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2012年10月23日 (火)

新型ウォークマン…NW-F800シリーズ・NW-F807を受け取りました

どうも、えー、司会の釘町阿梨です<挨拶

比較でY.M.O.のU.T.を聞いていたもので、つい。

以前ここでも書いていたように、新型のwalkman・NW-F807ソニーストアで予約していたので、無事18日に受け取ることができました。

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左の大きい箱がF807のです。右のは?というと、NW-A867を買ったときの箱がまだあったので並べてみました。

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今回はシリコンケースといっしょに買ったのでこんな感じ。3年ワイド保証つけました。そこまで使うかわかりませんが。
A860のソフトケースみたいなのがあればよかったんですが、というくらいA860シリーズ用のソフトケースは秀逸だったんだけど、今回はそれがないのとクリアケースはそれ自体がキズだらけになって結構みすぼらしくなる&ハードキー操作のNW-S770とかなら全面を覆うのでいいんだけどA860やZ1000、F800みたいなタッチパネル系のクリアケースは実質で背面しか覆わないし、今回は特に操作がほぼタッチパネルに集約されてるからシリコンケースでいいかなー?と。実際シリコンケースだと手から滑り落ちにくくて使いやすいですね。ぶっちゃけ持ち歩きの機器だから使っていれば多少のキズがつくのは当たり前なんだけど、リセールのときにきれいに保っておけば損しない…という観点でケースつけてたりします。乗り換えのときに売りにいってキズ減額とかわりともったいないんで。

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パッケージ側面です。
そらもう64GB買うさーって感じで。この手の機器では大は小を兼ねます。ていうか物理サイズ変わらないなら容量でかい方を選んでおけば損はない感じ。高いですが。
色が白なのは…後継機が出てもたぶん配色的になくならない色だから、買い換えで悩まなくて済むというわりとずぼらな理由だったりします。白好きってのもあるんですがね。今回のラインナップだったらブルーだったりライトピンクもいいかなー?なんて思ったんですけどね。ライトピンクとかそんないやらしい色じゃなくて、PSPでいうブロッサムピンク的な、いわゆる桜色ってさわやかさだったので。まあ、わたしがずぼらな理由から無難に白なんですが。

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再生フォーマット…FLACきたー!って人は結構いるんじゃないでしょうか?
A860やZ1000が出た時もなんでFLAC対応してねーんだよ!っていう人、結構いましたしね。わたしはそうでもないんですが(ライブラリのほとんどがWMAだったりMP3なんで)。

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初開封~♪
わくわくする瞬間ですね。

パッケージ表からだとこんなん。A860のときはボール紙に挟んであるようなパッケージでしたが、今回のF800だとトレイに入ってますね。

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付属品袋。
もうずっと前からですが、ソニー製品のこういった梱包材に使われているテープ類は、粘着力があまり強力ではなくて、ビニールを傷めずするっとはがせるのがよいですね。細かいところなんですが、こういう気配り、他のメーカーではなかなかないですよ?見習うべき点だと思います。付属品の袋とかテープの部分が破けたりする製品のメーカー、多いですからね。

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サイズ比較です。わかりやすいかな?と思って、UMDとA867とF807を並べてみました。どうでしょうか?
手に持った感じだと…A867はDAPとしてはちょうど使い勝手のいい手ごろなサイズです。F807は…タブレット端末としては小さく(実際、文字入力は超やりづらいです)、DAPとしてはでかい…帯に短したすきに長しってこんな感じですかね。ソフトウェア面の操作性に関してはのちほどー。

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空き容量~。
購入直後はこんなんですね。64GBといってもユーザー領域はこんなものでしょう。A867は57GBちょいだったと思いますが。わたしの場合は元々WMA192Kbpsでライブラリを作っていたときは64GBなんて使い切らないだろうって思ってましたが、MP3で320Kbpsでやるようになってからは128GBとか256Bくれっていってる人の気持ちがわかるように(ダメ人間?)。ロスレスとかWAVでライブラリを作ってる人は、よりそう思うんだろうなーと。容量ねぇ…一般的には64GBって大きいんでしょうけどね。

