断でリンク貼らせていただきました(苦笑)。
 ただ、やっぱり、敢えてスルーしていると思える内容もあるので、じゃあそこらをフォローするかたちで追記してみる。

 まずZX1で指摘があった『歪んだ音が歪んで聞こえる』点をZX2で『スピードをキープしたまま歪まなくした』点、これ、現地ではさらに別の話が出てます。ZX2が出てから、特にアーティストなどの音楽制作されている方やクラシックの演奏家などパフォーマー・クリエーター側からの意見としては、ZX1のが良かったねって意見が出ているという話がありました。これ、要はモニターライクかリスニング向けかという話だと思うんですが、『良いものは良く、悪いものは悪く』ということで、ZX2ってZX1でダメ録音ってわかっちゃうものでもわりと綺麗に聞かせちゃうので、そういうのはちょっと…っていうニーズが間違いなくある、しかもクリエイターやパフォーマー側の視点はそれ、ってことでしょう。いちユーザーとしては個人的にはZX1の傾向の方が好みだったなーということもあって、この話は今後に期待したい流れでした。

 ZX2の構造面についてはシャーシなどにもいろいろ工夫が凝らされていますが、はじめは銅板の設計などについてもメカ側から「こんなんやれるか!」的な話で丁々発止あったようですが、要求する理由をきちんと話すとメカの側もわかってくれて、プロジェクトが進むにつれて、発注した銅パーツに金メッキを…とお願いしようとしたら、すでにメッキがされた状態で上がってきたりとか、良い関係なのをうかがわせてくれる楽しい話がありました。それで音質佐藤氏から、電気でメカの予算を動かせるようになったw という話で会場がまた和やかに。

 PCM-D100という音質に定評ある装置がでているのにwalkmanとして再生専用のD100を作らないのかということも実は世界中から言われているって話もスルーされてるかな?
 これ、実は作れます、何でも作れる、という話をリーダー佐藤氏から。ただ、それをやらないのは、ソニーとしては技術的には作れる、でも、walkmanブランドとしては作れない、ということでした。要はwalkmanブランドとして求められるものとPCMレコーダーとして求められるものが違う(とお話されていましたが、要は対象ユーザー層の違い…と、わたしは解釈しました)。walkmanの場合は、「walkmanで一番いいのちょうだい」っていうようなお客様からも求められてそれが対象になる、だから紙マニュアルも簡単な操作法から全体の説明やAndroidのセットアップまで、とにかく事細かなものをたくさん用意しているのはそういうこと、だとの説明でした。「マウスで画面の~を指してください」と説明するとマウスそのものを画面にくっつけてしまうようなお客様も相手にしている商品なので、という説明はわかりやすくて笑っている参加者の方も結構いて、そういうことだよなあ…と思いました。わたし個人としてはそういうユーザーさんともやり取りすることがあるので、わかるし笑えなくて結構深刻に聞いてしまって(苦笑)。
 大きい企業の大きいブランドだから、そういう用意も必要なんだなあ、と。ニッチ層向けだから多少の不具合や使いづらさがあっても出しちまえというものではない、ということがわかるエピソードでした。

 それと松尾氏から出ていた意見で、売れずともとびぬけて音質特化した真のフラッグシップ機を!という話がwalkmanスタッフにぶつけられていましたのも印象的。
 採算度外視でとにかくこだわり抜いたものがラインナップに一つあっても良い、というご意見。出たらたぶんわたしでは買えないだろうけど(苦笑)、同感ではあります。そして、それを普及体に降ろしてくる…というのも、ソニーならできるのでは!?と、期待したいところです。

 あと、ZX1のときの品不足についての話もありましたね。
 メーカーとしてはZX1のときもおそるおそるとはいえかなりの数を積んだそうなのですが、それでも発売日の店頭販売分が半日持たずに完売とかで何か月か待たせてしまった件、本来なら大手でそういう在庫を切らすというようなことをやると、企画開発の誰かのクビが飛ぶ事態だということだったそうです。
 で、ZX2はそんなことなかったでしょ?と…それゆえにZX2は売れてないんじゃないか?的な話があるっぽいこともご存じなようでしたが、今回は相当な数を積んだので品切れが起きてないだけで、実際には(具体的な数は出されませんでしたが)、かなり売れているとのことでした。

 再生専用D100の希望というのとはまた別の視点として乾電池駆動のwalkmanは今後出ますか?という質問はわたしがしたんですが、方向性としては『使い馴染んで気に入った音のプレーヤーでも、バッテリー切れなどで修理交換に出したり、結局買い換えたりしなければならないのは残念』ということでだったんですが、乾電池駆動かはさておいて、それに代わるそういう技術も模索はしている、とのことでした。つまりはおそらくバッテリー着脱可能なタイプ…と認識していいのかな?とは思うんですが、リーダー佐藤氏からはそういう回答でした。ちなみに音質佐藤氏から「もしやるとして単三何本までならOK?」と返されたので、「D100同等までなら全然大丈夫です!」と回答しましたです…実現するならうれしいですね、バッテリー着脱でもうれしいけど、乾電池駆動ならわりとどこでもバッテリーで困ることがなくなりますしね。なんならポータブルCDプレーヤーみたいに、外部電池BOX装着可能な設計にしてくれてもありがたいですよね。

 それと印象的だったのは、普段はほぼこうやって表に出てこられない開発スタッフの方々ですが、市場的に出ている意見などは結構目にされて気にされているようで、また、製品そのものの問題点についても、他社製品をも踏まえたうえで、ユーザーから言われるまでもなく認識していることも多々あるようでした。
 それをして大企業病か…と落胆せざるを得ない反応の方も、ZX2の言い訳だなと捉えられてる方ももちろんいましたし、序盤のプレゼンの部分も今回のがコアユーザー相手前提なら「それは今必要か?」と思える話がないわけではなかった…という気もしなくもないですが、そんな中でも知らなかった情報ももちろん出てきましたので、有意義だったと思います。
 それに本当の大企業病なら、こういう機会を設けて、来てくださることすらなかったと思うんですよね。
 シビアな方だとまだまだユーザーの意見に耳を貸そうというようには思えなかったという意見もあり、ある意味では若干同感かしらという気もしないでもない面もあるのですが、それでもこういった『ユーザーが直接、開発さんと話ができる』場というのを設けられたのは、良いことだと思います。
 もちろん馴れ合いはよくないしユーザーの意見を聞きすぎるのもよくないと思うのですが、問題点等や、実はスタッフさんも気付いてないんでは?という点をわずかながらでもユーザー側から触れられる機会というのは、大変良い機会だと思うので、またこういった機会を望みたいですね。
 そして、この機会をつくり、お誘いいただいた松尾氏にも、大変感謝しています。


 …以上、こんなところでいかがでしょうか。
 え?4極の件とかその他もろもろ?
 そこはまた、別のエントリーで…ということでご容赦を…。


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2015年6月16日 (火)

NW-ZX2の4極接続について、もう少しいろいろ比較試聴してみた

 NW-ZX2のイヤホンジャックは実は3極ではなく4極というのは発売前からちょこちょこ言われていた件で、うちでもCD900STEX800STを4芯4極化して使おうっていうのを別エントリーで前にやってるわけですが(EX800STCD900ST)、それ以前にノーマルのつまり3芯3極のEX800STでZX2を使っていて、その再生音に違和感あるなぁ…ということで、違和感も銀座ソニービルやヨドバシ各店やソフマップやビックの各店で試聴して、こりゃもう個体差とかじゃなくて仕様かしら?ということで、もうちょっと細かく比較試聴してみると良いかも?というわけで、やってみました。

 ZX2の4極の内訳はL、R、GND/L、GND/Rです。
 これをイヤホン・ヘッドホンに接続するには以下の5通りを作れます。

 1:LをGND/Lに落とす、RをGND/Rに落とす(普通の4極接続)
 2:LをGND/Rに落とす、RをGND/Lに落とす(誤った4極接続)
 3:LをGND/Lに落とす、RをGND/Lに落とす(ZX2のGND/Lのみに落とす4極接続)
 4:LをGND/Rに落とす、RをGND/Rに落とす(ZX2のGND/Rのみに落とす4極接続)
 5:LをGND/LとGND/Rに落とす、RをGND/LとGND/Rに落とす(一般的な3極接続)

 4極4芯化したEX800STに接続できるように、以上の5個の変換ケーブルを作ってみました。
Cimg3155
 こんな感じでいかがでしょうか?
 左から1、2、3、4、5のケーブルです。
 これらのケーブルをZX2につないで、それぞれの結果を控えていきます。
Cimg3157
 ちなみにLとRのGND同士が導通している事実や『GNDなら差異はない』とするなら『1~4の接続では音は変わらない』はずです。
 試聴曲はY.M.O.のU.Tと南沙織の17歳、さだまさしの秋桜、Jaco PastoriusのCome on,Come over・Forgotten Love、Donald FagenのThe Nightflyで行いました。
 それぞれ試聴しながらメモを取っていったので、それをひとまず載せていきます。
 メモ書きそのままなので結構雑で読みづらいかもですが、そこはご容赦を。

