※確定版を公開したので以後はそちらをどうぞ。
(こちらの記事は参考までに残しておきます)
※201003120655更新(グラフィックドライバと指紋認証関連に若干追記とスクリーンショットの追加を行いました…生体認証デバイスとパスワードマネージャ関連は富士通がAuthenTecからソフトの供給を受けてくれればそれで問題ないんですが…Omnipassは使いたくないお…)
※201003110555更新(結局使い勝手も考えていろいろ書き加えてしまいました…んで、ドライバ導入順も若干変更しています。ReadMeはちゃんと読みましょう、ってオチです…ごめんなさいですよ?(苦笑)、というわけでかなり快適に使える状態になってると思います)
先日、帰宅したら云々などと書いておきながらすっぱり遅くなってしまってもう旬もクソもないLOOX U/C・U/BのWindows 7化ネタですが、ドライバーインストールとかについて詳細に説明しているところも見当たらなかったし、ここはひとつ…ということで、いささかテキトウではありますが作業した順に詳細に説明を残してみたいと思います。
いつもどおりですが、メーカーサポートのないOSのインストールになりますので、自己責任で何があっても自力で解決出来る方のみやってみていただくようにお願いします。
こんな記事を書いていますが、質問には回答する気はありませんので、ご意見・ご指摘はお待ちしていますが、個別環境だったり作業者起因でのインストールがうまくいかないといった質問はご遠慮願います。そういう質問だと判断したら回答しませんので、あらかじめご了承いただけますようお願いいたします。
今回わたしがWindows 7を導入するターゲットにしたのはFMVLUC50N、これはU/B50Nを友人に譲ってCPUの増速でのVista使用感の向上を狙って買ったU/C50Nなんだけど、Vistaではたいして効果がなかった…のはさておいて、今回はこのLOOX U/CやLOOX U/BにWindows 7をインストールするための手順を…という趣旨ですよ。
ちなみに前にLOOX UやU/BをWindows XP化したときのような利便性云々は今回はちょっと捨てています。理由は簡単、ユーティリティ類が対応してなかった(涙)。いろいろ試したけど、パスワードマネージャー系はとりあえず保留(前回のときに使ったものはまともに動作しなかった…たぶんユーティリティ自体のバージョンが古いからでしょうか。一応念のため、LenovoのThinkPadネイティブではちゃんと動作してますが、LOOX U/Cだとやっぱりインストール時にはじかれてしまい…いろいろ試したけどインストールすら出来ませんでした)、ネットワーク切り替えツールもライセンスの問題云々を説明するのが面倒くさいから無難なところに落ち着いています説明しますし使えるので入れるようにした方がよさそうです、でももうひとつの試用版の方も紹介します。試用版なので定期的に版元へ行って更新作業が必要です。ヂヂリウムを定期的に浴びないと硬直を起こすとか、そんな風に思っていただければ(さすがに寿命は2年以上あるはず…つか、まだ2年以上はFMVLUC50Nでがんばりたいところ、と思わせるくらいWindows 7で動かすU/C50Nは快適になりますよ)。
はっきりいって富士通の日本法人からはWindows 7インストールについては見捨てられたも同然のLOOX U/C30、C30N、U/C40、C40N、U/C50、C50N、U/B50、B50Nですが(HMM的に書くとシリーズ名がこうなります…長いね、しょうがないか)、おそらくはU/G90、G90Nを売らないと困っちゃうからでしょうね。
おk、把握した…てな感じですよ。
U/G90・G90NはいいPCなのですが、ゆえあって分解もしたりした身としてはあれはあれでいいけどどうにもVAIO typePのターゲットを根こそぎ掻っ攫おうとする富士通のすきま商法的根性が見え隠れしてらしくないなぁと思う一方で、タブレットスタイルで使えるU/C・U/B系の方に捨てがたい個性と魅力を感じてしまうよ。
でも悲しいかなU/BはVistaが標準OSできわめて劣悪な動作性能でがっかりPCに、U/C系もXPマシンとして登場したのは良かったけれどドライバの不出来から微妙感漂うまま、後継やメモリ増量機が出る間もなくシリーズ終了してしまった不遇の機種ですよ。わたしとしてははっきり言ってU/G90よりも個性的で面白い機種だと思うんですけどね。ま、そんな個人的な感想はさておき。
U/C・U/BでもWindows 7にしてしまうと今までの鈍くささが嘘のように快適に使えるようになるので、U/G90を買おうという気持ちがなくなった、モバイルのタブレットPCとしてU/C50Nを持ち歩いて使う方が楽しそうだということに気がついた、わけですよ。
相変わらず前置きが長くてすみませんですよ。
用意するものはLOOX U/CまたはLOOX U/Bの本体と付属してきた光学ディスクメディア(アプリケーションディスク)、それとドライバ供給元として、Fujitsu Singaporeのドライバーダウンロードページ。それからダウンロードページを表示するだけではなく、Windows Updateが必須になるのでネットワーク環境は必ず用意しておきましょう。
さすがわれらがFujitsu Singapore、日本の富士通ではやってくれなさそうなドライバー掲載もちゃんとやってくれています。
言いたかないけど、やっぱり日本の富士通はダメだったか…というところ。U/C系が出たときに『待望のXPモデル登場でBluetoothも内蔵されているし、ユーザーの声は届くんだね!』なんていわれていたのは一時的なものだったのかなーと。あれか?所詮は融通のきかない柔軟性もない国産PCメーカーか?
