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2010年2月 7日 (日)

HP-A7、ND-S1、GT2 USB-Bで聴くPCやポータブルプレーヤーでの音楽再生

※20100222更新(結局HP-A7は手放しています、理由は2月10日の日記にあります。そこに至るまでいろいろ考えたんですが、手元においておきたい好みの音ではなかったですよ。残念)
そして結局iHA-1 V2SXを購入するに至る、という結果になってしまいました…他のDACに目を向けるきっかけにもなったし、まぁいいか、と。

今月は無茶な買い物はしないはずだったんですが、きっとそういう星の下に生まれているんだと誰かがつぶやいた…かどうかはさておいて、今日はガソリンスタンドでそこそこ怒られました。「エンジンオイル、ひどいことになってるよ。空気入っちゃってるし水も混じってる、蓋も水が入ってるせいで汚れが塊になってくっついたりしてる。エンジンオイルとATFの交換、洗浄も含めて工賃無料でやるから任せな」と。昨年末にディーラーで定期点検してもらって問題ないと返されたのですが、ガススタの旦那さんいわく、ろくな点検してないな、と。うちのはデミオの2代目だか3代目だったはずですが、年末タイヤの件でこっぴどく怒られて、その後ディーラーでエナセーフに変えてもらった話もしたら、「ダンロップは2年くらいでひび割れ起こすよ、ありゃあダメだ、なんでディーラーで換えたし」…あ、すいません…ってな感じでした。エンジンオイルとATF交換後にエンジンかけたら、交換前は低回転で目立っていた『カラカラ』『カツカツ』というような異音がまるでなくなり、回転もスムーズになり、レスポンスも向上してすこぶる快調に。ガススタの旦那さんの話に納得しました。いつもお世話になってるですが、「なんならデータ全部見せて納得してもらったうえでうちは交換するよ」と、エンジニアの鏡のような。そしてエンジンルーム内、わたしは自分でめったに開けないのでほとんど見たことなかったんだけど、年末に定期点検してくれたはずなのに、エンジンの上に『いつ干からびたし?』と思うようなカタツムリがくっついてました…ディーラーって点検時にこういうの掃除してくれないんだ…まあ、外見上まともで動けばおkというのが業界的常識というなら何も言うまい、と思いました。オイル交換のおかげでえらいスムーズで快適に走れるようになって、今日一日は驚きと感謝と感動に満ち満ちていました。

前置き長い?
では本題に。

ちょっとまえに本当にチラッとだけ書いたような気がしますが、FOSTEXHP-A7を購入しましたよ。izoのiHA-1 V2を手放してしまったのでPCでも使用できる便利で小型のDACを求めていたのですが、選定上はiHA-1 V2SXにするはずだったんだけど、せっかくだし話題性もありそうだし、なにより手元のヘッドホンほとんどがフォスターのOEMだったりフォステクス製品だったりするので、相性とかはいいんではないか?という、テキトウな理由からだったりします。まぁ、それまでに聴いてきたフォステクスの音が数は少ないながらも良いなと思ったからというのもあります。izo機の比類ない空間表現も捨てがたかったんですけどね。開発者の方が語るプロモビデオでも期待の持てそうな感じだったし。あまり味付けのない音ということで、好みっぽいかな?という考えもありました。
そして6日の午前中に受け取ったんですが、ここでセットアップする前に、突然ND-S1が欲しくなり、これもなんでかというと、HP-A7を購入してもPCではおそらくUSBでしか出力しないであろう(というよりノートなのでドック接続での同軸でしか出せないかUSBしか選択肢がない)、だとするとHP-A7でUSBで直接受けるのもいいが、USBから同軸デジタルまたは光デジタルで出力できる面白そうな機械が出てたっけなー、わたしはiなんたらは持ってないけどデジタルトランスポーターとして売られているのなら値段もそこそこ安価だし買ってしまおうか、というわけで、思い立ったが吉日といわんばかりに販売店へ電話して、引き取りにいくことにしたのですよ?で、秋葉原へ。購入店は受け渡ししかしてないそうなので、まず予備知識をということでヨドバシカメラへ。めちゃくちゃ小さい筐体にちょっとした感動を覚えつつも、本当にこんな箱を介するだけでUSB直結よりも音がよくなるのかいな?という疑問を持ちつつND-S1回収をすませて、再びヨドバシへ戻り、USBケーブルを物色していたわけです。以前、BELKINのUSBケーブルが欲しいといって散々探したにもかかわらず見つからなかったこと、そういえば生産終了だったのかと気づいたときにはもう遅かったこと、そのときはヨドバシカメラ店頭でもまだオーディオ用USBケーブルはたいした在庫や品揃えがなかったことなどもあって、あきらめて帰ったのでした。今回はちょっと状況が違っていて、WIREWORLDとFURUTECHの2社のそこそこ実用的なラインナップをそろえて置いてあったので、USBのA-B接続0.6mを購入しました。本当は1.2mが欲しかったんだけど、1300円程度の上昇で長さが倍ならみんなそっちを選んでしまうよ?という、誰でも同じことを考えそうな感じで在庫切れしていたので、ここはしかたがないやと0.6mを購入しました。友人と一緒に買い出しにきていたので友人はWIREWORLDがいいよといってくれたんだけど、FURUTECHの『メイン導体に純銀メッキ』に魅かれてしまいこちらを購入しましたよ。あとで調べてみたら、WIREWORLDのケーブルも同様の処理だったようで、構造とか考えるとそっち買った方が面白かったかも、と…機会があれば試してみたいですよ。USBだし1mならそんなに高いというものでもないですし。

