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2014年10月 3日 (金)

ひとまず慣らしが300時間を超過したHDP-R10を改めて聞いてみる

 今日も一日、がんばれない(ダメ人間)

 iBassoのHDP-R10、前のエントリーで結構ぼろ糞に貶してしまったわけですが、慣らし込みが足りないんじゃないか?ということで、さらに倍、300時間を超過するくらいやってみました。

 今回はHDP-R10とNW-ZX1との一騎打ち的に。
 正直そろそろあてにならんなーという感じなんですが、個人的な感想の垂れ流しってことで、もうお暇な方だけお付き合いいただければと。

 あいかわらずエフェクトとかは双方すべてOFF、HDP-R10のフィルタはSlowで。
 試聴に使ったヘッドホンはMDR-CD900ST
 曲は…敢えてWMA96kbpsのA CHORUS LINEのサウンドトラック。
 なんでWMAなんでか?って、しかも96kbpsなんて低ビットレート…というのも、これ、Rio500を使っていたときからPCに取り込んでずっと聞いてきてたアルバムで、機会があればFLACで取り込みなおせばいいのにと思いつつもずっとそのままで聞いてきてたので(要はズボラなんですな…CD持ってないわけじゃないんですよ?CDもDVDも持ってるし映画もときどき見返してるし)、それプラスHDP-R10の再生能力を試してみたいというのもあり。これまでの感覚だとビットレートが低いとかなりダメな感じに聞こえるのでは?というのがあるわけですが、NW-F887とかZX1でもって、基本的な再生能力が高ければ低ビットレートの曲でほど驚くべき情報量を拾って繊細かつ大胆に再生してくれる…というのがあったので、R10も基礎力高いならそれはあるだろうなーと。逆にしょぼいなりに厳しく聞こえたらやっぱり実は安物かーというのがあり得そうな。
 いつも前置き長くてすみません。
 R10すごいな。
 ついついのめり込んで『Let Me Dance for You』とか何回も聞き返してしまった。
 前回のエントリーを書いたところまでの響きのもそもそっぷりが嘘のようで、あー、こんな実力もってましたか…と。本気出すの遅すぎだろ(苦笑)。
 もしかして、某所でも見たんですが、搭載されてるオペアンプが結構な鳴らし込みしないと本気出さないとか、つまりそういうことでしたか、と。
 一応改めてしっかり聞き直しているんですが、前回前々回で結構厳しい叩きっぷりで本当にごめんなさい、といった感じです。
 部分的には、やっぱり響きそのものは若干詰まり気味なのが個性なのか?と思いつつも、購入直後や150時間経過程度のときより、かなり明瞭になりました。分解能や音場の広がる感じが驚くほどに向上しているので、これも買ってすぐでの判断はできない機種なのだなーと反省させられたり。
 『I Hope I Get It』も静と動の展開のメリハリがきいている曲なので、これでいろいろZX1と聞き比べしているのですが、R10では聞いていてちょくちょく響きが詰まった感じのところがあって、2分45秒あたりでの盛り上がりでも詰まり気味な感じがあるのが他のプレーヤーでも出るなら圧縮音源故の問題ともいえるかな?と考えていたのだけれど、R10で響きが伸びず息苦しさが出るところでZX1はわりと余裕で朗々と鳴らすので、そこらはやっぱりプレーヤーごとの個性の差なのか基礎的な再生能力の差なのかな?という気はします。
 ただ、この音質なら確かにハイエンドとか言われていたとしてそれなりに納得はできる感じはしました。
