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2010年8月 4日 (水)

NW-A846を今更ながら買ってみて・その他(変換プラグ聞き比べとか)

先日ちょっと小出しに感想を書いていたウォークマンですが、せっかく買ったのでいろいろちゃんと聞いたり使ったりしてみようってことで、まだ悩んでいたりしつつもしっかり聞いてみました。
購入したのはNW-A846です。モデル選定にはいろいろ悩んだんですが、銀座のソニープラザで軽く試聴しただけでNW-S640シリーズNW-S740シリーズとの音質差はわかったので、買うならNW-A840シリーズしかないだろうということで機会をうかがっていました。
ソニープラザで試聴したときのそれぞれの印象は、S640/S740シリーズはボーカルは元気で全体的にはきはきとした聞きやすい音だけどレンジは狭くて、一聴した感じだとSの方がAより良いと思う人がいるかもしれないなーと思いつつ、こんな感想、別の機械で見たような気がするですよ(苦笑)、Aシリーズの方が響きの広がりやレンジの広さ、繊細さと大胆さは上だなと思ったので。あたりまえですがすべてのエフェクトは両機とも切った状態で試聴しました。当初はS740の32GBモデルでもいいかなー?なんて思ってたんですが、ここは試聴して正解。ただ、付属のイヤホンで聞く程度ならS640/S740を選んでいたかもしれません。しかし普段がMDR-EX90SLもしくはMDR-CD900STなので、それだとA840シリーズじゃないといろいろともったいないなーと思ったりしたもので。NW-X1000シリーズとも比較試聴してみたけど、A840とX1000ではX1000を欲しくなるほどの有意差は感じなかったですね。厳密には違うのかもしれないけれど、そこまでの差はないと思いました。X1000のユーザーでA840はそこまでの音質はねーよ!と思ってる方は、あー、こいつ糞耳だーと思っておいていただければ(苦笑)。

で、実際に使ってみたA846、なかなかいいんじゃないかなー?というのが現時点での感想です。
今までほとんどがKENWOODのDAPばかりで(その前はRioでした、Rio500とかRio NitrusとかRio Carbon)、その前はシャープのスロットインMDのMD-MS100とかMD-MS200、さらに前だとAIWAのBBE搭載カセットとか。カセットのウォークマンも一時期使ってたけど、ポータブルオーディオとして音質目当てでちゃんとウォークマンを買うのは実はこれが初めてなんじゃないだろうかと。D-NE920はデジタル出しの家用として買ったし、D-NE730はリモコンがないと選曲すらつらいし、かといってリモコンを通すと音質が著しく劣化するので使わなくなってしまいました…D-NE730好きなんですけどね、CDで持ちあるきって滅多に使わないことに気づいてしまったし。ま、本体に液晶が搭載されていればCDも持ち歩いて使おうかという気になるんですが、もうポータブルCDでそういうので音質にまでこだわったモデルはないでしょうし。脱線しましたが、これ、現時点で店頭に並んでいるDAPの中では結構いいものなんじゃないでしょうか?
他社製品はほとんど見当たらない状態で店頭でもソニーとアップル製品がしのぎを削っている中にKENWOODがMG-F516などのMG-F5xxシリーズを展示しているって状態がほとんどのような気がします。
A846に触れてみて思ったのは、操作性結構いいんじゃない?ってこと。選曲もアルバム名を50音順とか検索性も高いし、聞きたいアルバムに到達するのにわりとさっと届くとか、演奏中はジャケットアートを仕込んでいればちょっとしたエフェクトがかかるのに結構軽快にジャケットアートがスクロールして選択できたりとか、操作していて楽しい仕掛けもあるし。動画は試してないけど結構いろんなフォーマットを再生できるとしたら、これで動画を持ち歩くのもありだなーと思いました。FMラジオとかも使い勝手良いし。何気に多機能で、それでいてこの薄さ小ささなので、持ち歩きたくなりますね。
音質的にもクリアで見通しが良くて、すっきりしていて良いです。適度な広がりもあるし。
普通にいい音だなーと思います。これだったら実売で2万円前後ならありの価格だと思います。
しかしXアプリはどうかなーというのと、転送が遅い、遅すぎる、この点に関しては今後の機種での改善が必要だと思いました。
Xアプリがないとプレイリストが組めないとか、本体のみでお気に入りとかプレイリストの編集ができないというのは、もう少し何とかしてほしいところ。本体のみでいくつかプレイリストを組めればいいんですけどね。
普段の操作性がいいだけに、そういう部分が実にもったいないです。

