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2014年1月 3日 (金)

至上のメモリー内蔵タイプウォークマン、NW-ZX1

 昨年の12月7日に、うちにNW-ZX1がやってきてからようやく1カ月近くたちました。
 発売直後の狂騒はある程度落ち着いたかとは思いますが、ここからだと思います。ソニー的にもこれは長く売っていきたいモデルだろうし。おそらく従来の1年でモデルを更新するラインには、この機種は入っていないと思われます。
 それはさておき。
 XLOのバーンイントーンを用いてのバーンインにだいたい150時間(一応、取り込んだWAVそのままとチャンネルの左右を入れ替えたものをつないでループさせています)、その間にもちょくちょく使っていたのですが、それから常用開始してすでにだいたい200時間は優に超えている状態になり、ようやく落ち着いたかなー?というところで、肝心の音についての感想も書けると思ったので今回の記事に至ります。
 一応メーカーとしては100時間の使用による安定を示唆してはいますが、個人的には100時間以降もまだまだ変わって行ったなーと感じました。おおよそこのくらい?ということでなら、150時間あたりが目安になりそうな印象です。
 今回のこの機種で購入直後のファーストインプレッションを敢えて行わなかったのは、その時点での感想は「この音は違うだろ」という印象があったからです。9月末、わたしが銀座ソニービルで試聴したときの鮮烈で衝撃を受けてF880との比較で思わずニヤリとしてしまった、その音ではない、と。それについては後述します。

 まずはパッケージから。
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 ZX1とF887との比較になりますが、箱は結構大きいです。
 本体サイズにはそんなに差はないんですが、F880などまでは本体はある程度の緩衝用トレーに入っているとはいえほとんど外箱と内容物がぎりぎりに詰め込まれた箱なんですが、ZX1の箱はある程度余裕をもって作られています。
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 正面。
 見てわかるように箱の加工自体も違うんですね、F880シリーズの場合はよくあるボール紙なんですが、ZX1のは一応箱の表面がマット加工されているものになります。わりとどうでもいいような気がする部分ですが。
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 箱の背面はこんな感じです。
 対応フォーマットや動作環境等はF880シリーズと同等なので、表記自体も同じですね。
 シリアルは一応伏せていますがZX1の方は200番台です。
 予約順で…というわけではないと思いますが、結構早い方でしょうか。
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 こんな感じで内箱が入っています。
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 内箱を開けると、まず本体が現れます。
 本体が収納されているトレイは手触りのいい布で覆われています。
 トレイの下に説明書や付属品があるため、トレイを取り出しやすいようにタブが出ています。
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 タブを引いて付属品類を取り出したところです。
 タブがついているのは説明書箱です。
 付属品は専用のケースに転送・充電用USB接続ケーブル、WMポートキャップと、ポータブルアンプ等との接続を考慮した背面の段差を埋めるためのラバーパーツが入っています。
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 説明書類は結構多いです。Android機ということもあり、初期設定の手間は基本的にはPCとかとあまり変わりません。買ってすぐに音楽を楽しめる…というプレーヤーは、カセットやCD時代までだったなーという感じではありますが…DMP(デジタルメディアプレーヤー)は、それにはそれのメリットもありますのでしゃーなしというところでしょう。
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 本体のw.のロゴはF880シリーズとは違って点灯したりというアクションは採用されていません。これはこれでよいのでは?とは思います。ただでさえ通常使用でバッテリー消費が多いモデルなので(後述します)。
 ドットを中心にした波紋のような加工は、質感的には良好かと。
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 購入直後に電源を入れて初期セットアップが一通り完了した時点でのホーム画面がこれです。
 w.ミュージックのほぼ全画面分のウィジェットで埋められています。
 こうしたことからも、ZX1を音楽プレーヤーとして送り出したという作り手側のメッセージが見てとれますね。
 F880だと、こうではないですから。
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 その初期状態で、センターからの左側(右にスワイプさせたとき)の画面がこれです。
 ストアのアイコンしかありません。潔いですね。
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 さらに左へ…当然のように何もありません。
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 今度はセンターから右側の画面。
 こちらは利便性に影響するような電源管理関係のウィジェットや設定関連のアイコンが並べられています。
 これでもF880の初期状態より全然少ないです。
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 そこからさらに右。
 こちらも当然、何もありません。
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 ストレージは内蔵がこんな感じ。
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 USBストレージ扱いがこれ。
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 参考までに、端末情報の画面です。
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 こんな感じでバーンインしてました。
 このときに使ったヘッドホンはMDR-V6ですが、ある程度経過させてからMDR-CD900STに換えてやったりもしてます。
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 何をするというわけではないんですが、root権限取得済みです。
 発売日に友人宅へ持って行って、その場で友人とおしゃべりしながら2ちゃんの某スレでツール作者の方とやりとりして、発売日である12月7日の21時前にはroot化出来てました。といっても、わたしは作者の方の検証をさせていただいただけで、すごいのはツールの作者であるキューブキューブさんなんですけどね。
 情報の一次ソースを探れる方とドライバーのinfファイルの書き換え方を理解していてAndroid SDKを入れてadbのパスを通すといった環境を自力で整えられる人じゃなければこんなことやっちゃダメです。作者さん以外のところでroot化の説明をしてるブログなんかも見ましたが、ドライバーの導入方法とか環境の組み方とかもろくにまともに書いてなくていい加減な記事だったので、そんなものを見てうっかりやらかしたらえらいことになりますよ。
 わたしはというと…前提条件が以上のようなものなので、わたしからは取得方法やツールについては説明は一切書きません。自己責任の世界だし、そういうものは自力で情報を得られて自分で何とかできる人がやってください、としか。むしろ何とかできる人じゃないとやっちゃダメです。この件への質問も一切受け付けません。コメントされても公開と回答はしませんので予めご了承ください。
 恩恵としてはスクリーンショット取得時のシャッター音を強制で無音にできるとか、SD扱いのUSBストレージへのアクセスを高速化できるのでライブラリ更新が出荷時状態よりは多少早くなるとか、そんなところでしょうか。
 一応、完全に文鎮化しない限りは初期化で出荷時状態に戻せるわけですが、ただやってみたいとかだったら絶対にやめておいた方がいいです。別にroot化必須な端末ではありませんので。

 ZX1とF887を比較してみました。
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 サイズはZX1が縦に若干長いくらいで基本的にはF880と同様ですね。
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 ハードウェアキー周り。
 ZX1は電源スイッチが横にレイアウトされたため、上辺にレイアウトされているF880とは若干異なります。
 これはこれで慣れれば使いやすいです。
 ただしこの手の機器はもうしょうがないと思うんですが、完全に右手操作前提ですね。
 あと電源スイッチが横に来てしまったことで、スクリーンショットがいささか撮りづらい…F880だとそこらへんは片手でも何とかなるんですけどね。ZX1は両手でやらないと無理ですね。
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 背面。
 ZX1の特徴的なふくらみが見てとれます。
 スピーカーやアンテナ関係のレイアウトはZX1とF880でほぼ同様です。
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 底面です。
 レイアウト的にはほぼ同様で、これもまたZX1の特徴であるジャックが目立っています。
 このイヤホンジャックですが、見た目はしっかりしていますが、プラグを挿したときのホールドの具合としてはいささか緩い感じです。
 プラグを傷つけないようにとの配慮があったとは聞いていますが、プラグがジャックにがっしりと固定されるのはF880の方です。
 ZX1は使用していてふとした拍子でプラグがわりと半抜けになることがあり、そこはちょっと残念に思っています。

