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2010年11月19日 (金)

低価格でもソニーは本気すぎる?MDR-EX50LPを真っ向から聞いてみた

MDR-EX800ST用にケーブル長アジャスターが欲しくて、結局あとでMDR-EX510SLを買ってしまったのでそれまで待てばよかったのにうっかり買っちゃったMDR-EX50LPについて、せっかく買ったのだからちゃんと聞いてみようと思ってしばらく使ってみてました。
以前からソニーは低価格機でも手を抜かないというのはわかってはいたんですが、これにはやられました。実際、買うときはケーブル長アジャスターだけ手に入ればそれでいいくらいの気分で(だったらサービスセンターで取り寄せればよかったんだけどすぐ欲しかったので)、イヤホン本体はネタ程度に聞ければ良いやって気分だったんですが、試しに少し聞いてみて「いやいやいや、これ1980円の音じゃないだろ」ってことで感想を上げておきたいなーと思った次第ですよ?
前置きが長くてすみません。

ひとまず環境から。NW-A846で音量15程度、例によってエフェクトやイコライザーによる調整は無しの状態です。イヤーピースはMを使用。
まずそのユニットの小ささ・軽さ。ここからすごいです。装着はMDR-EX90SLからのアングルド・イヤーピース構造でさらっと着けやすいです。小さいのでかなり目立たないです。9mmドライバーとそれを搭載するユニットは限りなく小さい感じで、これからこんな音がでるの?と驚きました。
低音はパッケージにある重低音再生というのとはちょっと違う感じですが、そこそこ品のいい低音が出ます。結構盛られた感じの低音で締まりはないんですが厚みがあり、なかなかいいです。中・高域はそこに埋もれることなく、わりと鮮明に出ます。音場はそこそこ広め。全体的に詰まったような窒息感が支配するようなところやレンジの狭さを感じる部分はあり、音そのものにも響きや伸びはないんですが、過不足なく楽しめるレベルの音をぱっと聞きで出してくれる実力はあります。解像感はそこそこあってエッジはきつくなく全体的にすこし(本当にすこし、わずか)ソフトめの音ですが、強調感なく自然な鳴りです。低音寄りですがバランスは良いと思います。音源的にはわりとなんでもこなせますが、聞いてより楽しいのは最近のコンプかかりまくりレベル上げまくりのJPOPとかアニソンとかのシングルは良いんじゃないかなぁ、と。そういう意味での粗を見せないところは、これはこれでありですよ?で、粗が目立たないというだけなので、録音がいいものを聞けばもちろんそれなりに気持ち良く聞けます(良さをよりよく引き出せてるかどうかは別にして、ですが)。
中域の響きに若干癖があるような気がします、ボーカルだったり一部の楽器だったりでちょっと電子音っぽいというかナイロンっぽい(?)響きになることがあるかなー?とか、レスポンスがそれなりなので演奏やボーカルが速いものだとちょい聞きとりづらかったりする部分はあります。
それと、タッチノイズが気になりますね。これは装着方式だったりケーブルの問題もあると思うんですが、ケーブルがゆれたりして何かに当たったりすると結構伝わってきます。歩行時の足音とかはそうではないんですが、タッチノイズはそれなりにあります。また、Y字コードなのでネックチェーンタイプと違って首にかけられないのは使い勝手の面ではちょい辛い部分も無きにしも非ず。極めてコンパクトなサイズなので外しているときはポケットや襟首に入れてしまうってのもありです。
外音の遮音性はそんなになくて、ここはソニーのこのタイプのイヤホンらしいんですが、無音時はそこそこ外の音も入ってきます。ただし例によって再生時は別で、プレーヤーから再生しているときは外の音はそれなりにマスクするので聞こえなくなります。当然、大きな騒音とか駅のアナウンスで意図的に聞かせようとしている大音量は話が別ですが。で、外への音漏れは、よほどの大音量にしない限りはあまり漏れていないようです。人に聞いてもらっての話なので、その人にEX50を渡して自分が確認したわけではないのでなんともというところですが、漏れてないよーって話なのでそうなのでしょうね。

単体で聞いてそれなりにいいものなので、意地悪だとわかっていながらMDR-EX800STなどとの比較なんかもしてみました。
当然なんだけどEX50は「レンジせまっ!」ということで狭いし詰まった感じはするんですが、だから楽しく聞けないかっていうとそんなことはないです。バランスはいいしそれなりにハキハキした音してるので、正直実売1980円なら全然ありの音です。3桁の上位機種の中でも低音が出るといわれている方のEX800STと比較してもEX50は低音が出ているので、低音寄りだというのがわかります(EX50の低音は質はともかくとして量は多いです)。
手持ちの中では価格的にまだ近いところでMDR-EX510SLと比較してみると、9mmドライバーの小ささを実感できますね…EX510の13.5mmドライバーのユニットはやっぱり大きいのと、EX510との比較でもEX50の低音は強調感はないけど出てますね。低音の質的な深みはEX510の方が当然上なのですが、EX510が比較的高域寄りで低音が薄く聞こえる傾向があるので、曲によってはEX50の方がバランスよく聞こえてしまうこともあるみたいです。
全体的な聞きやすさでは、EX50はMDR-EX600にも近いと思われます。当然解像感や質的な面では及ばないわけですが、あくまで聞きやすさという点だけならば近い雰囲気はあると思いました。それでもEX50の低音はEX600より出ています。なので、雰囲気だけですが。

