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2014年9月27日 (土)

銀座ソニービルでNW-A17を試聴してきました

 銀座のソニービルでNW-A17を試聴してきました。
 前置きを。
 試聴機のバーンインが不十分な可能性があることと、展示されている先行品が最終仕様の機体ではないことは念頭に置いてください。

 まず本体ですが、かなり小さくて軽いですね、NW-A847とかを思い出します。
 操作性も似たような感じで、Sシリーズなら今でもおなじみでAシリーズではひさしぶりの操作系なんですが、これがひさしぶりに操作してみると、NW-A867NW-F887NW-ZX1のタッチパネル操作に慣れてしまっていると、選曲とかオプション操作が結構面倒くさい(苦笑)。
 ハードキー操作のwalkmanが復活してくれると嬉しいなぁとか過去に言っておきながら、実際に戻ってみると…慣れとは恐ろしいもので、もっともこのハードキー操作も慣れればたぶん大丈夫かと。面倒くさいのは変わらないですが。
 曲数が多くなると大変そうなのと、再生中のシーク動作だけはどうやっても面倒くさいのは仕方がないと思います。
 あと物理的な部分で、キーのデザインはやっぱりミッキーのが操作しやすかったな(苦笑)。再生キーも黒の機体を見てると展示二日目にしてもう手垢が角について目立ってたし、ボタン自体もいわゆる方向キーもミッキーの耳にあたるファンクションキーも、ちょっと押しづらい感じ。ボタンサイズの面からも、ミッキーのが押しやすかったなーとは思います。そこは昔に戻る感じでも良かったのに。
 音量はやはり30段階で、結構粗めな感じで音量調整となります。もっと細かいと良いのですが。

 画面はSとかとあんまり変わらないです、いわゆるここ何年かのハードキー操作タイプのwalkmanの画面です。


 音質について。
 前提として、エフェクトやイコライザー類はすべて切った状態です。
 イヤホン・ヘッドホンは展示機の付属品とMDR-CD900STMDR-EX800STで聞きました。
 試聴したのは、持参SDを使おうとして一応フロアのお姉さんに確認したら「持ちこみのSDの使用はご遠慮ください」とのことだったので(ヘッドホン・イヤホンは持参機の使用もOKとのこと)、手持ちのF887とZX1にも入っている同じ曲、Blue Rondo à la Turk(the Dave Brubeck Quartet・アルバム『Time Out』・FLAC・24bit96kHz)、Harder Than Mine(Freshman 15・アルバム『Here's To Feeling Good』MP3・16bit44.1kHz256kbps)。ファイル自体もそれぞれの機体で詳細情報を参照し、同じであることを確認しています。

 まずA17だけで聞いてみた感想から。
 スッキリしていて明瞭、分解能も高く見通しの良い爽やかな音です。
 キャッチコピーの『聴けば戻れなくなる、濃密な音』は言い過ぎだろうと思いましたが、濃いというわけではないけれど密度感は高い、緻密で繊細な音だなと思いました。
 響きはZX1の血を受け継いでることも感じさせるような部分もありつつ、傾向的にはF887にも近いかなーという音なんですが、上で濃いわけではないと書いたのは、A17の音からは密度感はあるんだけど軽いんですよ。軽薄…までは言わないにしても、かなり高域寄り。というか中高域はしっかり出てるんだけど低域が薄い。薄くて軽いから軽薄なのか…ってわけでもないんですが、低音はあまりぐっとこない感じです。音域バランスとしてはフラットとかではなく高域寄りということになるのでしょうか。鋭い高音は目立ちます。ただ、刺さったりというような下品な響きにはならないので、そのあたりでZX1の血をひいてるなとか感じました。

