REAL ARCADE Pro.V3とREAL ARCADE Pro.VX+Controller Converter Adapter Cable for PS2 to Xbox360(型名・HYS-X3085)をPS3実機で使ったときの比較です。
ちなみに以下のがこれまでの結果。
※遅延実験に関するリンクとまとめを冒頭に貼ってみる
REAL ARCADE PRO.VX SAとMadcatz Arcade FightStick Tournament Edition for Xbox 360(白TE)をXbox 360実機で遅延比較実験してみた
REAL ARCADE PRO.VX SAとMadcatz Arcade FightStick Tournament Edition for Xbox 360(白TE)を遅延も含めて比較してみた
REAL ARCADE Pro.VXを2台同時に使った場合にズレがないか確認してみた
REAL ARCADE PRO.3 Premium VLXとREAL ARCADE PRO.EX Premium VLXやRAPVXなどの遅延を実証実験してみたまとめ
RAPVXとRAPV3のPC利用時の遅延について考えてみる・FINAL?
一通りの解説は動画の中でも書いていますが、一応こちらでも記事にしておきます。
その前に、この変換機を通した時のXBOX360コントローラーのキー配置を以下に残しておきます。
○ □ △ L1
↑ ↑ ↑ ↑
B X Y LB
A LT RT RB
↓ ↓ ↓ ↓
× L2 R2 R1
しいたけ→PS3(HOME)
BACK→SELECT
START→START
矢印の元が360コントローラーのボタンで、矢印の先が対応しているPS3のボタンです。
つまりRAPVX+HYS-X3085でBを押すとPS3では○として反応する、というわけです。
見づらい&わかりづらいのは申し訳ないですが、なんとかご理解いただければ幸い。
変換機はAmazonのレビューなどでも語られていますが、PS3と360側での切り替えスイッチがあって変換機本体に半円の波紋の印刷があるタイプを使用しています。スイッチなしのタイプは買ったことがないです、というのは明記しておいた方がよいかな?と。
一応リンク貼っておきます。
実際に使ってみての、わたしの個人的感想は、わたしならPS3でゲームやるならこの変換機を通してRAPVXでやった方がRAPV3よりもレスポンスいいから快適に遊べるなぁ、というところ。XMB(クロスメディアバー)の操作でさえも差を感じたんですが、友人からはそれはちょっと敏感すぎないか?とか言われましたけど、体感してしまうものはしょうがない…ってことで。ま、それがわかるわからないということとゲームの腕があんまり関係ないことは承知の上なんですが。差を感じるってだけでゲームがうまくなれるなら、PS3での【どらすぴ】で、わたしはもっとランキング上位にいけるでしょうし。現状はプレイやめてほったらかしでもう2年ほどたってますけど、それで20位以内にぎりぎりとどまってるかな?というレベルなので。で、ゲーセンでプレイしてた当時のレベルで言うなら、あの程度のスコアなら1コインALLできるプレーヤーならだれでもとれる可能性のあるスコアなので。
それはさておき。
差があることは事実で、実際に比較してみると、RAPV3よりもRAPVX+変換機の方がプレイしやすいなーというのは感じました。特に【どらすぴ】や、みんなでスペランカーでは顕著。動きたいときにすっと動けて、止まりたいところで確実に止まれるというのは、スペランカーやれば痛いほどわかるんですが、それはそれ。
こと格ゲーにおいては遅延を言い訳にするのはどうか?的な意見があるのも事実で、実際に腕でカバーできるとか、そういう意見もありだと思います。それは今回の動画を見ていただければ…なんですが、差はあるにしても、それが顕在化する確率…ですね。実際に出たり出なかったりということが発生している以上は同タイミングで操作できてることもあるわけで。それともう一つ、すでにRAPV3を使っているという場合は、敢えてRAPVX+変換機に買い換える必要というのもあまりないんじゃないかなー?と。逆にRAPVXを使っていてPS3に参戦するとかで、もう一個アーケードコンパネタイプのコントローラーを買うのは場所的にも金銭的にもきついっていうのは当然あると思うので、その場合はこの変換機を使うというのは選択肢の一つとしてありなんじゃないかと。
