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2015年1月22日 (木)

S-Master HX搭載walkmanの残留ノイズについて調べてみた

 『生きていればいいことあるよ』なんて、それは良いことあった人だから言えるんだよ、そんなのない人には何の励ましにもならない。

 ひきずってますね…すみません。

 S-Master HX搭載タイプのwalkman、NW-F887NW-ZX1NW-A17の、無音時のノイズがどうなのかを改めて調べてみました。
 イヤホンは…ノイズを超拾いやすいDENONのAH-C710です。とても素晴らしいイヤホンですが、感度もかなり高く、残留ノイズをめちゃ拾う(苦笑)。おかげでこういうときのために手放せない…音そのものも気に入っているのですが。
Cimg2254
 再生中のジャケットについてはとりあえずどうでもいいので。
 調べてみる気になったきっかけは。
 もうすぐNW-ZX2が出ますが、そういえばZX2って先日試聴してきたときは残留ノイズってどうだったっけ?というところから。
 そのときはMDR-EX800STで試聴したので、正直あまり残留ノイズがあるとは思えなかったんですが(多少の違和感はありました、後述します)、そうするとS-Master HX搭載機である他の機種はどうなんだ?ということで、興味がわいたわけです。

 写真には載せてませんが、NW-A867も試聴に混ぜてみました。
 C710で音量0から最大まで何も再生せずに聞いてみたら、A867は音量の設定に応じて残留ノイズの大きさが小から大へと変化していったがあくまでリニアかつスムーズに変化していきました。
 これはS-Master MXなのでまずさておいて、S-Master HXのF887で聞いてみると、残留ノイズはあるにはあるけど意外と気にならない質に抑えられており、さほど気になる鳴り方はしませんでした。
 ZX1は意外なことに結構盛大に気になる鳴り方で常時『サー』といった音が出ていました。
 A17はZX1とは別種な鳴り方だけどこちらもそれなりに気になる音色での鳴り方です。
 三機種共通してボリュームの大小でのノイズの量の変化はありませんでした。
 ただし特徴的なのが、ボリュームステップの4~10、25~27近辺付近で、常時鳴ってる残留ノイズとは別に、ボリュームを上昇させたときだけ『ブツ』とも『ザッ』ともつかないノイズが入ることを確認しました。
 面白いのは、ZX1とA17はそれが判別しやすくて、特に目立つのがA17なんだけど、F887はこれがほとんど気にならないレベルでした。
 よく耳を凝らして聞いてみたがF887では若干あるかな?という程度であまり気にならないものでした。

 これを踏まえて、先日ZX2を試聴してきて無音時にボリュームを上げ下げしたときの違和感を思い出すと、ZX2の試聴時はEX800STだったんだけど残留ノイズそのものは気にならなかったのですが、ボリュームを上昇させたときに、微弱な『ブゥン』といったノイズが一番下から一番上へ行く途中で二度ほど入ったように思ってたのですが、もしかしてこれか?という気がしなくもないです。

 あくまでAH-C710で聞いてこうだったという結果であり、本体とイヤホンの組み合わせによっては残留ノイズは気にならないものではあります。
 しかし、ZX1とEX800STでも、極々静かな場所だと多少はあるかな?という感じで、皆無というわけではなかったりします。

 ひとまずこんな結果となりましたが、ここで少し勘違いをしてもらいたくないのは、再生停止時の無音状態で出る残留ノイズがあるからといって、再生されて流れてくる音の質が悪いということにはならないです。
 過去には、発売当初は音質的には絶品といわれたHD60GD9ECだって、無音時のノイズは当時のS-Master機のNW-A847と比較しても大変大きなものでした。
 しかし音は良いと多くの人が認める製品で、わたしもあのプレーヤーの音質については悪いとは思わなかったので、一概に残留ノイズがあるからダメとはいえないものです。
 逆説的にはwalkmanのSシリーズなんかはC710で聞いても残留ノイズはほぼ聞こえませんが、それではF887やA17と比較してSシリーズの音質が良いか?というと、何も知らない人にブラインドで比較試聴してもらったら、おそらくほとんどの人がSシリーズよりもA17なりF887なりを良いという判断を下すのではないかなーと思います。
 なので、残留ノイズがあるなしと音質の良さそのものには、あんまり関係がないと言えなくもないです。
 ただし、残留ノイズが大きすぎたりすると、静かな曲を感度の高いイヤホンなどで聞いているときに、ノイズが気になってしまうことはあるとは思います。
 ただ…超大昔の話ですみませんが、アナログレコードだとかカセットテープの時代はほぼ常に走行ノイズがあったりしたわけだし、そういうものに比べたら残留ノイズなど問題にならないものだと思います。
 それに、録音されているソースそのものがノイズのある状態だったりすると、機器の残留ノイズがどうのというよりも、その録音そのものに入っているので、それは仕方ないんじゃ?というものもあります。アコースティックな録音や古い録音のもの、ライブやコンサート…でも、そういうソースにしたって、ノイズがあるから音が悪いのか?といったら、場合によるとは思いますが、否、ですよね。
 理想を言うなら無音時は完全に無音になってくれているとすごいなとは思いますが、ノイズレスですさまじい音質とか言われていたHDP-R10も、C710で聞いてしまうとZX1よりもはるかに大きなノイズを拾ってきたりしてましたので、わたし個人としては、海外DAPについてはあんまり他人の言うことはアテにならないなー…と思った次第(アナタ人のこと、言えますか?って気もするが)。

 もちろんZX2も気になるといえば気になるので、次回の試聴の時にC710を持って行こうと思っていますが、多少あったとしてもあまり気にしないことにしようかなーと…。
 それとちょっと今回のエントリーの趣旨とははずれますが、前回の試聴時のZX2の感想の続きを少し。
 ZX1と比べると確かにやわらかいというか暖かい感じの音ではあるんですが、前回も書いたようにシャープネスやレスポンスはZX1を上回ると感じたので、試聴曲はあまりそういうのはなかったかな?と思いますが、ハイスピードな曲を聞いてもたぶんすごく楽しいんじゃないかな?と思います。パッと聞きでは上品で空間表現の豊かな音なので、やはりジャズやクラシックといった方向性で…という意味では向き不向きのありそうに思われるかもという部分がありそうですが、その音を聞くと、柔軟さがありつつもZX1よりキレがある。ZX2でTake Fiveを聞いたときに思いました、これはたぶんロックやテクノとか、何を聞いても楽しいだろうなー、と。
 ZX1のクールなキャラクターとはまた趣を異にするものではありますが、順当にそして正統に進化したことを感じられる音でした。EX800STでの試聴でしたが、よりグッとピュア寄りな音に近づいたんじゃないかな?と思います。ZX1自体も方向性はピュア寄りだなーと思いましたが、ZX2はそれ以上に研ぎ澄まされた音になったなーと、極々短時間の試聴でしたが、発売日がより楽しみになりました。

 …以上、結果としてはこのような感じですが、大事なことなので繰り返すと、残留ノイズがあるからといって音質が悪いとは限らないこと、それと、使用するヘッドホンやイヤホンによって拾いやすかったりほぼ聞こえなかったりと、その出方にも差があるので、実際には自身で納得いくまで試聴することが大事だといえますね。
 単に『あれはホワイトノイズが出てるからダメだ!』なんて言う人がいたら、ただ単に機器叩きをしたいだけなんだな…と判断して間違いないです。
 ちゃんと再生音まで聞いていれば、それと絡めての意見になるか、もしくは無視して再生音を重視した意見として出てくるはずです。


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