ということで、なんだかんだでソニー機の中では値段なりというものではあるんですが、普通に考えて1980円程度でこのくらいの音が出るならありなんじゃないかと。walkmanのNCモデルとかでMDR-NC033(単品販売ではMDR-NWNC33という型番で販売されています)が付属している場合はEX50に買い換えてしまうとかえってグレード落ちるし、実際NC033の音はMDR-EX300SL相当とはいえチューニング違いのようで結構良いのでそのままでいいと思うんですが、他社DAP(KENWOODのF系とかiPodなんかあたり)の付属イヤホンをそのまま使っている人には、まずEX50を試してもらいたいなと思いましたね。で、EX50で満足できたならそれはそれでいいことだし、興味が沸いたらより上位のモデルを買っても面白いでしょうし。

そんなこんなで一通り聞き比べしてみて、これはこれで面白かったです。普段使いのお手軽なイヤホンとしてもありですね。いろいろ評判よさげなものを手にしてみたりして、あえてここには書きませんが某社製のアレとかまた別の某社製のとかので安物買いの銭失いみたいな機種にも遭遇してきてるのですが(苦笑)、そういった低価格機のなかではこれは当たりだなーということだったので感想を書いてみました。
さほどこだわりなく低価格イヤホンをひとつという用途でも全然ありです。
Mdrex_series
ひどい写真ですが(苦笑)、今回使った機器。
左上の青いのがEX50、その下がNC033、右側の上がEX800STでそのすぐ下がEX510SL、さらに下がEX600ですね。
はっきりいって別にソニー信者ってわけじゃないんですが、いろいろ買ってて低価格でも上の方でも価格帯にかかわらずポータブル機器で手を抜かないのは結局ソニーなんだなという…敢えてどことか書かないけれど、他社製だとどれも特に価格が安いものだと実売価格でソニーの同程度の機種よりも今一歩以上追いついてないというのが正直な印象なので、手元に残るのがソニー機しかなかったんですよね。イヤーレシーバーに限っての話です(ヘッドホンだとソニーでも低価格のものは価格なりか他社とどっこいどっこいって気もします)。
他社でもこのくらいしっかりやってくれたら面白いんですが、それどころではない、というのが正直なところなんでしょうね。


あとはMDR-EX1000を手に入れられたら…来年でしょうかね。


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コメント

ソニー製品を選んでおけば間違いはないっ!
などと、信者っぽい口調から始まってしまいました。
私はソニー信者ではありませんが、ノートPCがVAIOだったり
MDR-ZX700をこれから褒めちぎろうとしたり…アレ、信者っぽいw

MDR-ZX700は価格comを見れば、8千~1万円で買えるようです。
決して安価ではありませんが、ミドルクラスというわけでもなく、
やや高級な入門用という位置づけかと思います。

実は、音を聴く前までは「なめて」いたんですが…
予想以上に良かったです。すいません、ソニー。

感動したのは、中音…肉声の癖の少なさで、これが実に自然。
適度な厚み、水気があり、澄んでいるわりに変に硬くならず、
肉声の柔らかさを出している…と良好なバランス。
この点では、D7000に似ていますね。細かく言うと、
サ行はZX700の方が目立たないし、中低音がやや弱く、
中高音も大人しくて地味、という違いがあります。
個人的にはZX700の方が、より自然な感じです。
装着感もかなり良いし、遮音性・音漏れ防止は優秀。
音場は見通しが良いし、こもりもほぼ無しと文句なし。

などと褒めておいてアレですが、音の分離、
細部を拾う性能、Fレンジの広さあたりでは、不満が出ます。
ローエンド弱め、低音は緩くて曇りがち(音圧はあまり
ないので、他の帯域を邪魔することはないですが)、
ハイエンドの伸びが今ひとつで、シンバルの響きが
抑制されているように感じる…などです。
中音もベタ褒めしましたが、艶が足りず女声が地味に
聴こえたり、低い男声の再現は苦手だったりします。
全体的に音が薄く、ぼやーっとした感じで、
この価格帯の限界を見た印象です。
装着感もイヤパッドの左右が狭いので、やや窮屈だったり、
ドライバが耳に近く、当たって痛くなる可能性もありそう。
さらに、ケーブルはタッチノイズが大き目です。

色々書きましたが、癖の少ない中音…ボーカルを中心に聴き、
装着感と遮音性・音漏れ防止を重視するなら、
ZX700のコストパフォーマンスは高いですね。
ヘッドホンを選ぶ際には「価格」ではなく、「音の傾向」で
選ぶべきなんだなぁ…と改めて実感しました。
ZX700がこのデキなら、Z1000も期待できるワクワク。
(でも、まだ入荷待ちで届かないー)

投稿: plto | 2010年11月20日 (土) 13時22分

pltoさん
ZX700よさそうですね。
今はイヤーレシーバーがメインなのでしばらくは余裕がないんですが、年明けにEX1000を買えたあとならZX700も行ってみたいですねー。
わたしは本当にソニー信者というわけではなく、いいものだったらどこでもいいかな?というのはあるのですが、実際ポータブル機器だと他社でまともに作ってくれてるメーカーがないんですよね、困ったことに。他社も決して手を抜いているわけではないのかもしれませんが、実際に出てくる製品はやっぱり内容的にソニーの後塵を拝している現状では…もっともソニーもジャンル的に縮小しだした製品では、ポータブルDVDのように惜しい製品ばかりになってきて辛かったりはしますが。

Z1000は、HDドライバーなので鳴らし始めの音での評価は禁物との話をよく聞きますね。バーンインで激変するようですし、かなり長時間慣らしをしないと本来の性能が出ないとか。わたしはHDドライバーの機種を買ったことがないのでわからないんですが、どうなんでしょうね。

投稿: 釘町阿梨 | 2010年11月22日 (月) 06時04分

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