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2015年4月

2015年4月28日 (火)

だ日記(ry (~20150427)

 今更気がつきましたが、開設してからもうすぐで200万hit。
 これが多いのか少ないのかはなんとも言えませんが。
 なにせここを初めてからだいたい8年くらい?になるのかな…というところなので。
 いずれにしても、こんなところを見ていただいて、ありがとうございます。
 ほとんど愚痴みたいなのばかりなのに、恐縮です。

 去年から仕事が激減してきてるんですが、今年に入ってなおその傾向が顕著。
 さてさてどうしましょ、という感じ。
 いよいよ終わりかしら?みたいな気がしなくもなく。
 ないときは無いなりに別の仕事があったりする分、ありがたいのかもしれませんが。

 ずいぶんと長いこと探していたガンダム00のBD、2期の7巻がようやくひょんなところから見つかり、これが今年今までのところで一番うれしかった出来事(ささやかすぎるだろ…)。
 どこにしまったのか、もしくは貸したままどっかいったのか、間違えて売ったまま買いなおさずに放置してしまってたのか、そこらがわからない状態で悶々としていたので。
 ちなみに中古屋を探してもなかなか見つからなかったりとかで、市場からほぼ見当たらなくなりつつあるのかな?という気がしなくもないです。TVシリーズのBDとしては、結構初期に出たものなので。
 思えばわたしがフルHDのテレビやBD再生関係が欲しいなあと思ったのもガンダム00がきっかけ。
 もっともPCでBDを見たり書いたりという環境はそれより前から持ってたんですが(FLAG劇場版を見たかったので)。
 これでようやく手元に00のBDがスペシャル以外はほとんどそろったことに(スペシャルも全部買ってるんだけど、これも現在見当たらず…orz)。

 レトロゲーのCDなんかもバンバン出てるので、そこらも手を出していきたいところだけど、お金ないです。
 仕事がないってのもあるけど。
 ていうか、こんな状況でも、お金転がしてるだけでさらに儲かる人がいるっていうのが、なんだかなあとは思いますが。
 再配分がなけりゃ景気良くなるわけないじゃん、なんて思ったり。

 3DSのセガ3D復刻でソニック2とかベアナックル2が出るとかで。
 パワードリフトは?

 今月PHA-1Aを買おうか悩み中。
 理由はZX2で。
 銀座で試聴した感じ、非常に好印象。
 PHA-3はとてもいい音だけどぽんと買えるって値段じゃないし、好き嫌いで言うならPHA-3よりもPHA-1Aの音の方がすっきりした音で好みかなあ…というのがあって。もちろんPHA-3の音が悪いとは言わないし、良い音だとわかるんですが、好みなら…ということです。ESSの音があんまり好きじゃないっていうのもあるんですが。R10とか、そんなに良いと思わなかったし。
 TDA1543採用のポータブルDAC/アンプがあればいいんですけどねぇ…ハイレゾ再生とか正直どうでもいいんで。
 K2HDだのアップコンバートだので、ハイレゾの本当の良さを埋もれさせて儲け優先で数ばかり水増ししてるハイレゾ市場など滅びてしまえばいい。
 CDの再生をもっと追究しもせずにハイレゾなんてフォーマット頼みの時点でおかしいだろ?って思うわけですが、まあそれはさておいて。
 とりあえずPHA-1A買ってしまおうかなぁ…nano iDSDも興味深いんだけど、ZX2との組み合わせで使うにはケーブルの取り回しがかなり死ねる感じなので。


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NW-ZX2を2ヵ月以上使ってみていろいろわかってきたこと

 しばらくぶりで~<挨拶

 PC壊れて修理に出して…とかやってたりしたんでしばらくご無沙汰しておりましたが、そのあいだでもとりあえずXperiaだけはあったので、アカウントだけ作って放置してたtwitter使ってみてました。
 ああ、こういうもんなのかーと。
 とりあえず向き不向きでいうなら、わたしはブログの方が落ち着くかなぁ…と。TLの流れが早すぎて。
 それはさておき。
 NW-ZX2ですが、そろそろ買ってから2ヵ月以上になります。
 バーンインは初期のうちにがっつりやってから聞いているので、慣らし的にはもう問題ない感じ。
 転送速度とかSDまわりの扱いとかあんまり不満ない感じです。
 本体の重量が結構くるなあ…というのはあって、ネックストラップで使ってるんですが(これはずっと前のDAPから)、肩こるなあ…というのは気のせいではないはず。

