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2009年12月 1日 (火)

鉄拳6対応 REAL ARCADE PRO.EX セイミツ化換装完了

…完了もなにも、プレゼントとして手渡してしまったのですでに手元になかったりします。
だからして、資料として手元に残した写真と映像のみで。
鉄拳6対応リアルアーケードPro.EXのセイミツレバー・ボタン化ネタです。

わたしが作業した中でXBOX360用スティックとしてはデススマイルズ対応スティック(デスマ棒とか幼女棒とか呼ばれてるアレです)しかないんですが、他の方のRAP.EXの分解記事とかを見ていて幼女棒はそれに準じるものだったんだけど、鉄拳RAP.EXはところどころにそうではない部分がありました。
んー、なんというか、先日開いた虫姫さまふたりすてぃっくに近いかなぁ、と思いました。
何かと安く作れるように血のにじむような工夫の痕跡は見られるんだけど、これってそんなにコストダウンしないと売り上げの出ない商品なのかな?と思ってしまったりもして。もしくはただ単に部材を変えただけでコストはたいして変わってないよってことかもしれませんが、微妙な気はします。
まぁ、ものすごい値割れしてでも店舗がさばきたいとか、その値段でなんとかなるの?と思える価格で売ってるところを見ると、あの値段じゃクオリティ維持は無理だろうなと理解はできるが納得しねー!というところではあります。
キッカケとしては某スレのカキコ、鉄拳RAP.EXが6980円で売られてるよ!ってもので、たまたま友人の誕生日も近かったし、その友人もわたしのセイミツ化したRAP3SAでスパ2HDをやって「ノーマルの三和レバーよりやりやすい」と言ってくれていたので、わたしがプレゼントするのだからデフォのまま渡すわけがない、ということで換装してみました。

まずは鉄拳RAPのパッケージです。
Rapex
表はこんなんです。別に一八とかハゲとかの同じイラストを見てもうれしくないだろうから、箱はこれだけしか撮影してないですよ?
そして、換装前の本機。
Before
ぱっと見は悪くないんですよ、しかもデスマ棒のときと違ってホリボタンだけどぐらついてない。今回はそのあたりはしっかり作られているようです。ボタンの押し心地は相変わらず微妙ですが。

で。
今回用意したセイミツ工業さんの部品は以下の通り。
・LS-55(VFベース・レバーボールを黒)
Ls55_01
Ls55_02
・PS-15(ケース・キャップ同色で赤・青・緑・黄を各1個、黒を4個)
・PS-14-D-N(ケース・キャップ同色で黒を2個)
Ps15ps14dn
・ファストン端子(レバー用大サイズ・10個1セット)
Photo
直接通販で送料と代引き手数料込みで3885円でした。
スティック本体と合計で12000円くらいですね(スティックも送料・手数料がかかっているので)。
これをどう見るかはひとそれぞれじゃないかなぁ、と。わたしは内容に対しては高いとは思わないけど、絶対的な金銭の価値としては高いものですよね。難しいなぁ。
でも、換装をお勧めします。
なぜかというなら、アーケードの筺体もいまや三和レバーだよというかもしれませんが、じゃあ、アーケードの三和レバーはマイクロスイッチがバラバラで取り付けられてるJLF-TM-8-SK-Kですか?と。これ、360スティック用によく採用されているタイプで、マイクロがぐらついて操作性低下を招いてますよね?それでも三和レバーがいいですか?アーケードと同じにしたいなら、マイクロスイッチを基板タイプのものに変更してパターンカットして使うという手が必要ですが、三和レバーにそこまでする価値はないので、じゃあいっそレバーをユニットごと信頼性の高いセイミツ製に換装しちゃった方がいいんじゃないか?というわけです。で、その中でも手ごたえが軽めの三和レバーに近づけられて、なおかつ操作感と信頼性の高い部品をというと、セイミツのLS-55となるわけです。
以上、クソな説教終わり。

