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2015年7月

2015年7月30日 (木)

NW-ZX2の4極ジャックについて、walkman井戸端会議の結果を受けて、さらに考えてみた

 ヘイ、ジャック。あれはプラグのせいじゃないか(ジャック違いだろ)。

 などと雪風ごっこはさておき。
 NW-ZX2の4極ジャックとそれにまつわる音質の違和感について、イヤホン側を4極プラグ化したときのパターンについては、先日のwalkman井戸端会議で、開発の佐藤(朝明)氏から「プラグの母材の影響が考えられる(R側GNDに用いる部分のピンの金属がその部分だけ大きいため)」というご意見をいただきました。
 こちらとしては3極プラグ接続時の気持ち悪さなども軽くお伝えはしたのですが、そもそもあちらが興味があったらしいのが4極接続時でのGNDの接続位置による音の変化だったため、3極プラグ接続での音の件には話がほとんど及ばなかったことと、ZX2の本体側については並々ならぬ自信を見せられた感じだったので(材質担当の方からは「ジャックのGND/Rの接触圧が弱い恐れがあり、それが原因かも」とのお話はいただけましたが)、それはわからなくもないんだけど事実違和感は出てるよねえ…っていうことで、追試してみました。
Cimg3192
 これら変換ケーブルを以下の状態にしたZX1につないで試聴していきます。
Cimg3194
 この写真の状態で、イヤホンプラグの根元のところからGNDが二分されて、4極ジャックへ結線されています。
 4極ジャック部分はZX2同様の『L/R/L・GND/R/GND』の配置となっています。
 「え?なんでZX2のジャックの件の追試なのにZX1なん?」というのは理由が。
 これら変換ケーブルのジャック部分は全部4極です。つまり、ZX1に接続して、擬似的にZX2同様の4極の状態を作り出して、それで違和感があるかどうかなどで判断してやろう、というわけです。
 これでプラグ側だけが原因ならば、ここに3極3芯のイヤホンを接続したときにZX2で感じるような違和感は発生しないであろう、ともいえるからです(このパターンは後述)。
 用意した変換ケーブルの結線は以下の通り。
 1:LをGND/Lに落とす、RをGND/Rに落とす(普通の4極接続)
 2:LをGND/Rに落とす、RをGND/Lに落とす(誤った4極接続)
 3:LをGND/Lに落とす、RをGND/Lに落とす(ZX2のGND/Lのみに落とす4極接続)
 4:LをGND/Rに落とす、RをGND/Rに落とす(ZX2のGND/Rのみに落とす4極接続)
 5:LをGND/LとGND/Rに落とす、RをGND/LとGND/Rに落とす(一般的な3極接続)
 これだとわかりづらいから、プラグの先端から『信号・信号・GND・GND』となっているので、たとえば1なら『LRLR』という風に書いていきます。
 5パターン用意しましたが、ZX2での試聴において、『LRLL』と『LRRR』に差があることははっきりわかっているので、まず、ZX1でも同様かを試してみました。ZX1に3極プラグ~4極ジャックの変換を接続した状態で、それぞれの変換ケーブルを経由して4極4芯のイヤホンで聞きます。結果は、やっぱり『LRLL(プラグ部分からはLのGNDだけを拾ってイヤホン側ジャックのL/GNDとR/GNDに接続している)』のがマトモに聞こえます。『LRRR(プラグ部分からはRのGNDだけを拾ってイヤホン側ジャックのL/GNDとR/GNDに接続している)』だと全体的に微妙にディレイがかった感じというか、気持ち悪い。
 差があることがわかったので、佐藤氏の仰られる「自作用プラグに原因がある」のは、まず間違いがなさそうです。
 これでまず、4極4芯時で、自作用プラグが原因で音質に影響があることはわかりました。
 次に、では、この『LRLL』の変換ケーブルを用いてZX1を4極ジャック化して、そこに普通の3極3芯のイヤホンを接続します。つまり、プラグ側のGNDにジャック側のGNDが2接点で接触している、ZX2と同様の状態です。その状態とZX1直結(つまり3極ジャックに普通に3極プラグのイヤホンを接続している状態)を比較します。
 結果は…『LRLL』経由だと、ZX2直結ほどの強さではありませんが、ZX2で感じた気持ち悪さに近いものが再現されましたorz

 以上の結果から、まず自作用4極プラグそのものに音質に影響を与える原因があることがまずひとつ。
 それから、ZX2にいわゆる一般的な3極3芯のイヤホンを接続した場合の違和感は、4極でGNDが2接点あるところに3極プラグを接続して、本来1点の接触で接続されるGNDが2接点で接続されることにより違和感が生じるのではなかろうか?ということと、GND/R側の端子の接触圧の問題により違和感が生じるのではなかろうか?ということが考えられます。
 ※今回の実験では変換ケーブルを連結している都合もあるので、『4極ジャックに3極3芯のイヤホンを接続』したときの違和感は、その連結による原因もないとは言い切れない部分もありますが…。

 これはあくまで一例にすぎませんが、少なくとも試してみた結果は、こうでした。
 ZX2に限らず、GNDを分離した4極ジャックを採用している製品が他にもありますが、こうして実験してみた結果では、おそらくそれも聴感上でなにかしらの不具合は生じさせているはずだと思われます。必ずしもそうとは言い切れませんが、この4極ジャックによるGND分離という手法は、リスクがないわけではない恐れがあります。3極プラグのイヤホン・ヘッドホンを接続するなら、素直に3極ジャックの方が安全だと思われます。
 で、ZX2については…やっぱり4極採用しない方がよかったんじゃない?と言わざるを得ない結果に。
 4極プラグイヤホン接続時はジャックそのもののGND/Rの接触圧の弱さや自作プラグの構造の問題で音おかしくなるし、3極プラグイヤホン接続時はプラグのGNDにジャックが2接点することから気持ち悪さを生じる(これにGND/Rの接触圧の弱さによる影響も出るので、より気持ち悪くなる)…ということのようです。
 ZX100なんて型番も聞こえてきていますが、それにはこの4極ジャック、採用されないと良いですねぇ…。
 それとオヤイデさんには、自作用4極プラグは、一番根元のコンダクターをスリーブと一体にしないつくりのものを出していただけるとありがたいかもです。