 操作性とかはNW-ZX1と同様だし、わりと直感的に操作できることもあって、あんまりこれも不満ないです。
 むしろ曲数多いので、慣れてしまうとボタン操作よりもこっちのが楽。
 NW-A10シリーズが出たときにハードキー復活したバンザーイなんて思ってましたが嘘ですごめんなさいって感じの状態に。曲数多いとハードキーオンリーは厳しいですとよ…
 orz

 音質面では



 ここからが本題です。
Cimg3037
 なんじゃこりゃ?と思われるかもしれません。
 スマートフォン用マイクケーブルです。
Cimg3039
 4極ですね。
 はい、4極です。
 どういうことかというと、ZX2のGNDの2極のうち片方がスイッチに振られているため、これを経由させると強制的にZX2の分離されたGNDを片方カットして聞くことができるという目的のために買いました。
 なんでこんな面倒なことをしてるかって?
 前のエントリーで書いたように、わたしはZX2の4極が音質向上に寄与している…という点には疑問符を抱いています。というか、むしろこれがZX2の音に違和感をもってしまう根源なんじゃないかと。
 このマイクケーブルを通して聞くと、意外や意外、ZX2にイヤホンを直結したときよりも違和感の少ない音を楽しむことができます。騙されたと思って試してみていただくと面白いと思いますよ。ケーブル自体は600円もしないくらいで手にいれました。
 再生される音源によっては、それでもやっぱり急に気持ち悪い音になったりするので、おそらく分離されたGNDのどちらもが一般的なプレーヤーのGNDと比較しておかしなことになってるんじゃないか?と思われます。要はどちらもちゃんとしたGNDではない可能性が高いかと。
 それでも、ZX2に普通の3極イヤホンを直結するよりは全然マシです。
 あと、これまた別のエントリーで書いてた4極化したCD900STですが、結局のところ、ZX2の音がそういうものだから、音質向上に寄与してるか?というと、そうでもない…ただ、3極プラグのイヤホンやヘッドホンを直接接続するよりは、大幅に『気持ち悪さ』が緩和されます。そういう意味ではZX2を素で使おうと考えるなら、ある意味では4極プラグ化は必須といえるかもしれません。消極的理由ですが。
 で。
 違和感の原因は上記の前に書いたエントリーから、4極の違和感についてまとめられた方の記事なども参考にしていただければよいかと思いますが、ここでわたしがつい先日気が付いたことを書いておきます。
 ZX2の音の違和感、それは、こんな感じ。
 ずっと昔、ファミコンにイヤホンジャックを取り付けようという改造が流行った(?)ことがあり、そのときに、当然walkman以後の話なのでイヤホンもステレオのものが主流なんですが、ファミコンの本体基板から引き出せる音声はモノラルで…じゃあ、擬似ステレオ化すればいい音になるかもしれない!というのが流行った(?)ことがありました。
 わたしも四角ボタンのファミコンを分解してはビデオ出力や音声出力のピンプラグを付けたりという改造をしていたのですが、この擬似ステレオ化ももれなくやりました。右・左の音声出力の片方にマイラコンデンサを突っ込んだりとか、方法はいろいろあるようですが、とにかく、それをやりました。
 当然擬似ステレオなので本当のステレオなんかではないんですが、それでもそれなりに子供心にちょっと感動するような音になり、あと、広がりが出たなぁ…なんて、バカな子供(ひどい)は、このときはそう思ってました。
 今のわたしだったら絶対にやらない改造ですね、モノラルだったら素のままモノラルを左右に分けるだけで結線せえよって怒るレベル。
 で。
 ZX2の音って、そのファミコンの擬似ステレオっぽい音なんですよ。
 要はそういう違和感がある。
 4極のヘッドホンをバランスアンプに接続してもそういう音にはなりません、というか、なるわけないし、なったらおかしいんです。
 その、なったらおかしい状態の音を素でも4極でもいつでも楽しめるというのがZX2(嬉しくない)。
 正直これはどうかと思います。
 4極についてはトークショーなどでも明かされていますが、本来盛り込まれるべきフィーチャーではなかった。リモコン搭載しようぜなんて話(これもおかしなことなんですが)があり、そのために4極ジャック設計にしてリモコンを付けたら、あからさまに音が悪くなったのでリモコンはキャンセルした、でも4極設計にはしていたので、音声用のGNDを左右に分けて転用してみた…これを聞いたときに音質メインでの設計じゃなかったのかってガッカリしましたが、まさかそれがここまで足を引っ張る原因になっているとは、そのときは思いもしませんでした。