 装置そのものの外観面の感想としては、アルミ削り出し筺体ということである程度エッジは立っていますがきっちり面取りもされており、持っていてある程度の鋭さを感じると同時にエッジが鋭いがゆえにケガをするようなことはないです。仕上げも良好で、背面のエラストマーのテクスチャーのおかげで剥き身で手にしたときのホールド感も良好です。
 スイッチ類も押しやすく緩すぎない圧で、うっかりでの誤操作等はあまりない感じ。
 金属筺体でブロックなので今みたいな冬だとひんやりしますが、それがまた本機の味になっていると思います。
 見た目のイメージほどに重量はなく、手にして若干がっしりした手ごたえがある程度ですが、見た目なりからイメージできる質量感はユーザーに与えてくれます。

 外観面の感想が一通り終わったところでの機能や操作性といった部分についてですが、基本的にはAndroidなのでZ1000F800を踏襲し今期のF880とほぼ同様です。
 プロセッサーがOMAP4と、詳細なスペック表記はオフィシャルのプレスリリースをご覧いただければと思うのですが、プレーヤーとしては順当に枯れたハード構成できたかなーという気はします。メモリ1GBは旧機種からすると512MBでは不足すぎると言われていたので当然ですが、おかげで動作自体も旧機種より俄然きびきびしていて良いです。いまどきのハイスペックスマホとは比較するものではないです、あくまでデジタルメディアプレーヤーとしてこのくらい動いてくれれば…というところでは不満はありません。で、そのプロセッサーについても、少なくともZ1000登場時のTegra2採用当時でさえ不満が多く、ユーザーもベンダーも双方の評判が非常に悪かったNVIDIAのTegra系を搭載してこなかっただけでも良好でしょう。Tegra3も結局ダメダメだったようですし。
 実際のZX1(F880)の動作はというと…Tegra2を採用していた旧Androidウォークマンに比べて格段に快適です。比較にならないレベル。動画もフルHDのMP4(h.246)のファイルを入れてコマ落ち等の問題なくスムーズに再生できてます。おー、Tegraじゃなくてよかったー、と思った瞬間がここにあります。F807を使っていてとにかくフリーズやらアプリ落ちが発生していたとき、これ絶対メモリ不足だけのせいじゃないよなぁって思ってたんですよね。やっぱりか…ということで、OMAP4の搭載は歓迎したいところです。
 とはいえ、確かにwebブラウズで複数のタブを開きまくったりいろんなアプリを動かしたりしながら音楽再生とかのあれやこれやをやらせると当然のようにフリーズしたり重くなったりはしますが、そういうことをやらせるハードでは本来ありませんので。それでも、ある程度のマルチタスクは当然可能です。どのくらいまでいけるかは使いながら探るとよいでしょう。

 ディスプレイはトリルミナス液晶ということですが、854×480ピクセルのWVGAディスプレイです。色温度はF880のものよりも高めの設定のようで、並べるとF880の液晶が若干黄色みがかっているのに対してZX1のディスプレイは白が青っぽい感じです。印刷所で業務についていた友人の話だと、ワールドワイドな製品としてはF880の液晶の方が標準的なのでは?といったような話でしたが、そのあたりはわたしは詳しくないので、なるほどなと思いました。
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 白いめのカバーアートの表示で並べてみましたが、わかりますでしょうか?
 個人的にはこの製品はオーディオ周りでハイレゾを押しているのだから、画面もハイレゾで、せめてWXGA、できればフルHDは欲しかったなぁ…というのはあるんですが、音楽プレーヤーとしてはこのくらいの表示ができれば使用上十分なのかなーと思ったりもします。あと、このディスプレイがとにかく電池食いです。表示してると容赦なくもりもりバッテリーの残量を食っていきますので、連続再生時間は画面を表示しているときは極端に落ちると思って間違いありません。友人が1時間ほど操作しながら試聴していてバッテリーが100%だったのが75%以下くらいに急激に落ち込んでいたのを見てびっくりしてました(苦笑)。動画再生とかをさせたいなら、モバイルバッテリーの携行は必須ですね。

 ハードウェアキーを搭載したことで、再生や曲送り・停止の操作については非常にやりやすくなったといえます。キーを押してからの反応に若干の遅れが見受けられることはありますが、そこは別にビデオゲームでシューティングやアクションゲームをやっていてコントローラーの操作遅延がシビアに影響するようなものでもないので(苦笑)、音楽プレーヤーとしてこのくらいなら…というレベルでは操作性は良好といえます。

 転送ソフトはわたしは使っていないので何とも言えませんが、ただのファイルコピーで平均的には秒間10MB程度の速度で転送できるようです。状況によって速度の多少の増減はあります。
 ちなみにMediaGoは使ってないということでCDからの取り込みは、わたしの場合はEACでWAV化かFLAC化、もしくはLAME連携でMP3化しています。ハイレゾソースのコンバートについてはAudioGateを使用しています。タグ付け及び編集はMp3tagSuperTagEditor改 Plugin Version (Nightmare)を使っています。

 標準で使用することになるw.ミュージックも、曲選択の機能や操作性がZ1000やF800といった旧機種からは大幅に向上しており、楽曲の文字入力からの検索機能もあり、精度はところどころ疑問符が出なくはないですが悪くはないです。ただ、再生中の曲のアーティストから関連でそのアーティストの分類を開いて行けたりといった操作を手軽にできる機能は搭載してほしかったなぁとは思います(HD60GD9ECで搭載されていたアーティストサーチみたいな機能ですね)。それと検索した曲を再生したときに、その曲のアルバム再生に容易に移行できたらもっとありがたいのになーというところで、そのあたりはちょっとかゆい所に手が届かない部分はあるかなーとは思います。しかしZ1000やF800のときのように、そもそも日本語タグをまともに解釈しないで文字化けしまくるとか、再生音質が話にならないレベルではなく、音質的にははっきりいって他のプレーヤーソフトを導入する意味がほぼ無くなったといっても良い状態までに向上してくれた時点で、かなりありがたいことではあります。
 若干気になる点としては、ハードキー・ソフトキーに限らずですが、停止しているトラックを再生再開させたときに頭欠けすることがあるかなー?くらいです。ここらはアップデートでなんとかなればよいのですが。
 ギャップレス再生に関してはWAV、FLAC、MP3では問題なく機能することを確認しています。設定等は特になく、ギャップレスのCDから取り込んだファイルならそのままCD同様にギャップレス再生するようです。残念だったのはWMAファイルではギャップレス再生が機能しないこと。ここは今後アップデートで何とかなるなら対応してもらいたいところです。
 機能というわけではないかもしれませんが、w.ミュージックの再生画面ではカバーアートの色合いを読んで再生ボタン周りの色合いがそれに合わせて微妙に変化するのはなかなか面白いと思いました。こういうところのセンスの良さはさすがソニーかなー、という気はします。
 惜しい点としては、売りの機能であるDSEE HX、これの設定変更画面へのパスが遠すぎます。せっかくの売りの機能なのに、手軽に入れ切りを試せないのはつらいです。それとDSEE HXが有効か無効かなのが視覚的にわからないのが標準プレーヤーとしてどうなの?というのもあります。ここらはハイレゾのHR表示と同様に、機能をONに設定して有効になっている場合はインジケーターを表示して欲しいのと、そのインジケーターの部分をタップするとON/OFF切り換えを即時でできるくらいの操作性はw.ミュージックに搭載して欲しいところです。
 ※一応そこそこのメジャーどころなNeutron Music PlayerやGoneMAD Music Player、GooglePlayミュージックなどでも聞いていますが、基本的にはZX1(F880も同様ですが)の場合は、標準のw.ミュージックを使えばいいと思いました。OpenSLの使えるプレーヤーでそのON/OFFも試して聞き比べしましたが、今回は他のプレーヤーを使えば音質的に良くなるというほどの有意差はあまりありません。むしろw.ミュージックでそれらに匹敵する音を出してくれていますので、あとは操作性等の好みの問題で選べばよいかと。そもそもオーディオシステム自体がAndroid標準のものではなく書き換えられているため(ZX1開発者トークショーのエントリーを参照願います)、他のプレーヤーソフトを使った場合にそのソフトがデコード処理や出力で変わったことをしていない限りは、そんなに差が出るものではないんですね。