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もういっちょ。こちらはAndroid端末として使う上での空き容量ですかね。SD扱いにならない部分。1GB…多いんだか少ないんだかわからないですが、少ないような気もしなくもなく。

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端末情報。
OSの更新とかに対応されていくのかは興味あるところです。

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w.ミュージックの再生画面…ディスプレイが高解像度なので、カバーアートもそれなりに解像度の高いものがちゃんときれいに表示されます。また、解像度の低いカバーアートでも拡大のロジックがA860よりはいいもののようで、もちろんピンボケ気味にはなりますが、きれいに拡大されて表示されます。ここらへんはA860ではジャギーが出てガタガタな画像になってしまったので、うれしい一面ですね。

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おまかせチャンネル用の12音解析、詳細解析を入れると…約9000曲で約440時間ですか…えー、あー、ぶっとおしで解析させて、だいたい3週間弱ってところか…そこまでやっておまかせチャンネル使うのか?って話ですが(苦笑)。おまチャン自体は面白い機能なんですけどね。

Nwf807_transfar_02
転送速度は…Windows7 64bitですが、だいたいこんな感じ。約7~8MB/sですね。これは約9000曲をコピーし終わる直前くらいのキャプチャです。カバーアートとかのファイルも含むから、ファイル数的には約17400ファイルありました、容量は約35GBです。で、かかった時間がだいたい1時間20分です。
転送後のデータベース更新に約15分ほどかかりました。

Nwf807_cdm
ファイルの転送前にとったベンチではこんな感じ。
ベンチでは10MB/s出てるのです。アルバムひとつだけをさくっと転送するようなときはこの速度は出るっぽいです。

Nwa867_cdm
参考までにA867のベンチです。
F800とA860の実際の転送速度は似たり寄ったりですね。

ひとまず開けた~転送した、というところの感想は以上です。
でもって、筆者が初AndroidということでAndroid機としての使い勝手については先人が詳しいでしょうから、わたしとしてはDAPとしての使い勝手と音質面での感想を。
まずはDAPとしてなんですが、操作性はやっぱり再生・停止、送り、戻しの物理キーくらいは欲しかったなーというのが正直なところです。これはA860から比較して圧倒的に使いづらくなった部分。A860のハードキーのインターフェイスは、DAPとしてギリギリ削れるラインだったんだなーというのを痛感しました。
それと本体サイズ、これもでかい…Z1000がでかいといわれていましたが、Android機としてネットやゲームに使うのならあのサイズは悪くないと思うんですよね、入力パネルもそこそこ大きく表示できるのでミスタッチもわりと少ないんで。ですが、DAPとしてはいかにも大柄にすぎる…それはこのF800でも同様です。ぶっちゃけ操作しにくい(涙)。A860でなら操作できる範囲を右手で持って親指でカバーできたというのはあるんですが、F800だとある程度手のポジションをずらしたりしていかないと、必要な操作をするために指が届かないとか、往々にしてあるんですよね。これは困る…。
あと、標準であるw.ミュージックというアプリケーション、これが要するにこれまでのウォークマンで使われていたようなインターフェイスの操作系になるわけですが、多少の差異は慣れでカバーするとして、操作はやりづらいですねー。再生画面でリピートとかの操作パネルを出すにはとりあえずカバーアートとか楽曲タイトルの部分をタップすればいいんですが、直感的な操作とは言い難い気がします。もっとも、その点についてはA860のメニューを出して選択というのがやりやすかったかといわれると微妙ですが…。
それから、たぶん入れてるアルバム数が多いからというのはあると思うんですが、アルバムリストからの選択がとにかくレスポンス悪い…これもA860のがよかった点です。A860ではアルバム選択でカバーアートをスクロールさせた場合、カバーアート自体の読み込みが遅れて表示されないことはあっても、アルバムタイトル自体の読み出しは速かったのと、全体的なレスポンスがあきらかにA860のが上なんですよね。ハードウェアの処理能力的にはF800のが上だろうと踏んでたので誤算でした…まさか操作性が劣化するとは思ってなかったですよ?
ていうか、スクロールさせてるとフリーズしたようになって、しばらく操作に対する反応がガタつくんですよね。そのせいで呼び出したいアルバムを呼び出すまでにえらい苦労するという…さすがにそれはA860ではありえない現象だったんで、これは困るなぁ、と。固まったりフリックした方向と逆にスクロールしたりとか、挙動がとにかく重くて変。あと、A860で採用されていた頭文字をタップしたりスライドして選択してからの検索、これがオミットされてるのも残念。一応、スクロールバーが出たときにそれをなぞることで頭文字が出るので(Androidの音楽アプリでよくある形式っぽい)、それでテキトウなところで止めてねってことなんでしょうが、A860みたいに画面上に頭文字一覧が出ていて、それをタップなりで選択すると、そこのタイトルのアルバムに飛ぶ…といった処理の方がよかったんじゃないの?って思いますね。
再生・停止のレスポンスはそうでもなく、多少もたつくこともあるけど、まあ問題ないかなー?という感じ。
いずれにしてもアルバムからの選択選曲がしんどいのは要改善だよなぁ、と思います。かろうじて動くからこれでいいやってものではないと思うんですよねぇ。