 正直なところ、ZX2の音を良いなんて言ってるようでは、ファミコンの擬似ステレオを良い音だー!なんて言ってるレベルと大差ないなと言わざるを得ないことがはっきりわかったってことです。
 まともなオーディオだったら、こういう音はしないですから。
 非常に残念。
 ZX2のベースそのものは良いと思うんですよ、音質的にも、本来3極として作られていたならば、普通にまともな音を聞くことができたと思います。ZX1からアナログ的に強化された要素もそれぞれ無駄にならずにしっかり効果を上げていることも、音を聞けばわかりますし。
 でも、です。
 この、4極ジャックとそこへのGND分離配線のせいで、それらすべてを台無しにしてしまってるなーというのが、非常にもったいないです。残念です。
 ZX2を保持したままそれを回避した運用を行うとするならば、上記に挙げたスマホ用マイクケーブルなどを使って、分離されたGNDの片方を完全にカットして3極として運用するための中継ケーブルを本体とイヤホン・ヘッドホンの間に入れるか、多少の違和感は我慢するつもりで4極接続するか、デジタルで出力してPHA-3なりPHA-1Aなりの外部DAC兼ポータブルアンプといった複合機へ出力して聞く、といったくらいの方法しかありません。
 ま、保証無視して分解できるなら、4極に結線されてる分離されたGNDを基板上のバラバラの場所ではなく1か所からとってやるとか、その取る場所も試聴を繰り返して大丈夫そうなところを選んで結線する、とか、そのくらいしか手を打てなさそうです。
 とにかくZX2の音が良いと思ってしまう原因はファミコン擬似ステレオ化のような現象がそれぞれのチャンネルに発生していて、それが場合によっては頭痛がしたり吐き気を催したりという気持ち悪さにつながることもある、ということで、これを素直に良い音だなんて持ち上げてしまうのは甚だ危険というわけ。
 厳しくいうなら、糞耳でしょ…。それなりにマトモなオーディオを聞いてきていれば、ZX2の音が「なにかおかしい」くらいは勘づくと思うんですけどね。

