中野龍三プロ社長の番組見ました
うちはスカパーe2なので見られなかったんだけど、友人が録画しておいてくれたので、中野龍三プロニート社長のシューティング番組を見ることができました。
※このつかみでお分かりかと思いますが今回は思いっきり叩いてるため、ヤバいと思った方はここで読むのをやめておくことをおすすめします。
以前ゼビウスとスターフォースの収録分を見せてもらったことはあるんだけど、ゼビウスに関しては遠藤さんがリードしていてそこそこ見られる番組になっていました。中野社長のコメントは「この人本当に下調べとかして知っててコメントしてるのかな?」という疑問が「こいつモノを知らねぇよォねぇ」という確信に変わったわけですが、今回はドラゴンセイバー。わたし自身も過去にプレーヤーとしてゲームセンターで遊んでいたタイトルだったし、結構難しいタイトルだってこともわかってるから、中野プロニート社長が2週間でどれだけのものを見せてくれるのかを楽しみにしてるよ、と友人には話していました。
で。
見る前にいくつか友人から前置きが。
れ「なんかさ、前にあんた(わたしですね)に見せてもらったプレイとずいぶん違うんだけど」
あ「そうなん?まぁ、ゲームだし人によってやりかたは何通りあってもいいし。で、プロなんだしもちろん出荷時設定ノーミスだよね?わたしは当時成しえなかったからそういうプレイを見られたらうれしいねー」
れ「死んでるよ」
あ「んぁ?マジ?…何ミスくらい?」
れ「えーと、1ミスか2ミス?いや、もっと」
あ「ちょwそれはないわwww」
…えーと、これ、わたしは録画を見せてもらってるけど、有料チャンネルの番組なんですよね?
で、この番組を見るために契約した人もいるとか聞く…で、ノーミスできなかった?練習期間がなかったとか、当時プレイしてなかったとかは言い訳にならないですよ。プロですから。お金取ってますから。
それはさておき、まず見てみようよ、ということになり再生開始。
…
……
………
いやー、突っ込みどころが(苦笑)。
ちょっとこれはないわ。
エリア7で背景にめり込んで死んでるのは多分本人的にも意外だったんだろうけど、撃たれて死んだって言ってたけどあれは多分違うね。セイバーのエリア7、わたしも何度か経験あるけど、障害物壁面には当たり判定がないんですが、ときどきなぜか何もないのに背景に貼りついただけで死ぬことがあるんですよ、多分そんなにメジャーじゃないけど処理ミスっぽい気がします。障害物として引っかかることはあってもミスする衝突判定にはなってないはずなんだけど、ときどき死ぬんですよね。かといって地上物が発砲しているわけでもなく。あれは同情します。
が、しかし。
それ以外で穴と言うかミスと言うか、多すぎるんですよね。
まずエリア1始まって直後、「なにこの超連射?」…わりと高速な連射装置装備の状態です。確かにドラゴンセイバーはソフトでオート連射が搭載されているんですが、当時地元のキャロット店長をして「このソフト連射使えねー、こんなのならついてない方がマシ」といわしめた代物で、実際わたしも他のプレーヤーさんもソフト連射はあてにせず手で無茶苦茶がんばって連射していた記憶があります。結構つらかった。で、当然連装ありでもプレイはしてるんだけど、連装ありなら実ははまるシーンがぐっと減るので、エリア5ボスとかもたいして苦労はしなかったりするんですね。出荷時設定で連なしでエリア5ボスとかって結構強敵なんだけど。
そして撃つべき地上物を先手で消してないとか、落とすべき空中物を逃してるとか、ド素人のわたしから見てもひどいプレイだなーと思いました。
しかも平気で嘘つくし。わたしが一番嫌いなとこですね。有料放送だから視聴者を選んでいるとはいえ、電波に乗せて嘘つくって。アックスドラゴンが斜めに弱いとかねーわ、あれの溜め撃ちはかなり強力でエリア3なんかは基本はアックスで進むパターンでやるんですが、中野プロはなぜかアックスじゃないんですね。エリア4でスパークに変身したら、アホみたいにスパーク維持だし。で、スパークも有効な使い方ができてないんですよね。スパークドラゴンのチャージショットは確かに全画面に判定があるから画面に広がった雑魚の一掃には役立つんだけど、威力が弱いから使いどころがなかなか難しいドラゴンでもあったんだけど、そうか、この人連射ありでやってるからそういうところにも気が回らないのか、とか。それとスパークドラゴンの溜め撃ちは5方向に出てる稲妻にきちんと当てるとただ放射してるのよりもダメージが入るはずで、硬めの敵なんかを相手にしているとそれがわかるはずなんだけど、そういう使い方もしてなかったし攻略の参考にもなりゃしない、ただプレイしているだけの映像だったのが残念。エリア6でもスチールドラゴンにならないでスパークのまま進めてるし、それに死んだら復活できないとか言っちゃったり、アイスピックも縮めずにスパークに頼り切ったプレイで見どころないなーって感じだったし。