ソニーの修理も超早いと思った件
他社さんをぶっちぎりでほめるわけではないんですが、Lenovoも富士通も、メーカー修理って部品さえあれば依頼かけて出荷してから大抵は4日程度(実質1週間かからない)で戻ってくる経験があるので、ソニーはどうかなー?と思っていたら、月曜にサービスステーションに持ち込んだD-NE920が昨日金曜にサービスステーションに届いたという連絡がありました。わたしが結局不調で会社を休んでしまったので翌日着で自宅に届けてもらうことになり、先ほど受け取りました。
日数を考えてみてもらえるとわかるかなー?と思うんですが、実質最短ですよね、現実的な線で。
メーカー修理って大抵は2週間前後の期間で案内されることが多いかなーと思うんですが、部品在庫さえあって混雑していなければ、このくらいの期間で戻ってくるものです。ただし、その最短で案内してしまうと、それで返却できなかったときにユーザーによってはクレームに発展するから、ある程度のマージンを見込んでの案内が2週間なわけで。遅くなるときはそれよりかかることもザラですし。在庫がないときはメーカーだってどうしようもないので。ユーザー的にはキリキリくることではありますが(苦笑)。
わたしはPCでオンサイトエンジニア(訪問修理屋)だから手元から製品が遠のくことを心配するお客様の気持ちもわからなくもないし。製品を手放してメーカーに送るくらいなら…というのもわからなくはないんですが、わたし個人としてはどちらかというとオンサイトよりもメーカーのサービスセンターが信頼に足る精度を持っているなら、直接メーカーに送るとかサービスセンター経由でも依頼かけちゃう方が早いし確実だと思ってたりします。ていうか、基本的にサービスに持ち込めるものなら、わたし自身はオンサイトは絶対依頼しないクチです。なんか自分の仕事を否定するみたいでアレですが(苦笑)、オンサイト自体はあれはあれでメーカーパフォーマンスの一種だと思ってるので、当然最前線の人間として100%以上の対応ができるように現場では極力がんばってますが、それはさておき修理自体の話。部品だってオンサイトよりは豊富に在庫があるところで修理するわけだから。実際今までもそうだったし。まあ、今回は破損修理後の現象発生だから再依頼なんで二度手間ではあったんですけどね(苦笑)。
ソニーの修理もこれまでポータブルDVDプレーヤーとかで何回かお世話になったことはあったんですが(やっぱり小型機なんで持ち運びとか使用時とかで壊れたりするんですよねぇ…特に駆動系があったりメディアを入れる部分があるものに関しては難しい)、サービスでも受付時に確認してある程度の部品在庫とかわかる場合はわかるようで、だいたいこれまでも1週間前後くらいでは返却してもらえてました。ただ、今回は再修理ということもあってか、それでより早かったのかなー?とは思います。まあ、普通の修理依頼でもこのくらいのパフォーマンスは持っているんだと思うんです。
依頼内容としては先日のだ日記でも書いていた、破損修理後に音質がおかしくなってて、低音がすかすかになってたりボリュームを上げても音量をあまりとれなかったり…という現象が発生していたわけですが、”ジャックキバンASSY”の交換で返却されてきました。なるほどここが音量を司っているのかー…というか、もしかしてこれそのものがアンプ部?という気がしなくもなく。分解したわけじゃないからわかりませんが。でもって、さっそく開封して聞いてみたら、なるほどちゃんとボリュームの機構も戻っていて正常に増幅してくれてるし、低音もバランス良く…ん?なんかバスブーストかかってない?って思ってセッティングを見てみたら、イコライザーはオフでしたが、低音強調設定がオフではなく1に設定されてました。症状として低音が出てないと申告してたものだから、ああ、気遣わせてしまったかなぁ、と思いオフにしましたが(元々オフでもバランスのいい低音がちゃんと出る機種なので)、そういう気遣いはありがたいですね。今度はちゃんとチェックしてくれたようでうれしいです。修理のエンジニアでもソニーだからって皆が皆オーヲタとは限らないわけで、特に元々が破損の部品交換であれば、修理後の音質がある程度変化しちゃったりしても、その機種の元の音がどうかまではいちいち把握してないだろうから、音さえ出てればおkで返却したのはしょうがないかなーとも思ってましたし(厳しく言うならプロである以上はそこのチェックも…ってのはありますけど、人である以上ミスはつきものだし、別に人身に関わる重大故障じゃないし事後対応さえ良ければ問題はないかと)。んで、ブーストかけても音の歪まない機種なんだなーと、改めてD-NE920の音質の良さを堪能してしまったり。もちろんトンコンやエフェクトは全面的に使わない派なので基本はオフですが。
ていうか、当たり前ですがCDから直接の音はいいなーというのと、改めてD-NE920というプレーヤーの再生能力の高さを思い知らされたというか。
ソニーは現在では音質を重視したポータブルCDプレーヤーの開発生産をほぼやめちゃってるみたいですが、こういったデジタルアンプとディスプレイや操作系搭載のポータブルCDプレーヤーを改めて販売継続してほしいですよ。MDはフォーマットとしてほぼ役目を終えた感があるのでハードウェアが市場から消えるのも仕方ない部分はあるかなとは思いますが、CDはメディアとしてまだまだリリースされている以上は、プレーヤーも鳴ればいいやというものじゃなくて、こういった音質重視でデジタルアンプ搭載で再生情報の表示が見えるディスプレイ付きの小型のCDプレーヤーは、ちゃんとリリースし続けて欲しいですね。デジタル部だけじゃなくて出力のアナログ周りもきっちり作り込んで、いまなら小型でもかなり良いものができると思うんですよね、D-NE920でここまで鳴らせるということなら。それでもってNW系のウォークマンとの連携もあればさらに面白いんですけどね。この手のポータブルCDプレーヤーからデジタル出力なりデータ出力でNW系のウォークマンへデジタル録音またはそのままダイレクトエンコーディングできるなら、かなり面白い組み合わせなんじゃないかなぁ、と。今なら光デジタルで出力するよりもUSB接続でCDドライブ的な扱いの方がデータ転送上でも有利だったり?とか思ってしまったり。そういう方向での音質重視な携帯型CDプレーヤーの開発なんて、どうでしょうか?と。そういうの、もうソニーくらいしかやりそうなメーカーがないですしね。
というわけで、しっかり元通りになって返却されてうれしかったり。
なんやかやで買った直後のCDとかはこれで聞いてましたしね、デジタル出ししてDACにつないで聞いてもそれなりの音質で聞かせてくれましたし(一時的な気の迷いで据え置きとして買ったどこのメーカーだかもわからない安DVDプレーヤーのデジタル出力の音は全然ダメダメだったけどD-NE920のデジタル出力の音はしっかりしてて良かったです)。
このプレーヤーには、まだまだこれからもがんばってもらいたいなーと思っています。
良いプレーヤーです。
そしてソニーの修理も良かった。
大事に使わなきゃ、ですね。
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