 U.T.
 1(LR/LR):普通…?
 2(LR/RL):イントロから左右に妙に音が広がる 音像がふわふわしてつかみどころがない 低音のアタックがディレイしてるイメージの音になる(43秒あたりからのベースが顕著) 1曲通しての試聴は苦痛
 3(LR/LL):普通…もしかしたら1より音像がくっきり締まっているかもしれないほどすっきりと聞ける ベースも序盤からずっとしっかり重みをもって聞こえてくる
 4(LR/RR):イントロから若干の違和感あり もわっとした音像 2ほどではないが低音の実在感を得られないイメージ ときおり口腔内、舌の奥から中あたりまでに倦怠感が 1曲通しての試聴は苦痛
 5(3極):普通?イメージ的には1に近いが、ときおり2のような特色もイントロの時点から聞かせる ただし2より全然まし しかし聞いていると別種の、こめかみのあたりに鈍痛のような違和感あり 2分ほどのセリフのあたりまで聞くとキツい

 17才
 1(LR/LR):普通?普通に聞ける
 2(LR/RL):イントロから気持ち悪い ボーカルが平べったく左右にとっ散らかった印象でふわふわしてる ベースが滲んで気持ち悪い 左のタンバリン?の音が妙に左にすっ飛んでて、これまた気持ち悪い
 3(LR/LL):普通 1よりすっきり聞けているかもしれない イントロから好印象 ボーカルもセンターでビシッと決まってる 違和感がなくて聞いてて楽しいのはこれかも
 4(LR/RR):イントロから浮つき気味だが2よりマシ タンバリンの位置が1・2・3よりもセンターよりなイメージ…かと思えば遠ざかったり安定しない変な感じ 演奏全体にリバーブがかかってるような違和感あり
 5(3極):一聴して普通な感じ? イントロは問題なし 音像的にも特に違和感なし ときおりベースが少し変に重い?というか気持ち悪い? こめかみあたりに鈍痛がくる感じ? 通しで聞けないほどではないが不意打ちで違和感がある

 秋桜
 1(LR/LR):普通 もともとエコーすごく効いてる曲なので違和感とか特にない 聴感上も特に問題なし
 2(LR/RL):イントロからエコーの響き方が前頭の斜め上に響く感じで気持ち悪い 声がふんわり響いて安定感がない 全体的に変にソフトな印象 2コーラス目の低音が入ってくるあたりで後頭部の芯の方にぼんやりと鈍痛感ある気持ち悪さあり
 3(LR/LL):普通 いわゆる一般的なプレーヤーで聞くのに近い印象 もしかしたら1より素直かもしれない印象 音像も各位置の安定感が良好
 4(LR/RR):イントロから2に近い変な違和感あり 若干ボーカルの安定感がなく浮ついた、頭内定位だけど変な場所で鳴ってる感じの気持ち悪さあり 2コーラス目の違和感は2と同様で吐き気に近い感覚あり
 5(3極):イントロで若干の違和感あり、頭痛の鈍痛的な? 歌が入ってくるとはじめは問題なかったがときおり2や4に近い感じの気持ち悪さあり 1分30秒以降あたりからのボーカルが中央で窮屈に収斂されてるような気持ち悪さあり しかし2や4ほどしんどさはない

 Come on,Come over
 1(LR/LR):特に問題なさげかと思われたが常に一定の違和感あり 主に右寄りに若干の頭痛感あり(後頭部の芯のあたり) 常に負荷がかかってるような違和感
 2(LR/RL):1であった違和感が左にも広がった印象 ボーカルも楽器も安定感がなく掴みどころがなく気持ち悪い 滲んで広く聞こえているようでいてスケール感がせせこましい
 3(LR/LL):普通 特に違和感なし 妙な広がりなどがなくて一番生々しく聞こえるのがこれだった
 4(LR/RR):妙なディレイというか、そんなエフェクトがかった印象に聞こえてしんどい
 5(3極):特に違和感なし、問題なし?

 Forgotten Love
 1(LR/LR):特に問題なし
 2(LR/RL):低音と中高音がバラバラになってまとまりがない印象に そしてどの音も詰まり気味かつよじれているような窮屈さがあり
 3(LR/LL):安定感と生々しさではこれが一番 音像もしっかりしていて芯が通っていて良好
 4(LR/RR):妙なディレイ感あり 音像がふわふわして定まらない感じ
 5(3極):1分20秒あたりからの低音が響きだすあたりで若干の吐き気に近い感じの違和感の発生あり それ以外は特に問題なし

 The Nightfly
 1(LR/LR):若干右が軽い印象あり その他は特におかしな印象なし?
 2(LR/RL):妙な広がり感あり、ボーカルがセンターにいる感覚がなくふわふわしている
 3(LR/LL):鮮明でベスト キレも良いし押し出し感もある 音像もはっきりしていて違和感なし
 4(LR/RR):まとまりのない感じ ボーカルに精気がなく、鼻から抜けていくような印象
 5(3極):ゆるふわ 何となく鳴ってるという印象 4分15秒あたりからのエレキも詰まってる感じで窮屈

 以上の結果からGNDは基板上では導通しているものの、『イヤホン・ヘッドホン出力からドライバーを経由し基板に戻るまで』は独立している模様です。
 本来、GNDなのだから同一でなければならないはずで、ここまでの変化があるのはおかしいわけですが、実際に比較試聴して、これだけの違いがありました。
 それと意外だったのが5の3極接続の結果です。
 ここから考えられるのは『3極接続が気持ち悪い』のではなく『3極3芯接続だと気持ち悪い』音が出てるのではないかな?と
 3(LR/LL)、4(LR/RR)の結線での試聴結果にあるように、それぞれ異なる結果の出るものが混合されて長く引き回される結果として違和感ある音になる…のではないかなーと。
 3極でもイヤホン・ヘッドホンのドライバーまでを4芯化してあればZX2での違和感軽減の効果はある模様です(もっとも、曲によっては「これはダメだ」っていうのがあるようですが)。
 ちなみに1(LR/LR)のケーブルに普通の3極3芯のEX800STを接続した結果は当たり前ですが普通に3極3芯のEX800STを使った時同様に気持ち悪い感じでしたorz
 また4芯化加工は一般的な他のプレーヤーでも共通インピーダンスの低下によるクロストーク低減の効果を得られるということで、ZX2用ということでなくても、4芯化加工を行うと音質的には向上するかと。
 それともう一点、同じ実験を4極4芯化したCD900STでも行いましたが、ヘッドホンだと今一つ変化がわかりづらい感じでした。イヤホン(EX800ST)の方が違いがはっきりわかりました。
 以上のことから、MDR-1AやZ5、Z7などの最近のソニー製ヘッドホンや、元々4芯化されているようなイヤホン・ヘッドホンだと、そもそも3極3芯イヤホン・ヘッドホンで気持ち悪いと言っていた人の感覚は再現されにくいのでわからないだろうということが推測できます。
 名古屋のトークショーでは、ZX2は1Aをリファレンス的に作っていたらしい話が出ていましたので、開発者がこの違和感に気が付かなかったとしたら、それはそれでありうる話だと思われ…
 orz
 そして『GNDなら本来同一であるべき』が破られているわけで、欠陥といえなくもない?とも思います。
 本来ならGNDを一点からケーブルを2本引き出してくるとか、そういうアプローチで作られているならわかるんですが、いろいろ公開されている写真やソニービル等で展示されているZX2の基板を見ても、LのGNDとRのGNDのケーブルが引き出されている基板上のポイントは異なります。おそらくこれが影響してしまっている可能性は高いのではないかと。
 あと、各曲の試聴メモからですが、もしかしたらRのGNDへ信号を落とした場合、ディレイかかってるんじゃない?という気持ち悪さがあります。
 それはさておき、試した内容からは、ZX2ではわざわざ4極化しなくても4芯化されてるイヤホンかヘッドホンを選べばそれなりに違和感ない音で聞けて良いんじゃない?という結果を得られたのは面白かったです。
 とはいえ、根本的な解決にはなってないんですがorz
 それと、単に3極ならダメなのではなくて3極3芯だとダメなんだというのはひとまず納得できる結果に。
 イヤホンやヘッドホンの左右のドライバーへの分岐までを3芯で長く引き回してるものはZX2に合わないようです。イヤホンだと顕著。
 逆に言うとZX2のその違和感を独特の良い音だなどと勘違いしている人にとっては4芯化や4極化はその感覚を損なうことになるので、やめた方がよろしいかと。
 本来ならZX2の音をイヤホンで聞いていて違和感が…というのは正しいはずなんだけど、違和感ある異常な音を独特の良い音と思い込んでるなら4極化や4芯化はすべきではないかもです。