 あと、旧機種と比較して非常に非常に残念な点がひとつ
 これ、ウォークマンクラシックスを搭載してないんです。
 実に残念。
 だって、せっかくハードウェアで操作キーが復活しているのだから、それっぽく楽しみたいじゃないですかー。
 ウォークマンですよ?
 ソニー製品らしいこういう遊び心、好きだったんですけどね。ZX1やF880ではハードキーもあるし収録機種を増やして搭載されていたら嬉しいなぁって思ってたんですけど、トークショーの質問でも回答があったように、締め切りに間に合わなくて搭載されなかったという…アップデートでぜひ何とか搭載して欲しい機能です。
 開発者トークショーでこの件について質問された方がいて、開発スタッフさんも要望があれば搭載を検討したいとのことだったので、ユーザーのみなさまはソニーにウォークマンクラシックス復活の要望を出しましょう!

 それからイヤホンを挿したときに『ぷしゅぅ~』といった音が鳴るのは仕様のようです。イヤホンとの通電時に出る様子。それとデジタルアンプ搭載の携帯デジタルプレーヤーでよく話題になる無音時の『サー』といったノイズですが、この機種でも非常に低いレベルですが皆無ではないです。ただ、かつての、これまでの機種に比べればずっとずっと低いレベルで、注意して聴かなければわからないほどには低減されています。基本的には無視して良いところまで来たのではないかなー?と。

 それとZ1000やF800で気になっていた『無線関係をONにしたときの音質劣化』は、ZX1では皆無ではないにしろ無視して良いレベルにまで抑えられていると思われます。実際に使用していてF800で違和感を持ったとき同様にWiFiもBTもGPSもONでというのと全て無線関係を切った状態を比べましたが、無線関係ONでもそんなに気持ち悪い感じの音になることはなかったです。若干やっぱり影響はあるのかな?と感じたこともありますが、有意差はほぼ無いと思ってよいのかな?と。どうやって影響を抑えているのかは興味あるところですけどね。開発者トークショーに行ったときに質問してくればよかった…すっかり忘れてました(苦笑)。

 ※その他、一部スペック的なもの(ファイルの転送速度とか)については基本的にF880と同様のハードウェア構成となるため、F887購入時のエントリーを参考願いします。

 それでは音質面に…と、その前に、ハイレゾ対応について。
 F880も同様なんだけど、ハイレゾソース再生時には画面表示にハイレゾファイル再生中であることの表示が出ます。
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 再生画面の下の方、小さく『HR』って表示されているのが見えますね。これが表示されているときは、ハイレゾと判定された曲が再生されている…ということです。判定基準は24bit以上…ということでよさそうです。44.1kHzでも24bitのファイルならハイレゾ判定されますし、32bitのwavファイルも再生したらちゃんとビット深度表示等も32bitで出て音も再生されましたので(足切りしているのかどう再生しているのかは何とも言えませんが)。
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 カバーアート表示中の画面だとこんな感じになります。再生しているファイルがwavなのでカバーアートが出ていませんが。e-onkyoで買ったファイルなんだけど、wavだとタグでの整理と運用が面倒くさいので結局これFLACにしてあとで入れ直してます。

 それでは音質面で…基本的にはエフェクト及びイコライザーは全てOFFです。DSEE HXも、記事中でONと明示してない限りはOFFで聴いています。
 まずはハイレゾ対応のヘッドホンってうちにあったっけなーと思いつつ、わたしの手持ちではAH-D7000AH-D5000がスペック的に該当するんですが、ここは余計な変換プラグを使わずにZX1に接続できるD5000で試してみました。
 ※ここで一応。ハイレゾ対応ってソニーが宣伝文句としてスペックにある程度の範囲を設けてそれで売っているものだとは思うので、一応手持ちのヘッドホンでも30,000Hzも出れば十分じゃないかなー?とは思います。そういう意味では別に現行の他のヘッドホンでも全然良いんですけどね。
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 響きはきれいで心地よい音場空間表現もあり音量も取れますね。据え置きのヘッドホンアンプ(うちだとHD-1L Limited Edition Winter Versionになります、簡易的にはAT-HA20でもおk)に接続した場合は結構深みのある重い低音がぐっと鳴るヘッドホンなんだけど、というかD5000の低音に特徴があって低音が豊かなことはヘッドホンをそれなりに数聞いてきている人なら知ってるとは思うことなんですが、ZX1での低音はそれとはまた質の違った低音になります。そこそこ薄味になる感じ。とはいえ緻密で繊細な響きを聞かせてくれてはいるのですが、駆動力不足のときに感じるような息苦しさや窮屈さがほんの少しある感じ?音に芯は感じるんですが細いというか、他の機種で低音がごりっとくる曲でも軽い感じが…。
 おそらくですが、ZX1の出力部は従来のウォークマン(F880も含めて)よりもかなり強化はされていますが、この手の大型ヘッドホンを駆動できるほどの駆動力は持ち合わせていない…と思われ。
 開発者さんのトークショーでも大型のヘッドホンは駆動しきれない恐れがあるからその場合はPHA-2を使ってくださいということだったので、そういうことだろうなぁ…と(ちなみにデジタル接続でPHA-2とつないでの印象はソニービルでの試聴レベルの感想だけどZX1の持ち味が無くなってもっさりした印象になるので個人的にはあまりおすすめできないです)。
 鳴る音自体はZX1とD5000の組み合わせでかなりきれいなんですけど、どうにも力強さというか芯が弱い印象があり、これが鳴らせたらD7000で…と思っていたのですが、残念。
 値段にかかわらず鳴らしづらいヘッドホンはZX1との組み合わせではお互いに真価を発揮できないと思われます。ここはポータブル機器なのでやむを得ない部分かと。
 なので、ZX1とヘッドホンという組み合わせは、ある程度限定されてくると思われます。基本的にはポータブル向けとうたわれていて音量を取れても、鳴らしづらかったり駆動力不足を感じさせるようなヘッドホンは組み合わせとして向いていないといえるのではないでしょうか。ヘッドホンとZX1ともに実力を発揮できず、その状態での評価というのは良くないのではないかなーと、わたしは思います。大なり小なり、相性はありそうということです。
 わたしもポータブルでの使用を想定されたソニーのいうハイレゾ対応ヘッドホンは持っていないことになるので、それならここは乗せられてMDR-1RMK2を買ってみるのもいいのかなーと思ったりしました。
 いずれ買うつもりではいましたけど、まあ良い機会かなーと…そのうち買ったら組み合わせでまた感想を書いてみたいかと。まあ、普通はわざわざ対応ということでヘッドホンを買い足す必要はないと思われます。それは後述します。