スパークでもいいんだけど、スチールも使うよ、使おうよって感じなんですけどね。それにスチール使っても雑魚全滅くらいできなくはないように作られてるのは、やり込めばわかるはずだし。火力最大にしたスチールはかなり強力なのに。「ダメだプロニートわかってねーよ!」とか思って見てましたね。エリア7の対ボスにしても、確かにあそこは緊張するシーンだけど、プロなら死んじゃダメだろ、と。エリア8でもスチール逃してスパークで進んでるし(もっとも、エリア9においてはスパークでもスチールでも使い勝手の好みの問題で選択する、というのはあります)。エリア9もただの砲台を戦車とか無茶苦茶言ってみたり、槍の根元抜けも見せてくれないし(どらすぴ同様に根元を抜けられるんですよ、セイバーでは状況によってはわりとこれを使うシーンもなくはないです)、ラスボス(カオス)でも浮遊方向がランダムだとか吹いてみたり。完全ランダムじゃなくて、ある程度は誘導制御できたように記憶してるんですけどね(ここらへん記憶があいまいで間違ってたらすみません)。誘導失敗してカオスの位置取りでミスるとハマることがあるのはわかりますが。そしてカオスが出すブーメラン、あれ、あんなに連射ついてたら楽勝でしょうに、と。連装無しで溜め撃ちベースで進むとかなりきついボスであることには違いはないんですが。そして誰も突っ込んでないようですが、中野プロニート、ラスボスのことを『ザウエル』『ザウエル』と連呼してましたが、『カオス』だっつーの!下調べくらいちゃんとしてから臨んでほしいですよ…仮にもプロなんでしょ?と。ゼビウスのときも思いましたけどね。これでプロかよ、と。さすがにザウエルはないわ、この人、どらすぴもプレイしてないくせに…ファン的には、こんな人にプレイさせてそれを流すくらいなら別タイトルを選んでほしかったというのが本音ですね。思い入れもないしストーリーもろくに理解してない(シューティングだからどうでも…というなかれ、ドラスピ・セイバーはストーリーにも重点置いてるし)、やり込んでないから詳しくもないような人のプレイを放送するとか、ぶっちゃけお金取っていいレベルじゃない、むしろ見てるこっちが時給くれって感じでしたね。しかもゲストで来ているアイドルにスパークでずっと進んでいることがチキンプレイだってバレて突っ込まれてたし(苦笑)。スパークだと狙わなくても全画面の敵を消せるからパターンを覚えてなくてもある程度はスパークの溜め撃ちを放射してるだけで何とかならなくもないんですよ、要するにパターンを詰めてない初心者のやりがちなプレイなんですが、それを素人のアイドルに見抜かれてどーするの?って失笑してしまいましたよ。
結果的に5ミスくらいしてたかな?ラスボスでも死んでたし。
ドラゴンセイバーって、やりこめばわかるけど、難度的にはしんどいんですがひどく意地悪な作りにはなってないはずなんですよ。パワーアップやドラゴンチェンジについても無理のないバランスで配置されているし、エリア始まってすぐに置かれているチェンジアイテムのドラゴンになっておけばそれなりに楽に進める作りになってるので、ある意味ではドラスピよりもゆとりっぽい作りにはなってるんですよね。出荷時ライフ無しとか敵や仕掛けの微妙な陰険配置についてはグラIIIのプレーヤーを意識したとかいう無茶苦茶さだけあってしんどいものはありますが、全エリアブルードラゴンでクリアできないか?ってやってみて問題なかったことも知ってるし、各所での復活もハマり箇所はなくて、わたし程度の能力でなんとかなるんだから、そんなに難しいゲームじゃないなってこともわかってます。ぶっちゃけ、全一レベルのプレーヤーなら、出荷時ノーミス狙うくらいじゃないと歯ごたえがないはずだし、人に見せておぉー!ってプレイもそのくらいじゃなきゃダメなんじゃないの?と思います。お金取ってるんだからなおさらです。それをプレイ中にミスしまくって「バカ!」だの「死ね!」だのわめきながらって…それプロと呼べるプレイヤーのプレイじゃないし、テレビで流していいものか?(失笑)って感じですけどね。
中野プロニート的には何か考えがあってってことなんでしょうけど、『ゲームは所詮遊び』という原点に立ち返って考え直してみてはどうかなーと。変にスコアラーの地位向上だの金儲けだの(多分後者のウエイトがでかいはず)、そんなことを目論むよりはね。所詮は遊びだけど、遊びだからこそいとおしい、思い入れも…って、そういう原点がこの人にもあったはずなんじゃないかな、でもそれを忘れてゲームプレイすることでお金を儲けようなんて考えているなら、それは違うんじゃないかと思いますね。
