RAPVX(RAPV3)のレバーをLS-33(-01)にしてみた
いきなりですが、裏から見たところ。
LS-33にLS-55-01のマイクロスイッチ基板を取り付けてRAPVXに搭載してみました。
そして、表から。
コンパネからの出方がかなりショートになります。
長さ的にはこんな感じ。
ちなみにLS-32-01だと以下のようになっています。
これが通常よく見かけるレバーの長さですね。
で。
使ってみた感想、わたしの持ち方だと小指と薬指、それと小指の付け根が圧迫されてそこそこきついけど、操作自体はとにかくクイックになるし、レバーも軽いので悪くはないかも、というもの。
もともとはLS-55-01だとシャフトが長いかな?ということでやってみたんですが、軸受け無しタイプで常用したいコントローラーにしたかったんだけど、LS-55-01では微妙に長すぎるし、で、今回試したLS-33(-01)ではこのように短いという問題がでてしまいます。
慣れればおそらくLS-55よりも33の方が操作は格段に速くなると思うのですが(実際に使ってみた感じではクイック過ぎて戸惑うほど)、持ちやすさ等も含めて総合的に判断するとメンテナンス(グリスアップ)が必要でもLS-32-01がベストなのかな?と思ってしまいました。
ちなみにLS-33がステー取り付けタイプのこの手のRAPにまったく向いてないとかということはなく、昔こういうショートレバーのコンパネあったよねーっていう感じですね。
ジャレコのポニー筐体(銀色ベースの筐体で画面の角度が浅くて18インチくらいのを見たことある人はいるはず、26インチのもありましたけど)。あれの標準で付いてるレバーって結構短かったと記憶しているんだけど、そういう感じになります。
だからやってやれないようなものではないし、実際にこれで慣れたら結構強くなれるのでは?と思うんだけど、今のゲームセンター環境の再現という意味からはそこそこ遠くなってしまうよ。
バランスをとってという意味ならやはりLS-32-01になるし、それの代替として軸受け無しタイプを使うならLS-55-01ということになるんでしょうね。
ただし。
有効な例がなくもないです。
わたしみたいな中途半端なワイン持ちの変形みたいな持ち方だと上記のように手が圧迫されて、そこが痛くなるんですが、かぶせ持ちがメインの方とかならLS-33(-01)は一度試してみていただいてもいいかもしれません。操作性そのものは三和のレバーに近い、かなり軽い感覚で、それでショートレバーだから操作したい意思に対して反応がとにかくクイックになるんですよ。
レバーが短いからあたりまえなんだけど、そういう意味ではかぶせ持ちでプレイされる方でスピードの要求されるゲームをやるという方にはおすすめできるレバーなのだろうなーと思いました。
ウメハラ持ちとかだとわたしの変形ワイン持ちみたいなのに近いように見えたのでやっぱり微妙につらいのかなー?とか、人差し指が浮いちゃう感じになるから違和感でるかな?と思ったけど、これはこれで一度試してみては?というようにも感じました。
余談ですが先日初めて梅原さんの持ち方をビデオで見たんだけど、あれはなるほどプレイしやすいのかもと思いました。わたしの持ち方だとシャフトを挟む位置が小指と薬指の間ではなく中指と薬指の間になるんですが、他は似てるなーと思ったですよ。元々ワイン持ちだったけど筐体がテーブルからエアロシティに移行したあたりでコンパネの位置が高くなっちゃったので、持ち方を試行錯誤して、あのころからそういう持ち方だったです。ナムコのコンソレットなんかもコンパネの位置が高いですから、テーブル慣れしてた手からはどちらもワインもちはちょっとつらかったんですよね。
それはさておき。
興味のある方は一度LS-33(-01)に換装してみてはどうでしょうか?
セイミツ工業さんに『LS-33(MSベース)とLS-55-01用のマイクロスイッチ付き基板をお願いします』というかたちで注文すればおkだと思われます。スイッチつき基板が単体でいくらするのかは確認してませんが(わたしはLS-55-01から流用したので…でも、レバーの部品はパーツ単位で購入できるので用意はしていただけるはずです)、とはいえ、レバーを2本買う気でLS-33とLS-55-01を買ってしまえばそれぞれで使い比べもできるから、マイクロスイッチつき基板だけを買うのではなくLS-33とLS-55-01(両方ともMSベースを指定)をセットで買った方がいいかもしれませんよ?