さて、とりあえず今日は友人も一緒に聴いてみるということで、比較のためも含めて友人宅に持ち込んだのは以下の機材。

FOSTEX HP-A7
ONKYO ND-S1
FURUTECH GT2 USB-B
OYAIDE DR-510
ortofon Silver Reference RCA
Intercity HD-1L Limited Edition - Winter Version
KENWOOD HD60GD9EC
DENON AH-D7000
FOSTEX mh256

念頭においていただきたいのは、HP-A7とND-S1、GT2はいずれも新品で慣らしすらまわしてない状態での感想だということです。だからあまりあてにならないかも。
…これだけ持ち込んだのはいいんだけど、基本的な試聴は友人宅にあったMDR-CD900STで行っています。
なんだかんだでこれが一番判断しやすいだろうということで。CD900STだと環境差とかも如実に出るのでわかりやすくて良いです、やっぱり持ってて良かったCD900ST、重宝しますよ。
PCからはASIO4ALLを用いてuLilithで再生。ASIO4ALLとuLilithの設定は初期設定でuLilithの出力設定だけを出力プラグ印をASIO(with Mixer)にして、出力デバイスをASIO4ALL v2に設定。
Ulilith_config
ちょっと脱線しますが、ASIO4ALLありとなしでPCのイヤホン端子から直接聴いた感想を。通常のDirectSound でWave Mapperでの再生だとこぢんまりと鳴っていて広がりの感じられない音がASIO4ALLで各パートがすこしだけどきっちり分離して明確に聞こえて、ボーカルの位置なども鮮明になる効果が感じられたので、試聴環境はASIO4ALLありの状態に設定しました。

とりあえず箱から出したHP-A7は、外見は値段なりなのか?という感じで、オーディオ製品というには高級すぎず、業務用機というには装飾が過度で、なんともいえない感じ。でも、これはこれでかっこいい。シンプルで機能的にまとまったパネルは操作しやすく、本体重量も適度にあって、ジャックを抜き挿しする程度では動いたりしない様子。電源アダプターはPVで言っていた100万クラスの業務用機もこんなアダプタなの?接続の仕様があわせてあるだけで、アダプタ自体は安いんじゃないのかな?と思うような微妙なアダプタ。特に本体との接続コードが微妙…これはこれでいいのか?と。ACアダプタを換えたら音変わるんじゃないかな?(でもこれで開発してバランスとってそうだから無闇に変えない方がよさげ)。USBケーブルはスキャナやプリンタなんかに付属してくるのでよく見かけるようなのが付属してました。