 で。
 ちょろっと書いた『GND/Rに落とすとディレイしてない?』って問題。
 これ、リモコン添付を想定していたときの4極ジャック流用としての結果で「やっちまったw」だったとしても、意図的にディレイかけてるとしても、いずれにしても『良い音』というものからは外れる要件だと思うんですよ。
 ないわー、と。
 これももしかしたら以前書いたかもしれない、旧ファミコン(赤白のやつね)にイヤホンジャックを付ける改造で、イヤホンジャックをステレオで組むときに、LかRの片方にコンデンサーとか突っ込んで擬似ステレオだーってやるあれ、ZX2の音ってあれに近いなって思ってたんですが、もしかしたらそういう効果狙ってる?という邪推が、ですね。
 もしそういう狙いなら本気でやめてもらいたいなぁ…と。
 ZX1の開発思想(『できるだけ色付けのないフラットないい音』)に惚れて、その進化系としてZX2を買ったというのがもちろんあるわけで、CD向けの44.1kHz系のクロック追加とか、再生信号に対して極力余計なことをしないようにしているはずの、本来ならストレートに良い音出るんじゃない?っていうものをイヤホンジャックまわりのそういう余計な設計で台無しにしてやしないか?という心配があるわけです。
 心配というか、実際これだけ異様な結果が出てしまっているので、すでに製品として悲しいかな残念って思うわけですが。

 長々と書いてきましたが、とりあえず各接続の印象のまとめを。

 1(LR/LR):普通に4極化したのと同じ。ある程度すっきりした音
 2(LR/RL):音像が安定せず逆相とも言い切れない、気持ち悪い音になる
 3(LR/LL):1以上にすっきりした音に聞こえる 一番問題がなさそうだったのがこれ
 4(LR/RR):2に近い、ほぼ常時気持ち悪い違和感のある音になる 全体的にディレイ気味?の浮ついた音になる
 5(3極):1に近い、それなりにすっきりした音 場合によっては不意打ちで違和感に襲われる恐れあり

 以上、こんな感じでした。
 …ってことは、素直にLRLRって4極接続するよりも、LもRもGND/Lに落とした方が良いんじゃね?っていう結果が。
 もしかしたらRの信号そのものにも若干のディレイがかけられている恐れも無きにしも非ず?っていうか、もうそこまでは見てられない感じ。とりあえずここまでやれば十分かな、と。

 ファミコンの擬似ステレオの話を書きましたが、あれ、一聴すると微妙な広がり感があって「良い音だなー」って思いがちな音が出てるっていうのはあるんですが(今のわたしなら絶対却下な音)、要は、そういう風に感じさせるように意図的にやられてるとしたら悪質だなーって気もしなくもないわけです。ZX2を3芯3極で聞いたときの酔うような感じも、人によってはこれを良い音と勘違いしてしまうということもありうるかな?という。
 現状のZX2の音がそうやって意図したものではないとして結果的に「やっちゃったw」という音だったとしても、さすがにこれで『音質にこだわった』というのはないよなあ…と言わざるを得ないわけで。
 正直残念。
 個人的には普通に4極化した音で、もうある程度は満足(というか我慢)できてたりっていうのはあるので、半ば仕方なしに、もうこれでいいやーって使ってるというのはありますが、場合によっては3(LR/LL)のケーブルを常用できるように作って使おうかなあ?とかも考えてます。

 それと実験そのものとはあまり関係ない点ですが、CD900STにしろEX800STにしろ、4極4芯化にはMDR-1A用の別売りケーブルを使っていて、4極側のプラグをそのまま使えて便利っていう点から流用していたのですが、今回の実験用にオヤイデのプラグを買ったわけですけど、改めて言う、『ソニーのプラグはやっぱダメだ』、これ、なんでなんだろう(涙)。
 変換プラグがソニー製だとことごとく音がおかしくなるっていうのは前にも変換プラグの比較のときに書いたことだし、SDカードでの音質比較のときもなぜかソニー製のSDカードアダプタを使うと他社のSDカードアダプタよりもあきらかに音悪かったっていうのがあったんですが、今回もリケーブルしたEX800STをZX2に直結するよりもストレート変換してオヤイデの4極プラグを付けた変換ケーブルをかました方が音良かったorz
 今回使ってる4極ジャック自体は70円程度の、音質的には未知数のものだったんですけどね。
 ってことは、面倒くさがってプラグつきのケーブルなので1A用のオプションケーブルを選択してましたが、プラグ取っ払ってオヤイデのプラグに換装した方が幸せになれそうじゃん?っていう。
 個人的にはFURUTECHに自作用3.5㎜4極プラグを出して欲しいんですけどね。絶対買うんだけどなあ。
 現状の選択肢としてはオヤイデかNOBUNAGA Labsくらいしか選択肢がないんですがこれは?っていう…やるならオヤイデのロジウム版とNOBUNAGA Labsのプラグを使った変換ケーブルをそれぞれ作ってみて、音質比較して良いもの選んで…ってやってみるしかないのかっていう。
 今月は、もうむりぽorz

 というわけで、ZX2の4極について調べてみました。
 ここまで読んでいただいた方はありがとうございます。
 個人的にソニーに望むとしたら、プロジェクターとかでやってるような、有償でのリビジョン変更をやってくれるとありがたいんですが。
 基板やジャックまわりの交換とかしてくれたらありがたいんですけどねぇ…まともな設計でちゃんとした音になるようにって。
 まあ、ないでしょうけど…もしやってくれたらありがたいですねー。

 本来なら『気持ち悪くなる音がする』って時点で回収&改修レベルの話だとは思うんですけどね。
 いずれもが望めない可能性の高い現状では、どれかしらベターな手を模索して使っていくしかなさそうですね。


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2015年5月 6日 (水)

MDR-EX800STをNW-ZX2用の4芯4極プラグ仕様にしてみた(HiFiMAN結線準拠)

 連休が終わってしまうorz

 その連休最後の…というわけじゃないんですが工作してました。
 MDR-EX800STNW-ZX2で使うために通常の3極プラグから4芯4極プラグ仕様に変更しようという試み。
 前から考えてはいたんですが、なかなか踏ん切りがつかず。
 寄り道でiDSD nanoを買ってしまったりもしたんですが、「DAPを積極的に使いたいというのは、その構成から出る音を楽しんでこそ。外部DACやポータブルアンプを接続して…なんて消極的な逃げだ!」という思考に至り、ZX2に積極的に向き合うか…ということで、思い立ったが何とかというわけで買い物してしまいました。
Cimg3041
 …はい、新品のEX800STとMUC-S30UM1です。
 本当だったらMUC-S12SM1が欲しかったのですが、残念ながらどこも品切れで…入荷されるまで待っても良かったんですが、もう連休中に作業して連休明けの通勤で使いたい!ということで、ちょい高いんですがMUC-S30UM1の方を買ってしまいました。
 orz
 以前、MDR-CD900STを4芯4極化したときに使ったケーブルと同じです。MDR-1Aのアップグレード用ケーブルです。プラグ部分が加工済みなので非常に重宝します。ケーブル自体の質も良いし。そこそこのお値段するだけのことはあります。他にもあるだろう…って、上を見たらきりがないですけどね(苦笑)。
 今回はこれの片方の、L字3極プラグ側も欲しかったのでMUC-S12M1狙いってのもあったんですが、手に入らないならしょうがない、というわけです。
 さて、とりあえずケーブルをカットする前に、EX800STの標準でのピンアサインを確認しておきましょうか。
Cimg3040
 ケーブルからドライバーユニットを外すと、端子はこうなってます。右と左で対象なんですが、調べてみたピンアサインはこちら。
Cimg3048_caption
 文章で説明するよりも図の方がわかりやすいだろうということで、こうしてみました。
 テスターで導通確認して、各GNDも当たり前だけどつながってる状態。
 EX800STもS30UM1も買ってきたばかりなんですが、当然そのまま使う気はないので、それぞれ必要なところからカットします。…EX800STだけは、切り取る前に一応動作を確認してます。
 で、プラグつきケーブル側は、テキトウなところで切断します。長さはお好みでってわけです。わたしはイヤホンのドライバーユニットからプラグの先端までで、おおよそで90~95cm程度になるようにカットしました。CD900STのときもそのくらいで作ったんですが、インドア・アウトドアともに、このくらいあれば十分かつ使いやすかったので。ZX2自体はネックストラップ運用という理由も大きいんですけどね。
Cimg3051_caption
 プラグつきケーブル側の配線はこうなってます。プラグ先端とケーブルでそれぞれ導通を確認し、先端の4極プラグからHiFiMAN準拠でドライバー側へ結線する場合はこんな感じです。これが4極プラグをMDR-1Aに接続するということだと、L-とR-が逆になるんですが、その話はさておいて。
Cimg3064_caption_03
 HiFiMAN用バランス及びZX2での4極プラグのピンアサインはこれです。
 図のフォントはそれぞれのケーブルの色にあわせてあります。
 ZX2の場合はL-もR-もGNDなので本来ならどちらに接続されてもいいはずなんですが、メーカー想定通りの結線にしておかないと定位感が出ずふわふわした感じの音になったり、音像がはっきりしなくなるなどの問題が出ます。
 具体的にはプラグ先端からLRLRで後ろ二つがマイナス(もしくはGND)と覚えておけば、そこから結線するときに意外と楽かもです。
 テスターで確認するくらい誰でもできるかと思いますので。
 EX800ST側は、ケーブルが分岐しているところの根元で切断します。
 それぞれ被膜を剥いてケーブルを出すんですが、特にEX800ST側のリッツ線つらい…当然だけど一応プラスマイナス分かれてますが、えらい細い線が繊維と一緒に入ってるので、ケーブルと繊維を分けてそれぞれの極に分離するのが大変…そして、繊維を除去できたら、ハンダをのせずにプラグつきケーブル側とイヤホン側のケーブルを撚りあわせて(寄り合わせる前に迎えハンダ等やらない方がいいです)、それから軽くハンダ付けして、イヤホン側とプラグ側のそれぞれの端子がちゃんと導通していることを確認したら、各チャンネルを絶縁、熱収縮チューブ等で加工して固めて完成です。
Cimg3043
 出来上がりがこれ。
 簡単にやったように書いてますが、わたしが不器用なのでめちゃめちゃ時間がかかってます。
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 仕上がりもあんまり綺麗じゃないですが、そこは言いっこなしってことでひとつ。
Cimg3044
 素のEX800STとの比較は、あたりまえですがZX2に接続したときは3極のものよりも、おかしな…気持ち悪くなったり、頭痛いなーという感覚がかなり軽減されます。あと、ケーブル変えた効果として、性格はほぼそのままで、分解能などが向上する感じで。ここらはEX800STにEX1000のケーブルを付けて…というのをやったときとは全然違って、ありがたいですね。あれだと性格まで変わっちゃうので。ソニーの松尾氏からも「あれらのケーブル交換可能なEXシリーズはケーブル込みで音のバランスを取ってある」という話を先日Just earの試聴の場で伺うことができましたし(…ということはこの工作も、邪道ではあるんですよね)。
 ひとまず完成ということで、出来上がったのが深夜だったこともあり、一人でえらい盛り上がって楽しい楽しいって言ってたり(ダメ人間…早く寝ろ)。
 あらためて。
 素のEX800STとの比較では、音質的には若干硬質になるんですが、低中高といった音のバランスはほぼそのままで描写力等々が向上するので、結構楽しい感じです。
 このケーブルをEX1000につけると、また感想が変わるんじゃないかなあ?という気もします。個人的にはEX1000のケーブルよりもこっちのが音としては好みですね。もしかしたら、このケーブルでEX1000を…という運用もありかもです(やらないですが)。それだけEX1000の性能や性格がケーブルにも支えられてるということでもあると思うんですけど。
Cimg3046
 …というわけで、かなり良い感じです。
 こんなことならもっと早くやっておけばよかった。
 これでようやくZX2単体で、本体の良さを活かして楽しめるというものです。
 もっとも、根本的解決ではないんですけどね(4極接続でも違和感が…という説についてもわたしは否定的ではない方なので。ときどきそういう鳴り方してるなって感じることありますし)、でも、普通に3極プラグのイヤホンで聞いたり、スマホ用マイクケーブルで使っていて、不意打ちで頭痛い!って感覚を食らうよりは、かなりマシになったんじゃないか?と思っています。
 ていうか、iDSD nanoが、使われない子になってしまった…どうしよう。
 家でも外でも使わないしなぁ…うーん。
 …ドナドナかorz