 さて、名古屋のトークショー。
 ZX1のトークショーのときには、開発者で音質設計の佐藤氏がいらっしゃいましたが、あんなにも自分が開発した製品に対して嬉しそうに話して紹介される方というのをこの手のイベントで初めて見て、話にとても引き込まれて、感動したのを覚えています。
 ZX2なんですが、どうもそのときとは空気が違うんですよね。ZX1のときのような楽しげな雰囲気があんまり感じられなくて、始終緊張したような印象で。そして、佐藤氏がいなくて。
 とても残念でした。
 しかし、今になって、ZX2の音を聞いていて、もしかしたら…という気がしなくもないのですが、佐藤氏がいなかった理由を邪推してしまうよ…この音に納得いってないんじゃ?と思わざるを得ません。
 わたし個人としては、ZX1のときに「もっと大きければ…」といいつつも、あんなに嬉しそうにZX1を紹介されていたような方が、ZX2でもしそこまで入れ込んだ開発をされているなら、やっぱり紹介したくなるんじゃないか?と思うんですよ。理由がわからないので想像以外のなにものでもないことはお断りしますが、やっぱりZX2の音に納得されてないんじゃないかな?と思います。
 もしこの音で佐藤氏が納得されて満足されているなら、個人的にはガッカリだし、もしZX2より後の機種が同様にまた根本的対策のないまま4極ジャックの採用などを行ってくるようなら、わたしはもうこの手のwalkmanは買わないですね。
 正直なところ、イヤホンによりますが聞こえる・聞こえないのある残留ノイズや、動作時のメモリ読み込みのノイズなども気になる場合もあるかと思いますが、ここらはプレーヤーによっては他のメーカーや機種でもありますし、再生音さえよければそこらはもちろん無い方が良いとはいえ、無視できる部分でもあります。
 しかし、再生音そのものに支配的に影響してくる違和感を発生させるようなつくりは、通常は製品が発売されるまでに修正か排除されなければならないのでは?と思います。
 それがスルーされて出てしまっているということは、今のソニーってそんなものなの?という落胆とともに、残念としか言いようがないです。
 それでこの問題、「あんたんとこの個体差の問題じゃないの?個別の不良とか」と思われかねませんので当然いろいろ店頭展示しているところへ行って確認してきましたが、個体差なわけないでしょって結論に落ち着いてます。
 むしろこんな個体差あったらまずいでしょっていう…今どきの生産管理としてそこに突っ込む方がおかしい、という結果に。店頭機のどれで聞いてもマイクケーブル通した方がそれなりにマトモな音になる。
 わたしも現在になるまで、ZX2を良い音だと書いてきてその部分は反省してるんですが(いや…4極の問題さえなければ良い音であるはずなのは間違いないんですが)、個人でアマチュアでブログやってるようなわたしみたいなのならさておいて、デジタルガジェットとかポータブルオーディオ関連の記事を書いてるような人で、ZX2の音を本気で良いとか書いてる人は危ないと思います。
 誰とは言いませんが『ZX1は良い音にしようと無理やり音を作ってる感じがあるけどZX2はそうじゃなしに本当に音が良い』的なことを書いてた人もいたかなあと思うのですが、今改めて両方の音を聞くと、ソースにできるだけ忠実に良し悪し含めて再生しようというのはZX1の方がそういう性格してますよ。録音の良し悪しも聞き分けできるほどはっきり描きだすのはZX1の方です。ZX2はどちらかというと美音系で、ソースの録音が悪いなってものでも結構聞ける感じで綺麗に鳴らしてしまいます。
 なので、そんなこんなで、この擬似ステレオ的に響いてしまうZX2の音を良いなんて言ってるような商業ライターさんについては、今後疑ってかかるべきかと、とも思いました。


 …と、なんとも残念な結果です。
 個人的にはF807のときにあれやこれやダメだとかZX1のときにもそんなような話を銀座ソニービルなどでもしていたものが、たまたま他にも同じようなことを言ってた方がいたからかもしれませんが、後続機でそれなりに解消されてきているので次も買おうという気になってきたのですが、今後はちょっと考えないとダメかな?と思わされるような結果ではあります。
 とはいえ一応毎日常用しているのですが、さすがに違和感あるままずっと聞いていると、そちらに耳が馴染んでしまってもまずいな…というのも感じていて、とりあえずZX2の操作性とかが惜しいのでこのまま運用するのであれば、現実的にはPHA-1Aあたりを買い足して…というのが無難な線かな、とも考えています。ZX2直接で「うぷ」とか気持ち悪くなるものが、PHA-1Aから出力する音と比べると全然すっきり聞けて良かったり…というのもありますので。PHA-3だと高いし重いし…というのもあるんですが(涙)。
 あと、マイクケーブルでの運用も、本体とイヤホンの間に端子やマイクがぶら下がることで、ポータブルとしての運用は厳しいなあ…と言わざるを得ず、それにしたってソースによっては違和感のある音が時々出てしまうというのを避けられないのであれば、ZX2は素直に『高音質ポータブルトランスポーター』と割り切って、DACへ出力してしまうのが無難かなーという線に落ち着きそうです。