ひとまずすべてを付属品で接続して、つまりPCとHP-A7は付属のUSBケーブルでの接続で、CD900STで試聴。
なんか音が薄っぺらい。存在の感じられない軽さ?までは言いませんが、なにか軽薄。微妙。安っぽい。これはいかがなものか?と思い、しばらく聴いてみるも「こりゃ失敗した?」とばかりに、PCとHP-A7の接続をGT2に変更。…USBケーブルでは音なんて変わらないなんて言ったのは誰かな?という感じで、音に存在感と腰がしっかりと備わった、芯のあるイメージになりました。具体的には厚みが増して位置情報がきっちりとPCからDACに伝わっていると思える音になりました。これは付属品でつないでる場合じゃないな、ということで以後の接続はGT2にして進行することに。こうなるとWIREWORLDのケーブルも楽しみになってしまうよ。とりあえずこの状態での接続で聴いてみた感想ですが、モニター系の音とは言いえて妙だなと思いました。データどおりにかちっと再生しようとしている印象があって、わりと硬質な音なのかな?と。立ち上がりはすばやいけどほんのり余韻も残すような鳴り方。音場については過度な演出もなく、ソースデータが持ってる情報を拡大解釈せず素直に出してる印象。izo機(iHA-1 V2ノーマル)のめちゃくちゃ広がるような音場は良かったなぁと、やっぱりV2SXが欲しくなってしまった一瞬。あれはあれでまた音が違うのかも知れませんが。抜き身の刀身のような切れ味はない感じだけど、過剰に演出されたような立ち上がりではなく、あくまでデータに忠実にあろうとするような鳴り方は、値段は違えどKAF-A55を想起させました。ここらへんの比較は後ほど。
DACとしては結構優秀なのかもしれない、というのがこの時点でのイメージ。PCとの直結でこんな感じなので、次にPCとHP-A7の間にND-S1を挟んでみました(iなんちゃらは持ってないし買う予定もないのでUSBバスパワーでの駆動です)。PCとND-S1をGT2で接続して、ND-S1からは付属のビデオケーブル(苦笑)を使って同軸デジタルでHP-A7と接続。この状態で聴いてみると、PCとHP-A7をUSBで直結したときよりも、さらに空気感や音の位置関係なんかがくっきりわかって、鮮度も上がったかなという音に変わりました。PC直結より良い、しかも12000円程度でこの向上なら導入しておkって感じです。見た目の安っぽさからは想像つきませんでした。しかしビデオケーブルw…なので、ND-S1からHP-A7への接続をDR-510にしてみました。すると音の輪郭、エッジがしっかりと立って切れ味がよくなり、立ち上がりも制動もぐっとよくなりました。PURE AVのデジタルケーブルなんかも使ってみたんだけどDR-510の方が鮮明でぐっと芯のある音だったので、DR-510で確定でいいかな?と思っています。うちにあるのが1.3mと長尺のものなので、そのうち0.7mのものを一本買いたいところです。
組み合わせのシステム的にはこれで確定かな。

HP-A7のアンプとしての利用だけじゃなくて、DACとしてここからさらにHD-1Lに接続するとどうなのか?ということで、HD-1L Limited Edition - Winter Versionへ接続。ケーブルはortofon Silver Reference RCAを使用。HD-1L Limited Edition - Winter Versionは色も音も好きなのでもう一台欲しいなーなんて思っていたんですが、今期はHP-A7を買っちゃったので次の冬でまた生産してくれたらもう1台買いたいと思います…貯金しておこう。おととしの冬だけの限定生産だと思ってたけど再生産されているようなので、期待してしまうよ。それで肝心の音なんですが、あたりまえすぎる結果だったんだけど、アンプとしてはHD-1Lの圧勝…とまではいかないにしても(どんなフェイントだよ)、自然さと実在感ではHP-A7はHD-1Lには敵いません(と思っていた時期がありました、後述する時間経過の件で…変わるもんですね)。わずかな差ですが。安定感はHD-1Lの方が上手です。わたしが記憶しているiHA-1 V2をDAC使用したときのHD-1Lよりさらに自然に聞こえると思ったのでHP-A7はDACとしては優秀なのだと思います。これはあり、という組み合わせでした。HP-A7とHD-1Lをアンプとして比較すると、HP-A7の方が若干の清涼感があり、HD-1Lは厚みと存在感に優れている、そんな差なのだと思います。とはいえ、ここまでやってしまうとシステムがすこぶるややこしくなってしまうので、とりあえずPCで聴くときはHP-A7で完結させてもいいかな?と思ってはいます。実際、今、慣らしもHP-A7にCD900STをつないでそれでやってるし。これだけでもどのケーブルも硬くて取り回し悪いから手軽とはいえないんですけどね。本当に手軽に済ませるならHP-A7単体とか、それこそKAF-A55の一台だけで済ませるのがPCでの手軽な音楽再生といえると思います。もしくはHP-A3とか、これもいずれほしいですが。クリアーさや切れ味においてはiHA-1 V2と拮抗しているのではなかろうかと思います。いい勝負(手放さなきゃ実際に比較できたんだけどね、それは仕方ない)。※甘かったです、まさかバーンインで全然違う方向へ行ってしまうとは…クリアではあるけれど切れ味はありません、音の立ち上がりは角が丸く鈍い印象になってしまい、それが聴きやすいやわらかさにつながってはいるのですが…モニター系ではない音だと思います。キャラクターの強さではizoの方が濃い感じ。どちらもどちらだなというのが結論の印象です。過度な味付けを嫌ってますとフォステクスの中の人が語るだけのことはあります語られてはいますが、味付けはしてないのかもしれないけれど鮮明さといったあたりのチューンに欠けるイメージです。しかしHP-A7はそういう意味では実に素直でいいDACなんだろうなと。iHA-1V2の驚くような空間表現という味付けはないけれど、DACとしてはさらに信号への忠実度を上げたような収録された信号に忠実であろうとしているのはわかるけど、追随しきれていない…というのが、現在のわたしのHP-A7に対する感想です。いや、まだ続くんだけど。