 次に、うちの手持ちのBAではどうかな?ということで、今や懐かしの機種となってしまったであろうE500で聞いてみました。
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 もともとE500自体がものすごい豊潤な鳴りのイヤホンではあるんですが、これで写真にも出してるLILIUMを聴くと…良いですねー。解像感も音場も申し分なし。声や楽器の音の響きも豊かに出ていて、芯を感じさせる厚みもしっかりあります。音域のバランスはE500といえば低音がリッチだったような印象があるんですが、かなりフラットに聞こえます。全体的にバランスがよく取れた鳴り方をしているかと。機種的に古くても良いものは良いです。
 あと、以前のプレーヤーでNW-A847からNW-A867のころだとこのイヤホンでは音が窮屈な感じがして合わないなという印象だったんですが、ZX1ではそういう違和感なく鳴ってくれます。周波数特性の問題からBA機がハイレゾ対応になることはまずなく、このE500も例外ではないんですが、それでも可聴域内でこれだけ豊かな音場とキレの良い響きを聞かせてくれるというのは、ありですね。
 BA機の特徴というか、確かに音域というか空気感的な広がりとしての窮屈さはなくもないんですが、それを濃密な空間で埋めて内からぐいぐい音場を広げていくような印象の良い音です。これはこれで気持ちいいなぁ…。こういうのを聴いてしまうと、わたしのイヤホンスパイラルって終わったと思ってたんですが、今どきのBA機も欲しくなりますね(多分買わないとは思うんですが…)。
 ちなみにではありますが、過去使っていたプレーヤーでこのE500を気持ちよく聴かせてくれたなーというのはHD60GD9ECですね。もう手放してしまいましたが、これはこれで良いプレーヤーでした。さすがに対応フォーマットやUIや容量の関係で今使えといわれたら厳しいプレーヤーではありますが、良いプレーヤーでした。
 繊細さはかなりのものなので、プレーヤー・イヤホンともにバランスのとれた良好な組み合わせなのだと思います。F887で聴いたときは合わないなぁと思ってたので結構心配だったのですが、これなら…ケーブルの皮膜硬化による断線とかがなければ常用したいのになぁ、と思わせてくれる音でした。
 注意点としては感度が高いゆえに無音時で若干『サー』といったノイズが聞こえます。気になる人は気になるでしょうし、ここは感度高めのBAだとしゃーなしですね。

 次はソニー渾身のEXシリーズフラッグシップ・MDR-EX1000で聴いてみます。
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 E500と同様にまずLILIUMで聴いてみました。
 …根本的な質は非常に高いだけに惜しいなぁ、というのが何とも。解像感ではE500に勝るとも劣らず、音場感も空間表現も広くてイヤホンとしては素晴らしいんだけど、低音も相変わらず薄めとはいえEX1000としてはかなりグッと出てるので組み合わせとしては悪くないかもなんだけど、高域が…どうあっても高域がきつすぎる。50秒あたりからの弦の響きがヒステリックになりすぎてキツい。
 EX1000については、わたしは購入後からしっかりバーンインしたあとも高域きついんじゃない?とは思ってましたが、やっぱり高域きついんですよね。どの音源でも。ドラムロールとかハイハットもシャンシャンパシャパシャしちゃって、聴いていて結構つらいです。斑鳩のChapter1とか、無理ですね。どうにも高域寄りで腰高な音なので、響きそのものはきれいなんだけど、大編成のオーケストラとかを聴いても響きは良いのですが、高域寄りゆえに軽くなってしまい、壮大さや迫力を感じられないのが非常に残念。
 これでbears tea boysを聴くとEX1000らしからぬガッツリした低音が出るから、これはこれで楽しいんですが、やっぱり高めの音がみんなチンシャン鳴っちゃってきついんですよね。本当に残念。
 あと、EX1000の特徴ではあるんですが、音量取りづらいです。他のイヤホンよりも音量は上げ気味になりますね。

 イヤホンではうちの常用で真打であるMDR-EX800STでの感想はここからです。
 ちなみにこのイヤホンでなら購入初期やバーンインの各段階でも聴いているので、それらの感想も交えて紹介します。
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 まず、購入直後の記憶している感想から。
 正直な話、買った直後の音は「これ、やっちゃった?」と思ったくらい、まずい音が出てました。
 基礎力の高さは垣間見えなくもないんですが、出音自体が雑というか粗いというか。低音はぼわぼわぼんぼんと出て中域が引っ込んでもそもそしていて高音が粗く雑にささくれだって響く感じで、正直この時点でそれまで1カ月以上使いこんできたF887の方がバランス取れていて良い音してるんじゃない?って印象でした。
 そんな感じだったので、発売日直後にたくさん出ていた他の人の絶賛の感想がまるで信じられなかったというのがあるのと、購入直後のファーストインプレッションを避けていた…というわけです。
 もしかしてわたしの耳とか感性が悪いのかなー?と思いつつ発売日当日に友人宅に持って行って何人かにも聴いてもらったのですが、当日の感想は誰もが「これならF887のが良いんじゃない?」と、首をかしげるような意見をくれたのを覚えています。
 いずれにしても、発表後に銀座のソニービルで試聴して鮮烈な印象を受けて、少し聴いただけで思わずニヤリとしてしまった、それと同じものだとはとても思えなかったわけです。事前の情報としても、およそ100時間のバーンインは必要というようなことがあったので、これはすぐに常用するのではなく、しばらく慣らし込みをした方がいいのだろうなーと判断しました。
 で…だいたい50時間ほど経過して聴いたときの印象。
 当初のバランスの悪さと粗さはだいぶおさまった感じで聞きやすくはなっていましたが、まだ低域と高域が粗いなーという感じがありました。あと全然低域寄りで、このプレーヤーはそういうキャラだっけ?みたいな。
 100時間経過後…ぼわぼわと張り出していた低音がずいぶんおさまって、全体的には低音寄りだけど締まりのあるスピード感を感じさせる低音に落ち着いていました。高音も雑な響きが無くなりきれいに伸びきれいに引くようになり、引っ込んでいた中域がぐっと存在感を増して、芯のある音を聞かせてくれるようになってきました。
 ただ、まだまだ低域寄りなのが気になったのでもう少し慣らせばまだ変わるかな?と続けたところ、だいたい150時間くらいでバランスに関しては落ち着いた気がします。若干の低域寄りではあるものの、EX800STの個性自体が低域寄りであるので、プレーヤーそのものの出音のバランスはかなりニュートラルに近いんじゃないでしょうか。
 現状では冒頭にも書いたように200時間は軽く超えていて、低音寄りなのはEX800STの個性がよく出てるだけかなーというくらいまで落ち着いたと思います。先に書いたようにE500なんかでは非常にバランスの良好な音を聞かせてくれてますので。
 それでは他の機種と同じように、LILIUMから聞いてみます。解像感、音場はE500に匹敵するかそれ以上。響きは深みと厚み、濃さがあり、音に芯があることもしっかり感じられます。若干低音寄りなのはEX800STの個性が出ている部分だと思うのですが、EX1000で問題になった弦の高音の響きもEX800STでは穏やかかつ上品に響いて、ストレスにならず気持ちよく聞けます。これといって誇張や強調された音域がなく音色も地味ではあるんですが、そのおかげで非常に気持ちよく聞くことができます。
 次にbears tea boysですが、銀座ソニービルで試聴したときの感動がよみがえりました。濃い低音がごっつり来る実に低域寄りの鳴りになるんですが嫌味じゃない感じで、硬質なパーカッションがこれでもかとゴツゴツ鳴って各音のアタックとキレがすさまじいので非常にスピード感ある再生で、これは楽しいー!
 次いでサントラでTHE FUGITIVE(逃亡者)の1枚目からHELICOPTER CHASEを聴いてみると…しっかりと広めの音場を感じさせてくれます。低音から中域含め高音までバランス良く鳴り、イヤホンやプレーヤーがそれらの個性をことさらに主張することなく曲が伝えようとする情景が浮かんでくるようです。
 写真にも出ているサイレント・イヴですが、これもボーカルがくっきりと浮き彫りになり、サビで伴奏が入りきれいに合わさってとてもバランスよく聞こえます。実はこれ、かなり昔にCDから取り込んだファイルだったのでWMAで96kbpsというビットレートの低い状態のものだったんですが、それでもあまり違和感をもたせずに聞かせてくれるのはすごいです。ZX1は実際にはビットレート差もものすごくしっかり出すので正直これはFLACで取り込み直したいところですがCDが見つからない(涙)。そのビットレート差が出るのに低レートの曲が良く聞こえるのは…つまりソースからの再生能力・再現力が非常に高いんだといえます。これよりずっと前に取り込んだシングルCDで夏の月があるんですが、これなどはMP3で96kbpsという、これも取り込み直したいなぁ…という感じで。ですが、それでもものすごくきれいに聞こえるんですよ。いろいろ削れているのもわかってしまうから残念ではあるんだけど、現状のMP3の96kbpsのままで聞いてもすごくきれい。初めて聞く人にぱっと聞かせてレート当ててって質問したら多分絶対はずすというレベル。96kbpsの曲にもこんなにも情報量が入っていたのかと驚かされるわけです。ここでDSEE HXをONにしてみると…響きがかなりなめらかになり、空気感があらわれて、音像はシャープなままなのにふんわりした雰囲気になります。これはさきほどのサイレント・イヴでも同様でした。開発者さんのトークにもあったんですが、DSEE HXという機能は補間機能ではなく予想復元の機能ということで、録音が良いものであればそれを元に戻すように作用するそうです。イメージとしては圧縮音源やCD音源は袋に入ったインスタントラーメンでお湯をかけるのが再生時のデコード及びDSEE HXということになるんですが、元がおいしいインスタントラーメンならそれなりにおいしいものに戻る、というわけです。つまりDSEE HXをONにして効果があるものは元々の録音が良好…と考えてよさそうです。逆にONにしても効果があまり感じられなかったり逆効果のもののあるので、そういうものに関しては素直に素のままで聞くのがよさそうです。実際に具体例はあげませんが、DSEE HXを有効にして逆効果だったものもありました。これはストレートに聞いた方が良いなーと思えるソースですね。
 それからEX800STの特徴のようにいわれ、わたしも低域寄りと書いてはいますが、サイレント・イヴや夏の月を聞いていると、特に低音に寄っているとは感じないんですね。他のイヤホン・ヘッドホンと比較するとあきらかに低音の厚みが変わるので、イヤホン自体が低音寄りであることは事実でしょうが。ZX1もEX800STも本来はバランスが良くて(いや、まあ、EX800STは何度も書きますが若干低音に寄ってるとは思いますが…)、近年のソースそのものが低音寄りに記録されていて、プレーヤーもイヤホンもそれに忠実に再生しているだけじゃないのかな?と考えてしまいます。サイレント・イヴのアルバムも夏の月のシングルも、若干低音寄りとはいえ、すごくバランスよく聞こえるんですよ。もっと前の録音だとどうなんだろう?と、NEW SEASONを聴いてみると、やっぱり同様なんですよね。バランスよく気持ちよく聞ける。A860のときやNOS-DACのときにも似たようなことを書いた気がしますが、要は近年で低音寄りと評価される機器は、一般的な再生環境と想定される『低音が弱く再生されるであろう環境に合わせて低音が強調されて記録された近年のソース』に忠実に再生しているだけなんじゃないか?と思います。S-Master MX以降のウォークマンやEX800STはそれに逆行しているつくりなので低音がやたら濃く聞こえる、という理屈です。NOS-DACなんかもそうですね、設計や理屈の面では時代に逆行してますから。でも、わたしはそれが本来のあるべき姿なんじゃないかな?と思いますけど。
 個人的に思うのは、EX800STくらいの価格設定で音域バランスをCD900STに近い調整にしたEX810STとか、型番的にあり得ないんだろうけどEX900STとか出たら買っちゃうんだけどなぁ…と。
 ただ、現行のイヤホンではZX1との組み合わせではEX800STでベストかなーとは思っています。これ以外に変える気がしないですね。