こんなことではいつまでたってもLenovoやDELL、HPには敵わないと思うなぁ…ってのはさておいて。
フォーマットしてWindows 7をクリーンインストールという手順でやるので、元々インストールされているもので必要なものがある人とかは必ず読み出せる形でバックアップを取得しておいてください。
まずは電源投入したらF2を連打しておいてBIOSの設定画面に入ります。で、BIOSの設定でタッチパネルモードからタブレットモードへ変更します。XP Tablet化とかで変更済みの人はそのままでおk。やり方は、BIOSの設定画面に入ったら、『詳細』を選んで『各種設定』を開いて、『タッチパネル設定』を『タブレットモード』にしてください。これでLOOX U/C・U/BをWindows 7でタブレットPCとして使うことができます。また、どうしてもUltimateやProfessionalを入れてXPモードを使いたいという人は、『CPU設定』を開いて『Virtualization Technology』を『使用する』にしておきましょう。
それからLOOX U/CかU/BにUSBで動作するブート可能なテキトウな光学ディスクドライブを接続して、光学ディスクドライブから起動できるように電源投入後にF12を連打してメニューを出して、Windows 7をDVDから起動してインストールします。アップグレードじゃなくてクリーンインストールです。
今回わたしが導入したのはWindows 7 Professionalですが、ぶっちゃけHome Premiumでもいいと思います、というか、Proのが高い分損です。せっかくXPモードがあるんだから使いたいというのはわかりますが、はっきりいってこのPCでXPモードというのもあまり意味がありません…さすがにそういう使い方をしたかったら、もっとまともなスペックのPCでやりましょうというところです。
パーティションとかをテキトウに設定したらインストール開始です。できればこの時点で有線または無線でネットワークにつながる状態にしておくとよいでしょう。
とりあえずインストールが完了した状態ではいくつか当たらないドライバがあるのですが、それは追い追いやります。というか、ある程度はWindows Updateでなんとかなってしまいます。
というわけで、インストール完了後にまず行うことはWindows Updateです。
ここで生体認証である指紋センサーのドライバやアプリケーション、ビデオドライバなどが導入されます。
あとで説明しますが、ビデオはインテルから最新版を拾ってきて更新、指紋センサーについてはWindows Updateのものがよくできているのでそのまま使います。
Windows Updateでひととおりの更新やデバイスドライバを当てたら(Liveおすすめパックは利用するかどうかはお任せします…メールとかメッセンジャーとか画像表示とか、いろいろありますが…入れておいても損ではないし、Windows 7は標準でメーラーが搭載されていないので、ここで入れておくのもありです)、Fujitsu Singaporeのドライバーダウンロードページを開きます。
使うか使わないかはとりあえず置いておいて、ひとまず全部をダウンロードして、それぞれフォルダを作って入れておいてください。フォルダを作らない状態で展開すると結構面白い目にあうので、ダウンロードしたファイルごとに同じ名前のフォルダを作ってそこに入れておくとよいでしょう。やり方はWindows Vista以降はファイルをリネームしようとすると拡張子を除いたものがハイライトされるようになっているので、ダウンロードしたファイルをリネームしようとしてから選択された文字列をコピーして新しいフォルダを作ってそれをリネームするときにペースト、では如何でしょうか?(こういう細かい使い勝手の仕様変更、Vistaは良いところもあるのに評価されなかったんだよねぇ…残念ですよ?)