じゃあ、普段もっと手軽にわたしが聴いている環境、つまりPCではなくアナログでHD60GD9ECからortofon Silver Reference RCA(途中にステレオミニ~RCAの変換をかましてます)を使ってHD-1Lへつないだ環境へ、というのが、HP-A7でも代替できるのか?という、アナログ接続でのアンプの実力を見たいなーという興味。試してみました。HD60GD9ECからortofon Silver Reference RCAの接続はそのままに、アンプをHP-A7に。…あれ?なんかモヤモヤする。音がぼやけてフゴフゴ言ってる。こりゃダメだw
アナログのHPAとしては正直な話、総合の音質面でKAF-A55の方が上という、なんとも斜め上の結論を出さざるを得なくなりました(苦笑)。これは…KAF-A55のアナログ入力も無音時に若干のノイズが聞こえたりと、あれはあれで値段なりでありつつもなぜこうなった?という仕様っぽかったのですが、出てくる音自体はKAF-A55の素直さそのままのいい音だったんですよ。HP-A7こそ、なぜこうなったし?という音で残念。
ところが。第一印象は上記のとおりだったんですが、帰宅してからのアナログの感想を後述してます。もうびっくりした。

PCからND-S1を通してHP-A7で、これまでCD900STで聴いてきたので、AH-D7000だとどうなのかをチェックしてみましたよ。はじめはPHONES1への接続で聴いてみましたが、いずれもいいものなのでそれなりにはいい音に聞こえるのですが、AH-D7000らしい切れ味や制動感がいまいち感じられなくて、高音も低音も微妙、ボーカルももやがかかったような印象…つか、全体的に息苦しい。すごい窒息感。で、PHONES2へ挿しなおして再度聴いてみると、さきほどの違和感が払拭されてAH-D7000が息を吹き返したようにしっかり鳴りました。ぐっといい音で鳴るようになりました。音場的にはiHA-1 V2で聴くような前後に広大に広がるものではなく、どちらかというと横方向に広いのかな?と思いました。そこらへんはizo機の方が、演出がかっているとしても好みだなと思いました。こりゃSXも買わなきゃダメかな?(苦笑)。空間表現に関してはizoの製品はすごく良かったので。やっぱりSXも買うしか…すぐには無理だけど。HP-A7を手放して、結局すぐにiHA-1 V2SXを買ってしまいました…。

ここまでは友人宅での試聴で、おおむねその友人も同じ感想でした。

ここからは帰宅してから自宅でCDプレーヤー(D-NE920)のラインアウトからでもそれなので、おそらくHP-A7のアナログ入力はこういう特性なのだろうなと思いました。HP-A7はパッケージでも文字通り32bit DACと謳っているので、ここは察して、アナログ入力のアンプとしての使用はわたしもしない方向で…と思っていましたが、撤回。後述します。
CDプレーヤーでということなので、iHA-1 V2で気になっていた、処理性能のしょぼいPCや特定のCDプレーヤー(うち的にはD-NE920なんだけど)からのデジタル入力で無音時などに無音にならずサーっというノイズが入ってしまっていた現象(これが納得できなくて手放したですよ)、KAF-A55では当然のように問題なかったけど、HP-A7はどうかな?ということで試してみました。結果、まったく問題なし。あれはもしかするとiHA-1 V2搭載DACの石の問題なのか、それとも処理の問題なのか?というのはわからないけど、とりあえずHP-A7ならそういう煩わしさに悩まされず使えるということがわかっただけでも良し。そしてD-NE920からのデジタルでの接続(PURE AVの光ケーブルを使用)では、これもぐっといい音を聴かせてくれました。プレーヤーがポータブルなんてしょぼいものなのにもかかわらず、です。場合によってはこの組み合わせだけでシンプルに聴くのもありだな、と思わせてくれました。こういう使い方だとKAF-A55とは格の違いがはっきりしてしまいますね。KAF-A55もいいものなんだけど、比較してしまうとやっぱりその価格差には敵わないのかな?という。どこらへんがというと、やっぱり音に芯があるかないか、という部分。実在感とか、厚みとか、定位とか。KAF-A55は単体で聴くとかなりいいものなのですが(前述した実在感や厚みなんかも手持ちの他のUSB音源つまりUA-3FXよりは全然良かった)、音質的にも音場が違うくらいでiHA-1 V2に近づいてるかー?という感じだったんだけど(と当時思っていただけだったのかも)、HP-A7と比較してしまうと、その腰の強さや解像感での差に気づいてしまうよ。ただ、KAF-A55もあの値段で買える中では断然いいものだし、あれでスピーカーも鳴らせてしまうのはもう楽しくてしょうがない製品なので、ありなんですよ。HP-A7とは存在意義が違うから。DAC一体型HPAとしてだと、DACの性能差でHP-A7の方があたりまえだけどどうしようもなく上だというのがわかってしまって、そうするとPCからとか光デジタルからの接続ではHP-A7でいいかな?という気になってしまいます。サイズはふた周りほど大きくなってしまうけどね。