ここからは手持ちの他のDAPと聞き比べてみました。
Dap
左からMG-F516、HD60GD9EC、NW-A846です。
まずはMG-F516ですが、厚みがあってバランスが良くて聞きやすいです。で、そこからNW-A846を聞いてみると…A846の解像度の高さに驚かされます。しっかり聞き比べないとわからないレベルかもしれませんが、A846のすっきりした音というイメージはこの解像度の高さによるもののように思います。ただ、その分ちょっと音がばらけて聞こえる印象がなくもないです。まとまりはあるんですが、MG-F516と比較するとちょっと解析的な音だと感じました。このあたりは好みが分かれるところだと思います。厚みがあってまとまりのいい音がいいのか、クリアで解析的な音がいいのか、という感じになるんじゃないかと。
最後にHD60GD9ECですが…別次元、別格ですね。響きも解像度もあって全体的にまとまってもいて…KENWOODさんにはお願いだから操作性などを向上したこのシリーズの後継機を作ってもらいたいですよ。ここまで完成度の高いものを作っておきながら後継が出ないのは惜しい、残念すぎる。
ここまではMDR-CD900STでの試聴。
ここからはひさしぶりにShure E500(SE530)を使って試聴してみました。
MG-F516は安定してまとまりのある音で、特に不満な点はありませんでした。A846は無音時に盛大に『サー』といったノイズが出てしまっています。HD60GD9ECはファイル停止時はそういったノイズは出ないようにしてあるようですが、ファイル再生を開始するとノイズが乗ります…が、いずれも曲が始まってしまえば気にならないレベルといえなくもないです。静かな曲だと目立ちますが…デジタルアンプ機にはこういうノイズがつきものだということらしいんですが、通常再生時の音質と引き換え、ということでしょうかね?MG-F516にはそういうのはほとんどないですね。
それからデジタルチューナータイプのFMトランスミッターで車載使用時の感想も。
MG-F516はくっきりといい音で再生できますが、A846とHD60GD9ECだと結構盛大にノイズが乗ってしまいます。どうやらこれも、デジタルアンプとデジタルチューナータイプのFMトランスミッターとの相性が悪いというのは前から言われていたようですが、残念ながらA846も結構ノイズがでてしまいます。ただ、HD60GD9ECとA846で比べるとまだA846の方がまだノイズも少なく、再生音への影響もそんなにないかな?と感じました。HD60GD9ECだとFMトランスミッターで飛ばしたときはかなり聞けたものではない音になってしまったので(もともとそういう用途のものじゃないからしょうがないんですが)。A846はそこまで再生音に影響は出ないけど、MG-F516と比べてしまうと、気になるレベルです。比べなくてもパリパリいっちゃってますけど。この手のデジタルアンプ搭載気を車で使う場合は、カセットアダプターなり外部入力ありのカーステにつなぐなりして有線でやるしかないようですね。

ひとまずはこんな感じでまとまりました。
あとは…Xアプリを使ってなくてファイルコピーでA846に曲を入れてるので、このときでもジャケット画像を認識してくれる場合としない場合があるようで、画像の解像度だったりとかファイル形式が同じなのに認識しないものもあるようで、このあたりの使い勝手だとかどうやれば認識させることができるのかなどは、まだまだ調べてみる必要がありそうです。

それから全然別件なんですが、先日ミニプラグ化したMDR-CD900STをHD-1Lなどで聞く場合にということで、切断したケーブルを変換・延長ケーブルとして使えるように、切断面にステレオミニジャックをつけてみました。
Mdrcd900stsl_01
こんな感じ。ジャックはオヤイデさんで約190円くらいのもの。
接続するとこんなん。
Mdrcd900stsl_02
で、デフォのMDR-CD900STと聞き比べてみました。
当たり前のようにさほどの差は出ないという結果でしたが、ミニプラグまわりのプラグの質だったりはんだの影響かわかりませんが、切断して延長している方が若干音圧が高めに感じました。音が大きい感じがするというか。謎。気のせいかもしれないですね。
で、その作成した延長ケーブルを使わない場合に、変換プラグを使った場合の音質差はどんなんだろう?と思って、そこそこ手に入りやすそうで代表的っぽいものをいくつか揃えてみました。
Plugs
なんでこんなことをやろうかと思ったきっかけなんですが、以前MDR-EX500の試聴で銀座のソニープラザへ行ったときに、比較対象でMDR-CD900STを出してもらえまいか?とお願いしたところ、当然のようにソニー製変換プラグをつけたCD900STが出てきたんですが、これがうちでほぼ常用していて記憶にあるCD900STの音とは全然違って、やけに太ましくて低音盛り気味の音だなーと思ってたので、おそらくその答えは変換プラグにあるんじゃなかろうか?と考えたからだったりします。
で、大雑把な感想で申し訳ないんですが、それぞれのプラグについて。
基本的には切断して延長コード化したものとの比較になります。
ソニーのノーマルのプラグ…若干ですが低音が盛り気味になりました(苦笑)。それ以外の味付けは特に感じなかったんですが、全体的に微妙にレンジが狭い印象に。その分押し出しが強いかな?と思いました。
ソニーのHi-Fiタイプ…レンジは若干広がって余韻や響きが乗るようになるんですが、やっぱり太ましいのはかわりません。
ビクターのノーマル…わりとすっきりと、脚色のない音が出ます。
ビクターのHi-Fiタイプ…響きが伸びやかになり、レンジもぐっと広がった感じ。切断したコードから作った延長を使うよりもいいかも。かといって変に味付けがあるわけじゃなくて、素直に解像感やメリハリやレンジが良くなった印象。
…結論としては、ビクターのHi-Fiタイプがいいんじゃないでしょうか?というところ。
実はこういう比較をするよりずっとずっと以前から、変換プラグに関してはビクターが無難でいいんじゃないか?という直観で使ってたというのもあるんですが、今回の比較にあたってはその辺のことはまずリセットして聞き比べてみよう…というわけでやってみたですよ。で、自分自身の感覚がそれであってるか分からなかったので、友人宅でまた友人にも試聴してもらいました。わたしが感じた結果は友人が感想を述べてくれてから話をすることにしたんですが、結果は同様だったので、わたしの感覚も違ってはいなかったんだなーと、少々安心しました。
で、買うならちょっと余裕があるならビクターのHi-Fiタイプ、そうでもないならビクターの普通のを買っておけばまず問題はなさそう、という話になりました。
変換プラグでも結構音が変わっちゃうんだなーということですが、こんな結果でも参考になれば幸いですよ?ということでネタにしてみました。


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