 それではうちでのヘッドホンの真打、MDR-CD900STで聞いてみます。
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 ※一応捕捉で、このCD900STはポータブル向けにケーブルの丈詰めとステレオミニプラグ化、折りたたみ化の改造をしていますが、音質的には標準のCD900STと同等になるように、スライダーの湾曲具合とかプラグの選択を考えて改造を行っています。そのため音質面では通常のCD900STと同等です…というか、改造後もそうなるようにしました。でなければCD900STを持ち歩くという目的が満たされないので。ちなみにわたしは自前で作業しましたが、最近はそういった工作を請け負ってくれる業者さんもいるようなので、興味をもたれた方はそういうところでCD900STをお求めになるとよいかと思います。丈詰め・プラグ変更ではオフィシャルの修理先でもあるメイクアップカンパニーさん、折りたたみ等も含めるとカルトノードエンジニアリングさん、その他の音質面での面白いチューニングではアンブレラカンパニーさんがあります。特にアンブレラカンパニーさんの改造記事はわりと誰でも簡単に効果が確認できて後戻りもしやすく効果の大きい加工もあるので、試されてみると面白いかと。
 ちょっと脱線しましてすみません、それでは聴いてみた感想を。
 まずはこれまで同様にLILIUMから…ぉぉぉ…なんかすごい気持ちいいんですが。ボーカルの存在感がハンパない。これは…時間が許すなら、そして装着感さえよければ、ずっとZX1とCD900STで聞いていたい気分に。音域のバランスとしてはEX800STがやはり低音寄りであることがわかるフラットなバランス。そしてEX1000で気になっていた、50秒から1分前後付近の弦の高音の響きも、やはりCD900STではヒステリックになることなく自然にきれいに心地よく響きます。
 サイレント・イヴでは…これもボーカルがのびやかに鳴り、音域が偏ることなくバランス良く全体が合わさり、曲全体を包んでいる響きが過不足なく再生されるのでひんやりしつつも暖かい感じがたっぷり伝わってきます。DSEE HXをONにすると、なめらかさが格段に向上して聞こえて空気感も増し、実に気持ちいいです。
 夏の月でも同様に、芯のあるボーカルと抑えめに響くきれいなピアノがグッときます。そして2コーラス目のサビからのベースがしっかりした低音で全体を支えてくれる…ほんと、ずっと聞いていたいですね。これもDSEE HXを入れると、より臨場感が上がります。
 写真にもある回レ!雪月花ですが、これ、別にネタとして写したわけではなく、実際に買って聞いてみて非常に良かったのでここで書いてみようと思って写真に収めてました。F887で普通に聞いていたときも、わりとコンプかかってる感じなんだけど録音は良いんじゃないかな?と思っていたんですが、ZX1で聞いてみて「やっぱりこれ録音良いんじゃないかなー?」と思って、DSEE HXをONにして「おぉ」と驚きました。三姉妹の声で奥行きなども含めた位置関係がより鮮明になるという…えー、DSEE HXってそういう機能じゃないんじゃ?とか思ったんですが、ここまであからさまに効果があると面白いなぁ、ということで。このシングルは全曲どれも良かったです。これのOPのシングルは実に残念だったのに…(あっちはランティスだからしゃーなしだ、という話もあり)。OPの方はDSEE HXをONにすると確かに楽器演奏やボーカルの生々しさは向上したりするんですが、低域高域ともにものすごい窮屈感が出て、OFFのままの方がまだ聞ける…という感じでした。
 いろいろ聞いていて思ったんですが、ZX1とCD900STの組み合わせはいろいろ面白いんですが、良い録音・普通な録音は良いんですが、ダメな録音はとことんダメだとわかるのはなかなか…厳しいですね。やっぱりというかなんというかなんですが、本のおまけのDVDのおまけについてきたCDとか、そういうのは結構厳しいのが多い感じで。それと近年のシングルCD…良いものもある、悪いものもある、って感じですが、良い物の方が圧倒的に少ないっていうのは何とかならないものか…。ここ最近の当たりだと、ほんと上記であげた回レ!くらいなのがねぇ…。曲は良いし好きだけど音は…というのが多すぎ。
 ハイレゾについてはe-onkyoで購入したMore-more LOVERS!!を元々CDでも持っていたので聞き比べてみたんですが、ハイレゾかそうじゃないかよりもマスタリングそのものの差が大きいんじゃないの?ってことで、購入した元のハイレゾのファイルからAudioGateを使ってダウンコンバートしたファイルを作成して聞き比べてみました。メインの曲よりもTwinkle night starの方がわかりやすい感じですが、多分元が元ってことで判別が難しく…一応、ハイレゾだと空気感とかなめらかさ、生っぽさはあるんだなーという感じなのですが。というわけで、手元にあるSACDを元にハイレゾのONGAKUの176.4kHz24bitファイルを作って、さらにそれを元に44.1kHzで24bitと16bitのFLACのファイルを作って聞き比べしてみました(SACDからPCMのWAVファイルにするには、うちのBDプレーヤーがBDP-S380だったので、SACDのPCM変換出力機能があってよかった。他の方法もあるらしいですが…それはまた別の話)。比較した感じだとビット深度の差だけでもずいぶん変わるものだと思いました。16bitだと響きがずいぶん単調になるというか、こぢんまりして硬い感じになるんですが、24bitだと広がりがあり鮮明さは上がるんですがふんわりとして空気感といったものが感じられるようになり、そこからサンプリング周波数が上がればなめらかさといった情報量がさらに増えてくる印象ですね。これであればある程度はブラインドでも当てられる感じです(やり方としては画面OFFでシャッフルプレイにして何回か曲送りしてしばらく聞いて当ててみる、的なものです)。それでも結構集中して聴いてわかるかな?という感じではありますが。MP3の320kbpsとFLACを聴き比べるほど容易ではなかったりします(わたしの場合は、ですね)。