 ちなみにダメだと嘆いてばかりではどうにもならないので、現状のZX2でそれなりにちゃんとした音で楽しもうと思う場合は、4極化して結線をプラグの先端から『L/R/GND/非接続』というかたちで工作すると、よろしいかと思われます。


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2015年7月23日 (木)

walkman井戸端会議に行ってきました(後半)

 前半では開発スタッフさんによるZX2プレゼンと全員集まってる部分での質疑応答のところを思い出せるだけ思い出して書いてみましたが、こちらでは個別でスタッフさんと話をした内容を思い出せる限りで書いていきます。
 当日、ある程度、帰宅中か帰ってからとかでtwitterにもあげてたので、そこからも引っ張って思い出しつつ。

 プレゼンと質疑応答が終わって、会場内でスタッフさんとユーザーがまぜこぜになってから、まず気になっていたことがあったので、高音質SD・SR-64HXAを担当された後藤氏にお話をしに行きました。
 以前、SDをいろいろ比較したときに、ZX2はmicroSDスロットだけなのでmicroSDそのものの違いが出るんですが、これを標準のSDスロット搭載機(HM-602 Slim)で聞いたときに、microSDを標準SDにするのにSDカードアダプターを使いますが、そのアダプターによって音がいろいろ変るということで、この辺どうでしょう?とお話しを伺いました。失礼ながらソニーさんのSDアダプターはあんまり音が良くない…とお話しさせていただいたところ、やはりというか、こちらから言うまでもなく認識はされていたとのことでした。他社製のものと比べても音質的には落ちる、これは他のカードと同じ汎用のアダプターを同梱しているからです、とのことでした。専用のアダプターは開発されないのですか?とお伺いしたところ、コスト的に厳しい…というお話でした。できればやりたいのだけれど、それが商売として成立するレベルで生産まで含めてできるかを考えると、難しい、とのこと。ただ、機会があれば…とも。
 そして、今回のSDは64GBということで、容量的に128GBは今後予定はありますか?と聞いたところ、開発は進めていて出せる目処もある程度立っていて、出せれば発売したいということでした。問題は値段で、今回の倍で3万くらいにはなるかも…とのことでしたが、現行の64GBでも内容考えたら高いわけではないし、3万くらいならありがたいので欲しいですって話しましたら、値段的にはハイスピードモデルと同様の設定なので確かに高めにつけてるわけではないし、2枚買いして好評いただいているユーザーさんなどもいらっしゃるとのことで、確かに並行輸入などの製品と比較してしまうと高いが、品質管理を行っているモデルとしては他社や同社製と比較しても大きな差はないので、むやみに『高い』というだけの指摘の理由もわかっているから気にはなるけど理解はしてほしいという感じで。
 それと、microSDXCでの128GBという大容量化の方向性だけじゃなくて、標準サイズのSDカードでの高音質SDカードというアプローチも試してみたいということでした。これなら大容量化もmicroSDと違って安価で達成できることもあり、期待したいですね。
 現状の製品はハイレゾの24bit192kHzのファイルを再生のために転送する速度としてぎりぎりだそうで、これを今後速度を上げて現状のものと同様に音質劣化を抑えられるかなども研究中とのことでした。
 今後がとても楽しみになるお話で、特にmicroSDXC128GB版や標準サイズSDの件は期待したいです。お話いただいた後藤氏に感謝です。

 ZX2でシャーシまわりの担当の方(いろいろ伺ったのにお名前失念してしまいました、本当にすみません…)、削り出す前のアルミブロックと削り出されたあとのシャーシを見せていただきました。
 アルミの塊の状態だとかなり重いのですが、シャーシだけになると結構軽かったです。ということは、ZX2のあの重さは、銅プレートやバッテリーなどなんですね。削り出した後の削られた部分も、再度溶かしてまた塊にしてシャーシを作っているとのことでした。
 また、他のところの記事でも書かれていた真鍮製のZX1も見せていただきました。
Cimg3166
 写真ではちょっとわかりづらいですが、これグロス仕上げで製品版と違ってかなりギラギラしてるんですよw
Cimg3167
 背面からだとこんな感じですね。
 シリアルナンバーが面白いです、1234567てw
 実際に手にすると、かなりずっしりきます。重いです。見た目がギラギラしてグロスなので、ノーマルのZX1と比べてこれはこれでカッコいいなぁと思うのですが、プレゼンのときに出ていた話だと、高域が伸びないで詰まった感じになるので却下な材質だそうで…手で持つだけじゃなくて試聴させてもらえるならさせてもらえばよかったなーと今になって後悔してます(残念)。
 それと、これも公開するな!という指示があり秘匿されていたものだそうですが、ちょっと前に別の機会で公開したので今回発じゃないんですが…と出されたのが、銅板を搭載してバッテリーを大型化したZX1の改造版。
 Cimg3168
 奥にあるのがZX2のアルミブロックと削り出されたあとのシャーシ。手前のがZX1改造版ですが、銅板が酸化してか茶色くなっちゃってます。プレゼンのときには音質佐藤氏から「こうなっちゃうので酸化防止と接触抵抗低減のためにZX2では金メッキを施した」とのことでした。
Cimg3169
 背面をアップで。確かに銅板が使い込まれた10円玉みたいになっちゃってます。
Cimg3170
 ジャック周りはこんな感じ。改造版は真鍮のジャックガードがなくてちょっとジャック周りが心配?
 ちなみにこれも重量そこそこあります。結構ずっしりきましたね。ZX2の重量増の原因がバッテリーというのがわかる感じです。
 それと、かなり間近で基板の写真を撮らせていただくことができたので、気になっていたクロック部分を撮らせていただいたのが、これ。
Cimg3172
 実物は全然小さくて、ミリ単位なものが2つ載ってます。クロックといえばPCやゲーム基板に搭載されてる1cm~1.5cm角のようなのしか見たことがなかったので、こういった小さいのは初めて見たのでちょっと面白くまた感動しました。そして、このどちらかかはわからないですが、追加搭載された44.1kHz系のクロックがCD音源やSACD音源の質の向上に寄与している、と。ZX1で感じた「変換してるよね?」といったようなこもり感が払拭されたのはこれのおかげ。
 それから、ジャック周りも撮らせていただきました。
Cimg3176
 ここまで間近で撮れる機会はめったにないということで…パターンを見ると、LとRの信号が左右対称で配置されてるのの間に件のL/GNDとR/GNDのポイントがあるんですが、わたしはあの聞こえ方から、ここもひとまずは分かれてると思ったんですよね。ところが見ての通り、直接ベタでGNDに落ちてます。接触してること自体はケーブルとかを作るときにテスター当ててわかってたんですが、ここまで普通に落ちていて配線を引いてくるポイントを変えただけだとは思っていませんでした。じゃあ、あのL/GNDとR/GNDをそれぞれ別個で引いたり、入れ替えたりしたときの違和感ってなんなんだろう?というのはのちほど。
Cimg3177