 ※一応捕捉ですが、4極ジャックの製品ならすべてがすべてダメってわけではないです。ちゃんと設計されていれば問題ないかと。あと、PHA-3などでバランスの音を聞いていれば、ZX2の音がいかに危ういものかというのが感覚として理解されるかと思われます。
 そこらを抜きにして盲目的にZX2を称賛するのは、はっきり言ってメーカーにもユーザーにもよくないと、わたしは思います。


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2015年4月 7日 (火)

MDR-CD900STにMDR-1Aのイヤーパッドを付けてみた

 タイトル見たまんまの話です。
 MDR-CD900STMDR-1Aのイヤーパッドを付けてみようという。
 1A、装着感だけは素晴らしいとか、イヤーパッドが本体とか言われてますが、概ね同意なので。で、その1Aは40㎜ドライバーの機種なのですが、同じ40㎜ドライバーのCD900STに1Aのイヤーパッドを付けたら、1Aの装着感でCD900STを楽しめるんじゃない?ってことで、やってみました。

Cimg3015
 これです。保守パーツ。SHIROBAKOです。じゃなくて…1Aのイヤーパッド、それぞれ税込1個4428円、左右あわせて税込8856円です。1Aのソニーストアでの売価が税込29970円、CD900STの定価が税込19440円、CD900STのイヤーパッドが片耳税込713円で両方だと税込1426円という扱いだと…1AとCD900STってイヤーパッドが同等ならわりと同等な感じですねーなどと言ってみる。
 実際には開発年度とか諸元とか違うから簡単にどうともいえませんが、こうして比較してみるとCD900STってやっぱりまだまだ当たり前のように現役ですね。ことオーディオ機器に関しては新しければ良いってものでもないんで。
 とはいえ1Aの立体縫製イヤーパッドは魅力的なので、CD900STにつけてみよう…というわけです。
 Cimg3016
 箱から出してみた。こんな感じです。
Cimg3017
 裏側こんなんです。ちょいと複雑ですね…。
Cimg3018
 CD900STのイヤーパッドと並べてみた。
 1Aのイヤーパッドはメッシュが薄いというか穴が大きいというか。通気は良さげな感じですね。
 でも、形が違うので、このままではCD900STに取り付けられません。
 そこで。
Cimg3020
 ひとまずイヤーパッドの内側についている樹脂リングを外してみた。これは中に入っているだけなので、簡単に外れます。
Cimg3021
 CD900STに取り付けられそうなくらいまで、1Aのイヤーパッドの内側を切り抜いてみる。生地にあけられている穴の内側を目安にやってみた。
Cimg3019
 とりあえず片方つけてみた。
 ん、まあ、良いんじゃないかな。
Cimg3022
 両方つけてみた。おー。いいね、いいね。
Cimg3023
 内側はこんな感じになります。やっぱりかなり薄い。音、変わるんだろうな。
Cimg3024
 下側から見たところ。ふっくら。気持ちよさそう。
Cimg3025
 折りたたんだところ。良いね、良いね。
Cimg3028
 ひとまず完成。
 聞いてみた。
 密着度がノーマルのイヤーパッドより上がるので音が外に抜けないようで結構濃い感じ、でも基本的な傾向は当然CD900STなんで、あんまり違和感なく聞けます。目立つ変化は、ノーマルのCD900STよりも、音が若干明るめで硬質になります。これは見た目からもわかるようにドライバーから耳へのフィルタが通気良いからってことなのだと思われます。この辺、ノーマルのイヤーパッドのを移植したら面白いかもしれません。わたしはそこまでやらないですが。
 ちなみに、一応、適合機種でもないものの部品を無理やりつけているわけで、弱点はあります。
Cimg3030
 こんな感じで、もともとの穴の位置がハウジングの固定部分から浮いてきたり、ノーマルのイヤーパッドと比較して、やっぱり若干固定に難があり、ちょっとだけ外れやすいかも…っていうのはあります。完全に外れるということはそうそうないですが、部分的にめくれてくる、というのは持ち運びしていたらありえます。
 そこらへんは運用で注意すればいいかー、と。
Cimg3032
 ノーマル(どこが?)のCD900STと並べてみた。左が今回の部品交換後のもので右がノーマル。
 装着感そのものは、かなり変わります。ノーマルのイヤーパッドだと耳介がドライバーに当たって、場合によっては長時間使っていると耳介が圧迫されて痛くなることがたまにあるんですが、1Aのイヤーパッドはドライバーが耳にあたるということはほぼなかったです(極端に耳の大きい人はどうだか知りませんよ?)。イヤーパッド自体がふかふかしていてかなりやわらかいので、着け心地もとても良いです。すごく気持ちいい。完成後は外したくなくなって、一晩聞いてて寝不足になったり(苦笑)。
 これは良いものでした。
 ネタとしてはありですね。ただ、こんなの他にやる人はいないんじゃないか?とも思いますが(社外品ですがYAXIのイヤーパッドとかもありますしね)、ひとまず良かったよーということで書いてみました。
 ものすごい装着感良いので、イヤーパッド自体はダメもとで保守部品を注文してたんですが、やってよかったです。
 もしかしたら、同様に他の40㎜ドライバーの機種でも、ある程度加工するという前提で同じことができるかもしれません。
 なんでもやってみるものですねー。