 これでZX2の4極起因でと言われている違和感を回避することがある程度は可能です。
 一番望ましいのは、ソニー側でZX2を詳しく調査された上でリビジョン変更での修正対応がかかるか(有償でも構わないです)、次回以降の機種でこの点が改善されてくれれば…なのですが。
 ベストなのはリビジョン変更による改修対応ですが。
 いずれにしても、ZX2を積極的に使っていこうという点では、4極化はしておいた方がいいと思います、という話でした。

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2015年4月28日 (火)

NW-ZX2を2ヵ月以上使ってみていろいろわかってきたこと

 しばらくぶりで~<挨拶

 PC壊れて修理に出して…とかやってたりしたんでしばらくご無沙汰しておりましたが、そのあいだでもとりあえずXperiaだけはあったので、アカウントだけ作って放置してたtwitter使ってみてました。
 ああ、こういうもんなのかーと。
 とりあえず向き不向きでいうなら、わたしはブログの方が落ち着くかなぁ…と。TLの流れが早すぎて。
 それはさておき。
 NW-ZX2ですが、そろそろ買ってから2ヵ月以上になります。
 バーンインは初期のうちにがっつりやってから聞いているので、慣らし的にはもう問題ない感じ。
 転送速度とかSDまわりの扱いとかあんまり不満ない感じです。
 本体の重量が結構くるなあ…というのはあって、ネックストラップで使ってるんですが(これはずっと前のDAPから)、肩こるなあ…というのは気のせいではないはず。

 操作性とかはNW-ZX1と同様だし、わりと直感的に操作できることもあって、あんまりこれも不満ないです。
 むしろ曲数多いので、慣れてしまうとボタン操作よりもこっちのが楽。
 NW-A10シリーズが出たときにハードキー復活したバンザーイなんて思ってましたが嘘ですごめんなさいって感じの状態に。曲数多いとハードキーオンリーは厳しいですとよ…
 orz

 音質面では



 ここからが本題です。
Cimg3037
 なんじゃこりゃ?と思われるかもしれません。
 スマートフォン用マイクケーブルです。
Cimg3039
 4極ですね。
 はい、4極です。
 どういうことかというと、ZX2のGNDの2極のうち片方がスイッチに振られているため、これを経由させると強制的にZX2の分離されたGNDを片方カットして聞くことができるという目的のために買いました。
 なんでこんな面倒なことをしてるかって?
 前のエントリーで書いたように、わたしはZX2の4極が音質向上に寄与している…という点には疑問符を抱いています。というか、むしろこれがZX2の音に違和感をもってしまう根源なんじゃないかと。
 このマイクケーブルを通して聞くと、意外や意外、ZX2にイヤホンを直結したときよりも違和感の少ない音を楽しむことができます。騙されたと思って試してみていただくと面白いと思いますよ。ケーブル自体は600円もしないくらいで手にいれました。
 再生される音源によっては、それでもやっぱり急に気持ち悪い音になったりするので、おそらく分離されたGNDのどちらもが一般的なプレーヤーのGNDと比較しておかしなことになってるんじゃないか?と思われます。要はどちらもちゃんとしたGNDではない可能性が高いかと。
 それでも、ZX2に普通の3極イヤホンを直結するよりは全然マシです。
 あと、これまた別のエントリーで書いてた4極化したCD900STですが、結局のところ、ZX2の音がそういうものだから、音質向上に寄与してるか?というと、そうでもない…ただ、3極プラグのイヤホンやヘッドホンを直接接続するよりは、大幅に『気持ち悪さ』が緩和されます。そういう意味ではZX2を素で使おうと考えるなら、ある意味では4極プラグ化は必須といえるかもしれません。消極的理由ですが。
 で。
 違和感の原因は上記の前に書いたエントリーから、4極の違和感についてまとめられた方の記事なども参考にしていただければよいかと思いますが、ここでわたしがつい先日気が付いたことを書いておきます。
 ZX2の音の違和感、それは、こんな感じ。
 ずっと昔、ファミコンにイヤホンジャックを取り付けようという改造が流行った(?)ことがあり、そのときに、当然walkman以後の話なのでイヤホンもステレオのものが主流なんですが、ファミコンの本体基板から引き出せる音声はモノラルで…じゃあ、擬似ステレオ化すればいい音になるかもしれない!というのが流行った(?)ことがありました。
 わたしも四角ボタンのファミコンを分解してはビデオ出力や音声出力のピンプラグを付けたりという改造をしていたのですが、この擬似ステレオ化ももれなくやりました。右・左の音声出力の片方にマイラコンデンサを突っ込んだりとか、方法はいろいろあるようですが、とにかく、それをやりました。
 当然擬似ステレオなので本当のステレオなんかではないんですが、それでもそれなりに子供心にちょっと感動するような音になり、あと、広がりが出たなぁ…なんて、バカな子供(ひどい)は、このときはそう思ってました。
 今のわたしだったら絶対にやらない改造ですね、モノラルだったら素のままモノラルを左右に分けるだけで結線せえよって怒るレベル。
 で。
 ZX2の音って、そのファミコンの擬似ステレオっぽい音なんですよ。
 要はそういう違和感がある。
 4極のヘッドホンをバランスアンプに接続してもそういう音にはなりません、というか、なるわけないし、なったらおかしいんです。
 その、なったらおかしい状態の音を素でも4極でもいつでも楽しめるというのがZX2(嬉しくない)。
 正直これはどうかと思います。
 4極についてはトークショーなどでも明かされていますが、本来盛り込まれるべきフィーチャーではなかった。リモコン搭載しようぜなんて話(これもおかしなことなんですが)があり、そのために4極ジャック設計にしてリモコンを付けたら、あからさまに音が悪くなったのでリモコンはキャンセルした、でも4極設計にはしていたので、音声用のGNDを左右に分けて転用してみた…これを聞いたときに音質メインでの設計じゃなかったのかってガッカリしましたが、まさかそれがここまで足を引っ張る原因になっているとは、そのときは思いもしませんでした。