PlayStation3との光での接続はアップサンプリングの周波数には対応しているようだけど、これが88.2kHzまたは176.4kHzのどちらでつながっているのかは不明。仕様どおりだとすれば88.2kHzなのだろうけれど。PS3側が接続機器に合わせて上限の周波数を自動選択するようだから。176.4kHzで出てるかどうかは…設定して聞いてみたけど、気のせいレベルでもしかして違う?もしかして176.4kHzにしておくとちょっとだけいい?くらいの感じで、確実に176.4kHzでつながってるかというのはわたしにはわからなかったです。なんとなく仕様外でつながっちゃってる気がしなくもない、直観ではそんなふうに聞こえるんですが、なんとも。ここらへんはメーカーがちゃんとどちらで受けられているかを教えてくれるとうれしいんだけど、おそらくは仕様上限は超えないって回答になるだろうから、だとすると88.2kHzなんでしょうねー。断定はできません、残念ながらわからないです。

これだけいろいろつなげられて切り替えも便利に出来ると、とりあえず手元に置いておきたくなるDAC複合機ではありますよ→しかし気になるところがあって手放してしまいました(涙)。最小構成なら光で出せるポータブルプレーヤーとつないでもいい音で楽しめるし、PCとの接続でもしっかりしたケーブルを使えばちゃんといい音で楽しめるし。間にND-S1をかましてあげれば、12000円少々の出費で相当いい環境になるし。いずれの機器も付属しているケーブルは動作確認レベルのものなので、しっかりしたケーブルにすることは必須です(結局ここで出費が嵩むんだけど)。今回面白かったのはUSBケーブルでもやっぱり音は変わるんだなぁということ、これもちぃ、おぼえた試してみるもんだなと思いました。すごいです。そりゃリアルタイム送信で帯域が保証されているとしてもデータは途切れずとも欠落があっても再送しないしデータの整合性の保証もないという状態で、それ以前の話として、ケーブルについては前からちょこちょこ書いてますが、導体も信号も物理的なものなので、導体という道筋の材質が変化するのなら信号も影響を受けて当然、デジタルデータだから変化しないとかいうのは通信方式だとかがしっかりそういう仕組みになっていなければそんな前提自体が脆弱なものだから、ということで。同軸なり光なりを100m引き回しても劣化しませんか?常識的に考えろよJKだぜってイザベル魔理沙なら言いかねない(苦笑)、デジタルの信号であっても変化するわけで、音声伝送の場合はそれが顕著だってことなんではないかと。PCとかのデータのやり取りではそういうのを訂正したり相互にデータが不正確にならない仕組みがあるからデータ化けしないようになってる、それがわからないのなら無闇に『デジタルだから音が変わるわけない』などと言うべきではない、とも思ったり。

ケーブルの話はさておいて、まだ稼動させて30時間程度も経過してないと思われるHP-A7とND-S1の組み合わせですが、今はAH-D7000で聴いてるんだけど、これはこれでいいなぁ、と。しばらくすると音が少し柔らかくなる…と、それが本当ならこれからどう変化していくのか楽しみ。今の感じだとかなりソリッドな印象。冷たいというわけではないけど、HD-1Lがキレもコクもあるのに暖かみがあって自然で聞きやすい印象だとしたら、HP-A7はいかにもデジタルからかっちり再生していますというような、昔カセットテープに馴染んでいたころに初めてCDを聞いたときのような、そんな印象に近いですよ。それの鮮度とか精緻さをもっとはるかに向上したようなイメージ。とはいえ、友人宅で聴いた第一印象に比べて、恐ろしいことにHD-1Lに拮抗してきたように思います。これは…意外と、HP-A7単体でも十分ではないか?と思わせる感じになってきました。カチコチでキラキラしていた硬い印象の音が、いい感じに滑らかになってきたような気がします。音場感は正直言ってあまり無い気がします。AH-D7000で聴いてそれです。各パートなんかが確実に定位していて聞き分けられるけど、そんなに広い空間を感じさせてくれるわけではない様子。ライブ音源なんかではどうかな?ということでAfter ServiceとかFaker Holicなんかを聴いてみたんだけど、あまり広い感じはしません。空間に関しては今メインで比較している環境ではHD-1Lのが若干広い感じですが、iHA-1 V2を聴いたときのようにボーカルが頭外に定位するような感覚というのはあまりなくて、そこはHP-A7も同様ですね。HD-1Lの場合は上流の環境の影響を如実に受けてしまうというようにも思います。実際、上流をHD60GD9ECにしたHD-1Lで上流がPCのHP-A7と聞き比べると、HD60GD9ECとHD-1Lの組み合わせの方が空気感があって、聴いていて心地よかったりするのですよ。不思議。いや、本当に。KENWOODはHD60GD9ECのようなマイスターチューニングでSupreme EX搭載の小型HPAとかを展開して欲しいですよ(なんだかんだでマイスターの調整の入った音が気持ちいいわけです、これは嘘ついてもしょうがないところ)。ただ、HP-A7のが横方向に多少広いのかな?両方で同じ曲を再生しての感想です。ただ、これもソース次第というのはあります。どんなものを再生するかに依存します。