 よく聞くとその詰まり具合とかが気になるので実際に再生能力が本当に高いの?というと疑問は残るのですが、ぶっちゃけパッと聞きで「あー、いいんじゃない?これ」と思ってしまいました。ただ、これが88000円と言われたら壮絶に悩むところですが。本当に音だけなので。操作性やレスポンスや安定性はお世辞にも良いとは言えないものなので。68000円でも高いかなーと。搭載されてるパーツはそれなりに高価なものなので、そこに開発費とか乗ってくるとそんなもんかなー?とは思います。そういう意味では値段なりではあるんですが、そう考えるとZX1の価格設定が驚異的に感じるわけで…この質で税抜き71130円は正直よくやってるなーと思います。企業規模の違い故の設定なのか…実売は60000円程度に下がってきているようですが、ZX1を買うなら長く使うことも考慮してソニーストアで3年ワイドとか付ける方が良いんじゃないかねという気はします。
 あとR10が抱えている弱点というか、メーカーに問い合わせしたらあきらかに欠陥だと認めた部分が一点…どうやらMP3とかWMAだと、楽曲の末尾が欠落して次の曲が再生されてしまうという問題。ほんの少し切れる場合から長いと数秒バッサリ切れていきなり次の曲が始まることがあるので、アルバムを聞いていても余韻が台無し。音自体は良好なので、この問題さえなければ手元に残しておきたいのですが、これがどうにもならないなら返品したい…と、メーカー代理店であるヒビノに相談したところ、購入した店舗に掛け合ってくれとのことでしたが、買ってから1カ月くらい経っちゃってることで店舗が受け付けてくれずorz
 それもそうかと思いつつも、MP3やWMAも対応しているからということで買ったわけですが、この再生状態で対応しているっていうのはないんじゃない?とヒビノのiBassoサポートに問い合わせていたら、サポートの方が検証したいので送ってほしいと…返品や返金は受け付けできないけど検証はできるというので、ひとまずお願いすることにしました。現在、現象のわかりやすいファイルを添付しますということで準備中なのですが、この不具合のせいでギャップレスのアルバムとか全然気持ちよく聞けないという(涙)。ヒビノのサポートの方の対応はすごい誠実なのでそういう意味ではありがたいなーと思いつつも、製品自体はそこらのチェックがスルーで発売されていてしかも出てから2年もしてるのにそういう指摘がメーカーへフィードバックとかされたりファームウェア更新とかで直ってないの?ということで、えらい残念だったり。ていうか、これ、直るものではなく本当に欠陥なんじゃない?と思えなくもなく。音楽プレーヤーでこれは致命的だと思うんですが…ギャップレス再生できないくらいなら仕様上で仕方ないかくらいには受け止められますが、再生されてしかるべきファイルの最後まで再生できずにカットして次の曲へ行ってしまうのはあきらかに欠陥でしょう、と。ていうか、これまでにR10を使っている人は、そのあたりが気にならない(聞こえ良くいうと)おおらかな人ばっかりなのか、それともハイレゾ対応機だしハイエンドってことでWAVかFLACしか聞いていないのか?と…MP3やWMAで使ってる人がいないとは思えないんですが、少ないのかな?と。
 ギャップレスなアルバムといえば手元にあるのが『F/A』なんですが、一応これのFLACだと綺麗でなめらかにちゃんとギャップレス再生できるんだけど、MP3だと全然ダメで本来さいせいされてしかるべき曲の末尾がブチ切られて次の曲が始まってしまう…それでは音楽プレーヤーではなくて、ただのそこそこ良い音が出るAndroid端末でしかなくなってしまうと思うんですよ。また、そういう意味でWAVとFLACしか対応していないなら、ハナっからそういう仕様ですと明記されていれば、たぶん買わなかったなーと。ライブラリにはMP3とかWMAも膨大にあって、取り込み直せないわけじゃないけどそれらをやるのにどんだけ時間がかかるんだと考えるとそのまま綺麗な音で聴けたらというのもあるので、それができないなら持っていても意味がないんですよね。ていうかそれじゃMP3プレーヤーじゃなくてWAV/FLACプレーヤーじゃん、と。
 というわけで、仕事が忙しく準備も整わずなかなかヒビノに送れないんですが、現状はひとまずその検証結果待ちとなりました。週末には送らないとなぁ…orz


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