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2012年7月13日 (金)

ただの日記です。過度な期待はしないでください。(~20120712)

めずらしいケースに当たったので残しておこうかと。

ノートPCでキーボード入力不可という現象のお客様。
訪問してみると、確かに文字も入らないしFn使用での画面輝度や音量の調整もできない、NumLockも反応なし。しかしデバイスマネージャではキーボードは認識していて、ドライバも正常にロードされてる。
なんじゃこりゃ?と思って、まずはキーボード交換から入りました。いや、まあ、BIOSとかQT(診断テストプログラム)で操作がきいてる時点でハード不良じゃないんじゃないか?という疑問はなくもなかったんですが、まずは基本というか、キーボードを交換して現象が改善するか見てみよう、というわけで。
キーボード交換後、当然ですがBIOSとQTでは操作できているものの、やはりWindowsが起動するとキーボード自体がまったく反応なくなってしまいます。お客様に了承を得てUSBの外付けキーボードを接続してみると、そちらはドライバが組み込まれて正常に使用できたり…これ、OSの問題じゃないか?ハードウェアは関係ないんじゃ?とそのときは思ったんですが、OSの初期化なりHDD交換なりはお客様のデータロストというデメリットがあるため安易には行えない、Windowsの不良であるとする確証がないとできない…さて、どうしたものか。
ツールとしては動作検証用のWindows PEをCD-Rにセットしてるものを持ち歩いていたので、念のためと思いPEを起動したら…これでキーボードが動くならお客様の環境つまりWindowsの不良なんだが…とは思ったんですが、PE起動途中はNumLockの反応などもあったんだけど、PEが完全に起動しきってコマンドプロンプトがあがってきたとき、Notepadを起動しようとしたら、入力できない…マジか…これは驚きました。珍しいケースだなぁ、と。
でもって。
ここまでくればキーボード自体は不良ではなかった可能性があがってきます。接続されている部品から想定される不具合のあるパーツは…メインボードか、ということに。
お客様には作業時間がかかっていることをお詫びの上でメインボード交換及びキーボードの切り戻しをご説明させていただき、障害機のメインボード交換及びキーボードの元の部品への付け直しを実施。
結果、現象改善しました。
この現象でメインボードか、本当に珍しい、レアケースだなーと思いました。キーボード入力不可の場合はほとんどがキーボード不良というケースが多いんですが、その場合はBIOSでもまったく入力できなかったり、OS側でドライバをロードできない状態になっていてWindowsの初期化またはHDD交換が必要だったりということが多いんですが、BIOSで反応していてOSが起動すると無反応になり、それがメインボードが原因…というのは、興味深いケースでした。