インストールする順番は特にどれを先に入れないと困るとかはないようです嘘でしたごめんなさい。とりあえず「これを入れておかないとあれが動かない」といった制約はあるので、この記事の上から順に入れていっていただければ幸いです。というわけで、必須なものははじめの方に書きますが、それ以外はインストールページの一番上から順番に説明します。
・Chipset
チップセットドライバーです。
本来は一番初めに入れようとかいうところですが、とりあえずこの段階でインストールしても全然大丈夫です。
もうちょっと厳密なものかと思ってたけど、こういう取り扱いのイージーさはいいですよ。
インストールはやはり一番初めにしておかないと…ということで、記事自体の位置をずらして最初に持ってきました(苦笑)。というわけで、まずこれを最初にインストールしてください。
ダウンロードしたファイルを実行すると”infinst autol.exe”が生成されるので、それを実行してインストールを進めてください。
・FUJ02B1
おそらくWindows 7をインストールしたあとに当たってなくて残ってる不明なデバイスがこれ。
確認方法は、デバイスマネージャを開いて不明なデバイスのプロパティを確認していただければ、それっぽい文字列が見つかります。ずばりFUJ02B1と書かれていたりするわけですが、インストール方法は、ダウンロードしたファイルを実行してファイルを展開し、次いで不明なデバイスの開いたプロパティからドライバータブを選んでドライバーの更新で『コンピュータを参照してドライバーソフトウェアを検索します』を選び、『参照』でこのFUJ02B1をダウンロードしてファイルを展開したフォルダを選択します。そうすれば自動でFUJ02B1のドライバーが当たります。
・FUJ02E3
これは…Windows 7インストール直後でも、自動でドライバーが当たっていた記憶があるんですが、バージョンが全然違うので心配だったためFujitsu Singaporeから落としたものを当てなおしたような記憶が(メモしておけばよかったですね、すみませんですよ)。なので、不明なデバイスにはいないはずですが、ちゃんとしたドライバーに更新しなければいけないなということでインストールしなおしています。
デバイスマネージャーを開いて、システムデバイスのツリーを開くと、ちゃっかり居座っているはずなので、更新してください。
インストール方法はFUJ02B1とまったく同じで、FUJ02B1をFUJ02E3と読み替えていただければそのままできます。
・Audio
ダウンロードしたファイルをダブルクリックすると展開されるので、展開されたファイルたちの中にいる”Setup.exe”を実行します。インストールウィザードの注意点は特になく、とりあえず次へ次へとクリックしていけばおk。
・BIOS
BIOSはU2010用とU2020用があり、普通はU2010用を入れるでしょ?と思われますが、U2020用を入れても正常に動作しているので、U2020用を入れておいてよさげです。自己責任でどうぞ。ダウンロードしたファイルを実行して、チェックボックスを全部チェックして埋めて次へをクリックしていけばよいですよ。実行中はゼッタイに電源を切ったりしないように、必ずACアダプタを接続した状態で実行すること。
・Bluetooth
Bluetoothのドライバなんですが、これ、Windows Updateでもあたっているので入れなくてもいいかな?と思ったんですが、とりあえずインストールしましたよ。ダウンロードしたファイルを実行して展開されたら”setup.exe”を実行してください。
・Button Driver
ボタンドライバーです。入れておかないといろいろ困ります。
ダウンロードしたファイルを実行すると展開されるので、展開された中にいる”DPInst.exe”を実行してインストールしてください。
・Finger Print
これはインストールしません。Windows Updateでインストールされる指紋認証のログオンユーティリティの出来がいいので…だけではなく、なぜかこのドライバを入れると『生体認証デバイスがインストールされていません』などとWindows 7からダメ出しを食らってしまい、センサーでのスクロールも必要ないなーと思ったのでインストールしていません。ここらへんは好き好きでしょうが、わたしはログオンの軽快さと確実性をとりたかったのでこのファイルはインストールしない…という方向性で説明させていただきますよ?