 それではZX1やF887との比較を。
 こちらは個人的なわたしの感想ですが、ZX1やF887の音域バランスはかなりフラットだと思うんですよ。特にバーンインがこなれて良好な状態のZX1は、購入直後に低音がモリモリだろと言われていたようなのがぐっとスッキリしてくるという感じでどんどんフラットになっていくので。結果的には非常に良いバランスになる、と。
 それで同じ曲をA17とZX1とF887とで聴き比べてみると、ZX1とF887でしっかりと出ている低音がA17ではやっぱりかなり薄かったり出てなかったりなんですよ。このあたりはちょっと意外というか、事前に公表されていたA17のハードウェアの情報からは、音的にはZX1やPHA-2のノウハウも投入しているのでF880シリーズ同等かそれ以上かなーと想像していたのですが、少なくとも現時点においては、低音が決定的に足りないという部分で残念な感じでした。
 展示開始から二日目だし、試聴機のバーンインが不十分だとか、フロアスタッフの方の話にあったように最終仕様じゃない先行展示品なので、もしかしたらまだ調整中という可能性も(生産間に合うのか?ってのはわたしは知らないですが)、そう考えると、もしかしたら実際の量産機ではもっとバランスの良い音で出てくる可能性は十二分にあり得るかなー?そうだといいなーと思っています。

 一応、こんな感じでした。
 前述したように先に公開されていたハードウェアの情報から、A17に対して過度な期待をしてしまっていたかもしれないなーとは思うんですが、それを差し引いて客観的に聞いてもやっぱり低音が出ていないというのはどうしようもなくて。EX800STで低音が出てないなって感じるんだから、たぶんEX1000とかだとすかすかになりそうな気がしなくもないです。
 それとSDについては試せなかったのが残念ですが、これは購入してからのお楽しみにしておこうかな、と。
 なにせ発表されたその日に予約自体はできているので。
 展示機は2機あって、一つはシルバーでハイレゾ曲だけ5曲ほど入れてあってその収録曲のポップが機体の後ろに展示されているものと、黒い方にはハイレゾ曲だけじゃなくてF887やZX1にもデフォで入っていたようなMP3での楽曲類も入っていたので、今回はわたしはその黒い機体で試聴してきました。
 展示機ではダメと言われたので今後行く試聴でも内蔵曲で試聴してくるつもりですが、わたしが試聴してる隣で展示機に勝手にこそこそとSDを取り付けてる人はいましたね。なにやら写真を撮ったりもされてましたが、そのあとでシルバーの方が空いたので、その時点ではまだそっちの状態を知らなかったのでどんな曲が入ってるかな?と操作しようとしたら、OSがフリーズ気味になっていて、かなり操作が重くて音も途切れ途切れで、操作キーから電源を切ってリブートしても直らない感じだったのでスタッフさんを呼ぼうと思ったらまた別の人が触ってしまってて…ということがあって、自分のじゃないからというか展示機だからってそういうことをやって放置していくっていうのは良くないんじゃないの?と思ったりもしました。せめて充電コネクターに挿し戻していくくらいすればいいのに外しっ放しで放置してその場を離れていきましたからね、そのSD挿してたりした人。なんだかなぁ…。
 試聴機を扱うにもマナーとかあると思うんですけどね。


