MDR-CD900STのプラグをFURUTECHのFT-735(R)にしてみた
ちょっと前のFURUTECHのF35(G)を使ってみたところで、ポータブル向けに改造した方のMDR-CD900STのプラグもFURUTECH製にしたくなり、結構勢いで注文してしまいました。
ヨドバシで夜中の四時過ぎに注文して、当日二十時過ぎくらいに配送されたので、さっそく換装してみました。
まずはこれまで使っていたオヤイデのP-3.5 SRHPを取り外し、ケーブルをむき出しにします。
これまで使っていたP-3.5 SRHPはこんな感じ。
…じゃなくて(ひえたビ…って、ぉぃw)
※いいんです、対象年齢が80年代にビビッとくる人向けだし
気を取り直して。
こんな感じ。上のが一番初めに使っていたもので、このあいだまで使っていたのが下のものです。一度オヤイデさんに持って行って交換してもらったことがあるんですが、どうにもプラグが黄ばんでくるんですよ…二つ目の方はそこまで黄色くはならなかったんですが、それでもなんとなく黄色っぽい感じに。
ひとまず取り外しが済んだので、新しいプラグを用意。
FT-735(R)です。
わたし個人的にはデザイン面ではオヤイデのP-3.5 SRHPの方が抜き挿ししやすいんじゃないかなーとは思うんですが、これはこれで見た目は良い感じ。
また、わたしがP-3.5 SRHPを選んだときのポイントとした『携帯ハードウェアにカバーをかぶせている状態でもプラグがカバーに干渉しない』という作りになっているので、これも問題なし。最近の機器に使うためにプラグ交換をするのに支障ない形状で良いです。
結線はこんな感じでやってます。
半田付けがうまくなくてお見せするのは恥ずかしい状態ですが…ちなみに以前までは半田ごては20Wのもので作業していて、なかなかうまくいかないなーと結構苦労していたのですが、今回は60Wのものを投入しました。おかげで作業がすいすい進む。もっと早くから変えておけばよかった、炒飯と同じとは言わないですがやっぱり火力は大事ですね(違くね?)。
ここらの結線は3.5ステレオミニプラグ製作例(oyaide.comさん)が、かなりわかりやすく記述されているので、わたしの汚い半田付けや作例よりも参考になるかと思います。
ここまで結線できたら、ショートしてないかどうかとかをテスターで確認して、問題がなければプレーヤーに接続して音を確かめます。色的には問題なく結線出来ているはずですが、一応テストトーン等を使って左右のチェックを行います。こういうときにもXLO Test&Burn-In CDがあると便利ですね。1トラック目にチャンネルテストが入っているので、Left、Right、と、センターバランスが問題ないかを簡単にチェックできます。
半田付けがうまくいったら、次はケーブルクランプで被膜を締めます。
以前の初めての換装後に、実際に使用していてたびたび断線したことがあったので、二度目の換装からやってる加工なんですが、このあたりは断線防止の工夫です。素人考えな小細工ではありますが、ケーブルが引っ張られたときに、半田されている部分に直接テンションがかかって引っ張られないように、コネクター内部に入るケーブルを多少ゆるませてあります。CD900STのケーブルの被膜は結構柔らかいので、ケーブルクランプで締めても中の線が引っ張られてしまったりするので、こんな感じでたるませた状態で、さらにこれをスミチューブとかの熱収縮チューブで固定します。
こんなふうにかぶせて…
こんな感じに収縮させて固めます。グルーガンで固定とかも考えましたが、あんまりしっかり固定できないし、換装しなおすときに糊を除去するのも大変なので、ということでこんな方法を使っています。透明の収縮チューブにしておけばよかったかな?と思いますが、プラグのカバーを取り付けたときに外に出る部分のことも考慮してこの色です。
ここまで出来たらある程度ケーブルを引っ張ったりして、簡単に断線しないかをチェックして(この段階でも何回か試聴します)、問題がなければカバーを閉めます。
完成です。
手前みそですが見た目もそこそこで良い感じかと。
完成した全体像はこんな感じです。折りたたみの改造はこちらを参考にどうぞ。よくよく考えたらこのCD900ST、もう4年以上も使ってるんだな…よくがんばってくれてますよ。1回左右のドライバーを交換してますが。
鳴らしてみる。
ノーマルのCD900STにFURUTECHのステレオミニへの変換プラグF35(G)をつけた音とは若干異なり、少し濃くて厚めの音ではあるんですが、解像感が向上しCD900STノーマルやオヤイデのプラグではベタ塗りに聞こえていたような部分のディテールも聞きとれるようになり、すっきりして良い感じです。元々ソリッドな印象の音のヘッドホンですが、さらにソリッドさが増してます。実際かなり気持ち良いです。