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モバイルオーディオの究極の音質を目指して作られたウォークマン・NW-ZX2(追記分)

 おはよす。

 前回からだいぶ経過してしまい、追記するつもりでしたが、分けました。
 後半いきます。
 検索等でここに引っかかった方は、重複する内容もありますが、前回分から目を通していただけると幸いです。

 ではまず、前回載せてなかったものから。
Nwzx2_001

Nwzx2_002

Nwzx2_003
 転送速度ですが、おおむね9MB/s程度で、内蔵メモリもSDも大差ありませんでした。
 状況によっては11MB/sくらいを叩きだしたりすることもありましたが、転送するファイルのサイズや転送する量である程度変化するようです。

Cimg3033
 ポータブルCDプレーヤーとの比較ですが、ZX1のとき同様にD-NE920で行いました。
 ZX1のときはNE920よりも若干もやみたいなものが音にまとわりついていると感じていましたが、ZX2はそれが晴れて見通しもよくなり、NE920にも引けを取らない、むしろようやくポータブルCDを上回る音を獲得できています。
 やはりZX1の場合は、サンプリングレート変換がガンだったんだなとわかる結果ですね。
 44.1kHz用のクロックを搭載したことがしっかり効果として出ているんじゃないかと。
 すばらしいです。

Cimg2335

Cimg2336

Cimg2337
 どれを聞いても楽しい、ニヤニヤしてしまう…というのはあります。
 イヤホンもMDR-EX800STがわたし個人としてはベストマッチな感じですが、MDR-EX1000でも低音薄い感はありますがこれはこれでいいし、ヘッドホンでMDR-CD900STMDR-1Aのケーブルを使用して4芯極化したものを使って、なお気持ちいい感じです。
 一応改めて書きますが、ピンアサインはプラグの先端から『L/R/L(GND)/R(GND)』で正解です、名古屋でのトークショーで確認済みです…ただし、メーカーオフィシャルの回答としては一般的に出回っている4極プラグの仕様が長さ等がまちまちのため基本的には3極接続を推奨して、ピンアサインは非公表を貫くそうなので、趣味として個人で4極で接続して聞いてもらう分にはおk、ということだそうですので、4極接続で聞かれる方はそこは自己責任でお願いします、とも語られていました。
Cimg2340
 あー…これは一応名古屋行ってきたよーっていう写真で(苦笑)。この時の写真はショーは撮影NGなんでアレですが、いっぱい撮ってきてるのと、トークショーの件はまた別エントリーでぼちぼち書きます。
 試聴は当然全エフェクトやイコライザーはOFFです。ここまでのクオリティのプレーヤーでそういうものを使うこと自体がもったいないと思ってしまいます。ONにするとあからさまに劣化するし…遊びの範囲でいろんなエフェクトを試したりするのはありなんですけど、普通に音楽を聞くなら、各エフェクト類はOFFの方がいいです。
 音色そのもののディテールもわかる描写で、それも嫌味がなく自然に出てくるのが聞いていて気持ちいいです。
 無理して良い音を作ろうとしているのではなく、素直にスッと出てくるのが良い感じ。
 アナログ的な工夫がしっかり効いてきているんだと思います。