Cimg3179
 ジャック部分。ジャックは汎用品の採用で、基板を通して結線されて、さきほどの写真の基板とつながれます。細いケーブルはプラグの挿入検知用の結線だそうです。
 ジャック部分を見ても、もしかしたらこの基板が何か影響ある?という部分ですが、何とも言えず。ジャックそのものは検索するとかで調べれば使用されている部品はどこの何なのかは、もしかしたらわかるかもしれないですね。

 ここまで撮影させていただいたところで、一旦離れて、今度はソフトの原田氏にお話を伺いました。
 まずは本体に搭載されている12音解析、これ、エラーが出るファイルがあると解析そのものが完全に止まっちゃいますよね?
 で、エラーが出たファイルをスルーして処理は進めて、処理が一通り終わったら解析できなかったファイルのログを出したりするシステムにできないですか?とお聞きしたところ、実は本体用の12音解析のプログラムを作っていたところがいまはもうなくて、手を入れられない状態だそうで…。このクオリティで搭載するのはどうか?という議論もあったそうですが、ひとまず載せてある、ただ、12音解析を使うならMedia Go!でやっていただければ…というお話だったのですが、D&Dで使ってるんでってお話しましたら、そうですよねー…みたいなことに(苦笑)。一応、検討課題として持ち帰っていただけるとか。
 それからDSDの再生について、PCM変換はそれはそれで前の記事にも書いた通り、わたしはわりとネイティブ再生にはこだわってなかったりしますので(ネイティブ再生できてるからってDSDとしての音がちゃんと出せてるか?っていうとそうじゃない機器、ありますよね)、現状は内部変換再生でも問題ないかと思っているんですが、DSDをもっと広く楽しんでもらおうというのであれば、A10などの下位機種でもファームウェアの更新などでDSD対応できますか?という要望をお伝えしたところ、これも確かに…ということなので、検討してみますということでした。
 そして個人的にはこれが本命だったのですが、「ウォークマンクラシックス、復活しましょうよ!」という(苦笑)。
 これ、ZX1の銀座でのトークショーの質問のときからずっと言ってるんですが(あのときもその場でスタッフさん一斉に苦笑してたなーorz)、せっかく再生・停止や送り、戻しなどの物理キーが搭載されたんだから、画面タッチで操作するだけじゃないので、より楽しく使えるはずだ、と。これこそソニーらしい、むしろソニーじゃなきゃできない遊び心じゃないでしょうか?という部分で。名古屋でこの件をお伺いしたとき、そもそもこれ自体、原田氏がやろう!とアイディアされたものだということで、ZX1でも搭載自体はできるということをあげていたそうなのですが、要らないよって話がZX1のときの商品企画から出てお蔵入りになってしまったそうで(涙)。今回もうちょっと突っ込んで聞いてみました。
 このウォークマンクラシックス、F800で搭載されてたアプリなんですが、かつての懐かしいカセットウォークマンから代表的?な5機種をピックアップして、360度回転させたりアップにしたりして見られたり、スイッチを押して再生するとカセットが回るアニメーションが入ってたりと、とても凝ったつくり。実際に実機を撮影してテクスチャーを作ったり、ボタンの操作音などもそれぞれ録音して仕込んであったそうで、実に力の入ったソフトだったそうです。これがF880以降では搭載されなくなったので本当に残念で…できれば収録機種も増やしたうえでアップデートのときにでも復活してくれたら嬉しいとお話させていただいたところ、もうこれはやってみましょう!というお話をいただけたので、大いに期待したいです!