でもって。

音質なんですが。
実はこれの感想を第一印象だけで書いてしまっていいものか…というので、このエントリーを上げるのが遅れてたりしたわけです。
正直な話、悩ましいところです。
イヤホンはいつも使ってるMDR-EX800STでの感想ですが、そのあとで付属イヤホンでの感想も簡単に上げます。
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一応これ、比較試聴の環境として…EX600やEX1000では詳しくは書いてませんが、本体から受ける傾向は同じです。

まずはEX800STで聞いた感想から。
例によってエフェクト類は一切カットしてます。
あと重要な点ですが、無線類もカットしてます。
さすがS-Master MX搭載機というところでしょう。クリアでレンジの広い、いい音なんじゃないかなーと。
ぱっと聞いた感じでは、あんまり不自然な感じはしません。わざとらしい先鋭感があるでもなく、わりと落ち着いた音なんじゃないかなぁ、と。どっしりゆったりしたイメージというか…そんな感じです。
同様のS-Master MX採用機でというと、わたしはA867しか持ってないのでそれとの比較になります。
A860と比較したF800は…音場感はA860のが若干広めな印象です。低音盛り気味といわれているA860と比較してF800は全体のバランスは取れている?ただ、実際にはぐっと低いところではないところの低音はA860より盛られ気味に聞こえます。そう、若干低音厚めかな?と思えなくもないですが、A860ほどの低い位置で鳴っているのではないため、それがあっさりめに聞こえる要素なのかもしれません。鮮明さはわずかな差でA860のが上手で、すっきりクリアに聞こえてるのもA860で、F800は1枚ベールをかぶせた感じのような、もしくはマスクされたようなイメージです。とはいえこれらの差はわずかなので(F800の場合は稼働状態に大きく左右されるようです=後述します)、音質面ではA860優位としても、出る音の傾向の好みで選択できるのではないかなぁ…という印象です。