それとコントローラーの処理について。
ゲーム機そのものとコントローラーの処理というのは非同期で行われている…というようです。
つまり、プレーヤーがスイッチを入れる(レバーやボタンを操作する)という行動をコントローラーがゲーム機に伝える処理速度というのはコントローラーごとにまちまちで、なおかつその処理速度はゲーム機やゲームの処理速度とは同期してない、ということがこれまでの実験から推察できることで。
これについてはうまいこと書いてる人がいたので、その説を引用させていただきます。
二台の違う自動車のウインカーがそれぞれ点滅していて、それらのタイミングがそれぞれ違うとして、あるときはずれて点滅しているものがある周期でタイミングが近くなって合ってくることがあって、それがまたずれる、というのを目にされたことがある方は多いと思います。コントローラーの遅延も同じことで、つまりウインカーの点滅がコントローラーそれぞれの処理の最小単位のタイミングで、それを見ている人が信号を受け取るゲーム機側だと思っていただけるとわかりやすいかなー?と。
ずれているときは遅い方が当然遅れるし、合ってるときは同時に押されたという結果になるわけです。
で、遅延しているコントローラーはほとんどの場合において速いコントローラーより上回る結果になることはない、というのも、この説からわかると思います。
あくまで推論なんですが…。
それから、今回実験時とかそのあとに何人かの友人に結果は言わずに試しに触って感想をもらったんですが、アクションやシューティングをメインでやる人からはRAPV3はありえないって反応だったんだけど、格ゲーメインの人からはどっちでもいいかな?僅差でRAPVX+変換機の方がいいかもなーって反応だったので、そこらへんも参考になるかなという話として一応書いておきます。
別に格ゲープレーヤーが鈍いとかそういう話じゃなくて、要は使用するジャンルとか慣れの問題もあるんだろうなぁってことで。選択肢が複数あるのはいいことだし。
あと、個人的に今回の実験では、360でTEとRAPVXを比較したときほどの差はRAPV3からは感じなかったです、ということも書いておきたいですね。TEは本当に「ダメだこりゃ」レベルだったけど、RAPV3とRAPVX+変換機では、別にRAPV3を元から持ってるって人がわざわざ買い換えるほどなのか?というのは疑問視せざるを得ない程度ではあるかもしれない、というくらいの感覚でした。
それについては実際に比較して納得できないって人はVX+変換機にすればいいんじゃないかなーというくらいの差で。わたしはいいと思った方を持ってるから当然そっちを使うだけなんですが、そうじゃない人はわざわざ買い換えるほどの意味があるのか?っていうのは、今回は難しい話だなーと思ったり。
それと、動画内の字幕でも解説してますし、上記の実験リンクを見ていてもわかると思うんですが、遅延してるといわれるコントローラーにはある一定の条件があるように見えてきました。
それは、
・レバーの機能切り替えスイッチがある(ハットスイッチとデジタル・アナログの切り替え等)
・連射のON/OFFを設定スイッチを押しながら連射させたいボタンを押して登録するタイプ
そんな機能を持っているコントローラーは、軒並み遅延してるという結果が出てしまっていたり、実験してなくても遅延してるとか言われてしまっている、という傾向があることがわかると思います。
つまり、TEやRAP VLX(PS3用も360用も両方)、RAPV3、RAP3、バッファ棒…よく見ていただくと共通してそういう機能が付いてますよね。
で、以前から遅延していないといわれていたRAP.EXなんかは連射装置そのものがありませんし、RAPVXにしても連射機能の切り替えは速度切り替えスイッチがON/OFFスイッチそのものとして機能しています。
要は、人がスイッチを入力したことをコントローラーがゲーム機に伝えるまでに余計な処理をしていたり時間がかかっていたりするから遅延が発生してるんじゃないだろうか?ということで。