 ある程度お話させていただけたので一旦引いて会場中央に戻ったところ、松尾氏から「例のケーブルの件、どうでした?」的なお話があり、そういえばまだ聞いていただけてないんですが、ということで、まず実際に4芯4極化したEX800STを聞いていただいたところ、標準とはかなり変わりますねという話になって、それから開発の方へご紹介いただけました。
 佐藤朝明氏に聞いていただいたところ、それぞれ変化があるということをご理解いただけました。材質の方にも聞いていただけて、それぞれの接続のパターンでわたしが自分のセット(ZX2本体)で聞いた違和感が、スタッフさんのセットでも同様に起こっているということもご理解いただけて、まず、個体差じゃないねという話で。佐藤氏も4極化されたZ5?を使われていたようなのですが、ここでプラグの話になりまして、わたしが実験用で使ったオヤイデのプラグと佐藤氏が4極化で使われていたのも同じオヤイデのプラグで(わたしのは実験用にコストもあったので金メッキ、佐藤氏のはロジウムメッキのでしたが)、このオヤイデのプラグ、実はオヤイデと非公式ですが協業的に作られたものだそうでというお話をいただけました。4極のプラグはそれまでは微妙に寸法違いなものが出回っていたりしたので、それがプラグ検出のピンに当たって誤動作の原因になったりするためZX2の発表当初は4極プラグなのを伏せていた経緯があったそうですが、発覚後にオヤイデから「こういうのを作りたいんですが」的な話があり、それでジャックを持って行ったりして寸法を合わせているので、オヤイデのプラグを使う分には誤動作等での問題は発生しないようになってますということでした。
 そこでRのGNDを使ったときに出る違和感ですが、佐藤氏からは「もしかしたらプラグの母材の関係でインピーダンスに相違が出ているからかもしれない」とのことでした。これら自作用プラグは3極なら先端から二つ目までは、4極なら3つめの極まではほぼ同様にプラグ内部でピンにはんだ付けするつくりですが、一番根元の極はケーブルを被膜ごとかしめるために母材が大きくなっていて、他のピンと同様にはんだ付けしたとしても、母材のもつ差異が他のピンよりも大きいので音に影響が出てしまっている可能性がある、とのことでした。
 セットそのものはジャックの部分までは問題なく仕上げているので、RのGND部分が問題であるなら、プラグに問題ある可能性が高いそうです。
 あと、材質担当の方からは、ジャックそのものが汎用品で、そのRのGNDの接点が接触圧が緩い可能性があり、もしかしたらそれも影響しているかもしれない…とのことでした。
 ただ、プラグのみが原因だとすると、わたしが4極化したEX800STのプラグ部分はMDR-1Aのオプションケーブルの4極プラグそのままを使っていて、それでもやっぱり違和感があるのですが…ということでこれも聞いていただいて、1Aのオプションケーブルのプラグ部分は樹脂で固められているので内部構造は削らないとわからないとのことでしたが、4極接続で実際に違和感があること自体は確認と認識していただけたのと、佐藤氏からも「これはうちでも実験してみよう」というお話をいただけたのは大きかったです。
 ひとつミスったなーと思うのは『普通の3極3芯のイヤホンなどでも違和感あるんですが』というのをその場で話に出せなかったこと。これはせっかく行ってるのに何やってんだか…と、帰ってきてから頭抱えて後悔したorz
 いやもうほんと、そっちこそがメインで聞かなきゃいけなかったんじゃないかね?と…。もっとも、開発さんが興味持たれてるのが4極接続の各パターンでの比較のケーブルで…というのも聞いてはいたので、なんとも。
 ※この4極接続やプラグに関しては、また別エントリーで別途ZX1を擬似4極化してみるなどの実験も後日行ったので、それはまた別エントリーであげてみます…。

 その後、そのまま佐藤氏と他のユーザーの方とでいろいろお話をしていたんですが、デジタルケーブルでWM-PORTから外部DACへ持ってくるのにPHA-3だと専用で短いケーブルを使えるのに他の機種用だと純正のUSB AメスのケーブルしかないのでUSB miniBやmicroBへ直接つながるケーブルを純正で出せませんか?という話は、USBの規格の関係でそれを作れないということでしたが、ここらはなんとかなるとうれしいところ。外部DACへの接続だと現在のケーブルだとどうしてもごっつくなってしまうので…。ちなみにPHA-3用のminiBの横にピンが出ているケーブル、あれはピンにも意味があるので折っちゃダメだそうで。あれとWM-PORTがつながることで、純正のデジタルケーブルがやっているようなホスト機能を持たせてるそうで。純正デジタルケーブルはWM-PORT側のコネクタまわりの部品を大きくすることで、それをケーブル単体で実現しているそうです。
 それで、デジタル接続なのに音が変わってしまう件は佐藤氏によるとソニーでもしっかり認識していて、計測では出ないしデータも一致しているのに音が変わるという現象については、計測部門も巻き込んで、どういうことなのかを解明しようという研究もされているというお話は興味深かったです。現在では測定で出ないことなので、とかくオカルト扱いされる領域の話ですが、その測定できない要素を定義化し、これを計測できるようになれば指標にすることもできるということで、かなり面白いんじゃないかと思います。デジタルケーブル、SDのスロットやSDカードなどでの変化、そういうものでの音の変化ですね。また、電源による音質の変化はデータには測定には現れないけど、あきらかに聴感上の差が出ることをなんとか『見える化』出来ないかは試みられてる…実現したらある意味では革命的だとも思います。オカルトで一蹴せずにそういう部分もしっかり研究されているというのは面白いしすごいです。
 この部分の話で興味深かったのが、デジタル接続では、SDでもケーブルでも、下流にストレスをかけない信号を送ってやることで音質が良くなる、という認識があるという佐藤氏の話。SDならカードやスロット、ケーブルならそれそのもので、もちろん本体側がノイズを出さないことが前提で。実際にいろいろ試された結果として、多少のノイズ等が乗ったり電源が不安定でも、デジタルの場合は受け側で計測するとデータ自体は変わらない、しかし、受け側がそういうものを受け取ると何らかの負荷がかかっているようで結果として音が悪くなる、と。逆に上流からクリーンな状態で信号を受け取らせると、綺麗に音が出る。なので、下流の機器をがんばらせないようにクリーンな状態の信号を届けられれば音は良くなる、ということはわかっているので、高音質SDと呼ばれる音質劣化防止なSDも、着眼点的にはそこだそうです。クリーンでない電気がくると受け側ががんばってしまい音が悪くなっているという発想は、わたしは考えたことがなかったので新鮮で驚きました。そういう見方もあるのか!と。これまでは極力ノイズ等を送らないケーブルなどを…とは考えていましたが。そして、やはり何事も『電源が大事』という話に。電力会社コピペの話とかも出て苦笑したりですが、冗談ではなく、電源はやはり大事でセット内から良好な状態を保ちたいということでした。

 他機種との比較については、ZX2は、やはり重いという意見が結構あるようで、『音が良くてバッテリー持続時間も長くて軽い』というものを求められていて、なかなか苦労されているようでした。ただ、その場にいたユーザーさんから出た「第一世代のAKのようなコンパクトなサイズで良い音を出してくれたら感動する」という意見には、その他のユーザーさんやわたしだけでなく佐藤氏もうなずかれていましたので、今後に期待したいです。可能ならA10のサイズでZX2レベルの音を出してくれると非常に面白いのですが…という話では苦笑されていましたが、実現できるならお願いしたいことではありますね(オーディオは基本的に物量ってわかっててそういう話をぶつける…)。
 また、OSについてはプレゼンのときにストリームで良い音を聞いてもらいたい(聞くだけならスマホでもできるけど『良い音』で聞いてもらいたいという狙い)からAndroidを使用しているということでしたが、コンパクトで物理ボタン込みの操作ができる本体なら、A860シリーズってかなり完成されていたんじゃないんですか?と話をさせていただきました。もし非Androidで展開されるなら、A860のようなスタイルに戻っていただきたいです、ということをお伝えしました。

