NOS DAC搭載携帯音楽プレーヤー・HiFiMAN HM-602Slimを買ってみた
んばんわー(テンション低め)
しばらくぶりのごぶさたです。
いや、なんというか…これやりたいだのあれやりたいだのネタは溜まってるんですが、時間が。あとなんか会社でのストレスに比例して?気力が…前はこんなことなかったんだけどなー。
それはさておき。
会社が払わざるを得ないレベルで残業が出てる(払ってくんない残業がありますというのはまあさておいて…見込み残業とかイヤな言葉ですねぇ…サービス残業とか)、そのおかげで臨時収入が…ってことで、貯金しておけばいいのに無駄遣い?しました。
HiFiMANのHM-602Slimを買いました。
前々から気になってるとか書いてたわりになかなか手を出さなかった、出せなかったものですが、TDA1543搭載の携帯音楽プレーヤーということで楽しみにしてました。実際うちで据え置きでTDA1543のDAコンバーターを使って音楽聞いてたりしてその良さは十分に認識していたので。これを経験してしまうとサンプリングレートをいじってるオーディオは聞いていて違和感が出てくるという(余計なロジックを通した濁り感とか、そういうのを感じてしまう)…賛否についてはさておいて、個人的にはこの方式は支持してます。生々しさでは他の方式のDACがどんなに高速高度処理な演算を重ねても(重ねるだけそれが負荷になり)追随できないものだと思います。
いろんなところで箱の画像とか出てると思うのでうちでは省きますが、本体のサイズから想像もつかない無駄にでかい箱がw
豪華?とは思いますが、表面になんかノリの跡みたいなのがついてたりで、ちぐはぐだなぁ…と。見た目と質のコントロールがちぐはぐって言いたいんですけどね。
ACアダプターのプラグの口径があまり見かけないサイズで困ってたり…PSPのとかで代用できたら良いのにと思ったら、それよりサイズ小さいんですね。面倒くさい…USB経由の給電ケーブル自作するかなぁ…。
説明書は英語メインで後ろの方に日本語が…日本語が微妙に怪しいのは中華製品だからですかね。拗音とかの表記がなんかおかしい(苦笑)。ただ、操作に必要なことはひととおりわかるようにちゃんと記載されてるので問題なし、もっとも携帯音楽プレーヤーなので春日歩ばりに説明書読まずに使っても何ら問題ないかと(何年前の同人ゲームの話題なんだか…Final買ってあったはずだけどどこにしまったやら…)。
さて、おもむろに電源スイッチを…スライドしても起動しないw
2秒ほどスライド…なるほど。
UIはフォントが読みづらく、KENWOODやwalkman慣れした身からだと使いづらいことこの上ないです。いや、基本的にはKENWOODのHDシリーズに似た操作系じゃんと言われればそうなんですが、使いづらいってこれ…。
キーレイアウトなんか見てもらうと似てると思うんですよね。
背面はこう。
HiFidelityMusicPlayer…よいですねー。狙ってる線は良くわかる。
その音は…聞いてるのはいつも通りというか、MDR-CD900STとMDR-EX800STですが、携帯機ということでEX800STでの感想をメインで。GainはHighで。
解像感はまずまず、F880あたりとだと良い感じに張っててZX1には敵わない甘さはあるものの、音楽を素直に楽しむという意味合いではわりと十分かと。ただ、TDA1543の解像感ってこんなに甘いものじゃないので、そこはたぶんDACに通す前の部分の問題な気がします。
厚みがあって肉薄してくるサウンドはTDA1543のそれで、正直この点ではZX1が比較にならないほど引き離されています。ZX1の音は…解像感高くてこちらも生々しくて良いんだけど、リスナーからごく僅かに距離感を置いたクールさがあるというか、聴覚へくるのに若干のよそよそしさがあるのがもったいないと思ってたんですが(ポータブルCDプレーヤーD-NE920にZX1が敵わない弱点はその感覚だったりします、その意味ではD-NE920もZX1を上回っているので)、そういった遠慮というかよそよそしさがHM-602にはありません。TDA1543の音だし当然といえば当然なんでしょうが、生の演奏にしろスタジオ録音にしろゲームの電子楽器音にしろ、『今そこで鳴ってる』熱さ寒さがしっかり伝わってくる感覚が素晴らしい。