 正直なところ、ZX2の音を良いなんて言ってるようでは、ファミコンの擬似ステレオを良い音だー!なんて言ってるレベルと大差ないなと言わざるを得ないことがはっきりわかったってことです。
 まともなオーディオだったら、こういう音はしないですから。
 非常に残念。
 ZX2のベースそのものは良いと思うんですよ、音質的にも、本来3極として作られていたならば、普通にまともな音を聞くことができたと思います。ZX1からアナログ的に強化された要素もそれぞれ無駄にならずにしっかり効果を上げていることも、音を聞けばわかりますし。
 でも、です。
 この、4極ジャックとそこへのGND分離配線のせいで、それらすべてを台無しにしてしまってるなーというのが、非常にもったいないです。残念です。
 ZX2を保持したままそれを回避した運用を行うとするならば、上記に挙げたスマホ用マイクケーブルなどを使って、分離されたGNDの片方を完全にカットして3極として運用するための中継ケーブルを本体とイヤホン・ヘッドホンの間に入れるか、多少の違和感は我慢するつもりで4極接続するか、デジタルで出力してPHA-3なりPHA-1Aなりの外部DAC兼ポータブルアンプといった複合機へ出力して聞く、といったくらいの方法しかありません。
 ま、保証無視して分解できるなら、4極に結線されてる分離されたGNDを基板上のバラバラの場所ではなく1か所からとってやるとか、その取る場所も試聴を繰り返して大丈夫そうなところを選んで結線する、とか、そのくらいしか手を打てなさそうです。
 とにかくZX2の音が良いと思ってしまう原因はファミコン擬似ステレオ化のような現象がそれぞれのチャンネルに発生していて、それが場合によっては頭痛がしたり吐き気を催したりという気持ち悪さにつながることもある、ということで、これを素直に良い音だなんて持ち上げてしまうのは甚だ危険というわけ。
 厳しくいうなら、糞耳でしょ…。それなりにマトモなオーディオを聞いてきていれば、ZX2の音が「なにかおかしい」くらいは勘づくと思うんですけどね。

 さて、名古屋のトークショー。
 ZX1のトークショーのときには、開発者で音質設計の佐藤氏がいらっしゃいましたが、あんなにも自分が開発した製品に対して嬉しそうに話して紹介される方というのをこの手のイベントで初めて見て、話にとても引き込まれて、感動したのを覚えています。
 ZX2なんですが、どうもそのときとは空気が違うんですよね。ZX1のときのような楽しげな雰囲気があんまり感じられなくて、始終緊張したような印象で。そして、佐藤氏がいなくて。
 とても残念でした。
 しかし、今になって、ZX2の音を聞いていて、もしかしたら…という気がしなくもないのですが、佐藤氏がいなかった理由を邪推してしまうよ…この音に納得いってないんじゃ?と思わざるを得ません。
 わたし個人としては、ZX1のときに「もっと大きければ…」といいつつも、あんなに嬉しそうにZX1を紹介されていたような方が、ZX2でもしそこまで入れ込んだ開発をされているなら、やっぱり紹介したくなるんじゃないか?と思うんですよ。理由がわからないので想像以外のなにものでもないことはお断りしますが、やっぱりZX2の音に納得されてないんじゃないかな?と思います。
 もしこの音で佐藤氏が納得されて満足されているなら、個人的にはガッカリだし、もしZX2より後の機種が同様にまた根本的対策のないまま4極ジャックの採用などを行ってくるようなら、わたしはもうこの手のwalkmanは買わないですね。
 正直なところ、イヤホンによりますが聞こえる・聞こえないのある残留ノイズや、動作時のメモリ読み込みのノイズなども気になる場合もあるかと思いますが、ここらはプレーヤーによっては他のメーカーや機種でもありますし、再生音さえよければそこらはもちろん無い方が良いとはいえ、無視できる部分でもあります。
 しかし、再生音そのものに支配的に影響してくる違和感を発生させるようなつくりは、通常は製品が発売されるまでに修正か排除されなければならないのでは?と思います。
 それがスルーされて出てしまっているということは、今のソニーってそんなものなの?という落胆とともに、残念としか言いようがないです。
 それでこの問題、「あんたんとこの個体差の問題じゃないの?個別の不良とか」と思われかねませんので当然いろいろ店頭展示しているところへ行って確認してきましたが、個体差なわけないでしょって結論に落ち着いてます。
 むしろこんな個体差あったらまずいでしょっていう…今どきの生産管理としてそこに突っ込む方がおかしい、という結果に。店頭機のどれで聞いてもマイクケーブル通した方がそれなりにマトモな音になる。
 わたしも現在になるまで、ZX2を良い音だと書いてきてその部分は反省してるんですが(いや…4極の問題さえなければ良い音であるはずなのは間違いないんですが)、個人でアマチュアでブログやってるようなわたしみたいなのならさておいて、デジタルガジェットとかポータブルオーディオ関連の記事を書いてるような人で、ZX2の音を本気で良いとか書いてる人は危ないと思います。
 誰とは言いませんが『ZX1は良い音にしようと無理やり音を作ってる感じがあるけどZX2はそうじゃなしに本当に音が良い』的なことを書いてた人もいたかなあと思うのですが、今改めて両方の音を聞くと、ソースにできるだけ忠実に良し悪し含めて再生しようというのはZX1の方がそういう性格してますよ。録音の良し悪しも聞き分けできるほどはっきり描きだすのはZX1の方です。ZX2はどちらかというと美音系で、ソースの録音が悪いなってものでも結構聞ける感じで綺麗に鳴らしてしまいます。
 なので、そんなこんなで、この擬似ステレオ的に響いてしまうZX2の音を良いなんて言ってるような商業ライターさんについては、今後疑ってかかるべきかと、とも思いました。


 …と、なんとも残念な結果です。
 個人的にはF807のときにあれやこれやダメだとかZX1のときにもそんなような話を銀座ソニービルなどでもしていたものが、たまたま他にも同じようなことを言ってた方がいたからかもしれませんが、後続機でそれなりに解消されてきているので次も買おうという気になってきたのですが、今後はちょっと考えないとダメかな?と思わされるような結果ではあります。
 とはいえ一応毎日常用しているのですが、さすがに違和感あるままずっと聞いていると、そちらに耳が馴染んでしまってもまずいな…というのも感じていて、とりあえずZX2の操作性とかが惜しいのでこのまま運用するのであれば、現実的にはPHA-1Aあたりを買い足して…というのが無難な線かな、とも考えています。ZX2直接で「うぷ」とか気持ち悪くなるものが、PHA-1Aから出力する音と比べると全然すっきり聞けて良かったり…というのもありますので。PHA-3だと高いし重いし…というのもあるんですが(涙)。
 あと、マイクケーブルでの運用も、本体とイヤホンの間に端子やマイクがぶら下がることで、ポータブルとしての運用は厳しいなあ…と言わざるを得ず、それにしたってソースによっては違和感のある音が時々出てしまうというのを避けられないのであれば、ZX2は素直に『高音質ポータブルトランスポーター』と割り切って、DACへ出力してしまうのが無難かなーという線に落ち着きそうです。

 ※一応捕捉ですが、4極ジャックの製品ならすべてがすべてダメってわけではないです。ちゃんと設計されていれば問題ないかと。あと、PHA-3などでバランスの音を聞いていれば、ZX2の音がいかに危ういものかというのが感覚として理解されるかと思われます。
 そこらを抜きにして盲目的にZX2を称賛するのは、はっきり言ってメーカーにもユーザーにもよくないと、わたしは思います。


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2015年4月 7日 (火)

モバイルオーディオの究極の音質を目指して作られたウォークマン・NW-ZX2(追記分)

 おはよす。

 前回からだいぶ経過してしまい、追記するつもりでしたが、分けました。
 後半いきます。
 検索等でここに引っかかった方は、重複する内容もありますが、前回分から目を通していただけると幸いです。

 ではまず、前回載せてなかったものから。
Nwzx2_001

Nwzx2_002

Nwzx2_003
 転送速度ですが、おおむね9MB/s程度で、内蔵メモリもSDも大差ありませんでした。
 状況によっては11MB/sくらいを叩きだしたりすることもありましたが、転送するファイルのサイズや転送する量である程度変化するようです。

Cimg3033
 ポータブルCDプレーヤーとの比較ですが、ZX1のとき同様にD-NE920で行いました。
 ZX1のときはNE920よりも若干もやみたいなものが音にまとわりついていると感じていましたが、ZX2はそれが晴れて見通しもよくなり、NE920にも引けを取らない、むしろようやくポータブルCDを上回る音を獲得できています。
 やはりZX1の場合は、サンプリングレート変換がガンだったんだなとわかる結果ですね。
 44.1kHz用のクロックを搭載したことがしっかり効果として出ているんじゃないかと。
 すばらしいです。