ちなみに、Windows Updateで入ってくる生体認証デバイスのドライバーとユーティリティだと、コントロールパネルから起動したときに、以下のような設定画面になります。

このAuthenTec TrueSuiteについては、Starterとあるとおり基本的な指紋認証のユーティリティとして動作するもののようなんですが、フルパッケージだとLenovoのThinkVantageテクノロジー、Client Security Solution同等の機能を持つパスワードマネージャーなどとしても機能するようです。
AuthenTec TrueSuite
詳細は上記のAuthenTecの説明を読んでいただくとして、AuthenTecからは直接はファイルの提供はしないようなので現在は入手する手段がありません、残念。フルパッケージをダウンロードできるような他のメーカーのダウンロードサイトなんかも探してみましたが見当たらないようなので(確認中です…たぶん無理っぽいです…東芝あたりから拾えそう?わかりません…東芝からフルパッケージっぽいものがダウンロードできますが動作しませんでした)、AuthenTec自らが公開してくれるのを気長に待ちたいと思うのですが、AuthenTecが自社からのダウンロードとはせず組み込みしたPCメーカーからのダウンロードとしている以上は、富士通はOmnipassをアップデータにおいておくのもかまわないんだけど、AuthenTecのTrueSuiteのフルパッケージもAzby Clubのサポートのダウンロードの項目に置いておいて欲しい…いや、ダウンロードできるようにしておくべきでしょう、と思いますよ。Omnipassの方はあれはあれで契約の問題とかもあるんだろうからいろいろややこしいとは思うんですが、そんなのはユーザーの知ったことじゃないので、ハードベンダーが提供している純正でより使い勝手のいいアプリケーションがあるのならそれをダウンロードできるようにしておくのはPCメーカーとしてのやるべきことなんじゃないでしょうか。
『富士通やる気ない』とか言われたくなかったら早くダウンロードできるようにしておいて欲しいものです。
生体認証デバイスについては補足ですがスタンバイや休止状態からの復帰時にセンサーが止まっていることがあるようなので(いまだわたしは実感したことがないんですが)、デバイスマネージャーからAES2550のプロパティを開いて電源の管理タブから指紋認証センサーの電源を落とさないように設定しておくといいようです。

…Omnipass使うしかないのかなぁ?
あれ、あまり好きじゃないんですが…。
・GABI
BIOSドライバーだそうで…特に不明なデバイスとかで出ているものではないんですが、入れておいた方がよいだろうということで。インストール方法はデスクトップかスタートメニューの『コンピューター』を右クリックして管理を開いて、メニューバーの操作から『レガシハードウェアの追加』を選んで、次へで進めて、『一覧から選択したハードウェアをインストールする』を選んで次へで進めて、検索が終わったら次へで進めて、『すべてのデバイスを表示』が選択された状態で次へで進めて、『すべてのデバイスの一覧を取得しています』と表示されていても結果を待たなくてよいので『ディスク使用』をクリックして、『参照』でこのダウンロードしたファイルを展開したフォルダを選ぶと『FBIOSDRV.inf』というファイルを選べるので『開く』で『OK』をクリック、そうするとモデルの枠内に『Fujitsu BIOS Driver』が出ているので次へで進めてインストールします。これでFujitsu BIOS Driverが追加されます。
・Mouse
スティックポインターのドライバーです。ダウンロードしたファイルを実行するとフォルダが生成されるので、そのフォルダを開くとファイルがたくさん入っていますが、その中から『Setup.exe』を実行してインストールします。
・Touch Panel
タッチパネルのドライバーです。ダウンロードしたファイルを実行するとファイルがいくつか展開されるので、そのなかにいる『TPSetUp.exe』を実行してインストールします。
ちなみにタッチパネルの調整はこのドライバーを含めてある程度セットアップが終わった段階でキャリブレーションを行ってくださいということで、まだこの段階でパネルをタッチした位置がずれていても気にしません。また、Windowsの機能を使って(コントロールパネルのTablet PC設定のディスプレイオプションで)キャリブレーションして結果を保存してしまっている場合は、それもずれが生じる原因になるので、保存した結果を削除しておいてください。
・WebCam
webカメラのドライバーです。
ダウンロードしたファイルを実行するといくつかのファイルとフォルダが展開されるので、そこにいる『DrvSetupX86.exe』を実行してインストールしてください。
・Video
GMA500のビデオドライバーです。
ダウンロードしたファイルを実行するといくつかのファイルとフォルダが展開されるので、その中にいる『Setup.exe』を実行してインストールしてください。
後述しますがインテルから直接ダウンロードしたファイルをインストールする方法もあります。
どちらを使うかは、インストールする使用者が選んでよいと思います。その場合も自己責任でどうぞ。
・Atheros Wireless LAN (For model with Atheros wireless)
Atherosの無線LANのドライバーです。