CD900STの傾向はそのままに、ソースが持っている音色をより判別しやすくなっています。ここらへんはこういったプラグ換装をせずとも、ノーマルにF35(G)を取り付ければ比較的近い状態にもなるので、ノーマルでケーブルを切るのがもったいないと思われる方はF35(G)を試してみてもらうと面白いと思います。ステレオミニプラグになっちゃいますけどね。今回の換装に近い音を体感できます。
今回のでわたしのCD900STは結構いじってますが、比較的な感じではノーマルにF35(G)をつけたものに近い音の状態ではあるかなーとは思います。ただ、アンブレラカンパニーさんのCD900STチューニング関連記事にあるように、ポータブル化してある方は『くるっと』と『ぷすっと』のチューンは行っています。これによってバランスや音場感がより安定し、低音の響きも良くなっています。ノーマルと比べるとそれだけでも結構な改善を感じられるものですが、ありがたいのはそれでいてCD900STそのものの音色等を損なうことなく、ノーマルでわりとテキトウに作られている部分をさらに良くできるというところが良いチューニングだなーということで参考にさせていただいています。
さてさて。
プラグ交換でさらに明晰的になりましたが、これでじっくり聞いてみたんだけど、やっぱり別に聞き疲れするということはなく、逆により鮮明になった分、不自然さなくずっと聞いていられる気持ち良いヘッドホンになってくれたなーという印象です。
写真にも載せていますが、これで聴くティンクリング・ハンドベルが気持ち良いのなんのって。かなり古いCDで(ジャケット見るとCBSソニー時代のものです…リリース自体が1987年でして…当時、日本橋三越でこれのカセットテープとダライアス写真集を買ったりファミコン版沙羅曼蛇の宣伝用未完成ROMの試遊台で遊んだ記憶があって思い出深かったり…あんまり関係ないですねすみません)、とっくに廃盤になってしまっているのが残念でならないんですが、これの原盤があるならハイレゾでリリースしてくれたらぜひぜひ欲しいんだけど。
今回写真は撮っていませんが、NW-ZX1とHM-602 Slim、これらをWMC-NWH10とGT2 Proで接続して聴くティンクリング・ハンドベルが極上でね。
この使い方だとZX1のバッテリーがもりもり消費されるのでそうそう長時間楽しめるものではないのでなかなかやらないんですが、ZX1単体と今回組んだCD900STとの組み合わせでも、かなり気持ち良いです。
でもって、これで3DSでアウトランとかやると、もうタイムは縮むわスコアは伸びるわでいいことづくめ(言い過ぎ、しかもそれヘッドホンもプラグも関係ないし)。
そんなわけで、ひとまずわたしの手持ちのポータブル改装MDR-CD900STは現時点での完成をみた感じですね。ただ、これでケーブルの4芯化(グランドをプラグまで左右別の線でもってくる)とかもしてみたい気もするんですが、それは以前にも書いたんですが標準ケーブルからまるで変えることになるので4芯化した効果なのかリケーブルした効果なのかが分からなくなるから、その検証をするとなるとCD900STがさらに2本必要になるのでやってない…という感じですね。
ぶっちゃけHDP-R10を買ってなければ、そういう実験もできたんじゃない?という気もしますが、とりあえずまたの機会に…と。使いたいプラグも現状でFT-735(R)じゃないと…ということでリケーブルに際してのハードルも自分で上げてしまった感じなので(苦笑)、予算が結構厳しいので余裕があるときじゃないと無理っぽいです。
なので、今のところはこれでかなり良い音を楽しめてますし、満足しておこうかなぁ、と思います。
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コメント
こんにちは。
画像中のゲームの名前を教えてください。
妙に気になってしまって。
投稿: やもめ | 2014年11月 5日 (水) 14時21分
やもめさん
ご質問どうもです。
3DSのダウンロード販売ソフトで『みんなでまもって騎士』です。
買ったのはいいんですがやる時間がなかなかなくて…
orz
早い人はもうとっくに全レベルエンディング見てるらしいんですけどね、ぐぬぬ。
タワーディフェンス型ゲームという解説がありますが基本的には連打重視なアクションゲームなノリでなかなか楽しいです。
お値段もそんなに高くないのでおすすめ。
投稿: 釘町阿梨 | 2014年11月 5日 (水) 21時10分