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2010年8月29日 (日)

ケーブル・ブラインドテストテスト

昨日集まったときに、友人からWAVファイルをみっつ渡されました。
何かというと、CDプレーヤーから光ケーブルでPCに接続して同じ曲を録音したファイルなんですが、それぞれ若干環境が違うということで、そういった環境の差が録音にも出るのか聞き比べて欲しい、と、前から依頼されていたものでした。
で。
「どういう風な環境の差で、どのファイルがどんな環境で録音したンすか?」と聞いたら、「それを教えちゃ面白くないのと先入観できちゃうから、とりあえず聞き比べて感想ください」ということに(苦笑)。
曲そのものはELISAのebullient future(English)なんですが、ファイルにはそれぞれ中身や状況の想像がつかない任意のアルファベット2文字のファイル名(nl.wav、nu.wav、oa.wav)がつけられていて、実際それを見てもなんだかさっぱりわからなかったし、環境といってもどこに差をつけたのかがわからないので、こちらとしては聞き比べるしかない状態でした。
一応、変えたポイントは環境の中の一点のみで、それ以外はすべて同一の環境で録音しているので、その変えた環境に対しての聞き比べで判断つけて欲しいということでした。で、有意差があるなら参考にしたい…これは、あてにされているのか、試されているのか、正直わたし自身が悩む依頼でした。
なるほど、ブラインドテストにはこういう方法もあるなぁ…と。
なにせファイルを渡されたわたしは、それらが録音された環境はまったくわからないわけですから。で、出題者からはほぼ同一環境の中で一点だけ変化させた部分のグレード差の聞き分けを…という話なので、これ、まず差がわかるかわからないかという部分から、果ては間違った回答をすると自分の感覚がやっぱりダメで糞耳だったなんてことが発覚しかねない問題ですよ?これは恐ろしい(苦笑)。
しかし依頼された以上はこちらも興味のある話なので、それに自分自身の感覚が聞き分けがちゃんとできる程度なのか、それとも有意差を感じられない糞耳なのか、違いがわかったとしてもグレードの判断基準がなってない駄耳なのかを知りたいという興味と好奇心もあって受けました。

環境はいつものとおり、うちのノートPC(ThinkPad T61p)とyasumasu2-99さんのUSB-DAC、HD-1LにMDR-CD900STで、プレーヤーソフトはuLilith、無加工・無変換でWASAPIで出力で聞き比べました。
ひととおり聞いてみて『高音が』『低音が』といったような比較ではなくて、差がある部分としては『響きの伸びやかさ』『窒息感・圧迫感や閉塞感のなさ・空気感』だなと思い、それをもとに順番をつけてみることにしました。
結果としてはoa>nu>nlで、oaが一番ストレスなく自然に聞けて、響きも自然に伸びやかだし息詰まる感じもしない、nuはoaとは正直迷ったけどoaには若干及ばないレベルで詰まった感じがするねと、そしてnlは一聴して響きが伸びず閉塞感も他の二つよりあって息苦しい感じがするですよ、という回答を返しました。
試聴に要した時間はそれぞれ2ループずつ通しでとピンポイントで部分的に聞き比べを少し繰り返しての30分程度なんですが、いくら自分の感覚がバレる怖さがあるとはいえ時間をかけていても結果が変わるわけではないと思ったので、その程度で切り上げて感想を出したわけです。
ひとまずメールで回答を返して、一応電話でも「さっき聞いてみたよ、自信はないけど確認してみてもらっていいかな?」と連絡したところ、ほどなくしてその友人から解答のメールがとどきました。
結果は…ちょっと自信ついた(苦笑)。
友人からは「おどろいた、ちゃんと有意差もグレードも当てられてる」といった内容の結果で、CDプレーヤーの電源ケーブルを変えた場合に光デジタルでPCに接続して録音したファイルに差が出るか?ということで、答えはというとnlがノーマルの電源ケーブル、nuとoaがいわゆる自作品(nuはPSE法施行前にそれなりの業者さんに作ってもらったものだそうです)でそれぞれ手間とコストのかかった電源ケーブルで、oaの方が手のかかっているものということでした。この解答をもらってニヤニヤしてしまいました(キモいなぁ…)。
そして驚いたのはCDプレーヤーのS/PDIFの光出力の音を録音した場合でも電源ケーブルの影響は受けるんだなってことがわかったことですね。それだけわかる有意差が出るということですよ。なかなかに面白い実験でした。なんでもやってみるもんだなぁ、と。
そして、このブラインドテストなら被験者が施行者の環境をまったく知ることができないという点で疑う余地がなく、有意差が正常に判断できたということは自分の感覚が一応はあてにしてもよさそうってわかったことと、それよりも電源ケーブルで音に差がでることがこれで納得できたというのは面白かったです。

先人の方からしてみれば何をいまさらという話ではあるんですが、こういうブラインドテストもあってこういった結果が出せたというのは面白いなーということでネタにしてみました。
なんでも試してみるものですねー、面白い実験だったのでこういうのならいつでもおkですよ、と友人には返しました。
ほんとオーディオは奥が深いですよ?面白いです。


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AV機器」カテゴリの記事

コメント

>「おどろいた、ちゃんと有意差もグレードも当てられてる」

凄いですねぇ。ブラインドテストで当てるって相当難しいですよ…。
釘町阿梨さんは、良い音の「基準」がはっきりしてるんでしょうね。
どーも、私はそこのとこが曖昧で…。
好みの音はそれなりに分かってきたんですが…やれやれです。
しかし、音の違いが聞き分けられると、オーディオは楽しいですよね。

AH-D7000のシングルエンドとバランスタイプの比較ですが、
切断した標準プラグを使って「XLR→標準変換ケーブル」
を製作すれば、同一機器でやれるなぁと思いついたので、
まずはそれで比較しようかなと思ってます。
この方法だと、財布に優しいのが○です。
まぁ、接点が一つ増えるのでシングルエンドに
「不利」になってしまいますが…。
新品との比較でも、個体差やバランスタイプの経年劣化の
問題が出てくるので、どっちもどっちかなーと。

投稿: plto | 2010年8月30日 (月) 15時04分

pltoさん
コメントありがとうございます。
正直わたし自身も驚いているんですよ。友人ももちろんびっくりしていましたけど。
わたしはただ直観に従って(某少佐的にいうならゴーストがそう囁いた…とでもいえばいいでしょうか?)回答しただけなんですけどね。まさか当たってるとは思わなかったです。確かにその気がなかったかといえば嘘になりますが、深く考えずに聞いたままを答えたので、友人から返ってきた結果を見て、わたし自身の判断基準も悪くないなと、ちょっと調子に乗りそうで怖いです(苦笑)。
本文中にもある通り、テストとしては本当に完全なブラインドテストなので、わたしとしてはケーブルに差があることもブラインドテストで当てられるよってことを実証したよって言いきる自信がつきました。
こういう聞き分けができると、ほんと楽しいですよね。ただ、悩ましくなる原因でもありますけれど(苦笑)。

シングル・キャノン変換については、接点もそうですが変換ケーブルの質に左右されることも考えられるので、難しいですね。しかも仰るとおり経年劣化や個体差といったものが無視できないレベルで生じていると、比較してもそれが普遍的にシングルとバランスとの結果といいきれないことになってしまうのが難しそうです。

投稿: 釘町阿梨 | 2010年8月31日 (火) 07時45分

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