 ここまで聞いてきて…ZX1とCD900ST、ベストマッチなんじゃないか?って気がしますね。CD900STはハイレゾ対応じゃないですけどね。でも合ってる。良い音を聞かせてくれる。
 一応、姉妹機のMDR-V6MDR-7506も試してみたんですが、V6と7506はZX1ではドライブしきれない感じが…音量もとりづらいんですが、なんか音も窮屈なんですよ。で、F880でやったときと同じように、ZX1とヘッドホンの間にAT-PHA10を挟んでみたらどうかってことでやってみた…やっぱりー、V6と7506ってポータブルで鳴らしづらいヘッドホンだったんですね。AT-PHA10経由だと、直結時と同じくらいの音量にしても窮屈さがないんですよ。でも、やっぱり間に挟んでる別の感覚は音に乗ってしまう…ということで、ZX1では鳴らしづらいヘッドホンなのだなーと。V6・7506とCD900STのドライバーの差なんでしょうね。市価的にはV6や7506の方がCD900STよりもずっと安いのに鳴らしづらいということで、鳴らしやすい・鳴らしづらいといったプレーヤーとのマッチングは、ヘッドホンの値段ではないのだなーと思わせてくれる試聴でした。
 それで思ったのが、CD900STって面白いヘッドホンだなぁ、と。
 意外と上流がなんでもそれなりにきっちり鳴っちゃうんですよね…3DSでもPSPでも。で、音源なりプレーヤーなりの上流の良し悪しもしっかり描きだしてしまう。とはいえ、だからリスニングに向いてないなんてことはまったくなくて、むしろその逆ですね。上流がZX1のような良いプレーヤーで再生すれば、録音の良し悪しとかはわかってしまいますが、それなりにとてもきれいに聞けるので。それでわかったのは、バーンイン後のわりと安定しているであろうZX1は低域寄りではなくほぼフラットだ、ということです。鳴らし始めから約110時間前後くらいまでは、まだまだ低音寄りの印象はCD900STで聞いていても感じたのですが、200時間超の現在でCD900STで聞いた限りでは、ZX1はフラットです。
 CD900STは、よく偏見や誤解で低音が出ないとかリスニングに向いてないとかいわれていますが、ZX1で聞いているとまったくそんなことはない、と思いますね。厚みもあり、豊かな響きを聞かせてくれる。低音もしっかりしたものがガッツリ出ますし、高音も綺麗に伸びて響きも良い。こんな質の良い、しかも頑丈で壊れても自前で直せて、モデルチェンジによるディスコンを心配しなくてもいいヘッドホンがわりと手ごろな価格で手に入ってしまうのだから使わない手はないです。
 ※一応ですがわたしがCD900STを常用にしているのは、その音を気に入って使っているからで、スタジオユースだからとかプロが云々とか関係なかったりします。もっと高価でもっと良いヘッドホンがあるじゃんという話もありますが、D7000まで買ってみてその他もいろいろなヘッドホンに手を出したのに結局CD900STに戻ってきてしまったのは、いわゆる高級ヘッドホンと呼ばれている製品や市場に疑問を感じてしまったから、というのもあります。ヘッドホンはどうせ耳元のユニットが音を出しているわけで、それを不自然に音場感を設計するのって、ロジックでやるサラウンド効果と何が違うの?という疑問とか、ヘッドホン自体の音作りで美音に聞かせているものってその影響でジャンルによって合う合わないがあったりしたのだけど、CD900STはそういうのがなかったので。それと長く作られていておそらくは今後もモデルチェンジやディスコンによる音の変化をほとんど心配しなくていいという点。根がずぼらなので(苦笑)、変えなくても良い・変わらないものに魅かれるんですよね。

 それとZX1の音質について感じたことを。
 端的にいうと『ソース(ファイル)どおりにイヤホン・ヘッドホンをドライヴしようとしたらこういう音になった』ということをこれまで以上に感じるストレートなプレーヤーになった、と思います。そこには作為的に『こういう味付けにしよう』といったような局地的な音域への強調感やチューニングは一切感じません。むりやりにメリハリを出そうとしているような不自然さも感じません。もしそれがあるとしたらイヤホンかヘッドホンの問題です。ZX1はそういったイヤホン・ヘッドホンのクセすら曝け出すほどに素直です。
 そういった特性はF887のときも同様だったんですがZX1はさらにその傾向が強いのは、今回のアンプには左右別でさらに正負別電源を搭載しているとのこと。これが意味するのは、音を発生する出力だけではなく音を止めるための出力も持っている(ちょっと語弊を招きそうな言い方かとは思いますが)、なので、アタックもくっきりするんですが音の引きもはっきりする。ゆえに記録されているソースの再現度を高めることに寄与しているのだと思います。ソースの音が小さくなるタイミングでイヤホンやヘッドホンのドライバーを遅延なく音を下げるようにドライブできる。要はソースへの追随性の高い動作をイヤホンに出力できる。ZX1の音が結構硬質なのにそんなにデジタルっぽい硬さを感じさせないのは、その動作精度の高さでソースの再現性が高いからだと思います。
 あとはS-Master MXからの考え方…基本的にはシンプルに行こうというのが功を奏しているのではないでしょうか。
 わたしが据え置きで使っているDAコンバーターがNOS(ノンオーバーサンプリング)-DACは実にシンプルなDAコンバーターなんですが、なぜそれなのかというと47研究所の考え方に多分に共感しているからなんです(残念ながら47研のコンポーネントはひとつも持ってないんですけどね…欲しくても手が出ないのと、家で据え置きで聞ける機会がかなり減ってるので…音自体はずっと昔の職場でほぼ毎日聞いていて惚れ込んだので知ってるんですが…いずれ信楽DACからでも欲しいなぁ、と…もしですが、47研がポータブルオーディオを出したらぜひ欲しいですね)。ソースから出口までは極力シンプルでなければならない。ポータブルオーディオはそれを叶えられる方法としてはひとつの良いプラットフォームだと思うんです。デジタルのソースを余計なデバイスやロジックを介することなく音として出力できる。それにはデジタルアンプというのは最適解なのではないか?と。S-Master MXのロジックを見ていると、これもまた極力余計な処理を経由させずシンプルにソースを解釈し増幅出力して…という考え方。わたしがA867を聴いたときに自宅の据え置きに近いなと思った印象は、こうした理屈の裏付けもあったりします(信号経路の意味では自宅の据え置きの方がよっぽど複雑ですが)。「現在の音楽ソースそのものが低音強調に寄り気味なのでは?近年の低音寄りと評価されてしまう機器は、実はソースに忠実に再生しているだけなのではないか?」と感じたのもそのころです。
 そして、その考え方によるならば、本来はDSEE HXのようなロジックを経由させる聞き方は邪道ではあるんですよ。従来のたとえばA860までのDSEEは、ONにすると確かに高域が付加されて響きがよくなったようには聞こえるんだけど、それ以前に全体的に音が濁ることを感じたので使いませんでした。鮮度が落ちている、というものですね。イコライザーやVPTやClearAudio+といったエフェクトなどもってのほかです。
 ですが…ZX1(とF880)にて実装されたDSEE HXは、使ってみてそういう音の濁りを感じなかった。厳密には若干でも無いとは言い切れない気もするんですが、機能の有効時に多少エッジが甘くなりシャープネスが落ちるような印象はハイレゾソースからCDフォーマットへ落とし込んだファイルとの比較試聴でちょうど逆の状態を確認しているため、別にデメリットとして発生しているものではないことを理解しているので、機能上で有効にしたときのデメリットというような現象は聴感上無視して良い領域に低減されていると思いました。そして機能をONにしたときの、ソース依存ではあるんですが効果の大きさ。これは予想復元の技術で補間や本来無いものを安易に足しているというものではないとするのなら(実際には記録されているソースに含まれている信号にはないものを付加して出力している時点で邪道と言えなくもないですが)、鮮度の劣化もほぼ感じないので、ここは開発者の意思も汲んで積極的に使ってみたいなーと思いました。