ちょっと脱線しますが、昔わたしがガキだったころは、スコアラーやゲーム雑誌の人たちはわりと憧憬の対象だったと思うんですよね。Beepのライターさんとか山下章さんとか。でも、今のファミ通だのゲームサイドだののライターを見ていてそうは思えないでしょ?と。それは歳をとったからということじゃなくて、送り手側のレベルが著しく低下してるからなんじゃないかな?と。日々研鑽する姿勢もない、過去のものについて調べる努力もしない、だから結果も伴わない。ゲームマスコミとかライトユーザー向けPCマスコミなんかにもそんな印象はありますね。対象に対しての研究姿勢が足りない。詳しい人がわからない相手に対して開いた表現をするのと、知識そのものが浅いから浅いものしか書けないのは、話が違うと思うんですよ。表現して人からお金を取る仕事をしているのに、それに対する姿勢が浅いんじゃないかなぁ、と。校正する人の誤字・脱字に対する姿勢もそうです。雑誌とかWebの記事とかでも、わりと肝っぽいところで「なんだこりゃ?」って誤字を見つけることがそこそこありますし。そういうことに疑問をもつ姿勢すらないってことなんでしょうけれど。そりゃ雑誌離れもするでしょうし、その手のマスコミやなんかがバカにされてもしょうがないなーって気はしますよ。
ついでにこの中野プロニート社長の番組の実況担当の北本かつらとかいう放送作家も、仕事に何十分も遅刻してきてあの態度とか、本番収録中にトイレへ行ったりとか(実はトイレではなく裏でたばこ吸ってたって話もありますね、火のないところに煙は立たないと言いますが、さて?)、あれで金をもらえるのが不思議でしょうがないんですが。プロですよね?しかも知らないなら知らないなりにそれなりの予備知識の習得とかある程度はわかってないと実況のしようもないと思うんだけど、この無知な放送作家の実況はウザいだけで何の面白みもないというのが痛い。他の仕事では実績のある方かもしれませんが、仕事として受けている以上はこういう手のぬき方をすると結局本人に別の形とかでも返ってくると思うんですけどね、マイナス効果として。所詮ヲタク向け番組なぞこの程度で十分というナメた態度で仕事をされるなら、この人には今後こういう企画には関わられないことを希望したいですね。
中野プロニートさんが掲げているスコアラーの地位向上なんかも、これを見ていると、ないな、と思いました。本人が自分で芽を摘み取っていてはしょうがない気がするんですけどね。
そもそも目的自体が間違っているといえなくもなく…本気でやるならINHあたりが企画してしっかりしたプレーヤーを集めてそれなりに準備期間を設けてやらないとダメなんじゃないかなーと思いました。でも、それやっちゃうと製品であるDVDが売れなくなるし難しい問題です。
そうでなくてもニコ動とかでそれなりにレベルの高いプレイ動画が上がってしまう現状では、ああいう企画は難しいんじゃないかなと思いました。
ただ、80年代・90年代のゲームには面白いモノが多いので(逆にわたしがときどき書いてますが、FPSとか、DMCやベヨなんたらのスタイリッシュアクションとか、オンラインRPGとかはどこが面白いかさっぱりわからない(ことにしておきます))、そういうのをそこそこの腕の人が紹介するようなカタログ的番組はあってもいいんじゃないかなーとは思いました。Wiiのバーチャルコンソールなんかも、せっかく現行機で昔のアーケードやメガドライブやPCエンジンが現役じゃなかった世代の人にも遊んでもらえる環境が整っているので、そういうのの紹介番組はあってもいいんじゃないかな?と。で、それについては当時を知っててそこそこにうまい人が当時の背景や、今では得難い情報の少ない裏技やポイントなんかも交えてわかりやすく紹介するように担当すれば、面白そうだなーって気はしますけどね。いずれにしても今回の中野プロニート社長のような当時やってもいなかった人にプレイヤーをやらせて、しかも内容gdgdとかはないわ、今のプレイヤーも過去のプレイヤーも両方からブーイングでしょうにそれこそ誰得?
ただ、TVでやろうと企画して実際に1クール分の番組をgdgdとはいえ作りきった中野社長の実行力は素晴らしいと思うので、あとは続けられるのならご本人がもっとご自分を磨いて、次はこうならないように、もっとがんばって結果を見せてほしいですね。仮にもプロゲーマーを名乗っているのなら、そこまでやるべきだと思いました。
素人が偉そうに(苦笑)。
はい、わかってますよすみません。
余談ですがドラゴンセイバーのエンディングで流れるナムコゲームヒストリーについて、メルヘンメイズとブラストオフがハブられてるって話がときどきありますが、この2作についてはNHシステム製のゲームだから、『ナムコのシステムIを使っていて確かにナムコから出てはいるけど内製じゃない』からセイバーのヒストリーに掲載されてないんじゃないか?と思うんですよ?だからセイバーのヒストリーはあれで正しいといえば正しいんじゃないでしょうか。
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