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2014年9月15日 (月)

FURUTECHのF35(G)を使ってみた

 ずっと昔に変換プラグネタをやりましたが、今回はシンプルに一点で。
 FURUTECHのF35(G)を買いました。
 以前から興味はあったんだけど、なかなか思いきれる機会がなく…先日秋葉原へ行ったときに友人がヘッドホンを何にしようか迷ってるというので、1万円以内という予算を提示されてはいたものの、本人的にもMDR-CD900STが気になるようだったので、長く使っていきたいならこれにしておけばあとあと損はしないと思うよってことでCD900STを買うことになり、用途としてPCで使いたいということだったから、変換プラグが必要だねってことでここで定番的なJVCのAP-304HFを選んだんだけど、それとは別にわたし自身も気になってたということで変換プラグを買い足したくなり、わたしもCD900STでの常用はAP-304HFだったんだけど、前から気になっていたF35(G)を買ってしまいました。
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 以前に聞き比べネタを更新しようと思って買ったモノたち…ですが、今回はこれ全部はやらないです。
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 普段使いのAP-304HFとF35(G)を並べてみました。パッケージからしてもうメーカーのプラグに対する扱いが違うんですが、値段的には3000円くらいを覚悟していたので意外と安かったので驚きました。
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 単体で写してみました。良い箱です。そして中身も良い。
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 箱の背面です。こういう説明書きは好きですね。
 さて、実際にCD900STに取り付けて、ZX1で聞いてみました。
 とりあえず比較は普段使いのAP-304HFになるんですが、もう、少し聞いただけで驚きました。
 効果絶大。
 買ってよかった。
 音でというと表現が難しいんですが、単純に分解能が数段上がった感じです。視覚的に表現するなら、色数がぐっと増えたイメージです。たとえばAP-304HFでは黒は黒でべたっと黒一色で表現されていたように思えていたものが、F35(G)だと実はそこにも細かい明暗や濃淡があって、それを見分けられるようになった…という感じで、細やかな部分が聞き分けられるようになりました。その分若干腰高なイメージの音にはなってくるんですが、そう思って改めて聞き直すと決してそんなことはなく、これまでベタだと思っていた低音の沈み込む部分はより鮮明に沈む表現を聞けて、そうでない部分の音もこんな音だったのかと発見できる鳴り方に変ってより面白かったです。
 ケーブルをショートカットしてオヤイデのP-3.5 SRHPをつけて折りたたみ化したうちのポータブル向けCD900ST(改造記事はこちら)、これと比較しても鮮明度がかなりわかるレベルで違う…うちのポータブル化した方も悪いわけじゃないんですが、F35(G)をつけたノーマルと比べると、そこそこわかる程度で音像が甘いんですよ。F35(G)を付けているノーマルの方は、「うわー、プラグ変えたくなるわー、というわけで、さっそくFT-735(R)を発注してしまいました(あわてすぎ)。とりあえずP-3.5 SRHPをFT-735(R)に換装しなくては。たぶん特性的には近くなるはず。
 ただ、これだと標準のニッケルメッキプラグとの比較がわからないじゃん、というわけで、HDP-R10の標準ジャックとステレオミニジャックとの音質が同様であろうと仮定して、標準とF35(G)の音を聞き比べてみました。そうすると、本来は余計な接点が増えている分、F35(G)を付けた音の方が不利なように思うのですが、実際にはF35(G)が付いているときの音がわずかにですが前述したような色数が増えたように感じる効果がありました。ポータブル化している方は以前紹介したアンブレラカンパニーさんのCD900STチューニングで”くるっと”と”ぷすっと”を施してあるんですがノーマルの方は本当にいじらずノーマルのままなので、それと比較してもF35(G)を付けたノーマルの方がよく聞こえたということは(音像のねじれとか低音の出方の差は別として)、プラグだけで得られる明瞭感の向上にそこまで効果があるのか…ということで、P-3.5 SRHPからFT-735(R)に換装してその結果を聞いてみるのが楽しみです。プラグ付け替えは結構手間なんですけどね。

 以上、F35(G)を使ってみた感想でした。
 ステレオ標準プラグのヘッドホンをポータブルで使う際の参考になれば幸いです。というか、こんなに良いものが2000円もしないで手に入るというのは、大変ありがたいことだなーと思いました。
 これを聞いてしまうと、ちょっと他のプラグは使えなくなりますね…間に合わせとかならともかく、しっかり聞きたいとか常用したいときには、F35(G)じゃないとダメだなとは思いました。変換プラグひとつにもこれだけの差があるのは面白いものです。


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