時間経過で第一印象とは違ってきてしまっていて困惑してる?というのが今の状態。
届いたのを友人宅で開けて、そこで試聴したときは、DACとしては優秀かもしれないけどアンプとしてはm902を超えるとかないわ、HD-1Lが圧勝だよ?くらいの印象だったんだけど、今まで慣らしを続けて比較してみると、それぞれの個性はあるにしても拮抗してないか?という感じなので。HP-A7はあいかわらずわずかな清涼感はあるけど、硬さがほぐれてこなれてきた感じ。正直な話、HP-A7単体で聴くのとHP-A7をDACとしてラインアウトでHD-1Lにつないで聴くのでは、第一印象ではHD-1Lをつないだ方が絶対によさげ!と思っていたのが、単体でも全然問題なくね?というものに変わってきているので。というかHD-1Lをつないだ方がよいという第一印象に間違いはなかったようです。ただしCD900STをつなぎっ放しで、しばらく経過してからD7000で聴いての感想なので、耳がこなれたというよりは確実に変わっているわけで。実際にm902を超えてるかどうかは同じPCに同じケーブルで接続して同じヘッドホンで聞き比べてみないとなんともいえないし、わたし個人のイメージからも超えてるというのは言いすぎだろうといまだに思うのですが、でも、この音なら実際にそう言ってしまう勢いの人がでてきてもおかしくは無いのかな、というのが現時点での感想です。

ただし。音質的にはそうなのかもしれませんが、物としてのつくりはm902の方が上質なのは言うまでもありません。ジェフを髣髴とさせるパネルなんかもそうだけど、滑らかなデジタルのボリューム、インジケーターなどはあの機種でないと持ち得ないものです。HP-A7で気になった点を上げていくとすれば、ギャングエラーは感じないけど(厳密に言うと0の直前付近で一旦左寄りになりますが、固体差?無視していいレベルだと思います)、ボリュームを最小にしてもかすかに鳴っているのがわかるレベルで音が漏れてしまっているのとか、出力がPHONESのときにもラインアウト側に音が漏れてる・その逆(出力がRCAのときにPHONES端子に音が漏れてる)もあるというのとか、そんなところでしょうか。そこらへんはどうなんでしょうか、無理にカットしようとしたりするともっとコストがかかってしまうので、この価格内ではベストとはいえずともベターなつくり、ということでよいのかな?
いずれにしてもこれだけのものが67000円ちょっとで手に入ってしまうというのは、良いのではないかなーと思います。
HD-1Lだってメーカー直販だと99800円ですし、iHA-1 V2SXだって89800円なので、わりと安価で高性能なDAC(HPA付きの複合機)が手に入ってしまうと考えれば、これはありなのではないでしょうか。
PCやCDを聴くのは、しばらくはHP-A7をメインに使っていこうかな、と思いました。いろんなサントラからオーケストラからフォークからゲームからロックからいろいろ聴いたけど、結構どんな曲でも合うので、なるほど味付けはしない方向でというのも納得できましたし、それこそわたしの好みの方向性とも近いし、今のところはこれにしておいてよかったなーと思ったりしているわけです。
そりゃまあ、本音を言えばiHA-1 V2SX欲しかったんですが、それはまたそのうち目標にして買えばいいし。izoのことだからiHA-1V2の最終版と銘打ってはいますが、うっかり買っちゃったらiHA-1 V3とかやりかねないメーカーだなというところも危惧しているので(笑えない冗談だわ)。だから様子を見たいなーというのと、フォステクスのHPAというので興味があったというのも当然あります。

