おおよそ1カ月、毎日NW-F887(NW-F880シリーズ)を使ってみた感想を
NW-F887を受け取ってからおおよそ一か月がたちましたが、実際にほぼ毎日使ってみていろいろ気がついた感想を。
イヤホン・ヘッドホンは基本的にはMDR-EX800STを使っていますが、ときどきMDR-CD900STのケーブルを1m程度に詰めてステレオミニプラグ化したものを使っています。
音質面での感想はもう散々いろんなところで書かれてるんじゃないかと思うんですが、ひとまず音質を理由にNW-A867を持ち歩くことはなくなりました。完全に代替できた印象です。NW-F807を買ったときは、その音質があまりに期待外れで、もやもやしたイメージや低音が沈みきらず高音が伸びず詰まったイメージの音だったのに我慢しきれずA867のリプレースとはならなかったのですが、F887はA867を音質面できっちりと超えてくれたのはよいです。F807やNW-Z1070のときはそれよりもマシな音質をということでA867の予備を確保したりなどの苦労がありましたが、こうしてF887という音質面で良い後継機が出てくれたことはそういう悩みからひとまず解放されたのでありがたいことです。
あと、F807だとWiFiやGPSなどの無線関係をONにしてるとテキトウに聞いていてもわかるレベルで覿面に音質が劣化するくらい影響があったんですが、F887だとある程度の音質への影響はやはりあって厳密に聞くとわかるんだけど、普段使いでは気にならないレベルまで影響が抑えられていると感じられたので、たとえばネットの動画なんかを視聴する用途でも音質的なストレスが極めて少なく楽しめます。ぶっちゃけ2chMATEでスレ見ながらwebブラウズしながら音楽聞いてても音質への悪影響は少ないですよーってことです(ひどい例えですが)。ここも旧機種からの向上点でありがたいところです。
おまけ的に書くならハードスペックが上がってるおかげでwebブラウズもわりとさくさくだし、良いハードです。ま、webなどのネット用途に関してはスマホで済ましてウォークマンは音楽用途のみにしか使わない人にはあまり関係ない話ではありますが。
操作性については…再生と送り・戻しのハードウェアキーが付いたことでF807よりも飛躍的に向上しているのが良い点です。もっともハードウェア的なホールドスイッチがないので、その点ではまだA867に劣る部分ではあるのですが、外装にTPUのケースなどをハードキーを押すためにある程度の圧力が必要になるので、不用意にハードキーが入ってしまうことはなかったりでそんなに問題視はしてなかったり。正直にはハードウェアのロックスイッチは欲しいとは思いますけど。
あと、再生ソフト…こちらは音質も操作性も絡む問題なので難しいですが、F807のときは散々ぼろくそに貶してしまた標準ソフトのw.ミュージックが今回は実に良い仕上がりで、再生選択からプレイリスト作成や入れているファイルのタグ認識の面などからも大変良好に改善されていて、たとえばA867で問題なかったファイルがF807だと文字化けして使い物にならなかったというようなことがF887ではまったくありません。音質面でもハイレゾファイルに対応する必要からかどうやらGoogle PlayミュージックやPlayer Pro、PowerAMP、OPEN SLを持ちいないGoneMAD Music Playerなどとは一線を画す音質で聞かせてくれて、OPEN SLを使用した場合のGoneMAD Music PlayerやNeutron Music Playerにも引けを取らない音質であるかも、ということで、常用はw.ミュージックで落ち着きつつあります。
厳密にはきっちり設定を詰めた(誤った設定をしていない)Neutron Music Playerの方が音質的には良いかな?という部分もあるのですが、携帯音楽プレーヤーとしてはあのUIや操作性の複雑さはいまひとつ使い勝手的によろしくないです。