 また、AKの話が出たところで、佐藤氏に「AKレベルの静寂性、S/N比を持たせて欲しいのですが」と申し上げたところ、「デジタルアンプなので…」と苦い顔をされていたのがちょっと残念だけど印象的だったというか、この手の指摘もわりといつもされていて、かつ解決が難しそうな問題であることを匂わせるような感じでした。っていうか、問題点として把握はされているんだなーと(涙)。動作時のノイズとかもなんですが、低減をお願いできれば、というのは、なかなか難しいことのようです…。かつてソニーが出していたD-NE920ってポータブルCDプレーヤーってデジタルアンプ搭載が売りなんですが、これはそんな現在のDAPのようなノイズは出てないんですけどね、そういう風に低減させることはできないのか、そこは現時点では残念ですし、今後に期待したいところです。

 それで気になっていたS-Masterについてはリバタン( @riever_ret )のS-Master(Walkman)考察というものもあるんですが、わたし個人としてもS-Masterはわりと肯定してます。『歪んだ音が歪んだままちゃんと再生できる』これは重要なことだし、デジタルアンプゆえのリニアリティがそれを確保しているのであれば、いまさら敢えてアナログアンプを搭載する意味もなければ、日和ってアナログアンプに戻る意味もないでしょう。よく目にする『S-Masterは音が悪い』という意見ですが、これ、良い悪いの価値判断ではなくて単純に叩いている人の『好き嫌い』だとわたしは見ています。下位機種にも上位機種にも同じものを載せてんじゃねー!って怒ってる人もいますが、それこそ筋違い。搭載できるなら広く搭載した方がスケールメリットもあるでしょうし。それはさておき。
 要は残留ノイズなんですよね。これ、わたしがKENWOODのHD60GD9ECからNW-A847に乗り換えたときの感想ですが、HD60GD9EC自体も前機種のHD30GB9からそれなりにノイズが低減されていたんだけど、A847はそれよりもずっとずっとノイズの量が少なかったのです。とはいえこれでも出ていることは出ているので、ということでA867でさらに大幅に低減されて、現在がその先のZXシリーズやA10などのS-Master HXになるわけです。残留ノイズ自体はかなり低減されてきているんですが、前述の佐藤氏の、ノイズの話をさせていただいたら苦い顔をされたように、AKシリーズのように完全にクリアにするには、デジタルアンプはかなり難しいようです。ただ、電源を主に、それらまわりの設計によってかなりノイズを発生させずに再生できるようなので、ここは今後がんばっていただきたいところです。
 それと個人的に気になっていた点をもう一つ、佐藤氏に質問をしてみました。「S-Master HXはオーバーサンプリングなどで波形を滑らかにするような処理を内部でおこなっていますか?」というもの。いただけた回答は「整数倍にする演算は行っているが、一般的なオーバーサンプリングでの波形操作のような処理は一切行っていない」ということでした。それを聞いて「つまりはノンオーバーサンプリングDAC的な動作をしていると認識してよろしいですか?」と質問を重ねさせていただいたところ、「そうです」とのことだったので…これ、個人的にはすごくうれしい話です。
 実は質問をする前からS-Masterの資料や、TA-DA7000ESパワーアンプ化 実は現状不利な"フルデジタルAVアンプ"編【ひよこ造船工房】といった記事にあるように、S-MasterってもしかしてNOSDAC(ノンオーバーサンプリングDAC)に近いかそのものなんじゃない?という予想はしていたのですが、概ね裏付けが取れた感じで嬉しかったです。記録されてるものを極力弄らず出すという意味では、S-Masterの仕組みの思想自体はなんら間違ってないとわたしは思います。加えてNOSDAC最高!って思ってますので、これは本当にうれしいことでした。
 もっとも、S-Masterの音が悪い(嫌い)という人は、NOSDAC搭載機やNOSDACの音は嫌いなんじゃないかな?と思いました。そうでないにしても、要はNOS的処理からデジタルのまま直で増幅及びボリューム操作にくるので、その独特な音を聞きなれないがゆえに「S-Masterは音が悪い」と言っちゃうのは、それはおかしい、と言わざるを得ないところです。それを言ってしまうのは、質的な『良し悪し』と個人の『好き嫌い』を混同させてる節はあると思います。
 そして、この回答をいただけたので、「NOSDACとしてTDA1543搭載のwalkmanを作ってくれるとうれしいんですが」という要望は飲み込みました(苦笑)。
 
 DSD再生についてはこれもプレゼンでも話がありましたが、佐藤氏から「弊社はDSDフォーマッターであり、その部署が作った変換処理を用いているので、現時点ではこれがベストだが、変換しないネイティブでの再生も可能になるよう挑戦はしている」とのことでした。ちなみにS-MasterでDSD出力はできなくもないというかできるそうなんですが、それで出力したときに、いわゆる『DSDの音』にならなかったそうなので、しかもこれがそのDSDの部署からダメ出しがあったとかで、現状はそこの部署の作成したPCM変換ロジックを用いての内部変換再生となっているそうです。個人的にはそれでベターなら全然問題ないと思いますし、ZX1/ZX2のDSD再生の音は、ちゃんとSACDとかで聞くDSDらしさを得られていると思うので不満はさほどなかったりします。ネイティブという言葉にこだわるあまり、他のポータブルプレーヤーでときおり存在する『ネイティブ再生対応といえどDSDとしての特徴を削ぐような音を出している機器』と同じになってしまっては意味がないし、佐藤氏からも「言葉だけのネイティブ再生を追うことはしない」ということだったので、ここも現時点で採りうるベストな選択で製品を作られていることがわかり、安心しました。また、今後へも期待したいです。

 出力の弱さについても認識はされているとのことで、今後これをどう上げていくかは課題、とは仰られてました。イヤホンを駆動する分にはあまり問題ないですが、屋内用の大型ヘッドホンを直接鳴らすには力不足気味であることも認識はされているそうなので、これも今後に期待したいですね。