 また、上の方で96kbpsのMP3なんていう低ビットレートのフォーマットでも驚くほど良い音で聞かせてくれたことを書いていますが、それこそがZX1の基礎再生力の高さの証明でしょう。情報の再現力の高さというか…47研のメッセージにあるように『現行フォーマットの再生技術を磨かずして音の悪さをフォーマットのせいにして新しいフォーマットへの移行をユーザーに促すとは何事か』ということです。ZX1はその現行フォーマットの再生能力をしっかりして、低レートの非可逆圧縮音源から非圧縮のCD音源までをかなりきれいに聞かせてくれます。現行の普及機器というのはCDフォーマットをまだまだ活かし切れていないのだなーというのはNOS-DACをシステムに組んで聞いたりBlu-spec CD2などを聞けばすぐにわかるんですが(一般的に現行の他のハードだとオーバーサンプリングやフィルタなどでソースに化粧をしてごまかしていること、BSCD2についてはプレス技術でCDフォーマットの可能性がまだまだ高いことを現行の機器でも確認させてくれる)、S-Masterのシンプルな考え方は他のDAC+アンプといった構成よりも比較的NOS-DACに近いかと(ただしS-Masterも入力段で『出力段の周波数に合わせるためのサンプリングレートコンバーター』を搭載しており、そのあたりの仕様が非公開なので何とも言えない部分ではありますが…演算での誤差を最小限にしているというのを信用するしかないです)。そういった足回りの技術の確かさが、現行フォーマットの再生能力として発揮され、新規フォーマットの下支えにもなっていると思うのです。ハイレゾ対応という点では47研の思想とは根本的に正反対ではあるんですが(わたし思うに47研の主宰はこの手の大手メーカーのやり方は嫌いなんじゃないかなぁ、と…)、これは今期の販売戦略上でやむを得ずでしょう、時代の要請でもありますし。わたし個人的にも実際ハイレゾで録音されたFM音源の曲なんかを聴いていて、CDフォーマットでは録音しきれない音があるのを知ってフォーマットの刷新は必要だとは思っていますし。ただ、フォーマット更新=高音質化に直結するものではないことは、このように基本的な再生技術・再生能力の向上がなければ意味がないことは確かであることも理解しています。
 それに加えて上の方で書いた正負別に電源を用意して電源周りにもこだわり(電源は大事、電源は重要です)、アナログ伝送系にも気を配った結果、ソースへの追随性が高く繊細で精緻、非常にシャープで芯のがっしりしたソリッドなサウンドなのだけれど、デジタルっぽい冷淡さのない厚みのあるサウンドを獲得した、というのがZX1の出力周りである、と、わたしは思います。また、それは味付けとして何かが付加された音ではなく、極力ソースの再現性を高めようとして出力(イヤホン・ヘッドホン)への経路から余計なものを排除した結果で得られた音でもあると思います。

 ときどきですが古い音源をなんとなく聞いていても「ハッ」とさせられることがZX1だとすごく多いです。古い音源でもいろいろと聞き直したくなるという。聞き直すのがすごく楽しいです。

 音質的にはこんなところでしょうか。まだまだいろいろありますが、気になる方は実際に手にされるのがよろしいです。百聞は一見に如かずといいますが、まさにその通り。それもZX1の場合は買ってすぐにその真価が出る機種ではないので、じっくり付き合っていくつもりで楽しんでいくのがよろしいかと。

 わたしが思うに、ZX1というウォークマンは、これまでウォークマンを使ってきたユーザーへの、開発者さんたちからのひとつの回答ではないかと思うんですよね。
 今期のソニーの流れを見ていて、据え置きからポータブルまでハイレゾオーディオというものを展開して広めていきたい、その中でカジュアルな層にはF880シリーズを手にしてもらい、それ以上に音にこだわっている層にはZX1を…という志向が見えるように思います。つまり、これまでウォークマンを使ってきて、もっと良い音質にならないのか?と求めていた層への回答ではないか?と。そう思った理由は、わたしがF800を手にしたときに、もっとアナログ部分にこだわって作りこんでほしいとかOSの音声周りのシステム面の問題もあるんじゃないの?と疑問を持ったところ、その疑問はわたしに限らず他の人も指摘していた部分であり、ZX1はそのサイズ制限の中でも徹底して詰め込んできてくれたからです。
 つまり、海外製の高額なポータブルオーディオ市場に近い価格設定でありながら、そういった市場への参入を狙ったものではなく、あくまでもハイレゾオーディオという市場を広めるためのウォークマンのトップとしての製品づくり。これはトークショーで開発者の方のコメントからも感じました。しきりに主張されていたのが『このサイズで出来ることはやり切った』『現時点でこのサイズでやり残したことはない』そして音質担当の方の『サイズを度外視できるならもっとやりたいことも…』というお話。これらのことから、ウォークマンとしてやりたいことを詰め込めた作品というのがZX1なのではないかな?と思うわけです。
 だからといってこれまで海外製の高額なポータブルオーディオを買ってきた層がZX1を手にしてはいけないわけではなく、もちろんひとつの製品として興味をもたれるならそれはそれで良いと思うのですが、ZX1の登場によってそういった高額なポータブルオーディオ市場のユーザーが広がるとかいったことは、ほとんどないんじゃないか?と思うわけです。なんでか?というと、乱暴な例えですが、ファミコンで楽しんでいた人がPCエンジンを手にして感動しているところに「ゲームセンターへ行けばそんなのじゃなくて本物が遊べるぜ」って無理やり誘っても、多分ほぼ確でその人はゲームセンターには来ない、というわけです。ほんとに乱暴な例えなのでウォークマンの従来機をファミコンだといいたくはないしZX1がPCエンジンという例えも海外高額ポータブルオーディオをアーケードゲームというのも違うだろ!って例えではあるんですが(個人的には『定評ある既存デバイスを寄せ集めてアセンブリーしただけにしか見えない、アナログまわりの設計にもこだわりの見えない現在の海外製高額ポータブルオーディオ』をオーディオとして本物だなんて言いたくもない…現状わたしがその意味で認められるのはKENWOODのHDシリーズとF880、ZX1だけです)、雰囲気としてはなんとなく理解していただけるかなぁ、と。別の例えをするなら、TVドラマやアニメや映画を見た人に「原作小説ならもっと描写や設定が詳細に書かれていて面白いぞ」といっても、原作本を手にする人がそんなにはいないというのと同じじゃないかな、と。コミカライズとかなら多少は手にする人もいるかもですが。つまりそういうことで、元々興味がある人なら、元々そっちの方向には手を出していて、逆に興味がなかった人はそういう接点ができたとしても元々興味がないので、現状で満足できていればそれ以上をと言われても動かない、ということです。