ダウンロードしたファイルを実行するといくつかのファイルが展開されるので、そこにいる『setup.exe』を実行してインストールしてください。
・Button Utility
タブレットボタンユーティリティです。これを入れておくと、コントロールパネルの『Tablet PC 設定』からボタンの設定を行うことができます。うまくインストールされていれば、非常に小さいのですがボタンの場所や詳細表示といった場所にLOOX U(なぜかU/CやU/Bではない旧LOOX Uの写真)が表示されているはずです。
インストール方法はダウンロードしたファイルを実行するといくつものファイルなどが展開されるので、『setup.exe』を実行してインストールを進めてください。
・Hotkey Utility
ホットキーユーティリティです。
これ、インジケーターユーティリティもコミなので、入れておかないと画面輝度変更時のインジケーターが表示されません。
で、FUJ02B1が入ってないと動作しないということなので、あらかじめFUJ02B1をインストールしてからインストールしてください。
ダウンロードしたファイルを実行するといくつかのファイルとフォルダが展開されるので、『setup.exe』を実行してインストールを進めてください。
・Mobility Center Extension
Windowsモビリティセンターの拡張です。
インストール方法はダウンロードしたファイルを実行するといくつものファイルとフォルダが展開されるので、そこにいる『setup.exe』を実行してインストールを進めてください。
・Power Saving Utility
省電力ユーティリティです。
インストール方法はダウンロードしたファイルを実行するといくつものファイルとフォルダが展開されるので、そこにいる『setup.exe』を実行してインストールを進めてください。
・System Extension Utility
システム拡張ユーティリティです。WindowsをLifeBookシリーズおよびLOOX Uシリーズに最適化するためのものなので必須です。
FUJ02E3を先にインストールする必要がありますが、ダウンロードサイトのリストの上から順またはこの記事の上から順にインストール作業を進めていれば問題なく入っているはずなので入れてしまいましょう。
インストール方法はダウンロードしたファイルを実行するといくつものファイルとフォルダが展開されるので、そこにいる『setup.exe』を実行してインストールを進めてください。
・TPM Utility (For model with TPM
これはTPM(セキュリティチップ)搭載モデル用のものなので無視します。
インストールする必要はありません。
・OmniPass Update
OmniPassですが、使わないだろうということで未検証です…すみませんですよ。でも、Lenovoのパスワードユーティリティが今回は使えないっぽいので、導入を検討しています。もしかするとWindows 7としては前述の指紋センサードライバーを入れてしまうと生体認証デバイスがないと出てしまうのは、あのドライバーとこのOmniPassを組み合わせることで回避できるのではないかな?と思ったりもしているんですが、設定ユーティリティなども含めてWindows Updateで入ってくるものの方が使い勝手がよさげな感じなので使っていません。パスワードユーティリティに関しては、現在無難に?ロボフォームにしてしまおうかなどと考えています。別に入れる必要もないかも、という選択肢もあり。一番いいのはLenovoのCSSが使えることなんですが…。
Fujitsu Singaporeから落とせるドライバーについては、以上です。
それから製品付属のディスクから入れるものについての説明です。
U/C50Nに付属のディスクを基準で説明してみますよ?
・FMトランスミッター
ファイルは”光学ディスクドライブ:\Ezspr\Hard\FM_Trans”にあります。
その中の『setup.exe』を実行してインストールしてください。とりあえず動作はするようですが、まだ実車に乗っての動作は未確認です。車じゃなくてもいいのでは?というのはあるんだけど、手元にラジオがありませんのだ(涙)。動作確認してみました、ばっちり動きます。あたりまえか。これでLOOX Uでなんか再生しながらトランスミッターへ飛ばして音はラジオから出力するとかもできますよ。面白いです。LOOX UでYouTubeやニコ動再生しながら音はラジオへ飛ばして別のスピーカーから出すとかできます。
それから、CDを開いて『EzInst.exe』を実行して『FM かんたんインストール』を開いて、必要そうなものを適宜インストールしていくとよいでしょう。
一応のおすすめは『FMVサポートナビ』(とりあえず不慮の故障とかでサポートが必要になったときに入っていた方が便利ですよ)、『電子辞書』『スーパー統合辞書+学研(以下略)(辞書コンテンツ)』『スーパー統合辞書+学研(以下略)(辞書検索ライブラリ)』これらはせっかく搭載されていたのだから、Windows 7でも便利に使おうというものです。インストールしてみたところ、Windows 7でもばっちり動作するようです。便利です。そのくらいでしょうか。Adobe ReaderはネットでAdobeから落としていただいた方がよろしいでしょうし、IndicatorUtilityは上記のFujitsu Singaporeのドライバーをすべて入れた時点で音量も画面輝度もインジケーターが正常に表示されているので入れる必要はありません、うっかり入れてしまって面倒なことになっても知りませんよ?