それでは換装の説明です。
とはいっても、今回は動画も撮ったので、そちらを見ていただく方が早いかもしれません。





ニコ動のアカウントがないとか、見るの面倒くさいという方は以下からのテキストと写真をどうぞ。

用意する工具は
・#2のプラスドライバー
・#5~#6程度のマイナスドライバー
・7mmのボックスドライバー
・電工ペンチ(ファストン端子を圧着したりします)
・ニッパー
・ピンセット
こんなところかな?
それと、レバー固定ネジのスペーサーとして高さ7mm程度のナットなりワッシャーなりが必要です。レバー固定ネジを切断して短くしてしまう場合はその限りではありませんが、そうするとネジを切断できるくらいの工具が必要になりますね…その辺は交換時のところで書きます。
電工ペンチはマーベルNO.300Aという製品を型番指定で買ってます。
詳しくは幼女棒セイミツ化換装記事を参照してみてください。
今回も家庭用アーケードスティックスレまとめWikiにはとてもとてもお世話になりました。
ありがとうございます。

まずは鉄拳RAPの筺体を開くわけですが、裏返したところがこれ。
Photo_2
プラスドライバーで底板を固定している8か所のネジを外します。
ネジの付け外しのときは、押しつける力と回す力の加減は7:3くらいで、回し始めは押しつける力の比率を上げる感じでやってみてください。ネジの頭をなめちゃわないように注意。締まりきる直前くらいになったら、力を抜きつつ感触を確かめながら回すことも大事です。
底板を外したところがこれ。
Photo_3
コンパネ天板そのものを止めている根角ネジ6か所のナットを裏側から外す、というわけです。
ここで7mmのボックスドライバーを使います。
外したナットとワッシャーは拾いづらければプラスドライバーとかのマグネットで拾ってしまえばいいです。
天板を取り外せたら、ひっくり返してレバーとボタンを換装します。
手順的にまずレバーからやってます。
とりあえずレバーから配線を外さないといけないんですが、配線はいきなり外すとどこがどれだかわからなくなると思うので、付箋で各方向ごとにまとめておくとわかりやすくなります。つまり、2本一組にしておいてください、ということですね。方向は書いておいた方がいいですが、ファストン端子化しちゃうので、別に書かなくても接続ミスってたらつなぎなおせば済むのでそれでいい人はとりあえずまとめるだけはまとめておいた方がいいですよ。
配線の皮膜は、本当はワイヤーストリッパーとかで剥いてくださいといいたいところですが、これの配線なら指でも剥けてしまうので、つまんで引っ張れば皮膜がとれます。もうちょっときちっと剥きたいなら、コツとしては、まず電工ペンチのワイヤーストリッパー部の0.75のところで配線の皮膜をテキトウな長さに剥いて、むき出しになった配線の先端をファストン端子にあてがい、まず2.0でテキトウに圧着してから、1.25でしっかり圧着します。圧着したあと配線を引っ張ってみて、固定されていて抜けなければ問題ないので、配線の接触部だけでなく端子の根元の皮膜側もあわせて同じように圧着します。これの繰り返しです。不精していきなり1.25で圧着しようとすると大抵は端子を壊すのでやめておいた方がよろしいかと思いますよ?
配線で圧着されていても心配ということであれば、圧着したあとにハンダを少し流してあげればいいと思います。やらなくてもちゃんと接触してれば問題ないんですけどね。
順番はどちらでもやりやすい方でいいんですが、まずレバーボールを外してからの方がレバーは外しやすいと思われます。レバーボールはレバーのシャフトの底にマイナスドライバーをあてがって、シャフトとレバーボールを逆方向に回すと外れます。取り付けるときはその逆です。
レバーボールとシャフトカバー、レバーディスクが外れたら、天板からレバーを外します。
プラスドライバー2か所で固定されていて、ネジが結構固いので、しっかり押しつけながら回してください。
ネジは再利用するので、頭をなめちゃったりしないように取り扱いに気をつけてください。
三和レバーをはずしたら、LS-55を取り付けます。
元々のネジが長いので、ネジを短く切断するか、7mm程度の高さの稼げるナットか何かをスペーサーにして固定します。取り付ける前にサブガイドとレバーボール・レバーパッキンを外すのを忘れずに。
取り付けて裏から見るとこんな感じです。
Ls55_01_2
もうちょっと近寄って見てみましょう。
Ls55_02_2
こんな感じで、固定ネジの下にナットを敷いて高さを稼いでいます。
Ls55_04
横から見るとこんな感じです。
レバーを取り付けたらファストン化した配線を各スイッチに取り付けます。
ちなみにLS-32のときと違って、LS-55だと端子がボイスチャットの収納されている部分に引っかからずに干渉もしないため、端子を曲げる必要がありません。
レバーの取り付けが完了したら、ボタンの換装です。
マイナスドライバーをボタン側の端子の根元とファストン端子の先端との隙間に差し込んで、ぐりぐりとこじると配線がはずれるので、配線をはずしたらボタンのケース固定爪を押しながらボタンを天板外へ押し出します。片方押しだして、もう片方とかやるとやりやすいかも。固定爪が指で押しづらい位置にあるなら、ボタンのスイッチ部をつまんで回転させて、位置をやりやすいように回すといいですよ。これを交換したいボタンの個数分繰り返します。
ボタンが換装できたら、以下のようになります。
Photo_4
1個ずつ交換すれば配線ミスも発生しないので、落ち着いてさくさく交換してみるとよいでしょう。
で、レバーとボタンを全部換装しきったのが、この状態。
Photo_5
ここまでできたら、開いたのと逆の順序で天板を閉じて、底板を固定して完了です。
天板を固定する前に動作確認しておくとよいでしょう。
After
これで完成です。
一八の乳をぽちぽち押して遊ぶがいいにょ。
取り付け後のレバーのアップです。
Ls55
レバーの根元のパーツはセイミツの場合は”レバーパッキン”、埃の混入防止などの意味があってのこの形状・名称です。プレイの支障になりづらい適度な厚みと縁の盛り上がりになっています。三和の場合は”レバーディスク”で見てくれだけなので、厚みは厚ぼったいしすぐに浮いて機能的でもないです…こういうところからも三和レバーが信用できないって言ってるわけで、まあいいか…。
取り付け後のボタンはこんな感じです。
Photo_6
とりあえずこんなん。PS-15だと見た目もネジ式や三和のボタンに見劣りしないので、このボタン、なかなかいいと思うんですけどね。なぜかWikiにも掲載されてないんですよね(20091130時点で)。