Hl43khq
 何かと物議を醸している高音質SD、SR-64HXAも試してみてます。
Cimg2339
 いくつかのSDカードを使ったり、他のプレーヤー(HM-602 Slim)でも試してみてますが、面白かったのは、それぞれやっぱり音は変わりますよってこと。勘違いするといけないのは、要は通常手に入る安いSDだとノイズ対策等がそれほどでもないので、実際には機器内蔵のメモリよりも音質は劣化してますよってこと。で、SR-64HXAは、そのあたりを対策しているので劣化の度合いが少ないですよって話です。このSDを使ったからといって魔法のように音質が良くなるわけではないんですが、実際には比較試聴してわかるレベルですね。当然、ブラインドでわかるレベル。SR-64HXAとその他SD比較、SanDiskUltra64GBは悪くないけど音場が窮屈、東芝4GBはバランスはいいし音場もそこそこだけど音が軽く、なんかコシがない。比べると結局やっぱりHXAに落ち着く。SR-64HXAをHM-602 Slimで…やっぱりHXAだとクリアでした、それ以外はくもってるというか窮屈な感じ。あとアダプタはテキトウに手近にあったKingstonのが付属のよりクリアだったというオチが…。アダプタでも音質に変化が出るってことですね。
 ZX2を使っているなら、SR-64HXAを載せていて良いんじゃないかと。SR-64HXAは他のSDと比較した中で一番スッキリと聞けたので理屈と実際も合ってると思われます。オカルト扱いして可能性を潰すのはもったいないものですが、まあ、ネット上を見ると、残念な人が多いので、本当に残念に思います…メーカーが可能性を求めて真面目に作ってきて裏付けと理屈もそれなりには公表している製品をAmazonのレビューだとかtwitter上でああいう風におちょくって遊ぶ精神は、いい歳した大人がやっていいものではないしね。それを恥ずかしいと思わない時点で情けないですよ。
 高いは高いですが効果はあるので、その費用を出せるかどうか。ZX2を買うくらいの人ならおkでしょ。高い高いと言われていますが、実は用途特化のSDとしてはそうでもない…ことは、調べればすぐわかります。64GBの格安microSDXCと比べると当然高いですが、そんなの当たり前なんで。ソニーでもアクションカメラ等に向けた高速モデルのSR-64UXAはソニーストアでSR-64HXAと同価格だし、格安SDにも名を連ねているSanDiskの製品でもExtreme PROやExtreme PLUS、Extremeの日本国内仕様と比べるとたいして差がないどころか、Extreme PROの方がずっと高かったりします。用途特化であることも考えずに格安SDと比べて高いだの、違いのわからない耳なのかろくに比較もしてないのかでオカルトだの言ってる方がおかしいというのは容易にわかると思います。
 …脱線しましたが、まあ、SR-64HXAは良いものです。効果はもちろんあるので、興味があれば手にして損はないものではあります。ソニーストア以外での扱いもありますし、そこなら値引きもされているので。

 あと、これ結構なくしやすいんじゃないか?というWMポートキャップ。
 保守部品で手に入れることができます。
Cimg3026
 あたりまえですが付属品と同じもので、これが1個税抜き100円です。とりあえずまとめ買いしました。サードパーティの製品でもいいんですが、せっかく純正品が安くで手に入るので、気を付ければそうそうなくさない気もしますが、なくすと結構痛い(なくしたことある方はわかるかもですが精神的ダメージが…)、ということで予備として買っておきました。
 これ以外に付属品でよく問い合わせがありそうなものではハイレゾシール、あれも1枚税抜100円らしいので、欲しい人はソニーのサービスに問い合わせして取り寄せてもらうと良いでしょう。
 それから前にも書いたかもですが、付属のレザーケースは1個税抜7800円。これは悩ましいところですね。別売りの手帳型レザーケースが実売でこれに1000円増しくらいなので。