 それと次期機種へ向けての話として「ソニーさんなら今回みたいなGND分離の4極ではなくて、LとRのcoldがショートしていないことを検知して動的にバランスとアンバランスを切り替えるようなバランス駆動のwalkmanを出してくれるとうれしいんですが」と佐藤氏に話を伺うと『赤×』が出てしまい(苦笑)。
 これは期待していいのかな?と内心思ってしまいましたw
 ただ、4極だと上の方で書いた『プラグの母材の問題』による音質の変化が起こる可能性も否定できず、接続周りのつくりとしては、PHA-3の3極2芯×2接続の方がベストなんじゃないかなー?とは思っています。
 そこでPHA-3の話題になり、集まっていたユーザーさんとも「PHA-3のバランスとアンバランスって差が大きすぎるよね」「PHA-3のアンバランスは本気出しているように思えない」「バランスの音を引き立てるため?」という意見が出て、そこにいたユーザーさんみんなで「あれはそう聞こえますよね」という話になり、佐藤氏が「PHAチームのスタッフも机近いんで、そういう意見があったと伝えておきます」とのことでした(苦笑)。

 …と、こんな感じでいろいろな話があったのですが、まだまだ足りないと思っていたけれど、実は18時終了予定が大きくオーバーして18時45分頃ということで、松尾氏と東京ヒアリングケアセンター青山店の店長さんのごあいさつをもって、お開きとなりました。
 個人的には音質担当の佐藤浩朗氏とほとんどお話できなかったり変換ケーブルの比較を聞いていただくことができなかったのが心残りではありましたが、銀座ソニービルでのZX1のトークショーのとき同様に、この日もすごく楽しそうに製品を紹介されていたので、この人が作る製品ならついていきたいなーと改めて思いました。

 一応思い出せる限りでいろいろ挙げてみましたが、もしかしたら忘れてしまっている部分もあるかもしれず、抜けがあったら申し訳ないのですが、またこういう機会があるとうれしいな、と思いました。
 このような場を作られた松尾氏と、場所と時間を提供いただいた東京ヒアリングケアセンター青山店様、walkman開発スタッフの皆様に感謝です。
 参加するかどうか悩んでいたところだったのですが、参加させていただけて本当に良かったです。


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2015年7月21日 (火)

walkman井戸端会議に行ってきました

 表題の通り、7月18日に開催されたwalkman井戸端会議へ行ってきました。
 カスタムイヤフォンのJust earとウォークマン開発者に直接質問できるイベント【AV watch】
 こちらのイベントです。
 こういったイベントが開催されるという情報は事前にはつかんでいたんですが、「わたしが行ってもたぶん製品にネガティブな意見しか言えないかもだし…」と躊躇していたところ、先月に書いたZX2の4極接続についての記事の件などをtwitterでぼちぼち書いてもいたのがきっかけでJust Earの松尾氏から「walkmanの開発も興味がある様子」とのことでお呼びがかかり、参加となりました。
 前日が夜間対応で結構厳しかったんですが、ひとまず何とか遅刻せず…といっても開場ぎりぎりだったんですが参加できました。
 その一部始終をこちらに。
 今回、メモとか録音とかしてなかったので(メモはともかく録音は躊躇してできなかったです、して良い場かの判断がいまひとつつかず…)、記憶にある限りで書いていきますが、大盛況で大勢の方が参加されていたので、もし他の方で、もっと良い記事を書かれていたら、おそらくそちらのが精度が高いと思うので、そちらを参照願います(うちのは、かなり自信ないです)。

 実際の催しは結果的にですが、ざっくり2部に分かれており、はじめはwalkman開発スタッフの方からのスライドを交えた案内や解説、そのあとでユーザーとのフリーな意見の交し合いになりました。
 ここではまず、前半のスライドであったことを思い出しつつ書いていければと思います。

 基本的には司会をされていたのは松尾氏ですが、スライドでのプレゼンはZX1 Project Member's Voiceでもコメントされているプロジェクトリーダーの佐藤朝明氏。わかりやすい進行でとてもよかったです。
 メンバー紹介では音質担当の佐藤浩朗氏も佐藤さんということで、どちらも髭あるし、とかで、リーダーの佐藤朝明氏が『(サンダルなので)はだしの佐藤』で音質の佐藤浩朗氏が『靴の佐藤』です、会社でもこれ!みたいな話で和やかにw
 それから高音質SD担当の後藤氏、レアキャラというご紹介で。こちらは後でいろいろお話を伺うことができて、とても楽しかったです。それは後程…。
 電気の吉岡氏は上半身ユニホーム姿での登場。社内の野球チーム『Records』に所属されてるとかで、この集まりの途中で参加召集がかかれば向かうため(のアピール)でユニホームだそうで。チーム名は文字通りアナログのレコードからで、ポジションはセンター…途中で招集がかかり、戦場(!)へ向かわれてました。
 ソフトの原田氏は名古屋のトークショーの後でも少しお話させていただいたのですが、今回もちょっと気になることがあったので、そこは今回ものちほど伺うことができました。
 その他材質の方なども(こちら失礼ながらお名前失念してしまって大変申し訳ない…結構いろいろお話させていただいたのですが…orz)、とにかく今回はリーダー格でフルメンバーとのことで、すごい機会なんだけど、ともだち同士での遊びとして集まりました、という体裁だそうです(会社的にいろいろ難しそうな感じでしたね…やはり大会社、厳しい…)。
 各参加メンバーの紹介のあと、まずこういった機会について、基本的にソニーの商品開発さんが公の場に出るには、必ず広報を通して…というのが必要との話がありました。開発スタッフのSNSの使用も禁止されていて、基本的には対外へのメッセージの発信は広報を通してなどが必須だそうでしたが、今回はJust Ear松尾氏が場を作ってくれたので、それでこういった場が実現できました、とのことでした。ただ、途中でAV Watchさんに嗅ぎつけられて(苦笑)、紹介しても良いですか?的な話になったので、一応その件として広報へはそれを通しているそうですが、基本的には今回はそういうものではないので、これも仕事ではなく社内のともだち付き合いの遊びとして集まりました、とのことでした。
 それと、新機種についての質問等には完全に答えられませんということで、クリティカルな質問には『赤×』の札、もしかしたら聞き方によっては回答をもらえるかも的なものには『白×』の札を挙げますみたいなギミックもw
 とはいえ、これ、赤×が出たらつまりはそれって…という見方もできたりできなかったり?で、期待してしまうw