すみません。
…嘘ついてもしょうがないので正直に書くと、個人的な感想としてはA860のが音質いいかな?と思いましたね。
A860購入後の感想でも書いていたように、クリアかつメリハリがあって静かな中から音が立ちあがるイメージとか低域から高域までレンジ広く鳴らしてくれてる感じがするのはA860の方で、F800はそのあたりがべたっとしたイメージでレンジもそんなに広い感じがしません。フラットとかいうと聞こえいい言葉かもしれませんが、別の意味でフラットなんですよね…ワイドレンジな感じがしなくてメリハリに乏しいというか。それに全体的にくぐもってる印象なんですよ。クリアではないです。同じS-Master MX搭載のはずなんだけどどうしてこうも違うのか…音作りの傾向というよりも、ハード・ソフト両面にわたって違うところが大きいんじゃないかという気がします。DAP専用として作られたA860は、それ用のOS、それ用のハードとして設計されてチューニングされた結果があの機体でしょうから、音にも自信を持って出してきているはずだ、と思うんです。F800はDAPといってもAndroidというモバイル汎用OSが動作することが前提で作られていて、どうも音質そのものは二の次になっているように思えてなりません。その点では同じAndroid搭載のDAPでもiBasso HDP-R10なんかの記事を見ていると回路接続等をオーディオ向けにこだわってAndroidの音声システム自体を書き換えているとありますが、walkmanの今回のF800を見ていると、そこまではやってないんじゃないかなー、と。ハードウェア的内部接続についてはわからないんですが、ソフトウェア面ではAndroid標準のミキサーを介して出力してるとしたら、そこで音質がシステムからなんらかの影響を受けていても不思議ではないです。たとえばWindowsでいえばASIOWASAPIといったシステムでOSのミキサーを回避しているように、iBasso HDP-R10ではそれらよりももっと深くシステム自体を書き換えているようですが、はたしてwalkmanでそこまでやってるのか?というと、音量調整時に出てくる表示とかを見ても、たぶんやってないんだろうなぁ…。
わたしがF800の音を聞いた感想としては、音が出る前に配線(回路的)がしょぼかったりロジックのくどいDACを経由してる…って印象なんですよね。A860ではそんなことはなかったんだけど。というか、据え置きでシンプルなロジックのNOS-DAC(ノンオーバーサンプリングDAC)を通した音を聞いたイメージに近いなーと思ったのがA860で、F800はHP-A7とかの、音を出す前にやたらロジックを入れたDACを通した音の印象に近いんですよ。鮮度感がガクッと落ちてるとか、そんなイメージです。同じS-Master MX搭載のはずなのにこうも違うのは、ハードウェア的な面(S-Master MXを通る前のDSP段階での出力の素性)も可能性としてはあるんですが、OS標準のミキサーを通していて…というのもあり得そうです。

ちなみにこれらの音質面の感想はEX800STだけではなく、MDR-EX1000でも同様でしたし、付属イヤホンのMDR-NC033でも変わりませんでした。付属品でも本体を比較すればわかるレベルでそのくらい違うわけです。
ちなみに付属品イヤホン・NC033での音質についてですが、これはこれで実はなかなかいいイヤホンなので侮れません。NCウォークマンであるAシリーズやSシリーズについてきた付属イヤホンと同じなわけですが、個人的にはこのイヤホンの音質傾向はEX800STに近いかなー?と思っています。EX1000やEX600ではなくて、です。質は当然違いますが。比較するとレンジ感とか解像感がまるで違うのがわかりますが、傾向は似てるなーと。ちょい低音厚めで自然な鳴りというのが。というか、NC033は付属品というイメージに反して結構きれいな中高域を出すし低音も盛り盛りでごっつり出ます。付属品にしてはいいイヤホンですよ。で、付属イヤホンでもそれなりに音質がいいので、基本下手に買い換えるよりもそのまま使った方が、イヤホンにお金をかけたくないとかそこまでのこだわりがないという方にはいいものだと思います。ていうか1万円以下クラスのイヤホンに下手に買い換えるくらいならこのまま使っておく方がノイズキャンセラーも使えるし音もそこそこいいのでよいでしょう。これから買い換えるならEX600以上じゃないと買い換える意味があまりないんじゃないか?と思いました。ちなみにEX800STだとあんまり意味がなかったクリアステレオやClear Phase、DSEEといった効果類は、付属イヤホンだと全部オンにするとなかなか効果的でよかったりする…と思いました。もっとも、わたしはその手のエフェクト等を通した後の音は、どうしてもいじられた後の感じがイヤなので普段は使わないのですが…(聞いた感覚として息苦しいような窒息感とかがでてきてしまう、と感じるので)。しかし、付属イヤホンで、それらの効果をかけたときに、そういう風にイヤな閉塞感とかを感じなくて単純に「あ、音良くなった」と思える人なら、効果を入れておくといい機能ではないかなー?と思いました。それぞれ入れておくことで、分離感や先鋭感が増すので、デフォよりもくっきり聞こえるようにはなります。それと引き換えに鮮度感が落ちてる気がしてならないですが、それはまた別の話。