 そういえば今回は当然A17だけじゃなくて他のラインナップも出てるわけですが、軽く他のものも聞いてきたので、その感想を。
 まずはNW-S15、S-Master HX搭載ではないスタミナ重視のwalkmanの普及タイプですが、以前わたしはNW-S756を使っていたことがあったんですが(NW-A857と並行して使ってました)、そのときはSシリーズの音はAシリーズに比べてかなり靄がかかったようでかつ窮屈な音だなという認識だったんですが、今回S15を聞いてみたところ、かなりA17に迫る感じで、なかなかがんばってるんじゃないかな?と、ちょっと感動してしまいました。もちろん厳密に比較すると確かに差はあって、S10シリーズの方が若干くぐもり気味というか息苦しい感じはしなくもないんですが、ドンシャリにしたりといった方法ではなく素直な音で基本的な再生音質を向上させてきたなというのがわかる音で面白かったです。新Aシリーズが持っているようなSDでの拡張とかハイレゾとかはありませんが、この容量と価格帯でここまでの音質のものが出るというのは素直に面白いしすごいなーと感動しました。これでは確かに日本でNW-A15を出したら、S10シリーズの上位機と食い合ってしまうんじゃないかなと。容量的な部分でも内容としても今回のラインナップの分け方はうまいんじゃないかな?と思います。
 それから、ヘッドホンでMDR-Z7、組み合わせとしてPHA-3を聞いてきました。まずはMUC-B12SM1での接続で、ソースはわたしが持参したZX1をPHA-3にデジタル接続なんですが、これでも当たり前なんでしょうけどかなり良い音してましたね。不自然感がかなり少なくて、印象的にはEX800ST的な地味な感じでハッとするようなものではないんですが、逆にそう思わせるところがすごいんじゃないかな?と。そこからMUC-B20BL1での接続で聴くと、やはり差があって左右の分離感が良くなり、どちらかというとヘッドホンではなくスピーカーでのオーディオを聞いているような感覚に近くなり、良い感じだったんですが、このZ7の地味な印象の音の原因はPHA-3にもありそうな気がしました。なぜかと言えばZ7をMUC-B12SM1でZX1に直結した時の音は、当たり前といえばそうかもしれませんがパワー不足を感じさせるものの、鳴りとしてはピュアオーディオのシステムのそれに近い音を感じさせてくれたので、PHA-3の音がそういう作りじゃないんだろうなーという気はします。PHA-3自体は素直に良いものだなーと思ったので、PHA-2のときに感じたようなもそもそしていてあんまり良い音じゃないなっていうものではないんですが、そこからの発展形的な感じの音ではあって、ZX1がピュア寄りの音を目指したのであれば、PHA-3はそういう方向性ではなく、あくまでPHA-2からの発展なのかな?と。ただ、今回はこの不自然感のない音、欲しいなーとは思いました。でもそれだったらZX1にZ7直結とか、PCM-D100にZ7直結の方が良い音してるんじゃないかな?という気もしてしまったり。PHAシリーズの開発者の方には悪いんだけど、どうにも『良い音』という感じがしないんですよね…これ買うならPCM-D100単体でも十二分に良いんじゃない?って感じで。ZX1単体でも良いです。
 ただ、ヘッドホンそのものはZ7はすごかった…これはちょっと感動。装着感も良いしね。ケーブルの良さというのもあるかも。

 そんな感じで、銀座ソニービルでA17を試聴してきました。
 一応、経時変化も見込んで、また来週行けたら行ってこようかなとは考えています。
 どうせ買うのは確定なんですけどね。
 買ってからじっくり聞けばいいじゃんとは思うんですが、結構力のはいってそうな機種だけに楽しみにしてたところもあるので、やっぱり何回か試聴に行きたいなーと思っています。


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コメント

通りすがりですが、観察素晴らしい記事読ませていただきました。

>今回S15を聞いてみたところ、かなりA17に迫る感じで、なかなかがんばってるんじゃないか・・・

ココ私もそう思います。自分は専らMP3を聴くのでA10はDSEE HXをONにすると他の調整が出来ない(イコライザー等)のが音質をイヤホン・ヘッドホンの特性に合わせられない痛さ、その差を縮めていると感じており、買ってから少々残念に思っているところです。HPにも注記が無い^^; S15は併用可能なのです。

投稿: どらえ(♂ | 2015年4月10日 (金) 14時48分

再び立ち寄らせていただきました。コメントお返しいただいていたのですね。ありがとうございます。そのDSEE HXと他の音質調整の併用ですが、SONYサイトにはAシリーズの商品説明頁が2つありまして片方だけ”併用出来ない”注記が書かれていました。が、私は運悪く注記が無い方の頁を見て購入に至った経緯です(笑) 4月にSONYにその旨の苦情をメールしましたが一ヶ月弱経っても修正されないので確信犯なのかなと思っております(笑)

投稿: どらえ(♂ | 2015年5月 5日 (火) 12時15分

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