…と、普段は以上のようなお仕事をしていたり。


例の著作権絡みの罰則化の件。
あれ、条文を読めば読むほどに、実は誰も何もできない=罰せられない法律なんじゃないかという気がしてきました。わたしは法の専門じゃないんで解釈が誤っている可能性はもちろん否定しませんが、あれ、要は違法とされるファイルをダウンロードしたという事実、これを証明できない限りは罰則を与えられるべきではないんじゃないかと。たとえばファイルなんて名前はいくらでも変えられますし、ダウンロードしきってファイルの実体を見ない限りはそのファイルがなんだかなんて誰にもわからないわけで。となると、親告罪なので訴える側にもそのファイルが違法なものであるということを証明する必要があるんじゃないか、と。しかし訴える側もそのファイルをダウンロードするという行為自体を今回の法が禁じてしまっているので、手詰まりなんではないかなー。でもって、その抜け道を用意してしまうと、今度はそのファイルの同一性だとかの問題で、著作権を侵したファイルかどうかを調べるためにダウンロードしましたといういいわけが容易に通るようになり、実際にダウンロードしたファイルがその著作権者のものでなかった、つまり当事者にとっては他人の著作物を違法にダウンロードしたことになっていてもそれが抜け道になってしまうので、あの条文に付加するとしてもそのような抜け道は作るべきではない、とすると、ファイルの同一性などの確認が取れないことから、厳密に運用するなら誰も罰せられないし、それをしようとする側も法を犯すことになるので結局は誰も身動きが取れない雁字搦めの状態になってしまうのではないかなぁ、などと思ったり。
まあ、今回の改悪が恐れられているのは、警察等の権力が恣意的な運用ができて、見せしめ逮捕などが横行するのではないか、ということなんですけどね。
だからこういう問題は拙速に決めちゃダメだってのに。真剣に著作物を守りたいなら、時代や流通技術にあわせた議論を深めることが不可欠で、規制したい側・反対な側ともに識者を交えてしっかりと煮詰めなければいけないのに、おそらくはそういった技術や知識もない人たちが、実際の運用を考えもせずに、ただレコ協などの利権を守らんがために安易にこんな条文のまま通すから、よりややこしいことに…。
こと著作権や児ポなんかだと日本は世界の笑いものだと思うんですけどね。規制しまくった国の犯罪の増加だとかの結果を見れば安易に規制を増やすことが決していいことではないと思うんですけどね。もちろん守られるべきものはあるので、それに対するやりかたというのは真剣に討議されねばならないんですが、規制ってその結論の中では比較的に相当に安易な部類なんで。なんでもかんでもくさいものにふたとばかりに規制しろって声高に叫ぶ人たち、お前らこそ規制されてしまえ、って思いますけどね。
危うきに近寄らせないとかいうなら、カッターナイフやはさみをつかうことややかんを火にかけることだって危険は伴うんだから規制しろよって、要はそういう話かと。わざとアホみたいに極端な例にしてますけど。
今の著作権法は利権を守っているだけで実際の著作権者や創作者を守ってはいませんから。少なくともわたしにはそうとしか思えませんし見えません。
児ポにしてもそうで、所持とかを取り締まっても意味ないってことが何でわからないんだろう…実際には所持云々じゃなくて、そういうのの根を絶たなきゃダメだろうってことで出所を捜査したりつぶしたりっていうのが警察のやるべき仕事でしょうに、と。でもって、そういったものに使われてしまった子供を保護するとかじゃないと意味なくね?っていうね。二次元規制なんかアホですかって話で、二次元を規制したところでどう児童が保護されるのか守られるのかが意味不明なんですが。要はそれが嫌いな人が規制したがってるってだけで、そういう人たちこそ物事を筋道立てて考えられないマジキチだろとしかいえません。違法ダウンロードにしたってアップを取り締まれないからダウンをっていうのは筋違いもいいところ。