LS-33やLS-55のMSベースなら、RAPVX(RAPV3)のステーに無改造で取り付けられますから。LS-32を取り付けるときのように、あいている穴にタップを立ててねじ山を切るような加工も不要です。もともとの三和レバーが付いているねじ穴と同じところを使いますから。
で、いつもはセイミツの方が云々と言い出して三和はダメだと再三言っていますし、セイミツ製に交換していることで操作の確実性と故障に対する信頼性の高さが副次的に備わりますが、今回はそれはさておき、ボタンは標準の三和のままでレバーをこのLS-33(-01)にすれば、いまどきのレバーを弾くような操作がメインのクイックな操作が求められる格ゲーに最適なジョイスティックタイプのコントローラーになるんじゃないでしょうか?と思ってしまったり…ボタンもレバーもやたら軽いですから。
なおかつ三和レバーとほぼ同様の軽い操作感でシャフトが短くなることによるレスポンスの向上というものが出てくるので、いまどきの格ゲープレーヤーの方にも試してみていただきたい換装ですね。
わたしの持ち方ではちょっと手が痛くなったりもするのですが、持ち方の再確認も含めて、しばらくはこのLS-33(-01)にしたRAPVXを使ってみようかと思っています。
機会があれば、そのうち格ゲーの上手い友人にも試しに使ってみてもらおうかと考えていたりします。
シャフトが短くなりすぎるのでRAPのLS-33への換装はお勧めしない的なことが家庭用アーケードスティックスレまとめWikiのLS-33のパーツデータには記載されているのですが(正確には『シャフトが短い為、ステー付コンパネへの取り付けには適さず、自作向けである』とありますね)、実際にやってみたら全然操作できないというレベルでもないし、むしろショートシャフトになることでのレスポンス向上効果があったりするので、『今のゲームセンター環境の再現』というには確かに適さないレバーではあるかもしれませんが、スピードの要求される操作が必要なゲームについてはLS-33もありだな、と、わたしは思いました。
Wikiに書かれていることもすべてではないし、実際に試してみるもんだなぁ…と、しみじみと思ってしまいましたよ。
試した上でこれは向いてないとか言うのはもちろんありなんですけど、なんでもかんでも鵜呑みにして試さずに決め付けてしまうのはもったいないなーというのはありますね。
そんなわけでLS-33への換装は、やってみて面白いなと思いました。
大事なことだから二度言いますが、弾くような操作法で軽い操作の求められる昨今の格ゲーにも意外に向いているのかも知れないので、試してみる価値は大きいんじゃないでしょうか?というところで締めたいと思います。
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コメント
はじめまして、LS-33のステー付きパネル装着は
RAP3にLS-32を付けたときくらいに短くなるので、真横からの写真で見せたほうがいいと思います。うちはワイン持ちもするので、ステー付きに装着するには不適だと感じましたし、LS-33は復帰力が弱い、軸受けレス特有のストロークの長さといった欠点もあります。でも入力の軽さは優れているので、好きなレバーではありますから、用途に合わせてといった感じでしょうかね。
投稿: AH | 2010年6月22日 (火) 00時25分
AHさん
コメントありがとうございます。
そうですねー、ワインもちで指が入らないほどの短さになるわけではないので不適だとまでは思わなかったのですが、そこらへんは使い手次第なのでなんともいえないところですね。
指摘された欠点はそのまま操作の軽さの裏返しなので、その軽さが欠点を補って余りある特徴のものだと踏んだのでエントリーを立ててみた…というのが真相だったりします。
写真は撮ってみたので、追加してみたいと思います。
ご指摘の欠点や操作できないほど短くなるようであれば試してみたけどダメだった程度でわざわざ記事にしようとも思わなかったのですが、やってみて「これは悪くないんじゃ…むしろ用途的には試す価値ありなんじゃないかな?」と思ったから載せてみたんですよー。
LS-32をREベースでステーに取り付けたときほど短くて厳しいわけでもなかったし、というわけです。
弾くような操作を主体とする3Dベースの格ゲーには、こういったレバーの方が向いているという可能性もあるので、そういったプレーヤーの方に試してみていただければ面白いんじゃないでしょうか。
投稿: 釘町阿梨 | 2010年6月23日 (水) 00時28分