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2009年9月19日 (土)

mh256、これは良いものですよー&FOSTERの443741系と思われるものをそろえてみたり

モモーイモデルことmh256が届きました。
さっそくぼちぼち聞いているのですが、これ、すごくいいです!
こういう物の場合、値段と音質とか主観もバリバリに入るものだから難しいんだけど、これは結構おすすめしたくなる逸品ですよ。

ではまずパッケなどの写真から。
Sotobako01
…はい、やらかしました(苦笑)。
e☆イヤホンさんで予約注文していたんですが、うっかり寝惚けててヨドバシカメラでも注文してたり
「3冊は買います、基本ですよお姉さん、間違ってないから、早く慣れてくれ」じゃないんだからまったく…という気はしますよ?
Sotobako02
横から。かなり楽しげなパッケージです。
シンプルですがいいですね。
Sotobako03
背面。スペックとか。シンプルです。
Set
パッケージのセット内容。mh256本体とテストCDですね。
本体のハウジングはつやつやの白ですごくすっきりしていてきれい。
ヘッドバンドの黄色のアクセントもいい感じ。
Seal
シールです。箱の天板裏にテープでくっついてました。
びっくりですよ?
Manual
取扱説明書です。モニタヘッドホンなんですね。ということは…。
Lr
外が完全につるつるの塗装でなにも印字がないんだけど、このように内部にL・Rと、ユニットの左右を示す刺繍があります。
これはいいかも。