それから個人的にいくつかデフォの状態から移植して入れておくとよいかな?と思ったものが、初回電源投入日の表示ツール。これは元々はXPモデルだとCドライブのfjutyフォルダの中のfpowinというフォルダがそれに当たります。Vistaモデルなら同じくCドライブのfjutyフォルダの中のwarrantyというフォルダです。これをWindows 7化したドライブの同様の場所に移植します。で、元XPモデルの場合はfpowin.exeを、Vistaモデルの場合はwarranty.exeを実行すると初回電源投入日(保証開始日)を表示することができるはず、です。わたしが検証したのはVistaモデル環境からの移植なので、XPモデルからの場合だとうまくいかない恐れもあります。これは機会があれば要確認ですね。ちなみにメインボードとHDDの両方に記録されているデータを見ている仕組みでユーザーが勝手に書き換えることはできませんよ?あらかじめご了承の上で確認用にお使いください。
それと、デフォで入っているスクリーンセーバー。これ、なかなか綺麗だなーと思っていたんですが、アプリケーションディスクを探してもどこにも見つからないし、Azby Clubにうpされてるわけでもないんですよね。で、それなら元環境から移植すればいいじゃん、ということで、やってみましたよ。まずは元々の環境の”C:\Windows\system32”の中に『FMVSaver.scr』『FMVSaver.ini』というファイルがあるので、これをコピーしておきます。それから元環境の”C:\Program Files\Fujitsu”の中に『fmvsaver』というフォルダがあるので、これもコピーしておきます。それでWindows 7化したあとに、同様の場所にそれぞれのファイルとフォルダをコピーして、コピーが終わったらSystem32に入れた『FMVSaver.scr』を右クリックしてインストールを選ぶと正常にインストールされて使えるようになりましたよ。
その他タブレットボタンの設定はコントロールパネルのハードウェアとサウンドの中からTabet PC設定から『タスクの実行用のタブレットボタンの設定』を開いて、ボタンIIが真ん中の辞書ボタンに当たるので、ここに『プログラムを起動する』を選んで、プログラムの場所に”C:\Program Files\Fujitsu\DicMenu\DicMenu.exe”を設定しておく、という具合で辞書がボタンで起動するようになりました。これはU/Cの辞書を使った場合で、U/Bの場合はもうちょっと違うのですが、U/Bの辞書をインストールした場合はEBWinというおすすめの辞書閲覧・検索ソフトがあるので、そちらを使ってみてはいかがでしょうか?
タブレットボタンへの設定方法は同様で、通常でインストールすればプログラムの場所が”C:\Program Files\EBWin\EBWin.exe”となります。わたしは別途購入した広辞苑第6版や第5版、第4版やその他の辞書なども持っていたので、ボタンの動作を押すでEBWinが起動、プレスアンドホールドでU/C標準の辞書検索ツールが起動するようにしてみましたよ。
それからボタンIの動作にキーボードライトを設定してみましたが、これも押すでプログラムを起動するを選んでおき、プログラムの場所に”"C:\Program Files\Fujitsu\utils\LEDCTRL.exe" /TOGGLE”と設定しておくと、ボタン1を押すことでキーボードライトのON/OFF動作をするようにしました。拡大鏡は今のところ入れていません。どうせ入れるならもっと便利な拡大鏡があったような気がするので、それを入れたいなぁと思ったり。
で、拡大鏡、見つけました。
Microsoftおすすめ?です。ZoomItというのがありまして、これをダウンロードしてテキトウなところに解凍して、たとえばProgram Filesフォルダにでも入れておくとよいでしょう、そしてショートカットを作ってスタートアップに放り込んでおきます。デフォではCtrl+1でただの拡大表示で拡大中はマウス(スティックポインタ)で表示位置をいろいろ移動したりカーソルキーの上下で拡大倍率を自在に変えることができます(もう一度Ctrl+1を押すかEscキーで解除)、Ctrl+4でLive Zoomといって拡大表示しながらもマウスカーソルや入力が生きた状態で操作することができるようになります(再度Ctrl+4を押すと解除)。Live Zoomは便利なんだけどLOOX U/C50Nでは若干重い印象なので、わたしは軽快な拡大だけを普段使いに、拡大だけではなく入力したくなったりしたときにLive Zoomと使い分けるようにしています。