以上、駆け足でしたが、こんな感じで鉄拳RAPをセイミツ化してみました。
かなり雑に書いてる記事なので、見直してあとあと修正すると思います。


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コメント

ゲーセンなので鉄拳TGA2や鉄拳6で仕様されているレバーは市販で販売されているレバコンで多く使われている
JFL-TP-8YT-SK
では無いと言う事が分かりました
では例えばですが
リアルアーケードをゲーセンなどで稼働している

鉄拳の台に近いレバーやボタンにするには
どのレバーやボタンを購入して取り替えれば良いでしょうか?

教えてください

投稿: 質問です | 2012年2月19日 (日) 22時15分

質問ですさん
コメントありがとうございます。レスが遅くなりすみません。それと、記名は一応でも質問なのであればちゃんとお願いしたいところです。一応でも礼儀はあるんじゃないかな?というところで。
回答ですが、どのレバーやボタンを…というところですが、あなたの指されている鉄拳の台がどんなレバーやボタンを使用しているかがわからないので何とも言えません。通われているゲームセンターの店員さんに聞いてみるのも一興でしょう。台によってどんなレバーやボタンが採用されているかなんてわからないので、質問からしてわたしに答えられる性質のものではありません。悪しからず。
お役に立てずすみませんが、このような回答で失礼させていただきます。

投稿: 釘町阿梨 | 2012年2月27日 (月) 22時08分

初めまして
この記事を参考させて頂きました。
ありがとうございます。
おかげさまでレバー、ボタン共セイミツに
変更できました。
今度はリアルアーケードPro.V3 SAのセイミツ化を考えております。
その際にはまた参考にさせて頂きます^^

投稿: ぶんぶん | 2012年4月 7日 (土) 05時54分

ぶんぶんさん
コメントどうもです。
当時参考になるようなところはいくつかあったのですが、自分で納得いくようなかたちで残したかったというのもあって二番煎じ臭はするけどやってみようと残しておいたかいがありました。
V3でもよろしくおねがいします。

投稿: 釘町阿梨 | 2012年4月15日 (日) 10時05分

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