Cimg2335

Cimg2336

Cimg2337
 どれを聞いても楽しい、ニヤニヤしてしまう…というのはあります。
 イヤホンもMDR-EX800STがわたし個人としてはベストマッチな感じですが、MDR-EX1000でも低音薄い感はありますがこれはこれでいいし、ヘッドホンでMDR-CD900STMDR-1Aのケーブルを使用して4芯極化したものを使って、なお気持ちいい感じです。
 一応改めて書きますが、ピンアサインはプラグの先端から『L/R/L(GND)/R(GND)』で正解です、名古屋でのトークショーで確認済みです…ただし、メーカーオフィシャルの回答としては一般的に出回っている4極プラグの仕様が長さ等がまちまちのため基本的には3極接続を推奨して、ピンアサインは非公表を貫くそうなので、趣味として個人で4極で接続して聞いてもらう分にはおk、ということだそうですので、4極接続で聞かれる方はそこは自己責任でお願いします、とも語られていました。
Cimg2340
 あー…これは一応名古屋行ってきたよーっていう写真で(苦笑)。この時の写真はショーは撮影NGなんでアレですが、いっぱい撮ってきてるのと、トークショーの件はまた別エントリーでぼちぼち書きます。
 試聴は当然全エフェクトやイコライザーはOFFです。ここまでのクオリティのプレーヤーでそういうものを使うこと自体がもったいないと思ってしまいます。ONにするとあからさまに劣化するし…遊びの範囲でいろんなエフェクトを試したりするのはありなんですけど、普通に音楽を聞くなら、各エフェクト類はOFFの方がいいです。
 音色そのもののディテールもわかる描写で、それも嫌味がなく自然に出てくるのが聞いていて気持ちいいです。
 無理して良い音を作ろうとしているのではなく、素直にスッと出てくるのが良い感じ。
 アナログ的な工夫がしっかり効いてきているんだと思います。

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 何かと物議を醸している高音質SD、SR-64HXAも試してみてます。
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 いくつかのSDカードを使ったり、他のプレーヤー(HM-602 Slim)でも試してみてますが、面白かったのは、それぞれやっぱり音は変わりますよってこと。勘違いするといけないのは、要は通常手に入る安いSDだとノイズ対策等がそれほどでもないので、実際には機器内蔵のメモリよりも音質は劣化してますよってこと。で、SR-64HXAは、そのあたりを対策しているので劣化の度合いが少ないですよって話です。このSDを使ったからといって魔法のように音質が良くなるわけではないんですが、実際には比較試聴してわかるレベルですね。当然、ブラインドでわかるレベル。SR-64HXAとその他SD比較、SanDiskUltra64GBは悪くないけど音場が窮屈、東芝4GBはバランスはいいし音場もそこそこだけど音が軽く、なんかコシがない。比べると結局やっぱりHXAに落ち着く。SR-64HXAをHM-602 Slimで…やっぱりHXAだとクリアでした、それ以外はくもってるというか窮屈な感じ。あとアダプタはテキトウに手近にあったKingstonのが付属のよりクリアだったというオチが…。アダプタでも音質に変化が出るってことですね。
 ZX2を使っているなら、SR-64HXAを載せていて良いんじゃないかと。SR-64HXAは他のSDと比較した中で一番スッキリと聞けたので理屈と実際も合ってると思われます。オカルト扱いして可能性を潰すのはもったいないものですが、まあ、ネット上を見ると、残念な人が多いので、本当に残念に思います…メーカーが可能性を求めて真面目に作ってきて裏付けと理屈もそれなりには公表している製品をAmazonのレビューだとかtwitter上でああいう風におちょくって遊ぶ精神は、いい歳した大人がやっていいものではないしね。それを恥ずかしいと思わない時点で情けないですよ。
 高いは高いですが効果はあるので、その費用を出せるかどうか。ZX2を買うくらいの人ならおkでしょ。高い高いと言われていますが、実は用途特化のSDとしてはそうでもない…ことは、調べればすぐわかります。64GBの格安microSDXCと比べると当然高いですが、そんなの当たり前なんで。ソニーでもアクションカメラ等に向けた高速モデルのSR-64UXAはソニーストアでSR-64HXAと同価格だし、格安SDにも名を連ねているSanDiskの製品でもExtreme PROやExtreme PLUS、Extremeの日本国内仕様と比べるとたいして差がないどころか、Extreme PROの方がずっと高かったりします。用途特化であることも考えずに格安SDと比べて高いだの、違いのわからない耳なのかろくに比較もしてないのかでオカルトだの言ってる方がおかしいというのは容易にわかると思います。
 …脱線しましたが、まあ、SR-64HXAは良いものです。効果はもちろんあるので、興味があれば手にして損はないものではあります。ソニーストア以外での扱いもありますし、そこなら値引きもされているので。

 あと、これ結構なくしやすいんじゃないか?というWMポートキャップ。
 保守部品で手に入れることができます。
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 あたりまえですが付属品と同じもので、これが1個税抜き100円です。とりあえずまとめ買いしました。サードパーティの製品でもいいんですが、せっかく純正品が安くで手に入るので、気を付ければそうそうなくさない気もしますが、なくすと結構痛い(なくしたことある方はわかるかもですが精神的ダメージが…)、ということで予備として買っておきました。
 これ以外に付属品でよく問い合わせがありそうなものではハイレゾシール、あれも1枚税抜100円らしいので、欲しい人はソニーのサービスに問い合わせして取り寄せてもらうと良いでしょう。
 それから前にも書いたかもですが、付属のレザーケースは1個税抜7800円。これは悩ましいところですね。別売りの手帳型レザーケースが実売でこれに1000円増しくらいなので。

 さて、ZX2、良いものではありますが、残念な点も少々…少々?
 そのほとんどが4極ジャック採用によると思われるものです。
 まず、これ、人によるとは思うんですが、再生音により頭痛とか吐き気を催す場合が無きにしも非ず…なんですが、この件は諸説あるんだけど、わたしは否定しない立場です。実際に聞いていて気持ち悪ってなったことも何度もあるし、ソニーストア店頭でZX2とPHA-1Aと交互に比較試聴したときに、あきらかに1Aのが素直で聞きやすかった、ZX2に換えると「うっぷ」とくるのも確認してるので。この現象、再生する音源や曲にも依存するみたいなのと、そこまで重度ではないんだけど、気になる人は気になっちゃう…というものです。
 原因はLとRのGNDを分けられているものの、そのLとRのGNDのそれぞれの電位が極々微小なレベルなんでしょうけど、一致してないんじゃ?ってことらしいです。fixerさんという方がまとめられています。
 『zx2の音、4極ジャックについて調べたこと』
 ここでわたしのエントリーも引用されてるんですが、これ、CD900STの4芯4極化で修正前のですね…わたし個人でも正解を名古屋で聞く前の時点でLRRLはないなっていくつかの曲を聞いてLRLRで結論が出ていたので。
 で、さっきのZX2と1A比べてうっぷってなったってときの試聴曲がRIDGE RACER 20th Anniversary RemixのDisco Ball、これ、低音の重奏が面白いんで、よくそれを確認するので使うんだけど、もうなんかイントロから1分しないどころか聞いてすぐに「うぷ」ってきた(苦笑)。1Aでは何の問題もなく、すっきり気持ちよく聞ける。
 もちろんそう感じるかどうかは人によるのかもしれないけれど、わたしはこの4極化が何らかの悪影響を及ぼしているという説にはあらかた同意する立場です。
 それから、プラグにテンションかけると音が変わる…というのも確認しています。これも同様。
 あともう一つ。曲の読み出し時とかに内蔵メモリかSDかは関係なく、内部でのアクセス時でノイズが発生してる。
 これはソニーのイヤホンとかヘッドホンだとほとんどわからないレベルだけど、他社製の感度高めのイヤホンを使ってると容易に気が付いてしまうことがあって、耳障りでもあるので、気になる人はめちゃ気になると思います。
 曲の再生時やライブラリ更新時に『ピー』とも『ジー』ともつかない電子音的なノイズが出てます。再生のときはおそらく曲データをキャッシュに読み込んで…というような動作のときに発生してるんではないか?と思われ。
 あと、デジタルアンプのDAPが過去からずっと指摘されてきている残留ノイズが、この機種でも若干あります。とはいえ、ここまで低減されていればもうこれはこれで良いんじゃないかな?という。ここらも許容できるかどうかは個人差あるとは思いますが、一応書いておきます。
 でもって、これらの不具合とも思われる現象が個体差ではないことも、銀座ソニービルで静かな環境と試聴機をいくつかお借りして確認しています。個体差ではなく、完成された製品として、こういう仕様ということで間違いなさそうです。ある意味では品質管理の高さに納得しています。個体差でこういう現象が出るような生産管理だったらそれはそれで問題なので。ZX2はこういう製品だ、ということで納得ができました。