で、設定方法なんですが、タスクトレイにZoomItが常駐してる場合はまずExitで実行を止めて、コントロールパネルのハードウェアとサウンドに入ってTablet PC 設定の中のタスク実行用のタブレットボタンの設定で、ボタンIのプレスアンドホールドの設定に『キーまたはキーの組み合わせを押す』を選んで、下のキーのボックスにカーソルを合わせたら、Ctrlと1を同時に押せばそのように表示されるので、OKを押して出れば設定されます。ZoomItが起動して常駐しているとここで機能が働いて拡大しちゃうので、ひとまず切っておくわけです。で、このときにTablet PC 設定が『指定されたパスは存在しません~』といったダイアログを吐いてくる場合は、おそらくボタンIの『押す』の設定でプログラムを起動するに設定したプログラムの場所の中の表示が”C:\Program Files\Fujitsu\utils\LEDCTRL.exe /TOGGLE”といった形になってしまっていると思われるので、”"C:\Program Files\Fujitsu\utils\LEDCTRL.exe" /TOGGLE”というように、プログラムの場所を半角のダブルクォーテーションで囲みなおしてあげてください。
ここらへん、製品の標準設定だとタブレットボタンIを押しただけで解像度変更が発動したり、キーボードライトを点けたいのになかなか点灯しなかったりなので、こういう自前でインストールした場合は動作は使い勝手のいい方に変えた方がよいかと思います(お好みの問題なので、このあたりはご自由にどうぞといった感じです)。
それとネットワークの切り替え管理には、これまでの記事でも紹介したことのあるLenovoのThinkVantage Access Connections (Windows 7)を使います。
なんか今回はインストールしただけでレジストリ変更とかしなくても普通に動いてくれているので、ありがたく使わせていただくことにします。使い勝手はあいかわらず上々で快適です。インストールして再起動して動作すると、タスクバーに特徴的な電波強度アイコンが表示されるのですぐにわかります。マウスオーバーしたときの状態表示も見やすくてよさげです。
ただしThinkVantage Access ConnectionsのLenovo製ハードウェア(プリインストールされたマシン)以外での利用はソフトウェアのライセンス的にはクロなので、コソーリとやってくださいですよ?(ここでおおっぴらに書いておいてよく言うよって気はしますが、できるだけひっそりとお願いします)。あくまでも「使わせていただいている」という気持ちを大事にお願いしますのだ。
ThinkVantage Access Connectionsとはまた別に、NetVisionさんの無線LAN接続切替ツールを使ってみるのもいいと思います。
MzoneやHOT SPOTなどの公衆無線LANの設定が簡単に出来たりとかでとても便利なツールです。
とても便利なのですが、試用版のため試用期限があるので、期限切れになる前に更新版を確認・上書きインストールするために版元を訪れるようにしないとダメだったりします。
やっぱりネットワーク切り替えだけでもLenovoの
ThinkVantage Access Connectionsを使うべきだろうかと思案中。まだインストールできるかどうかや使えるかどうかすら検証していません。そのうちやります。
うまく動いたらこの記事に若干の訂正が入るかもしれません。
ThinkVantage Access Connectionsは拍子抜けするくらいあっさり動いたので上に書き足してあります。いいツールなのでぜひどうぞ。
あと、タブレットの回転動作については、とりあえずドライバーをすべて入れただけでちゃんと回転に追従して画面も表示されているしポインターの動作も問題なく反応しているので、あえてプロファイルを保存しようとしたりなどと設定をする必要はなさそうです。というか、余計なことしておかしくしないように、ヘタにいじらない方がよさそう、ともいえますよ?