また、これは当たり前の話ではあるんですが、音楽再生のときにWiFiやBluetooth、GPSといった無線関係を入れていると音質に悪影響があるので、それらは音楽再生機として使うなら基本的には切るべきです。
そのあたりはiBasso HDP-R10なんかは説明書に明記があるらしいくらいなので。ウォークマンも本来音楽再生機として売るならそのくらいやるべきなんでしょうが…。たいして変わらないでしょう?とお思いの方は実際に試してみるとよいかも。それで違いがわからないなら音質について気にしない方が精神衛生上よろしいかと。

操作性が劣悪なことは前述しましたが、これ、どうにも標準のw.ミュージックが良くないようです。プレイリスト作成もできないし、取り込んだプレイリストの再生順変更もできないし。w.ミュージックのプレイリストの読み込みの仕様としては、おそらくsdcard以下のパスにあるm3uなら読み込む…とか、そんな感じです。
で。
A860にあったブックマーク機能すらないという機能の劣化っぷりに辟易して、いくつかのプレーヤーアプリを入れてみました。そこで気付いた点を。
入れてみたのはKENWOOD Music ControlPlayerProPowerampWALKMAN(xperia用ウォークマンアプリ)…今のところはこれだけ試してみました。
要はプレイリストの機能を見るために入れてみたんですが、日本語タグがちゃんと表示できる…という意味と、作成した・されているプレイリストの再生順変更を直感的に操作できるものとなると、KENWOOD Music Controlが一番かなぁ…という感じです。
ただ、このKENWOOD Music Controlを入れて起動してると、自分はどこのDAPを買って使ってるんだろう?という、微妙な気分になるのではありますが…しかし、これがギャップレス再生を搭載したり、インターフェイスがもっと高速化されたら、常用したくなるレベルのソフトですね。少なくとも日本語環境でプレイリストの作成・編集をする上では、かなり良好だと思いました。
次点でPlayerProですね。これは日本語表示が部分的に惜しいのと、カバーアートを入れてないアルバムや曲で勝手にテキトウなカバーアートを拾ってきたりするので。
Screenshot_20121023010702
こんな感じです…沙羅曼蛇ですが同人CDなんでジャケット入れてなかったんですよね、そしたら信奈拾ってきました…意味分からんw
Screenshot_20121023010724
しかしなぜ信奈…???
これ以外にも謎なジャケットを拾ったり、アルバム認識や曲順がどうも普通じゃない感じなので…ただ、プレイリストの作成・編集に関しては、かなり直感的に操作できるのはいい点ですね。
Powerampは定評あるようですが個人的にはいまいちに感じたので…ギャップレス再生とかいいんですけどね。
プレイリスト作成に関してはこんなところでしょうか。
そして、KENWOOD Music ControlやPlayerProで作成・編集したプレイリストは、それぞれのアプリで相互に読み取り・編集できたりするあたり、便利だなーと思いました。Powerampはそのあたりもうまく読み取れなかったりしたので、おそらくもう使わないかなー、と。
プレイリストの読み取りだけでいうならxperiaのウォークマンアプリもなかなかです。というか、再生に関する操作性のレスポンスなら、KENWOOD Music Controlを超えて大変良好。…って、あれ?こんなの作れるんだったら、本来のDAPであるウォークマンにこのアプリを標準搭載しておいてよ(涙)。ほんとそんな感じです。当たり前のようにちゃんと日本語タグも化けずに認識できるし、アルバムなどの検索性も高いし操作に対するレスポンスも非常に良好。もしかするとwalkmanそのものとxperiaのアプリの開発チームは違うのかもしれませんが、社内でそこら辺はなんとかしてほしいところですね。このxperiaのウォークマンアプリがプレイリストをKENWOOD Music Control並みにお手軽に作成・再生曲順の編集ができたり、MP3やWMAなどのギャップレス再生ができれば、正直なところそれ一本で十分じゃないかな、というレベルで、再生用アプリとしては非常に良く出来てるなぁ…と感じました。まあ、素のままではイコライザーとかありませんが、わたしはそういうの使わないから現状でもわりと満足です。
忘れてましたが、KENWOOD Music ControlやPlayerProやxperiaのウォークマンアプリでは作成されたプレイリストを相互に利用できるんですが、本体標準のw.ミュージックではそれらのプレイリストを読み取ることができません…なんじゃそりゃ?と言いたくなる仕様です。他の音楽再生アプリから独立させたいとかそういう意図があるのかもしれませんが、これはいただけませんね。しかも同社製でxperia用のウォークマンアプリの方が高性能で快適だとか意味がわからない…。もっとも、本体機能との連携を考えると、xperia用のウォークマンアプリを常用するわけにもいかず…ほんと、どれをとっても中途半端な感じがします。
ていうか、本体の再生アプリを使わないのなら、別にスマホでもいいんじゃないか?と…音質的にもそりゃ他のスマホとかよりは良いでしょうが、なんかウォークマンである意義を感じないんですよね。ただのS-Master MX搭載のAndroidマシンという感じしかしません。音質に対するこだわりを感じるわけでもないし、プレーヤーとしてのソフトウェア面もこんな体たらくでは…。