 まずZXシリーズの企画についてのお話があり、通常は商品はしっかりとしたターゲットを定めて、仕様等も詰めた状態でそれを実現するために開発していくそうでうが、ZXの場合は、営業等からのがっちりした要求はさほどなく、おおまかにこんなことをやろう的なことだけ決めてスタートするというのは面白かったです。
 ZX1の場合は制限度外視といいつつ一応walkmanのターゲット的に10万以下くらいでというものと、当時F880と同時進行のため、それをベースに…というのがあった程度だったとか。ZX2については営業からのマストでの要求はバッテリーライフの増加とSDスロット搭載くらいだったとかで、それ以外は自由にやらせてもらえてたとのことでした。
 バッテリーライフについては、ここで他社製品の事情も交えての話になり、他社ハイレゾプレーヤーが軒並み10時間を割るか割らないか程度の稼動時間の中で、ZX1はハイレゾ再生でもだいたい17時間は…というものだったけど、それでもソニーへ入ったZX1のクレームで一番大きかったのが『バッテリー持続時間』だったそうで、ZX2ではそれを倍化しようということでバッテリー大型化に至ったそうです。
 スライドではA10やZX1、ZX2の比較グラフだったんですが、海外でプレゼンするときは海外製のDAPもグラフに入れてやるそうでw

 ここで音質を取るかバッテリーを取るか率直に意見が欲しいということで、音質は極めていいんだけどバッテリー持続が通勤往復程度の4時間くらいのものか、それとも音質は現行ZX2ほどでもバッテリーが30時間くらい持つのとどちらが良いか?というざっくりしたアンケートが…わたしは一番前の方に座ってたのでどういう回答状況だったかわからなかったのが少々残念ですが…。
 そこで改めて佐藤氏から、ソニーとしてはwalkmanのブランドとしても、音質も重要だけどバッテリーライフも同じくらい重要、それを両立する製品を目指しているということでした。
 全世界的にユーザーさんがいるので、それらを裏切られない的な話はあったかと思います(前日の夜間対応明けだったのでところどころ記憶が朦朧としていて…すみません)。

 …と、ここまで書いたところで、AV Watchさんがしっかりした記事を書かれていることが(苦笑)。
 幻の“真鍮ウォークマン”も!? ポータブルの猛者と開発者が激論した、コアな一日【AV Watch】
 あとは上記を参照願います(苦笑)。

 …ひどい投げっぱなしジャーマンで申し訳ない。
 でも、やっぱりさすがにプロの記事は違うわ…というわけで、わたしがノイズ交じりに書き散らすよりいいだろうという判断でリンク貼らせていただきました(苦笑)。
 ただ、やっぱり、敢えてスルーしていると思える内容もあるので、じゃあそこらをフォローするかたちで追記してみる。

 まずZX1で指摘があった『歪んだ音が歪んで聞こえる』点をZX2で『スピードをキープしたまま歪まなくした』点、これ、現地ではさらに別の話が出てます。ZX2が出てから、特にアーティストなどの音楽制作されている方やクラシックの演奏家などパフォーマー・クリエーター側からの意見としては、ZX1のが良かったねって意見が出ているという話がありました。これ、要はモニターライクかリスニング向けかという話だと思うんですが、『良いものは良く、悪いものは悪く』ということで、ZX2ってZX1でダメ録音ってわかっちゃうものでもわりと綺麗に聞かせちゃうので、そういうのはちょっと…っていうニーズが間違いなくある、しかもクリエイターやパフォーマー側の視点はそれ、ってことでしょう。いちユーザーとしては個人的にはZX1の傾向の方が好みだったなーということもあって、この話は今後に期待したい流れでした。

 ZX2の構造面についてはシャーシなどにもいろいろ工夫が凝らされていますが、はじめは銅板の設計などについてもメカ側から「こんなんやれるか!」的な話で丁々発止あったようですが、要求する理由をきちんと話すとメカの側もわかってくれて、プロジェクトが進むにつれて、発注した銅パーツに金メッキを…とお願いしようとしたら、すでにメッキがされた状態で上がってきたりとか、良い関係なのをうかがわせてくれる楽しい話がありました。それで音質佐藤氏から、電気でメカの予算を動かせるようになったw という話で会場がまた和やかに。

 PCM-D100という音質に定評ある装置がでているのにwalkmanとして再生専用のD100を作らないのかということも実は世界中から言われているって話もスルーされてるかな?
 これ、実は作れます、何でも作れる、という話をリーダー佐藤氏から。ただ、それをやらないのは、ソニーとしては技術的には作れる、でも、walkmanブランドとしては作れない、ということでした。要はwalkmanブランドとして求められるものとPCMレコーダーとして求められるものが違う(とお話されていましたが、要は対象ユーザー層の違い…と、わたしは解釈しました)。walkmanの場合は、「walkmanで一番いいのちょうだい」っていうようなお客様からも求められてそれが対象になる、だから紙マニュアルも簡単な操作法から全体の説明やAndroidのセットアップまで、とにかく事細かなものをたくさん用意しているのはそういうこと、だとの説明でした。「マウスで画面の~を指してください」と説明するとマウスそのものを画面にくっつけてしまうようなお客様も相手にしている商品なので、という説明はわかりやすくて笑っている参加者の方も結構いて、そういうことだよなあ…と思いました。わたし個人としてはそういうユーザーさんともやり取りすることがあるので、わかるし笑えなくて結構深刻に聞いてしまって(苦笑)。
 大きい企業の大きいブランドだから、そういう用意も必要なんだなあ、と。ニッチ層向けだから多少の不具合や使いづらさがあっても出しちまえというものではない、ということがわかるエピソードでした。

 それと松尾氏から出ていた意見で、売れずともとびぬけて音質特化した真のフラッグシップ機を!という話がwalkmanスタッフにぶつけられていましたのも印象的。
 採算度外視でとにかくこだわり抜いたものがラインナップに一つあっても良い、というご意見。出たらたぶんわたしでは買えないだろうけど(苦笑)、同感ではあります。そして、それを普及体に降ろしてくる…というのも、ソニーならできるのでは!?と、期待したいところです。