ただ、各モードで(たとえばポートリプリケーターに乗せている状態で)、ノートPCスタイルなら問題ないけどタブレットスタイルにしたときに画面が反転しないなどの場合は、デスクトップの何もないところで右クリックして表示される『Graphics Options(グラフィック オプション(括弧内は日本語化しているときの表記です))』から『Rotation(回転)』を選んで『180 Degrees(180 度)』を選択すると画面が反転するので(操作系は上下反転したりせず問題なく追従しているはずです)、そうしたらコントロールパネルからハードウェアとサウンドを開き、一番下の方に『富士通タブレットコントロール』があると思うのでそれを開いて、『現在のプロファイルを保存する』ボタンをクリックしておけば良いですよ。もしその他の、たとえばポートリプリケーターに取り付けていない状態でも同様に画面が回らないということであれば、それぞれ正しく見える方向にした時点で同様にプロファイルを保存するボタンを押せば問題なく動作するようになります。
画面反転はVistaと比べると反応がものすごく早いのでびっくりすると思いますよ。
それからインテルから直接ビデオドライバーをインストールして入れる件ですが、現時点での最新のドライバーはこちらのようです。
ダウンロードしてきて解凍したらデバイスマネージャのGMA500のプロパティを開いてドライバの手動更新を行い、更新時に自動検索しないで一覧から検索する方法で進めて、参照で解凍先のLPCOフォルダのigdlh32.infを開いて次へとかやってるとインストールできます。あえてちょっと不親切に書いていますが、この程度の説明でわからないなら汎用ドライバをインストールすべきではない、ということでご理解ご了承願います。
また、グラフィックのプロパティが英語になっていますが日本語化する方法としては、解凍先のLPCOフォルダ内にある『igfxrJPN.lrc』を『igfxres.dll』に、『igfxressJPN.lrc』を『igfxress.dll』にリネームして、『C:\Windows\system32』にコピーしてください。上書きするような形になるので、『C:\Windows\system32』に元々入っている『igfxres.dll』と『igfxress.dll』をそれぞれ『igfxres.dll.bak』と『igfxress.dll.bak』といった感じでリネームしておくと確実です。
日本語化の参照元はこちらです。
LunaTear: GMA500手動更新時の日本語化
今回はわたしが(意図があってのことですが)わりと不親切に説明しているので、詳細をお知りになりたい方はLunaTearさんの記事をご参照願います。
フォント関連では、今回もgdi++を使用しています。これを常駐させたからといって特に動作が重くなるようなこともなく、フォントの視認性も上がるのでおすすめです。
GDI++専用アップローダーにある、gdi0885.7zのファイルを使わせていただいています(これはあえてリンクしません、いろいろ他にもあるのでよさげなものをそれぞれ探していただければ)。使い方としては解凍したフォルダをProgram Filesフォルダにそのまま放り込んで、gditray.exeのショートカットを作成してスタートアップに放り込んだだけです。今回はiniも特に何もいじってなくて、設定せずに素の状態で使っていますが、非常に良好です。
それと最後になりましたが大事なセキュリティ問題、ウイルス対策ソフトはMicrosoft Security Essentialsが無料で使えて更新料もかからないので、ありがたく利用しましょう。お好みでノートンとか選んでも別にかまわないと思うんですが、Microsoft Security EssentialsもOneCareのサービスで実績を重ねてかなりいいものになっているのと、OSとの親和性も高い上にPCに対する負荷がさほど大きくないということで、Microsoft Security Essentialsをおすすめしてしまうよ。
ウイルスバスターとか重い上に使い物にならない、選んだあなたは大失敗みたいなセキュリティ対策ソフトをわざわざお金を払って使ってる場合じゃないです。ノートンくらいなら支払う価値も多少はあるかもしれませんが、それでもOSのメーカーがMicrosoft Security Essentialsというサービスを提供しているなら、使わない手はないわけですよ。
以上、ひとまずこんなところでしょうか。
XPモードについては…デスクトップ上のアイコンとガジェットを非表示にしてやっとこさ起動できる、といったレベルだったので、起動してしまえば速いような気もするのですが、そこまでしてLOOX U/C・U/BでXP専用的なアプリケーションを使わねばならない事態はそうそうないと思われますので、XPモードを切り捨ててHome Premiumにしておいた方が、OSのコスト的にも安くて済むのでおすすめな気がします。わたしはXPモードの動作を見たくてProfessionalにしましたが、微妙に後悔していたりしますので…。
わかりづらかったら申し訳ないのですが、できるだけわかりやすいように書いたつもりなので、これでなんとかなれば幸いです。
SSD買ってもう一度Windows 7をインストールするときにわたしもこれ見てやろうかなーと思っているので。
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