結構けちょんけちょんに書いてますが、F800、わたし個人的にはこれでも十分だよ!っていう存在意義を見出しました。
動画再生です。
A860でも不可能だった60fpsの動画再生、スペック上ではF800も30fpsまでとなっていますが、やってみました。
TVのものなので解像度720×480でインターレースで29.97fpsで…といったMPEG2のソースを解像度はそのままで29.97fpsでインターレース解除してプログレッシブ化したものと、2倍fps化して59.94fpsでインターレース解除してプログレッシブ化した動画、両方ともMPEG4(AVC)の4Mbps程度で作ってみました。そうしたら、ちゃんと59.94fpsの動画を再生できるじゃないですかー…これは良い!ありがたい!と思いました。インターレース方式は1フレームの中にトップフィールドとボトムフィールドが存在する…というのは知ってる人なら知っていると思うんですが、要は1フレームといっても2枚の絵があるわけで、それを2倍fps化してプログレッシブで動かせば、単純に29.97fpsのままでプログレッシブ化するよりもなめらかできれいに動くわけです。フレーム数を変えずにプログレッシブ化しているということは1フィールド内の片方の絵を捨ててるのに近い状態になるわけなので、それをせずfpsを倍にして両方のフィールドの絵をそれぞれプログレッシブ化して1枚の絵にしてやれば…理屈でもなめらかになることはご理解いただければ幸いです。F800では、そういうふうに作成したなめらかな動画を破綻なく再生できることがわかったのは、大変うれしいです。まあ、それだったらもっと高性能なハイスペックスマホでいいんじゃね?って話もありますが、そこそこ音のいい環境でDVD同等以上のなめらかな動画を見られるということに価値があるのですよー。
…まあ、他のAndroid機でもいいんじゃね?といわれたらそれまでなんですが(涙)。

そういえばバッテリーの持続時間について書き忘れていたので…音楽を聞くだけなら、というのは試してません。とりあえず買ってすぐにやったのが、WiFiとGPSも入れてモバイルルータと通信しながらGoogle Mapを立ち上げておいて、ネットしながら歩き回ったりしてどのくらい持続するか…適宜スリープは入れてたんですが、バッテリー残量が100%の状態からおよそ5時間くらいで残量30%まで低下してました。減るの早いですが、わりとさわりまくりだったり、無線関係入ってるってことで、そりゃ減るの早くて当然か…という気はします。A860のように音楽専用で使う場合のテストは、まだ試してません。というか、音質の問題でF807で音楽を聞こうって気が起きないのが問題(涙)。