それで改めてF807のw.ミュージックと比較してみましたが、UI面でも大幅に改善されていることとハードウェア的な性能の向上に伴いレスポンスが上がってるのではないか?ということから、見た目がXperiaのウォークマンアプリとのちゃんぽん的になりながらも使い勝手は全然良くなったかなぁ、と。選曲操作のときにアルバムを探していてリストをスクロールさせてF807のときのようにガタついたり固まったりして困るということもほぼなくて、快適に再生できるようになったと思います。個人的にはアルバム選択したときにアナログレコードをジャケットから出したときのようなアニメーションが入るウォークマンアプリみたいな演出も欲しかったかなぁとは思うんですが、表示面積とか情報量の面の実用性のあるw.ミュージックもこれはこれでよいかな、と。
要するにソフトウェア面でようやくつるしの状態でも問題なく使って楽しめるようになりました。
F807までのように、ユーザーが「再生アプリがダメなんで他のを買わなきゃダメだ」というネガティブな選択から積極的にプレーヤーソフトを変えざるを得ないという状態ではなくなり、購入してきてほぼ素の状態で音楽だけ入れてやれば良質な再生を楽しめるようになったこともプレーヤーとして大きな向上点だなーと思います。
音楽プレーヤーとしては向上点が多くてわりと非の打ちどころがない感じですが、動画プレーヤーとしては標準のソフトではいまいちです。再生できるフォーマットのカバーしている範囲が狭すぎて何とも…あとメディア認識でいちいちライブラリ更新しなきゃいけないとか、したらしたで入れた動画がリストに一覧でばばっと出ちゃうとか…そこはフォルダ表示でーとか思うんですが、動画プレーヤーとしてはMX動画などのプレーヤーソフトを入れないとまだまだダメな感じです。
それと今回のF887では再生パフォーマンスとしては購入直後の感想でも上げたようにフルHDの動画でもスムーズに再生できるだけのポテンシャルは持ってるので(F807はWXGAの動画でもコマ落ちしてキツかった)、画面解像度が低いのが惜しまれます。音楽がハイレゾ対応なんだから画面もハイレゾにして欲しかったです…無茶な要求だってのはわかりますけど(涙)。いや、だってハイレゾデジタルメディアプレーヤーって言うならねぇ…まあ、しゃーなしですが。
A867から劣化した点がひとつ。
Bluetoothを使ってのカーナビとの連携です。
これはダメでした。
A867ではBluetoothでカーナビに接続したときにタグ情報のアルバムタイトルやアーティストや楽曲タイトルをナビ側に表示できるように送ってくれていたのに、F887では再生・停止・送り・戻しのコントロールができるだけで、カーナビ側にタグ情報を送ってくれません。プレーヤーソフトの問題なのか仕様上実装できなかったのかはいまいちわかりませんが、今後のアップデートでここは何とかしてほしいところです。こればっかりは残念かつ不便でしょうがないので…。
それと接続が切断されたあとの再接続が結構面倒くさい。車の方でエンジン切って再度接続しようとしたときに、F887側のBTも一度BT自体をOFF/ONしないと再接続してくれなかったり。F887側のBT設定の接続操作だけではつなぎ直してくれなかったりするんですね。ここらの使い勝手の煩雑さは残念なところ。
あー、あと、純正のWM-PORTのラバーキャップ買いました。
こんな感じです。ひとつ税抜き550円…結構高い。単純にWM-PORTのラバーキャップだけならサードパーティ製のものを買う方が安いです。
MDR-EX800STとMDR-EX1000に付けてみた。
EX800STだとリング部分がぶかぶかでダメな感じ…こればっかりはどうにも。
EX1000だとプラグとリング部分の径がそこそこぴったりなのでよいんですけどね。
…で、結局EX800STで使うために部分的にカットした方は、リング部分が半月しないうちに裂けてきたのでリング部分を切り取ってしまいました(涙)。
しょうがないっすね。残念。
あと、サードパーティ製のWM-PORTカバーも量販店とかでなかなか手に入りづらいのが…これ、もっと簡単に手に入ってくれたら嬉しいんですけどね。
ひとまずこんな感じで、一か月使ってみた感想です。
音質面はわりと語られてる感じなので使い勝手とかメインでの感想ですが、参考になれば幸いです。
わたし個人的には、なんやかやでものすごい満足してます。
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