 あと、ZX1のときの品不足についての話もありましたね。
 メーカーとしてはZX1のときもおそるおそるとはいえかなりの数を積んだそうなのですが、それでも発売日の店頭販売分が半日持たずに完売とかで何か月か待たせてしまった件、本来なら大手でそういう在庫を切らすというようなことをやると、企画開発の誰かのクビが飛ぶ事態だということだったそうです。
 で、ZX2はそんなことなかったでしょ?と…それゆえにZX2は売れてないんじゃないか?的な話があるっぽいこともご存じなようでしたが、今回は相当な数を積んだので品切れが起きてないだけで、実際には(具体的な数は出されませんでしたが)、かなり売れているとのことでした。

 再生専用D100の希望というのとはまた別の視点として乾電池駆動のwalkmanは今後出ますか?という質問はわたしがしたんですが、方向性としては『使い馴染んで気に入った音のプレーヤーでも、バッテリー切れなどで修理交換に出したり、結局買い換えたりしなければならないのは残念』ということでだったんですが、乾電池駆動かはさておいて、それに代わるそういう技術も模索はしている、とのことでした。つまりはおそらくバッテリー着脱可能なタイプ…と認識していいのかな?とは思うんですが、リーダー佐藤氏からはそういう回答でした。ちなみに音質佐藤氏から「もしやるとして単三何本までならOK?」と返されたので、「D100同等までなら全然大丈夫です!」と回答しましたです…実現するならうれしいですね、バッテリー着脱でもうれしいけど、乾電池駆動ならわりとどこでもバッテリーで困ることがなくなりますしね。なんならポータブルCDプレーヤーみたいに、外部電池BOX装着可能な設計にしてくれてもありがたいですよね。

 それと印象的だったのは、普段はほぼこうやって表に出てこられない開発スタッフの方々ですが、市場的に出ている意見などは結構目にされて気にされているようで、また、製品そのものの問題点についても、他社製品をも踏まえたうえで、ユーザーから言われるまでもなく認識していることも多々あるようでした。
 それをして大企業病か…と落胆せざるを得ない反応の方も、ZX2の言い訳だなと捉えられてる方ももちろんいましたし、序盤のプレゼンの部分も今回のがコアユーザー相手前提なら「それは今必要か?」と思える話がないわけではなかった…という気もしなくもないですが、そんな中でも知らなかった情報ももちろん出てきましたので、有意義だったと思います。
 それに本当の大企業病なら、こういう機会を設けて、来てくださることすらなかったと思うんですよね。
 シビアな方だとまだまだユーザーの意見に耳を貸そうというようには思えなかったという意見もあり、ある意味では若干同感かしらという気もしないでもない面もあるのですが、それでもこういった『ユーザーが直接、開発さんと話ができる』場というのを設けられたのは、良いことだと思います。
 もちろん馴れ合いはよくないしユーザーの意見を聞きすぎるのもよくないと思うのですが、問題点等や、実はスタッフさんも気付いてないんでは?という点をわずかながらでもユーザー側から触れられる機会というのは、大変良い機会だと思うので、またこういった機会を望みたいですね。
 そして、この機会をつくり、お誘いいただいた松尾氏にも、大変感謝しています。


 …以上、こんなところでいかがでしょうか。
 え?4極の件とかその他もろもろ?
 そこはまた、別のエントリーで…ということでご容赦を…。


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2015年7月17日 (金)

ただの日記です。過度な期待はしないでください。(~20150716)

 ようやくPCが修理から戻ってきたので更新を…

 先日、銀座のソニービルへPHA-3のバランスを聞きに行ってきました。
 うちのEX800STを4極化したものを接続できるようにした変換ケーブルを作って。
Cimg3165
 実はこれまでPHA-3は通常のEX800STではアンバランスでしか聞いていないので、それでの感想はもっさりした音であんまり好きじゃないなぁ…だったんだけど、バランスで聞いてみて一変。もしかしてわざとアンバラの方の音を質落としてない?って気が。
 いや、これまでもZ5とかZ7とか1Aでならバランスで聞かせてもらって、ああ、駆動力は上がるし良いよね、くらいにしか思ってなかったけど、今回バランス用変換とアンバラ変換両方持って行って比べて、あきらかに明瞭度とかもバランスの方が比較にならないほどで上だった。
 これなら9万もありかなあ…という。
 もっと安価で、PHA-1Aのバランス出力のついたモデルが出ると良いんですが。

 バランスといえば、USB-DACでNOSでポータブルなアンプでバランス、どこか作らないかなぁ…TDA1543搭載の。需要はあると思うんですけどね。ハイレゾは16bit192kHzまでしか対応できませんが。
 CD音源を綺麗に楽しく聞ければよいのですー。

 そのTDA1543搭載なDAP、HM-602 Slimですが、イヤホンとラインアウトのジャックが一時期クッソ固くて、そのあとゆるくなったな?と思ったら音が出なくなった件、修理に出したら基板交換で2万とかいうので、対価として正当なのは認めつつも保証期間6か月はないわーと思いつつ戻してもらって、分解してみた。
 それぞれジャックのGND部分の接点が折れてんのorz
 PJ-313というジャックを買えば自力で交換できそうだったので、発注してみた。
 届いたら修理してみよう…。

 ZX2の4極接続の件、予想外の方向へ。
 一応、GNDをL側のみ使えば違和感なく聞けるという感じで、それ専用の変換ケーブルを作ってずっと運用して、今のところ問題ない感じ。
 これをサービスセンターへどう説明しようか?と考えあぐねていたところ、本当に意外な方向に。
 結果はのちほど。
 正直冷や汗もので、内心大丈夫か?と気になってるけど、ここまできたらやるしかない。準備は万端な、筈だ。

 エアコンが死んでる。
 運転ランプが点滅して動かなかったんだけど、コンセントの抜き挿しでそれは解決したのだが、フィルター掃除して再稼働させてみても全然冷えない。壊れた?終わった…暑い、死ぬ…。


 オチません。


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