…そんなこんなで、NW-F807の感想でした。
ぶっちゃけS-Master MX搭載のAndroidOSな汎用PDA的なので、いろいろ入れていったりすればそれこそ際限なく何か書けそうなんですが、一応それをやってしまうと方向性が違うよな…ということで、DAPまたはDMPであるウォークマンとしての感想を中心にとりあえず書いてみた、というところです。
正直な話、操作性が壊滅的に厳しいのと音質面で相当に残念なので、操作性にはある程度目をつぶってA867から移行しようかなという目論見は崩れ去りましたとさ…。Android機としてもいまさらないだろ?ってレベルのスペックのようなので結構厳しい感じのようだし(普通に使っていて何度か固まり気味になったことがあります)。
ただ、まあ、WiMAXとかのルータといっしょに持ち歩けば外でも普通にネットできたりする便利さはあるので、DAPとしてではなく、そこそこ音のいいAndroid機として買うならありなんじゃないかな?と思います。
DAPとしては…音質傾向の違いで好き嫌いはあるかもと思うので、このF800の音質傾向が好みという方がいてもおかしくはないかな、とは思うのですが、F800のがA860よりも音がいいとかいうのはないですね。根本的に残念、という音質で、アプリで何とかなる範囲ではない音だと思うので、今回のF800についてはA860の宣伝文句として掲げられていた『“ウォークマン”史上最高音質』というのが掲げられてないことからも、ソニーの中の人も暗にそれはわかってるというか認めているんじゃないかな?というのは邪推でしょうかねぇ…。
実はそこそこ楽しみにしていたので、あまりネガティヴな記事にしたくはないなーと思っていたんですが、モノが残念だからしょうがない…と割り切れたので、公開します。
もっともこのエントリーを上げるまでそれなりにいじっていたということは、そういう遊び方のできる魅力のある機種ではあるので、音質面でA860には敵わないのは間違いないにしても(これは異論は認めたくないですねー、だっていくら聞きくらべてもF800のがいい音をだしてるとは思えないので)、そこそこ音のいいAndroid機としておもちゃ的に導入するのであれば、全然ありですね。
もっとも、プレーヤーとしてもKENWOOD Music Controlやxperia用ウォークマンアプリといった高機能だったり高レスポンスのものがあるわけなので、今後そういうアプリでのアップデートで機能向上する余地や価値があるといえば、ベースであるハードウェアに起因すろ音質はどうしようもないですが、今後がたのしみでもあります。
購入された方はどんどんメーカーに改善要望を出してみるのも手だと思います。

一応、せっかくなのでとりあえず全色貼ってみたり。
A860終売とS770シリーズに32GBがないことでソニー的にはF800シリーズへの移行を促していきたいものだと思われますので、そういう趨勢なのかなあ…と。
ガチガチに音質重視なハードはソフトも両輪で開発しなきゃいけないし、やっぱり高価になるのはしょうがないと思うんですが、つまりKENWOODの過去のHD系DAPがだいたい5万円とかしてたのは妥当だったんだなぁ…というのがA860からF800への変遷を見ていて思うことですが、そこはその気になれば適価でもいいものを作ってしまうソニーということで、次のモデルに期待したいところです。
とはいえ、F800って、わたしが書いているほど悪いものでもないですよ。音質重視でDAPという視点ではとにかく酷く書いてますが、いずれにしろ今後手に入る大容量walkmanとしてはこれかZ1000しかないのだから、音質や操作性が残念になったことは仕方なしとして(次のモデル以降での音質追求姿勢の復活を待望するとして)、ひとまずはこれらAndroidウォークマンとのうまい付き合い方を考えていく方が、いつまでも音悪い音悪いとか操作性がクソいとか言うよりは建設的かなぁ…という気がしなくもなく。
まあ、実際A860よりは音質落ちてるんで、音悪いってのは言い続けますけどね(苦笑)。
でもそれとは別に、なんとか楽しんで付き合える方法も、今後模索していきたいなと思っています。付属イヤホンだっていいものがついているわけだし、iBassoみたいなある意味イッちゃってるのを除けば、ゼネラルオーディオのDAPとしては高音質な部類にいることには間違いない機種なので。少なくともiPhoneやiPod touchといったApple製品や他社製DAPで音楽を聞くよりは、音質的に良い体験ができることは間違いないですから。
というわけでやらないよりはやった方が…的なつもりで、イヤホンともどもバーンイントラックを再生まくり中。


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コメント

初めまして。
F-800の購入しようかと情報収集の末、検索にてお邪魔します。

F-800のMP3ファイル数の最大認識数は幾つになるか解りますでしょうか。
手元に8000ファイル以上のMP3データがあり、容量と値段の兼ね合いから、クリエイティブのZEN X-Fi3(32GB)を購入したのですが、8000ファイル以上は再生出来ないと言う仕様で涙したので(タッチの使い勝手が悪すぎるのもありますけど)こちらはどうなのかなと思った次第です。
公式には記載されていない情報なので、もし解れば教えて頂けると幸いです。