興味ない人には全然どうでもいい話ですが、PS2のファンタジーゾーンコンプリートコレクションが出たときにリリースされたファンタジーゾーンのCD(ジャケットイラストが怒りを誘いますがそれはさておくとして)に収録されていたセガマークIII版のBGMがAH-D7000だと刺さって痛くて聴くのつらいと思っていた件、HP-A7のDACを通すと、まだちょっと痛い気もするけどわりとそうでもないことに気がついてしまい…これはしたりw
なんていうか「これこれ、この音だよ!」という思い出がよみがえりました。はい、HP-A7は神機決定(ちょwww)結局こうなった(涙)。
あれ?iHA-1 V2でもKAF-A55でも聴くのつらくて、わざわざ再生機器だのヘッドホンだのはしょぼいのを選んで使って聴いてた曲だったんだけどなぁ…参りました。
半分くらい冗談ですが、半分くらいは本気でうれしかったりして。意外な発見だわ。

アナログ入力も友人宅で聴いたときは使い物にならないんじゃないか?くらいのガッカリ感だったんだけど、ひととおり慣らして、さきほど聴いてみたらいい感じになっていましたよ。もしかして接続ミスって変な音になってたとかじゃないのかな?(んなわけあるかー)というくらいにまともに聴けたので、アナログ接続での使用も全然ありですね。未接続時のノイズもPHONES2で無音時にボリュームを最大にするとわずかに聞こえる程度で問題ないと思われるレベル。アナログでの接続時のHD-1Lとの比較としては、やっぱりHP-A7の方が若干すっきり系という感じ。そしてHP-A7にHD60GD9ECをつなぐと音場や空気感はPCからの接続よりもこちらの方が気持ちよく聴けるソースもあるようで、接続などの問題で鮮度はPC直接よりも落ちますが、これはこれでありだなと思いました。

時間経過でずいぶん変わるアンプのような気がします。iHA-1 V2なんかも安定するまで結構かかりましたが、こんなに短時間でぐっと印象が変わったのは何台かアンプを手にしてこれが初めてですよ。しかも序盤はわりときらびやかで華やかな音作りのアンプなのかなー?と思っていたのがわりと落ち着いてきたのですごく聴きやすくなっていて、この変わり方もありですよ。もしかして昔イヤホンでE5cというのを使っていて、使い込んだ人の評価は良くてもちろんわたしも気に入っていたんだけど、あれも新品時はじゃじゃ馬という感じだったけど、HP-A7もそういった感じなのかなーと思ったりしました。今の時点ではおそらく期待はずれみたいな感想を持ってる方もいるんじゃなかろうかと。発売前の持ち上げられっぷりも異常でしたし。販売店やら周りが期待を煽ってましたし。期待はずれだという感想をもたれる方もいるだろうけれど、わたしはHP-A7はお気に入りになりそうなりませんでした、速攻手放してしまいました(苦笑)。でも、なので、人におすすめしようとは思いません。店頭デモ機の状態とかもわからないし、デモ機で音を聞いて納得できないなら、安い買い物ではないのだからやめておくのもありでしょう。しかし、個人的には安くはなかったけど、この内容なら高いとも思わないです。とりあえず、いい買い物したなぁ、と。ND-S1もそうだけど。そしてGT2も。それにおかげでいい勉強になったし。USBケーブルでもここまで音が変わるなら投資する価値はある、と。自分自身で体験してるからHP-A7のUSB接続はダメだという人に対して、付属ケーブル使ってるからだろって突っ込めますし(別にそういうのがやりたくてケーブル買ったわけじゃないですが)。

あいかわらずgdgdで長ったらしくなってすみませんが、ここまで見ていただいた方、おつかれさまでした。ありがとうございます。
あいかわらず糞耳であてになどならないんですが、とりあえず買ってみた感想は残しておこうかなーと思ったので書いてみました。
わたしとしては『いいものだけどおすすめはしない、欲しいと思ったら買うといいよ』くらいでしょうか。iHA-1 V2のときは無邪気にいいものだよーなんて書いてしまったりしていましたが、今回はわたし自身は好みでいいなと思っても、手放しではそうと言い切れない部分や追加投資が必要な部分もあるので、いいものなんだけど欲しい・欲しくないは自己責任で判断してくださいですよ?というしかないように思いました。
いい意味で値段なりの製品なんだと思います。すごくいい。でも、ヘッドホンで音楽を聴くためだけにここまでのお金を出すというのがどうかと思う人には高い製品でしょうし、逆にこれまでのこの価格帯の複合機を見てこられた人にとっては好き嫌いは別として興味の対象になる機械なんじゃないでしょうか。


