オヤイデ電気さんの銀線USBケーブルキットを組んでみた
※20100810追記訂正
4N純銀USBケーブル自作セット
こちらです。
で、できあがったのが、これ。
…前から散々言ってますが、手先が不器用なのと昨日のロケテで疲れてて半分寝ぼけながら作業してたのもあって、ちゃんとテスターで導通確認しておきながら一回組みあがってから結線ミスに気がついてコネクターばらしたりしたので、コネクターのケースがぱき割れてもう凄惨なことに。…今度コネクターだけ買ってきて作りなおそう…。
写真を見てると悲しくなってきますね、がっつり傷んでぱき割れたコネクターのケースが、もうね…。
2本ずつ撚り合わせて、さらにそれを撚り合わせて…というのが結構大変で、手先が不器用&寝ぼけてたというのもあって、それだけの作業で1時間半くらいかかってます。AT-Xでみなみけおかわりやらレールガンやってたんで見ながらやってたってのもありますが。それからコネクタつけて、ミスに気がついてコネクタ割ってつけなおして…ってやってたら3時間くらいかかりました。大変でしたよ。
線がそこそこ細くて硬いので結構気をつけながらの作業でした。で、出来上がりを見ると、なんていうのか、うれしい半面、なんか被膜のせいか安っぽい気が。そりゃしょうがないか、と思いつつ、PCに接続してみました。直近の環境としてはFURUTECHのGT2なわけですが、それと比較するのは酷だろう…と思いつつもちょっと期待はしながら挿し換えてみたんですよ。
「おぉ、ぉぉぉ…これ、すごいんじゃないか?」
なんていうか、前にRCAケーブルの比較で『構造や線材へのメッキも大事だけど一番重要なのは線材の材料そのものだ』と思ったことがあったんですが、ここでの結果でそれを確信するに至る感じで…というのは、やっぱりひいき目に見ちゃってたところもあったのと、聴いた曲が少なくて…ってこともあったみたいで、すみません。
自作でしかもはんだ付けだって上手いとはいえなくて、しかも結線ミスってコネクタぐだぐだなケーブルなのに、GT2に引けをとらない音を聞かせてくれていますさすがにGT2には敵いませんでした(すみまそん)。ってことは…と思って同じくオヤイデさんの完成品d+ class Sと比べてみましたが、d+ class S自体が以前の比較の結果でGT2の方が良かったとわかってたわけで、自作ケーブルの方が良かったですと…この結果には、びびるわ、本当に。
プロが被膜とか構造とかをもっと凝って作ったらすごいことになるんじゃないかな、この4N銀線USBケーブル。
これはひとまずGT2とガチで比べてみたくなりましたよ?というわけで、現在はひたすらこの4N銀線USBケーブルで色々流してます。
ですが、まったく慣らして無い状態で結構使ってるGT2と張れるってことは第一印象のイメージだけだったんですが、それでも初期の印象でそれだと考えると、ちょっとすごいなとは思いませんか?てなところです。慣らしが進むとダメになった機械(HP-A7のことか?)とかもあるから、一概にはどうとも言えませんが、しかしケーブルで慣らし込んでダメな印象になったという経験は今のところないので、おそらくこれもしばらく使い込めば馴染んできていい感じになるんじゃないかと思っています。
作業自体は結構面倒なのですが、工具とかざっくり揃えても5000円かからない程度で1mのオーディオ用USBケーブルが手に入る、工具を持っていてはんだも持ってる人なら3360円で済んでしまう、しかも音質的にはGT2(実売7000円程度)とタメ張れそうってのはちょっと無理でしたがd+ class Sとなら…ということなら、自作の手間を厭わない人にならとてもおすすめですよ。
この夏休みの工作としても、おひとついかがでしょうか?
こんなことならもっと早く買って作っておけばよかったと、結構後悔してたりして。
でもまあ、今回作っていいものだということはわかったから、それでいいかな?なんて思ったりもして。
ひとまずはコネクタ部分が結構ひどい感じになってしまっているので、コネクタだけ買ってきて作りなおさなきゃですね…。
ちなみに音質的にはいいものだということはわかってるのでさておいて、実用的な意味でも、取り回しはそこそこいいです。銀単線なのであんまり急角度な曲げ伸ばしは断線してしまう恐れがあるからやめた方がいいですが、結構やわらかくて取り扱い易いので引き回しはしやすいです。ちなみにキットではなくコネクターとケーブルをばらばらで買って好きな長さに作ることも当然ですができるので、長さを自分好みにしたい、長めのUSBケーブルにしてみたいとかいう方はこちらからどうぞ。
4N純銀0.5φ(絶縁体透明)
USB-Aコネクタ
USB-Bコネクタ
PETチューブ クリアー 3.175mm (1/8インチ)
HIT TUBE EG6 4φ
キットのページにもリンクがあるのですが、ここらへんをテキトウに揃えればお好みの長さでUSBケーブルを自作できますよね。1mじゃPCからUSB-DACまでちょっと届かないなぁという方にもおすすめの工作ですよ。
是非どうぞ。
で。
ここからが改めて比較試聴した部分の追記です。
本文中もちょっと手を入れましたが、自作ケーブルとGT2では、やはりGT2の方が良かったです…FURUTECHさんすみません(涙)。どの辺がというと、やっぱりGT2で定評のある腰の据わった濃ゆいぐっと来る音、これは自作ケーブルでは敵いませんでした。それと響きの豊かさと厚み、伸びやかさ、メリハリや艶っぽさはGT2の独壇場のような気が。USBケーブルがぼちぼち揃いはじめてからリリースされた他のケーブルを聞いてないのでなんとも言えませんが、何種類か聞いた人のレビューを見ていると、試してみなけりゃ何とも言えないとは思いつつも、GT2でいいんじゃないか?という気もしています。しかして、この自作ケーブルがダメかというとさにあらず。すっきりとした印象の響きが欲しければこちらの方にも個性と分があるかもしれない、と思っています。解像度的にはGT2にちょっと敵わない?という気もしますが、清涼さのある音を楽しみたいならこの自作ケーブルはありです。厚みもないわけではなくて、GT2と比べると不足に思えるだけで、普通に他のUSBケーブルと比べると、たとえばd+とですが、それならclass Sとも渡り合える実力はあると思いました。ただ、このあたりのレベルに来ると、正直好みの選択という領域かもしれません。もっとも、好み云々を勘案したうえでも0.6mで7000円程度出せていい音を求めるならGT2でいいんじゃないか?という結果はあまり変わらない気はしますが…何はともあれ、自作ケーブルキットそのものは面白いので、興味と暇がある方は一度作ってみると面白いと思います。
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