著作権というと、わたしにとって身近だった例を挙げると、小説ゼビウスなんですが、あれ、遠藤氏ご本人がきっかけになって始まったプロジェクトだったんですよ、HTML化。それに賛同した有志が集まってみんなでテキスト化して、それをチェック・校正を繰り返して、漢字や表現等をテキスト化にあわせる形に整えつつ、あくまで原型はあまり変えない形で、しかしそのときに見て表現的におかしかった部分などを修正しつつ仕上げていく、というやりかたで完成し、遠藤氏本人のwebに掲載されていました。しかしこれ、もう10年くらい前の話なんですが、サイトロンがCDのスーパーゼビウスを復刻させるプロジェクトがありました。それにCD+のデータで小説を入れさせてもらえないか?という話があり、実は当初プロジェクト内でも、その小説版をおまけとして入れることを商売上のウリにされたりとかいうのを危惧して反対する意見もありましたが、せっかくの申し出なのと、おまけを売りにするという意図ではなく、もっと広く読んでもらえればというご提案だったことでのweb版を見たサイトロンの人からのお声かけだったので、それに応えることになったわけです。それのためにweb版そのものとは異なり、背景画像などを排して完全にプレーンなテキストのみで読めるものに整えなおそうという作業が始まりました。それはもう追い込みのときは連日徹夜でメッセンジャーで遠藤氏やプロジェクトの皆さんとやりとりしながらの作業が続いて、サイトロンのご厚意でCDのレコーディングスタジオの見学とかもあってようやく収録で発売か、ってことろでナムコからの横槍が入りました。CDへの収録にストップがかかってしまい、これは商業物だからしょうがないかってことで当初懸念されていた部分だったのでやむなしかという話も出ましたが、web公開まで停止するように通知が来てしまい、そのときすでに発表・掲載されていたweb版までもが『なかったこと』にされました。実際の著作者の意向はそこには存在してませんでした。本も絶版だったしみんなに気軽に見てもらおうというところから始まったHTML化プロジェクトだったのに、まだ復刊すらなされてない時期に、そんなこんなでつぶされてしまいまして。あの当時は本当に残念でしたね。でもって、それからしばらくといっても数年くらいは経過してた気がしなくもないですが、一応、書籍として復刊はされましたが、値段がねぇ…需要の問題とかもあるんでしょうが、初版が出た当時の倍以上してた気が。買いましたけど。初版持ってるのにね(というか、実際の書籍を持っていてそこからテキスト化できるということがHTML化プロジェクトへの参加の条件だったし)。一応、復刊版ではあとがきにそのHTML化のことも軽く追記されていたと記憶しているのですが、とはいえ、書籍として復刊されたものとHTML版とでは体裁も異なりますし、ものとしては別で媒体だって違うのにとは思うんですが、そういった差異や作者の意向はまるで関係なく、つまりは権利者ってパブリッシャーとかなんだなーというのを痛感した出来事でした。そりゃ確かに会社とかそういうのがなければ作品が世に出なかっただろって言われればそうなんですが、それもなんかおかしな話でしょう、と。だって当時は絶版だったわけだしね。それをもっとみんなに、手段はどうあれ読んでもらいたいという原作者の気持ち、それに賛同して集まった人たち、つまりHTML化のプロジェクトの参加者やサイトロンの人たちの気持ちをナムコが踏みにじったことに変わりはないのだから。個人的にはこれ以前からナムコにはあまりいい印象はなかったんですが、これで決定的にナムコを嫌いになりましたね(苦笑)。このメーカーはファンのこととかは考えないんだ、過去の利権にしがみついてばかりでろくな仕事しない、と。ナムコミュージアムのPS2とかのシリーズを見てもそうですが、ファンを大事にして出してるというイメージがないんですよね、ここ。NGとか出してたころのナムコはもうないんだなぁ、と。よかったのはせいぜい90年代前半までか、という感じで。ナムコの話はさておき、つまり著作権って原作者とかそれを著した人を保護するものではなく、パブリッシャーとかの権利者を保護するものなのねー、という部分。これ、わたしとしては歪んでると思うんですよ。そりゃもちろん世に出すにあたってお金を出しているのは出版なりそういった会社だったりスポンサーだから、そこの権利は確かに重視されてしかるべきなんだけど、もはや絶版なり商業的にどうよって状態になっているもので作者がいいというならそれは別に媒体問わず作者の意向が重視されてしかるべきなんじゃないかと。わたしが常々書いてることで、要はそうやって権利を主張するなら、そのときそのときに応じた適切な価格で売り続けるということをしてくださいよってことです。それなくして差し止めをくらったのが前述した小説ゼビウスなんで、当時は腹立たしいったらなかったですね。残念でしたが、遠藤さんが言うならということで黙ってましたけど、今回の問題があったんで書きました。残しておきたい話でしたし。
ちなみに件のweb版、一応当時は発表されてしまったものではあるので、保存されている方もいるでしょうし、それが何らかのきっかけでどこかに掲載なりアップされることについてはお目こぼしされるとかいう話だったので、探せばもしかしたらどこかにあるかもですね。わたしはその後のことは知らないのでなんとも、ですが。プロジェクト終了してからお付き合いもほぼなくなりましたし。数年前にソルバルウのキットが出たときのワンフェスでお会いしたのが最後だったかなー、と。
ちなみに遠藤さん、HTML化の作業当時の打ち上げやメッセンジャーなどのやりとりのときに見せていただいた資料とかで驚いたんですが、絵が結構うまいんだなぁ、と。今風に言うならガチヲタの先駆みたいな感じでしょうかね(苦笑)。ゼビウスの人物設定にしても、ところどころに謎の円盤UFOだとかマクロスだとかの片鱗が…って感じで、キャラクターイラストとか、なかなかに面白かったです。ご自分で模型とかも作られる方だとかで、多趣味多芸多才な方なんだなぁと。わたしの記事ではパイルバンカーの件で遠藤氏についてはあまり…といった書き方をしていたり、一部で氏のブログとかで同人に対する見方の違いでいろいろあったりはしましたが、本音ではすごい尊敬してます。なんやかやでああいった先駆者であり常に見てるものの角度や見通しが他人と違う人はすごいです、わたしなど所詮は凡人ですから。