 以上、まとめとしては良い点悪い点あるけど、値段なりにはしっかり作られているので、わたし個人としては現在の常用機はこれ、という結論です。
 なにせDAPでCD音源をくぐもりなく聞かせてくれてUIがそれなりにまともなのって、消去法になるけど、これくらいなんで。あとは上を見てPAW Goldくらいかなぁ…という感じなので。fiioのも気にはなってますが、まだ手を出してないので何とも言えず。
 実際にはモバイルオーディオの究極の音質を目指したというには、まあ目指したんだろうけど程遠いんじゃないかとか吹かしすぎっていう風には思いますが、良いものであることには変わりないので、終わりの方で書いた欠点が重度に引っかからなくて、良い音だなーと思った方は、買って損しないと思います。バーンイン200時間はしっかりしてあげてほしいかと。


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2015年3月21日 (土)

モバイルオーディオの究極の音質を目指して作られたウォークマン・NW-ZX2

 ずいぶん出遅れた感がありますが気にしない。
 今春、急に発表されて急に発売になったウォークマンの現時点での最上位機種、NW-ZX2です。
 1月ごろに書いていたかと思うのですが、予約して発売日購入でした。
 現時点でもう400時間くらいは鳴らしてるかな?
 とりあえず箱から。
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 わたしがはじめてNWタイプのウォークマンを買ったのもソニーストアだったんですが、そのころのソニーストアの梱包箱って、プレゼントみたいな箱だったんですよね。輸送用の梱包箱も凝ってるなーって感動した覚えがあったんだけど、近年はもうこんな茶箱です。残念。
 で、これまでのウォークマンよりも送られてきた箱そのものがやたらずっしりしてる。
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 箱を開けると、ソニーストアからのご挨拶が。
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 納品書。3年ワイドはサービスでもらえるのだからつけるのが基本というか、これがあるからソニーストアで買ってるんですよね…いくら量販店で値引きされても、量販店の保証はあんまり信用してないんで。
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 箱。正面から。
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 箱、横から。
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 箱、背面。
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 NW-ZX1の箱と並べてみる…ZX1の箱も結構大きいんですが、それよりもさらにという感じですね。
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 外箱を開けたところ。保証書が入っています。
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 内箱。
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 内箱を開けたところ。本体がお目見え。箱そのものが保護用の布のようで、ビニール等にはくるまれていませんでした。
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 本体の乗っているトレイを外した下段。付属品が入っています。
 WMポートキャップ…結構なくなりやすいと思うんですが、これはソニーのサービスセンターで1個税抜100円で取り寄せできます。それと付属の本革ケース、これもサービスセンターで取り寄せできますが、1個税抜7800円です…実際それなりに作りは良いですが、個人的にはこのケースで電源スイッチ部と画面部分も開いてたらよかったのになーと思います。
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 付属の冊子類です。ほぼ読んでませんが、Androidのスタートガイドとか簡単な使い方とか。説明書は本体を起動できれば読むことができるので、付属の説明書はあまり使わないかもですね。でも、それでも付属してくれるのは親切です。紙の説明書を片っ端から省くメーカーも増えてるので、こうして付属してくれるのはありがたいことですね。
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 起動直後の画面。ホームのセンター側はこんな感じです。
 音楽プレーヤーらしく、プレーヤーのガジェットがセンターにありますが、今回少し小さいサイズのものも使えるようになったため、それがまずセットされていて、空いたところにブラウザ関連やストアのアイコンがきていました。
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 センターから左側の画面。ほとんどアイコンありません。
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 センターから右側。電源周りのガジェットやWiFi設定、その他設定や説明ファイルのアイコンが並んでいます。
 音楽プレーヤーなので必要最低限といった感じですね。

 で。
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 こんな感じでヘッドホンにタオルを巻いて、なるべく音が漏れないようにしてバーンインしてました。今回は新品のCD900STの慣らしも兼ねていたので。
 バーンインしてた時間はスマホでメモとってたので、それでだいたいどのくらい経過したか大雑把に記録してました。
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 こんな感じですかね。
 実運用は200時間超えたあたりから開始していて、それまでの経過はそれぞれ区切っているところでちょっとずつ聞いていますが、購入直後の音は、ZX1の経験からの予想通り、低音がぼわついておさまりが悪く、高音が刺さり気味な感じで粗さを感じさせるものでした。これがわりとおとなしくなるのがだいたい100時間経過くらいのあたりだったんですが、そこでもまだ低音は締りがない状態で、かつちょっと出すぎな感じでしたが、徐々に落ち着いて、200時間超過したあたりでようやくバランスが取れてほぼ落ち着いた感じになり、現在に至ります。
 プリロードされている高音質ガイドには100時間とありますが、200時間は欲しいところだな…と思いました。
 基本的に試聴はMDR-EX800STと、後述しますが4極化改造済みのCD900STで行っています。
 CD900STの4極化改造については別エントリーで述べていますが、ノーマルよりも明瞭度は増します。うちではZX2使用時は、ヘッドホンならもう基本的にはこの専用化したCD900STで、イヤホンではEX800STで聞く…という感じです。EX800STも4極化したいのですが、これはまたいずれ別の機会に。
 ちなみに極性については基本的にGNDなんでL/Rどちらに落としても良いんじゃないの?と思われていましたがそんなことなくて、実際にはL/RのGNDの戻りが逆だと結構変な音になったりします。
 正しい極性は、名古屋でのトークショーで、アンオフィシャルでという形で回答されましたが、L/R/L(GND)/R(GND)で正解とのことで。つまり同社ヘッドホン・MDR-1Aとのストレート結線とは異なります。逆接続だと音質にあきらかにおかしな影響が出るので、もし4極化するなら正常な結線で接続した方が良好な結果を得られます。
 トークショーの話を出したのでついでになんですが、これはそのときに電気設計の吉岡氏から語られた内容で、4極はもともとはリモコンを実装しようということで採用する前提だったようです。それが実際にリモコンを付けてみるとあきらかに音質が劣化(これは素人目にもそりゃそうだろって思います)、そのためリモコンの採用は見送られたそうですが、4極接続自体はLとRでの戻りを分けると音質上がるのでは?ということで実装してみた…という由来だそうです。もしかしたらそのあたりに、今回の4極接続に違和感を持っている人の答えがありそうな気がしなくもないです…分けられているGNDに電位差があって音変わっちゃったりするんじゃないの?とかいう。
 ここらの4極ジャックについては諸説あるのですが、それらに基づいて聞いてみるとなかなか興味深いことが起こっていることがわかります。
 それは4極ではなく通常の3極ステレオミニプラグで接続した場合ですが、本体を画面側を上に台に置いた状態にして、プラグを上方向から下に向けて押さえると音圧が減ったような歪んだ音になり、プラグを下方向から上つまり画面側に向けて押さえると、音がしっかりします…ってこれ、分離したGNDの片側の接触抵抗が大きくなって音に影響を与えてしまっているのでは?と思われます。一応、通常に使用している分には中立状態では画面側に向けて押さえているのと音が変わらないため普通に使っているときは問題なさそうですが、もしかしたら接触不良が起こりやすくなってきたときに音にもそこそこ影響が出るかもしれない恐れはあります。
 それから音質云々の話に入る前に、もう一つ。
 これも諸説ありますが、どうやらメモリアクセス時に、ごくわずかですがノイズが発生します。
 楽曲の再生時、これは再生開始時と再生中に断続的に、ファイルサイズに応じて?ノイズの鳴る長さも変わったりします。また、ライブラリ更新処理のときとかは盛大に鳴りっぱなしになったり。
 ノイズの言語化的表現では『ピー』とも『ジー』ともつかない音が鳴っています。
 これ、PCにイヤホンなどを接続していて、IEなどのブラウザをスクロールさせると『ぴぎゃ』とか鳴ってしまうのと同類のノイズだと思われます。要は電子機器が処理をしているときに発生させているノイズかと。
 それと相変わらずですが、『サー』といった感じのホワイトノイズとかとも表現される残留ノイズがあります。高音質ガイドに記載されている電源投入時やイヤホン接続時等のチャージによる音ではないノイズです。
 これらはEX800STなどではあまり気にならないですが感度の高いイヤホンを接続していると、かなり気になることがあると思われます。たとえばDENONのAH-C710なんかがそうです。^
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 その他、ドライバーがBA型の高感度なイヤホンなどでも気になる方もいるようです。そういったイヤホンを使われている場合は、もしかしたらその手のノイズが気になることがあるかもしれません。
 ちなみにうちではE500でも聞いてみてやっぱりそういうノイズがあることを確認しましたが、E500よりもC710のが格段に感度が高いらしく、それらの音を拾ってきました。
 C710は音も良いイヤホンなんですが、こういうときにプレーヤーの質を判断するのになかなか役に立って面白いので、ひとつ持っておくとよいと思います。HDP-R10で残留ノイズがZX1よりあるよって気がついたのも確信を持てたのはC710のおかげだし。ノイズ自体はEX800STでも聞こえていましたが。