投稿: たむぞう | 2012年10月23日 (火) 15時03分

私も先日F800を購入しました。
動画関係のお話でよろしければお一つ。

公式な発表ではこの機種は、Basline profile3.1またはMain profile3までしか動かないことになっています。
ですが試してみたところ、High profile4/60 fpsでも余裕でグリグリ動きました。なので容量さえ許せばBDソースでも直接見れると思います。

ちなみに、ZシリーズではHigh profileは動きませんでした。

お目汚しすみませんでした。

投稿: doga | 2012年10月23日 (火) 18時44分

たむぞうさん
コメントありがとうございます。
質問の件ですが、わたしの場合はすべてがMP3ではないんですけれど、現状では約9000ファイルのMP3やWMA、WAVを認識できています。これはFに限らずA860でも同様です。
参考になれば幸いです。

dogaさん
コメントありがとうございます。
興味深い面白そうなお話、ありがとうございます。
なるほど…と思ってそれっぽい大容量・転送レートと解像度の大きいファイルを入れてみましたが、標準のプレーヤーからは認識されず、他のプレーヤーソフトでも再生はできませんでした…残念。べたでは無理なようです。
解像度はそのままでビットレートを約9Mbps程度に落としてエンコードしたものでもダメだったので、よろしければ動作したファイルの詳細を教えていただければ幸いです。

投稿: 釘町阿梨 | 2012年10月24日 (水) 07時02分

High profile/60fpsが動く、という事実だけを指して紛らわしい表現をしてしまいすみませんでした。BDソース云々は憶測でしかなかったので、もう少し正確に検証してみました。

BDソースを持ってこれる環境ではないのでDVDソースをアップコンバートする方法で検証しました。ソフトはTMPGEnc VMW5を使用しています。

ソース:720*480/1分30秒/動きの激しい箇所と静止するシーン有

これを次の条件で、アップコンバート後のサイズだけ変更してみました。

High profi@L5.1/8Mbps/60fps/CABAC

結果としては、1920*1080,1440*810は共に認識不可。1280*720は認識されるもカクツキ有。960*540は動きの激しいシーンで多少のカクツキ有となりました。

また、960*540に関してはビットレートを下げるとカクツキはなくなりますが、1280*720に関しては2Mbps以下までビットレートを下げてもカクツキが出たので実用的ではないように思いました。

NW-F800の解像度は800*480なのであまり意味はないのかもしれませんが、参考になればと思います。

投稿: doga | 2012年10月25日 (木) 01時19分

こんにちわ。
なるほど、最低でも9000ファイルはOKな感じなのですね!
ゲーム系のサントラが沢山あり、いちいちPC立ち上げるのが面倒なので、お手軽に再生出来る環境が構築出来ないかと模索中で、参考になりました。
どうもありがとうございました。

投稿: たむぞう | 2012年10月25日 (木) 10時20分

dogaさん
レスありがとうございます。
うちでやってみたのは1920×1080PでHP4で60fpsですが、なるほど高解像度なものは厳しいようですね。本体解像度や処理の雨量を考えると、ちょうど画面のドットバイドットなサイズで作成するとか、DVDソースの場合はそのまま作る方がきれいにいきそうですね。
詳細な追試、ありがとうございます。
ちなみに…うちもエンコーダーはTMPGEnc VMW5
です。TMPGEncは1.5の時代から代々乗り換えて使ってるんですが、5は本当に使いやすくなりましたよね。

たむぞうさん
レスありがとうございます。
>ゲーム系のサントラが沢山
わかります、わかります(苦笑)。トラック数…というか、ファイル数も曲数も多くなりがちですよね、PCエンジンのドラスピのCDとか99トラックあったりしますしね(苦笑)。
限界が何ファイルとか何曲というのは試したことがないしそんなに手持ちがないのでわからないんですが、ひとまずうちにあるライブラリがだいたい9000曲なので、それを全部AにもFにも入れてますが、問題なく認識・再生できています。
参考になったようでなによりです。

投稿: 釘町阿梨 | 2012年10月26日 (金) 00時15分

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