これでUIがZX1並みにそこそこ使いやすくてストレージの容量があってサイズが小さければ文句ないんだけどなぁ…というか、解像感とUIを除けば持ち歩きたいところなんですが、いろいろ欠点も。バッテリーの減りが結構早いとか、スイッチ切ってるつもりだし切れてるはずなのに通勤で朝使ってて帰りに使おうとしたらいつのまにか消費されててNoPowerとか表示されて使えなかったりしたことが。ここらへんの使い勝手の面で常用はあきらめました(涙)。音はいいんですよ、音は…傾向的にも好みだし良し悪しで語るにしても濁り感が極めて少ないので(ZX1は…これもかなり良いんだけどさすがにNOSDAC機と比較してしまうと…)、可能なら持ち歩きたかった…。
さて。
HM-602Slimですが、これ、USB DACの機能も持ってまして。PCやなんかにUSBケーブルで接続すると、USB DACとして使えてしまいます。お手軽な小型TDA1543DACになるわけです。ラインアウトもできるけど出力すばらしいのでイヤホン・ヘッドホンどちらでもそれなりに鳴らせてしまうので、HPAとして使うのもありかと。
そこで。
PCやなんか…と書きました。
ZX1をソースに使えないか?ということで、やってみた。
まずは手近にあったケーブル、ダイソーで買ったPSPの給電・データ転送用ケーブル。これがUSB AとminiBなので、ZX1にデジタル出力用のWMC-NWH10をつないで、そこからそのPSP用ケーブルでHM-602のUSB DACの端子へつないでみた。なるほど…これは面白い。それなりにシャープで良い音します。ZX1の操作性を有しつつHM-602の音を楽しめる。しかし、何かが足りない。
うちをごそごそ漁ってて、そういえば以前PCとiHA-1 V2を接続するのに、FURUTECH GT2を買ってたっけ?と思って、探したら出てきました。
こういったAndroid機とUSB DACとの接続でも効果あるのかな?と思って、PSP接続ケーブルからGT2に変えてみると…おー、音の厚みとか明瞭度が結構違う感じ。あとGT2の特徴?である、低域の厚みというか、そういったものが音に乗ってきて良い感じ。ZX1がそもそも持ってる解像感もかなりダイレクトに出てくるようになって、スピード感とメリハリを持ったままにTDA1543の生々しさを感じられる音に。これを持ち歩きたいなぁ…と思いましたが、さすがにポータビリティが死んでる組み合わせで、何日か運用してみましたが、あきらめました。ケーブルがごちゃごちゃしてしまって厳しいのと、ZX1のバッテリーがこの組み合わせだと普通にFLACやMP3で使っていてもだいたい3時間半程度しか持続しません。HM-602SlimをポータブルDAC/HPAに…と思ったのですが、ちょっと持ち歩きはつらいです。とはいえ、これで良い音を楽しめるとなると…USBケーブルももうちょっと何かないかな?と思っていたら、ちょうど4月にGT2 ProのUSB A-miniBが発売されてるとかで、長さも30cmならポータブルとして使えるかな?と考えて買ってみました。
ここらへんのもっと詳細な音や運用への感想はまたいずれ…良い買い物しましたよー。
見ればわかると思いますが、これを携帯するのはちょっと…いや、かなり苦しいものがあります。青い方がGT2、若干紫がかっていてコネクター部分がシルバーとグレーなのがGT2 Proですが、太い。そして硬い。ケーブルが全然しなやかじゃないし。持ち歩きだけ考えるならPSPのケーブルを使う方が細いし取り回しも良いのですが、音が…音質を取るとなるとどうしてもごっついケーブルしかないし。難しいものです。
ソニーがZX1並みの操作性と素姓のNOS DACなwalkmanを作ってくれたら全部解決しそうな気がしなくもないのですが、絶対無理ですねー…残念。
というわけで、そのうちHM-602SlimをDACとして使用した場合のUSBケーブルや本体側にZX1とかF887を使ったときの聞き比べてみた感想とか、なんとか書ければ書くかもです。
ちょっとだけ。
GT2 Pro、良いですよー。GT2と比べて長さ半分で値段は倍でしたが、買ったことを後悔させない素晴らしいケーブルでした。
あ、あと、ちょっとトラブルが…HM-602Slimの方ですが、とあるファイルを聞こうとしたら聞けなくてフリーズとかリブートみたいな現象が出て、あわててしまいフォーマットやファームウェアの上書きとか試しても改善せず購入した店舗に相談したら交換してくれたんですが…いろいろありまして。
詳細は動画をどうぞ。
中華クオリティだなぁ…と思いました。
しゃーなしといえばしゃーなしなんでしょうが、ここらへんがまだまだダメなのが本当に残念。音は悪くないんですけどね、常用するにあたっての安定性とかそういう面ではまだまだ。代理店さんの対応がとても良いというのが救いですね。
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