 本体ケースは上で書いたように付属品があるのですが、これ、部品で取り寄せると7800円もするので、本当は付属品の予備を買って運用しようと考えていたけど別売りケースの市販での売価がだいたい9000円くらいなので、そちらを買ってしまいました。
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 確かにそこそこいい値段しますが、買って実際に手にしてみると、もうこれで良いか…と。本当はNW-A860シリーズの別売りケースみたいに、蓋を上に跳ね上げるタイプがあればよかったんですけどね。ZX2のサイズだと厳しいかな?
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 箱の裏側。説明書きになっています。
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 ケース表。こだわって作られたとのことで、質感はかなり良いです。
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 ケース裏。ZXシリーズのデザインアイコンである底面のふくらみが活かされたデザインになっています。
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 空で開いたところ。内側は本体を保護する手触りの優しい仕上げになっています。
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 開いたところを表面から見るとこんな感じになります。
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 本体を装着した表面。こんな感じです。
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 装着した状態の背面。ロゴの処理とか、良好です。
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 ちなみにケースを外している状態の背面だとこんな感じで、実際に裸運用も考えてたんですが、せっかくこだわって作られたケースが出てるなら…ということもあって買ってみました。
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 ケースの説明書。しっかりこだわって作られていることがわかるよう書かれています。
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 説明書裏は注意書き等です。

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 見づらい写真ですみませんが、画面の色合いというか色温度は、ZX2はZX1よりもNW-F880に近くなっていますね。ZX1のときは白がくっきりした白でF880は若干黄色みがあるかな?と思ったけど、ZX2はちょっと戻ってF880寄りになっていますね。




※工事中※
※Under Construction※

※後日追記修正します。

 音質面では、とてもストレートで、誤解を恐れず言うなら、ZX1の路線を継承したピュア寄りな音に、さらに磨きがかかって、かつ素直な音になったと思います。
 なめらかでふんわりしていると感じる部分もあるんですが決して分解能が低いわけではなく、むしろZX1より向上していることが聞きやすさにも寄与しているかと。
 その音の鳴り方からZX1よりもジャズクラ向きだとか、ロックやテクノはZX1のが…とか言われていたりもするようですが、これまでいろんなジャンルを聞いてきて、何向きだとか何寄りだとかはなくて、ZX1よりもさらに何を聞いても楽しめるようになったと思います。
 雑味は一層減って、どの音源を聞いていてもほぼストレスを感じないのは楽しいです。
 ZX1のときに別エントリーで書いたことですが、ポータブルCDプレーヤーのD-NE920と比較してZX1の音が若干くぐもっているというか鮮度感が足りないという件ですが、ZX1までは48kHzのクロックしか載せておらずサンプリングレート変換を行って増幅してたとかで(当時わたしが書いた推測が当たってました…orz)、ZX2でCD系の44.1kHzのクロックが追加されたということで、既存のCD系の音源がほぼストレスなくすっきり聞けるようになり、D-NE920との比較でも引けを取らないどころか、ようやくポータブルCD以上の音をこの手の携帯デジタル音楽プレーヤーから聞けるようになったんだと感動しました。
 これで残留ノイズとかさえなければねぇ…(苦笑)。
 ですが、ZX2の残留ノイズや処理時に発生しているノイズはよほど感度の高いイヤホンでなければ問題にならないレベルなので、わたしの手持ちのイヤホンではEX800STやEX1000だとまずほとんど問題ないです。EX800STよりもEX1000のが気にならないですね。個人的な好みでZX2でもEX800STが常用ですが。
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 4極接続については、正常に結線すれば確かに分離感も向上してより明瞭度が上がり音場感や空間表現もはっきり聞き取れるようになるので、個人的に自己責任でやる分には面白いギミックだと思います。
 もはやノーマルからどんどん離れつつあるうちのZX2専用化CD900STですが、そのうちイヤーパッドも可能ならMDR-1Aのものに付け替えようかと。CD900STで1Aの装着感を実現できたらかなり美味しいんじゃないかと。
 常用はEX800STなので、こちらもいずれ4極化したいですね。

 それから音源については、FLACやWAVやDSDだと良く聞こえるのは当然ですが、MP3やWMAなどで96kbpsなんかの低ビットレートな音源でもディテールをしっかり拾って気持ちよく聞かせてくれるのがすばらしい。そういった取り込んだ時期の影響で古かったりでビットレートの低いファイルでも良い音で聞かせてくれるというのがなかなかに良好。

 モバイルオーディオとして究極の音質…とまでは言いませんが、現時点でのwalkmanとしては間違いなく最高峰であり、その価格に見合った作りこみもなされていると思います(諸説ありますが)。惜しいのはいろいろ指摘されている欠点部分ですが、それらも実際に銀座ソニービルなどで試聴してみて判断してみてもらえると良いかと思います。また、開発スタッフさんたちもネット上やその他などで指摘されている残留ノイズやメモリアクセスなどの動作時の問題や4極で分離したGNDやジャックの引き起こすとされている点などは、今後の機種への参考にして、より改善された機種を出してもらえるとありがたいなあ、とも思います。特にノイズまわりはソニーのイヤホンだとほぼ聞こえないという状態でも他社イヤホン(C710など)だと敏感に拾ってしまったりすることなどから、それらでもそういうノイズが聞こえないようにいろんな条件でのテストをもっとしっかりとお願いしたいところではあるけれど、現時点のZX2でも、よくここまで作りこんで…ということで、とてもいいものだと思います。
 かなり高額ではありますが、相応の良いものだと思います。
 ※後半分できたので、そちらもよろしくです。


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2015年2月22日 (日)

高音質microSDXCカード・SR-64HXAを予約した件で

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 SR-64HXAを予約してみましたというのは先日の”だ日記”でも書いたんですが、その値段とか売り方的なものにいろいろ賛否あるようで、おそらくは価格面から否定的な意見が多々見られるのが残念に思ったので、ちょっとそこを役立たずながらフォローしてみようかと。
 まずこのSR-64HXA、発表されたソニーストアでの価格が18500円と、いまどきの64GBのmicroSDXCとしてはずいぶん高額な記録メディアとなってしまっています。たとえばですが東芝やSanDiskの安めのものだとだいたい4000円前後で買えてしまうので、容量だけで見たら確かにめちゃくちゃ高い…という意見が出るのも当然かな?とは思います。
 ただ、microSDXCとはいっても、その用途や速度でいろいろ価格差はあるわけで、たとえばそこまで廉売されてるようなものを出しているSanDiskでも、より高速なExtreme PROだと並行輸入なモデルでも安くて12000円近くしますし、国内版正規品なら2万円を超えてます。SR-64HXAと同じ64GBで、その価格です。
 また、ソニーストアを見てもらえればわかるかと思うんですが、普及速度帯のSR-64UYAで14095円、その上のカメラ用高速モデルSR-64UXAで18500円という価格はSR-64HXAと同額だったりします。
 で、SR-64HXAの内容としては、速度的な規格は実用域で十分なところにとどめ、信号の安定化やノイズ対策などのために部材の品質管理を行う…という作り。
 その効果がどんなものなのかは実際に使ってみないとなんとも言えないところですが、再生時の音質維持(敢えて向上とは書きません)のためのアプローチとしては至極真っ当かと。
 そして価格的にはカメラ向け高速モデルと同様ということで、ソニーとしてはおそらく特別に高い価格設定というわけではないのではないかな?と思われます。
 一応はメーカーの製品ページでもオープン価格となっているので一般店舗にはそれなりの卸値では出されるのでしょうが、ソニーストアで同額のカメラ用高速モデルの実売最安値がおおよそ13500円前後であるところを見ると、この高音質モデルも、それなりに一般店で販売されるようになれば、そのくらいの価格に落ち着くのではないかな?という風にも考えられます。
 たとえばですがこの手のオーディオ機器を扱っているようなフジヤAVICとかeイヤホンとかが、変にプレミア的価値をのせて定価販売とかしなければ…の話ですが。
 というわけで、一見やたらめったら高そうに見える価格設定も、冷静にその他同等品と比較してみると、さほど高額に設定されているわけでもないし、ソニー以外のメーカーも、こういうアプローチのmicroSDXCカードをリリースしてくれると面白いのになー、と思いました。
 もっとも、これはメディアも部門として抱えてるソニーだからやれた・できたことで、記録メディア部門を持たない他のオーディオメーカーがやったとしたら、どうだったかなあ…というIFはありますが。わたし個人的には、他のポータブルオーディオ機器を手掛けているメーカーももしかしたら可能性には気が付いていたかもしれませんが、着手しなかった時点で、結局のところ遅れてるんだなとは思います。こういうのは疑うよりも実際にやってみないとわからないことが多いと思うし、既存技術の延長だとしても、先んじてこういうことをやるのは、ソニーらしいなあとは思います。
 というわけで、やたらぼったくりだとかオカルトだの言われそうな・言われてる?SR-64HXAに関しては、わたしはそういう観点からは見てないんで、そんなことない製品なんじゃない?ということをのこしておきたかったエントリーでした。
 製品を受け取るのは3月初週の土曜日になりそうですが、受け取って聞いてみての結果に興味が尽きません。


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