 さて、ZX2、良いものではありますが、残念な点も少々…少々?
 そのほとんどが4極ジャック採用によると思われるものです。
 まず、これ、人によるとは思うんですが、再生音により頭痛とか吐き気を催す場合が無きにしも非ず…なんですが、この件は諸説あるんだけど、わたしは否定しない立場です。実際に聞いていて気持ち悪ってなったことも何度もあるし、ソニーストア店頭でZX2とPHA-1Aと交互に比較試聴したときに、あきらかに1Aのが素直で聞きやすかった、ZX2に換えると「うっぷ」とくるのも確認してるので。この現象、再生する音源や曲にも依存するみたいなのと、そこまで重度ではないんだけど、気になる人は気になっちゃう…というものです。
 原因はLとRのGNDを分けられているものの、そのLとRのGNDのそれぞれの電位が極々微小なレベルなんでしょうけど、一致してないんじゃ?ってことらしいです。fixerさんという方がまとめられています。
 『zx2の音、4極ジャックについて調べたこと』
 ここでわたしのエントリーも引用されてるんですが、これ、CD900STの4芯4極化で修正前のですね…わたし個人でも正解を名古屋で聞く前の時点でLRRLはないなっていくつかの曲を聞いてLRLRで結論が出ていたので。
 で、さっきのZX2と1A比べてうっぷってなったってときの試聴曲がRIDGE RACER 20th Anniversary RemixのDisco Ball、これ、低音の重奏が面白いんで、よくそれを確認するので使うんだけど、もうなんかイントロから1分しないどころか聞いてすぐに「うぷ」ってきた(苦笑)。1Aでは何の問題もなく、すっきり気持ちよく聞ける。
 もちろんそう感じるかどうかは人によるのかもしれないけれど、わたしはこの4極化が何らかの悪影響を及ぼしているという説にはあらかた同意する立場です。
 それから、プラグにテンションかけると音が変わる…というのも確認しています。これも同様。
 あともう一つ。曲の読み出し時とかに内蔵メモリかSDかは関係なく、内部でのアクセス時でノイズが発生してる。
 これはソニーのイヤホンとかヘッドホンだとほとんどわからないレベルだけど、他社製の感度高めのイヤホンを使ってると容易に気が付いてしまうことがあって、耳障りでもあるので、気になる人はめちゃ気になると思います。
 曲の再生時やライブラリ更新時に『ピー』とも『ジー』ともつかない電子音的なノイズが出てます。再生のときはおそらく曲データをキャッシュに読み込んで…というような動作のときに発生してるんではないか?と思われ。
 あと、デジタルアンプのDAPが過去からずっと指摘されてきている残留ノイズが、この機種でも若干あります。とはいえ、ここまで低減されていればもうこれはこれで良いんじゃないかな?という。ここらも許容できるかどうかは個人差あるとは思いますが、一応書いておきます。
 でもって、これらの不具合とも思われる現象が個体差ではないことも、銀座ソニービルで静かな環境と試聴機をいくつかお借りして確認しています。個体差ではなく、完成された製品として、こういう仕様ということで間違いなさそうです。ある意味では品質管理の高さに納得しています。個体差でこういう現象が出るような生産管理だったらそれはそれで問題なので。ZX2はこういう製品だ、ということで納得ができました。


 以上、まとめとしては良い点悪い点あるけど、値段なりにはしっかり作られているので、わたし個人としては現在の常用機はこれ、という結論です。
 なにせDAPでCD音源をくぐもりなく聞かせてくれてUIがそれなりにまともなのって、消去法になるけど、これくらいなんで。あとは上を見てPAW Goldくらいかなぁ…という感じなので。fiioのも気にはなってますが、まだ手を出してないので何とも言えず。
 実際にはモバイルオーディオの究極の音質を目指したというには、まあ目指したんだろうけど程遠いんじゃないかとか吹かしすぎっていう風には思いますが、良いものであることには変わりないので、終わりの方で書いた欠点が重度に引っかからなくて、良い音だなーと思った方は、買って損しないと思います。バーンイン200時間はしっかりしてあげてほしいかと。


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