つまり、レバーについてはプレーヤーが入力したものをコントローラーがどういった入力としてゲーム機に送るかをいちいち判定してから送出している(RAPV3やRAP3の場合は左スティックか右スティックかデジタルパッドかの判定をいちいち入力後に処理してる)から操作遅延が起こる、ボタンについても押されてから連射するかしないかとかをいちいち判定してるから押してからゲーム機に信号が送られるタイミングが実際に押したタイミングより遅くなる…あくまで推論ですが、そういうことなんじゃないかなぁ、と。
ぶっちゃけ連射装置だけの話ならボタン操作しか遅延しないはずなんだけど、レバーも遅れていることが【どらすぴ】やみんなでスペランカーをやったりXMBの操作でわかるので、レバー側もそういう処理を施されてるんじゃないかなー?と考えないと、遅れてる理由が成り立たない…っていうのもあります。
つまるところ、今後出るガンネクのコントローラーやソウルキャリバーの新型コントローラーや、Razorが開発中としているジョイスティック型コントローラーも、その手の機能を搭載しているとしたら、同様に遅延するんじゃないのかな?という心配は払拭できないんですが、この推論を覆すような結果が出れば、それはそれでまた面白いなぁ、なんて思っています。
一応以前うpしたものなんですが、各コントローラーの連射スイッチ部等の写真を改めて掲載します。

仮説というか推論というか、そんなものではありますが、こうして傾向を挙げることで、わたしが書いていることがなんとなくでもご理解いただければ幸いです。
変換機を紹介してくれた方には大変お待たせしてしまってスマナイとは思っていますが、ようやくこうして結果を出せました。
ご納得いただけましたでしょうか。
余談ですが、今回動画を作成するにあたってノートPCを買い換えたりしてます。別に動画を作るために買い換えたんじゃないんですが、ThinkPad T61pではいろいろと不満もなくはなかったし、その後のThinkPad Edge 11でインテルのCore i3の能力の高さを思い知らされて、でもまだ性能面でしょうがないといえる不満はあったんだけど、今回は第二世代Core i3のThinkPad X121eに買い換えました。Core i3 2367Mで1.4GHzですが、エンコードの処理性能が凄いのなんのって。MPEG4AVCのエンコードを実行するのに、やっぱりこれのためにエンコーダーもTMPGEnc Video Mastering Works 5に買い換えたんですが、ソフト側のx264エンコーダーで処理した場合は今回の動画を最終的に出力する処理時間がだいたい20分近くかかる様子でCPU負荷も全スレッド100%に張り付いた状態だったんですが、Intel Media SDK Hardwareで処理した場合、CPU負荷はどのスレッドも約40%前後で推移して、処理時間も約5分かかるかかからないかくらいで処理完了してきたので、処理支援すごいなーなんて思ったり。ノート買い換えてよかったです。ま、はじめに受け取った機体は強制電源断とかCMOSチェックサムエラー吐いたりして不具合あったし、送られてきた交換機はそれはそれでWiMAXの電波拾わないとか、まあいろいろあるんですが(苦笑)、それはまた別の話。
Edge 11ではほぼ常時処理落ちしまくってたCrimzonCloverや、速度的にはゲームにならんという状態だったETHER VAPOR Remasterが、そこそこ快適に動作するスペックなので結構満足です。
これで雷電IIIの自機とかのポリゴン欠落がWindows 7での動作で発生しなければ完璧なんだけどなぁ…デュアルブートにしてあるWindows XPで動作させれば問題ないんだけど、そっちでは今度は画面のアスペクト比がおかしくなるという状況なので、たぶんインテルのドライバーの問題なのだと思われ。惜しいなぁ…ま、ゲーム機じゃないからしょうがないといえばしょうがないんですが、ちゃんと動いてくれたらこのサイズでこの価格(クーポンあり税込で6万円してません)のノートでお手軽に雷電IIIを遊べてうれしいなーとか思ってたんで残念。
…というのはさておいて、今回の結果、参考にしていただけたら幸いです。
ひさしぶりの編集だったんで結構大変でした(涙)。
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