 ただ、ZX1の音質担当の方が『大きさの制約さえなければ…』と、もっとやりたいことがあるようなことも匂わせていたので、『現行のウォークマンサイズで』という制約が外された製品でソニーが高額ポータブルオーディオ市場に参入する動きがあるのなら、それは注視したいし楽しみなことでもあります。たとえば現時点でも実はZX1より良い音出してるんじゃないか?と思われる(少なくともわたしはそう思いました)PCM-D100、これの録音機能を排してプレーヤーに徹したモデルをこのスタッフで作ったらどうなるのかとか、そういった部分での興味は尽きません。PCM-D100の音質がすさまじいのはヘッドホンアンプ周りの電源がZX1とは比較にならないレベルで強力だったり新開発DSD/リニアPCM対応32bitDAコンバーターの投入といった物量がなせることなのだろうから、バッテリー込みの重量でZX1が約140gに対してD100が約400gといった差や物理的なサイズ(実際に見て手にすると物理的な威圧感がすさまじいです)の差を考えるとある意味ではその差も当然ですね。ただD100はプレーヤーとして常用するにはUI周りが厳しい…レコーダーだから当然なので、このあたりをプレーヤーとして転用したハードをソニーが作るとまた面白そうだな、とは思いませんか?初代ウォークマンが業務仕様であるプレスマンからの転用だったように。


 大変長くなりましたが、ひとまずはZX1への感想はこんなところです。
 現行のウォークマンの上位機種としては、実に良好です。
 開発の方のコメントでも、制約として現行のウォークマンのサイズでというものの中でやりたいことを詰め込めたという面白い製品なので、製品内容的にもソニーストアでの価格が74800円なのですが、クーポン適用5%引きくらいの価格になったりもするんですけど、この価格で妥当というかむしろ安いかな?という印象です。
 モノブロックのアルミシャーシに配されたアナログにもこだわったパーツ類ということで、現行のメモリータイプウォークマンのひとつの完成形とはいえるかもです。
 35周年記念モデルは出さないという話とこれでやり残したことは現状ではないという話もありましたので、それが本当なら当分は後継機などは出ないと思われます。Android機なので進歩の早い世界だから、そのあたりはどうなるか何とも言えないところですが…個人的には末長く製造されるモデルになって欲しいですね。
 それと現状のZX1に望むこととしては、w.ミュージックのユーザーインターフェイスやタグ認識の部分やウォークマンクラシックス等のソフトウェア面でアップデートさえしてもらえたら最高かなぁ…という感じですね。
 高いものでもあるし、しばらくは入手が難しいようですが、面白い製品なので多くの人に手にしてもらい、この音を聴いてみてもらいたいですね。
 ハイレゾ対応も大きなポイントですが、音質担当の方が語られていたことで『従来のみなさんがお持ちの音源でも良い音で聞いていただけるように作った』という内容のコメントが印象深いです。
 
 わたし個人的にはとりあえずこれで海外製の高額なポータブルオーディオは買わなくても良いかなぁ、と思いました。操作性やサポートの面も含めてこれで十分です。
 ただ、もし手を出すとしたら、他の製品とはアプローチが違うものでHM-602 Slim、これは買ってみたいかなぁ…というくらいですね。ポータブルにしては珍しいNOS-DAC搭載機なので。
 当分ないとは思いますが、機会があれば…という感じで。
 あと、ちょっと上でも触れましたが、もしソニーが現行ウォークマンのサイズの枷を外したガチのポータブルオーディオで高額機の市場へ向けた製品を作ってきたら、それはそれで手にしてみたいと思います。
 以上、ここまでお付き合いくださいました方はおつかれさまでした、ありがとうございます。


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AV機器」カテゴリの記事

コメント

突然のコメント失礼します。
F800を半年程使っています。イヤホンは、兄弟に勧められた手頃な価格のapple inearです。
いつもイコライザーはフラットで音質を変える設定をoffで聴いています。

f800ですが、当初は音がこもっているように感じていたのですが、最近になって時々とてもクリアな音を出すように感じています。
ですが、端末を再起動した時や何かの設定をいじった時に音がまたこもったように感じます。
そのうち、またクリアになるタイミングがあるように感じます。
ただ私の耳が詰まっているのかもしれませんが(^O^;)

今年2014年に入ってから、zx1に興味を持ちました。
zx1ですが、量販店で、手持ちのイヤホンで今まで5台ほど試聴しました。
1台目から3代目までは、f800の方がクリアな音を出してるんじゃないか、zx1は音がこもりすぎてるし、低音がボンボンしていると感じました。
zx1のレビューを見ると皆大絶賛なので、自分の耳を疑い始めていました。

その後ak120にも興味が出始めましたが、千葉県柏市のビッグカメラで試聴した4台目のzx1では、信じられないほどボーカルがど真ん中で芯があり、低音が滑らかで、上手く表現できませんが、リズム、キレがよいと感じました。
家族を待たせてf800とzx1にデフォルトで入っていた曲を聴き比べていたので、高音については意識して聴けませんでした。

その後、もう一度期待して千葉のヨドバシでzx1を聴いてみたのですが、音がギザギザで、明らかにf800のほうが好みでした。

ここで、ak120にしようかと考えていました。
しかし、あの時のzx1の音をまだ諦められず、ネットで色々検索していたところ、やっと確信を持てるこの記事にたどり着きました!

来週、zx1を購入します。

100時間以上鳴らしたあと、あの時の音を聴けることを楽しみにしています。

この記事を書いてくださって、ありがとうございました!

投稿: satonkmr | 2014年4月13日 (日) 23時37分

satonkmrさん、コメントありがとうございます。
返信が遅くすみませんorz
ZX1については諸説あるんですが、わたしが実体験したものとしては購入直後や稼働時間の短いものは正直あまり良い音質とは言えないです。ただし、そこから150~200時間程度のバーンインを行った後であれば、購入直後とは比較にならない、感動的な音質で聞かせてくれるというものに驚きました。
量販店の展示機はこの記事の当時はあまり鳴らし込まれていないものが多かったようで、店頭機で聞いてたいしたことないと判断した人もいるようですが、正直なところそれは誤りだとわたしは思っています。また、そういう状態で展示させている店舗についても売る気があるのか?というと疑問で、確かに量販店ではしょうがないのかな…と思います(それなりなオーディオ店であれば試聴用展示機のバーンインはしっかり行うものなので…)。
ただ、やはり文字でいくら書いたところで音そのものが伝わるわけではないので、実際に試聴経験を重ねるというのは大事だし、kbloodさんのように複数台聞かれて判断されるというのはとても良いことだと思います。誰が何を言ったところで聞くのは本人の耳なのだから、他人の意見よりも実機の音の方が全然大事です。ですが、その感覚の一助になれたようで、ありがとうございます。

投稿: 釘町阿梨 | 2014年5月11日 (日) 11時34分

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