99.1%じゃダメなんだ、100%じゃなきゃダメなんだ…
(何の話だか)


らき☆すたで好きなキャラはと聞かれて「かがみんです」、キルミーでは誰よ?って聞かれて「やっぱソーニャだろ」と答えたら、『なんかわかる』とか言われた…なんやねん?


マクロス、BDでTV全話見た感想は…書きたいんですが時間が時間なのでまた今度に。実に面白かったです。そういえばサントラ持ってなかったなってことで、いまさらなんですがCDで買い集めたり…ほら、こうやって円盤買ってるのに、欲しいものについてはちゃんと売れてるんじゃね?ってことで、CDのウリアゲガーとかいうレコ協のあれは、わたしにとっては詭弁にしか聞こえませんね。要は今新しく出されてる音楽がほしがられてないとか、他のものに需要がとられてるから売れないってだけでしょうに…という話はさておき、マクロス。初代TVが一番面白いし好きだなぁ…そりゃもちろん粗もありますし、今から見ればいろいろアレな部分もあるけれど、やっぱりこれが一番面白い。劇場版はTVがあってこそだから。それと、サントラでじっくり聞いて改めて思うのは、マクロスって音楽に支えられた作品だったんだなぁ、と。今でこそマクロスは歌がクローズアップされますが、BGMの秀逸さももっと注目されていいと思うんですけどね。印象的なのは戦闘シーンのBGMですが、それ以外にもはずれがないんですよね。音楽は本当にいい。そしてCDの録音もこれまた良好。近年のCDのようにレベルがべたっと上に貼りつきっぱなしじゃなくて、ちゃんとレベルが大小してる。いい時代の、いい音楽の、いいCDだな、と思います。
本編の感想も含めて、それはまた改めて。


オチません。


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コメント

ノートPCの故障は最近の猛暑でやられちゃったんですかね

DL刑罰化ぐぐってみたら、随分と裁量があるんですね
公務員の友人がいますが、法律の原案作る人は大卒2年目とか普通にいるそうですよ
そして数年したら法律とは全く別の部署に異動するのは当たり前だそうです

ガンダムEXVSのアーケードコントローラ届きました
表面が結構つるつるして気になったけれど、イラストは消えづらそうですね
入力の遅延は特に感じませんでした
慣れるまで時間かかりそうですが、操作がしやすくなったので満足です

と、到着報告です
ありがとうございました

投稿: みらん | 2012年7月14日 (土) 00時47分

みらんさん
コメントどうもです。
ユーザーさんのノートの故障原因は…現場でパーツを見る限りではわかりかねました、謎です…本当に珍しいケースでした。推測するなら確かに熱か何かでプロセッサかチップセットが逝ってキーボードの認識がおかしくなったと考えるのが妥当なのかもですが、今回は調査依頼も出してないのでなんとも、です。
DL刑罰付加はかなりひどい話で、これで日本がコンテンツ後進国化するのはおそらく避けられないと思うんですが、立法する人の側ってそんなにいい加減なものなんですね…そりゃ日本どんどんダメになるわけだ(涙)。

EXVSコン、届いたようでなによりです。遅延も感じられないならまったく問題ないです。ぶっちゃけ使用する本人が満足できればそれでいいわけですから。個人的にはEXVSコンはRAPV3よりは遅延はマシな部類だと思ってます、PS3ネイティブ対応の中では比較的良好な方だと。ボタン配置も使いやすいし、お気に入りです。基板が壊れることはめったにないからレバーやボタンはパーツ交換で延命できますから(自力でやると当然メーカー保証は切れますが)、末永く大事に使ってあげてください。

投稿: 釘町阿梨 | 2012年7月15日 (日) 02時30分

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