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ヘッドホン類・アンプ類」カテゴリの記事

コメント

今回はいつもにまして「長い」ですね。しかし、ここまで音楽に関して思い入れがあるというのはすばらしいと思います。
わたしなんかは、(最近は何でも聞きます=年のせいか)40年以上ハードロックばかりなので「音質」とか「音域」とか「セパレーション」とかのご託は並べられません。
iPod shuffle32GBと10 Pro+リケーブルで満足しています。このリケーブルは長崎県のあるブログの運営者から頂いた物でとても気に入っています。何とかいう線材を使ったとか言ってましたが(名称は忘れました)。唯一奢ったのは、イヤホンチップをアメリカから取り寄せたことですね。わたしの場合、耳(と耳穴)が極端に小さく、いつもヘッドホンの選定では苦労していましたので。
今頃になって気がついたのですが、阿梨さんのコメントでは音楽の再生はもっぱらヘッドホンのようですが、現在のお住まいではスピーカーは使えないのですか。それとも音楽を正確に聴くためにヘッドホンを使っているのですか。
わたくしも長々と失礼しました。次回の更新も楽しみにしています。お元気で!

投稿: mipod | 2010年2月 7日 (日) 21時22分

mipodさん、コメントありがとうございます。
長いのは…アイテム3つを同時に更新したり、組み合わせがそこそこ多岐にわたったり、開封直後の試聴から半日以上経過しての試聴で印象ががらっと変わってしまったからでしょうね。
で。
音楽に思い入れがあるというよりも、こういう機械が好きというだけのような気もします(苦笑)。だから某社ハード部隊にいたときも、スタッフや客層を不満に思うことはあっても機械そのものはなんだかんだで興味津々で質問しまくってましたし。そのころからこんな性格は変わってないので、つまらない反発心でそこをやめてしまったのを今になってすごい後悔しています。
iPod shuffleは真面目に聞いたことがないのでなんともいえないんですが、10proは一時期わたしも所有していたことがあって、いいイヤホンだと思いました。イヤホンなのにケーブルの選択が自由という(元は消耗品だからという理由でしょうが)、そのコンセプトは面白いと思いましたし。
再生環境がヘッドホンばかりのように見える理由は、スピーカー環境はKAF-A55とSC-A11XGで満足してしまったのと、近所や同居人に迷惑になるのでなかなかスピーカーで音を出せないという事情もあります。その他はテキトウにノートのスピーカーでさらっと聞いてしまったり。とはいえヘッドホンは元来アクセサリーだと思っている人なので、できればスピーカーで思いっきり音を出して聞きたいな、というのはあります。音楽はやっぱり体全体で感じてなんぼです。だからCDはCDで完成作品としてすばらしいですが、だからといってライブを下に見たりする意見はわたしは違うと思ったりもします。なかなか行けないのでもどかしいけど、できれば好きなバンドのライブやコンサートは行けたら行きたいし、ゲーム音楽にしても本来は安っぽかろうが筐体のスピーカーから鳴るのがあるべき姿なんだろうと思ったりもしているので。ただ、高音質で聴きたいという欲求も同時にあるので、ロケ勤務のときはいろいろ工夫しましたね。イヤホン端子増設とかもだけど、当時の基板は筐体にスピーカーが2つ付いてるのに基板は基本的にモノラル出力で各社それぞれのステレオ配線コネクタだったので各社用のステレオ配線ハーネスを作ったりとか、ユニットを換えてしまったりとか、場合によっては筐体から配線を引き出して普通のアンプとスピーカーを増設したり。
ヘッドホンは確かに小音量で細かい音を拾うこともできますが、だからといってスピーカーに勝っているとか思うことはあまりないですね。それは確かにうちの環境だとSC-A11XGよりもAH-D7000の方がいいんじゃないか?ってところではありますが、そういう問題じゃないというのがまずひとつと、スピーカーだから精密・精確に音を聴けないというわけではないこともわかっているつもりなので。自分の家で実現はできないけど、しっかりしたシステムならヘッドホンの太刀打ちできないレベルでスピーカーはいい音を聞かせてくれますから。同価格ならヘッドホンの方が上だとか環境を整えないとスピーカーは実力を出し切れないからヘッドホンの方が上だとかいう意見を見ると、滑稽だなと思ってしまいます。たとえ多少周りがうるさかろうと、スピーカーで聞く方が楽しいというのもありますし。

それはさておき、可能な範囲の中ではハードルを上げたがる傾向にあるようです。いらんところまで上げすぎていつもいっぱいいっぱいですが(苦笑)。

投稿: 釘町阿梨 | 2010年2月 7日 (日) 23時51分

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