単体で聴いた感想を。プレーヤーはKENWOODのHD60GD9ECとProdino KAF-A55で、KAF-A55はSDHCカードを挿してそこからの再生です。
すっきりしていてわりとさわやかな音が出るんですが、いわゆるヘッドホンっぽい”耳にぺったり付く音”じゃなくて、そこらへんは同じFOSTERのOEM先であるDENONのヘッドホンたちを思わせる『ほどよい空間を感じさせる鳴り方』だなーと思いました。
聴いていて嫌味に思えるようなどぎつさや濃ゆい主張はないんだけど、そこらへんがモニタを狙ってるっていうキャラクターなのかな?とも思ったりしたし。
細かい音もちゃんと分離して聞こえてくるし、値段でいえばこのクラスではちょっと他ではないかな?というものに思います。そりゃ同系機のAH-D1000とかは希望小売価格18900円だしねぇ、と考えると、こういう機械でコストパフォーマンスを語るのはナンセンスとわかっていても、とてもお買い得なヘッドホンだと思います。
プレーヤーとしては、KAF-A55でストレートモードだとかなり素直な音を出すのでいろいろ比べていてmh256の素直さもわかるんだけど、意外だったのがHD60GD9EC。これ、音のすごく良い機種なんだけど、ヘッドホンの音の良し悪しというかキャラクターが如実に出て面白かったです。一応、聴き比べのメインではKAF-A55でやってます。で、曲は『くじびきアンバランス』をメインにいろいろ。
ハードウェアの外装部というか、装着感なんかは、もうまったくAH-D1000に準じるので、以前わたしが残しているAH-D1000のエントリを参照願います。
装着感そのものもすごく良いです。軽量な本体で肌触りのよいパッドとか、とにかく快適。
で。
Fosters
…まぁ、こういうネタは、やっておかないと、なのですよ?
そんな必要はないわけですが、やっぱりFOSTERの443741同系機ということで比べてみたくなったりしたわけで。
左からDENONのAH-D1000FOSTEXmh256(フォステクス内に製品情報ページがありませんでした、すみません)、クリエイティブのAurvana Live!…という、『どう見ても同系機です』という3機種です。
ぶっちゃけ大して変わらないんじゃないの?というなかれ、結構キャラクター違いましたよ、3機種それぞれに個性があって面白いです。
まずはクリエイティブのAurvana Live!ですが、安物のヘッドホンからステップアップしたり、いわゆるヘッドホンらしい音ということではこれがピンと来る人が多いっぽいし、それも納得のキャラですよ?この3機種の中では、一番ありがちなヘッドホンっぽい”耳の間近で鳴る”機種です。音のバランスは同系機ゆえ結構しっかりしてるし、ぱっと聴きで「あぁ、良い音だなー」と思えるものなので評判そこそこいいのもわかるんだけど、フラットとかどうとかいうよりはオーディオ的にあんまり考えられたチューニングじゃない気がするというのが、わたしの偏見バリバリの感想です。押し出しはそこそこあるし解像感もばっちりのように思えるけど、この3機種の中では比べてしまうと一番微妙で半端。音場もわりとこぢんまりとして配置がグッとこない感じ。でも、ぱっと聴きで良い音だと思えるものですし、これはこれで選択肢としては良いものなのかも。作りとしてプラグが貧弱なのも気になるところ。PCでの使用が主な想定範囲なら、こういう作りでとどめておくものなのかなぁと思ったり。クリエイティブですから。PC周辺機器としてのヘッドホンだと考えると、かなり良くできた部類なんですけど。
それからAH-D1000です。これは…バランスはもちろんいいんですが、すごく、低音寄りです…この3機種の中では。そして一番濃ゆい音が出るなぁ、と思ったのも、このAH-D1000です。強調してるわけじゃないんだろうけどチューニングとしては低音重視してるかなって音なんじゃないでしょうか。低音といえばソニーのMDR-XB700なんかが良く知られているところじゃないかと思いますが、あれの低音とかバランスはネタ的に面白いものではあっても真面目に普段使いするものかというとかなり好みが偏る機種じゃまいか?と思ったりしたので、それよりは全然バランスの取れたところで低音が濃ゆいという意味では、AH-D1000は良い機種だと思います。音場はDENONの上位機種ほど広くはないのですが前に感想を書いたとき同様にやっぱり広めで配置とかスピーカーでの鳴りを感じさせるような良い機種なんだけど、DENONの中では多分一番ありがちなヘッドホン寄りの広さの音場でも、他社のありがちなヘッドホンよりは空間を感じられる良い機種です。音そのものの響きのよさは多分3機種の中で極上。実売は11000円程度で手に入ると思うんですが、その価格帯では他メーカーでこれほどのものは体感したことないです。プラグはアルミボディで3機種の中では一番作りがしっかりしています。ステレオ標準プラグへの変換も付属するし、良質な延長コードも付属するので、屋内でも屋外でもどんとこいです(紬?)。
そして今回の主役・mh256です。これ、単体で聴くとすごくさわやかでニュートラルなんだけど、AH-D1000の後に聴くと、なんだかふわふわした不思議な気持ちになります。何が違うのかなーと聴き比べてみたら、mh256はAH-D1000ほど低音が濃ゆくないんですね。というか、実にすっきりとした音を聞かせてくれます。これはこれで、さわやかで軽やかですごく良いです。かといって低音が出ないわけではなく、これはわたしがときどきMDR-CD900STやMDR-EX90なんかでも言うように、元々の情報が持っているであろう必要な低音はちゃんと出ていると思います。そこらへんの味付け過ぎないキャラクターが『mh256はスタジオユースを前提とした云々』という志向なのかなぁ?と思ったり。だから低音は出ていないなんてことはないんですが、好みの問題もあるだろうから、それは使う人がイコライザーとかで好みに設定するといいですよ。音場についてはAH-D1000に準じるチューニングのように思います。結構しっかりした広さを感じさせてくれるし、ヘッドホン的な音というよりはスピーカーでの鳴りを意識させる広がりのある自然な印象。人によっては低音が出てないだとか音が遠いという感想も出るかもしれませんが、それはありがちなヘッドホンに馴らされすぎって気はしますね。こうして比較で聴いていると、ヘッドホンでのこういう音場は今までDENONの音づくりかと思ったんだけど(Aurvana Live!が従来のヘッドホン的音場だったから)、mh256もこれだとフォスター自体がこういう所を目指しているのかなー?と感じてしまったり。全然違うかもしれないけど。でも、それはそれでヘッドホンばかり作っていてありがちなヘッドホン的な音が当たり前としているメーカーやリスナーの感想に風穴をあける意味でも面白いんじゃないかなと思ったりしますよ?よそのヘッドホン専業メーカーでは、こういう音場のヘッドホンはあまりないと思うので。プラグはAH-D1000のようにごっついアルミボディではなくAurvana Live!に近い?と思わせつつ、プラグ根元に段差がつけてあったりとかでDAPとか携帯ゲーム機なんかの幅広い利用シーンにも対応できるように考えられているのかなー?段差はこれ、DSやPSPなんかでラバーや樹脂製カバーを付けていてもプラグが干渉しない工夫かな?と、ニヤリとしてしまったり。そういう狙いかどうかはわからないけど、これのおかげで利用シーンがひろがりんぐ、なのですよ?コンパクトでいいプラグです。ちなみにmh256のみ標準プラグへの変換がついてこないので、標準ジャックの据え置き機で使う場合はテキトウな変換プラグを用意する必要がありますよ。
モニタということなので、MDR-CD900STと比較もしてみました。
感想としては、mh256はかなり聴きやすい音ですよ?CD900STのようにシビアにエッジのたった粗探しにも使うような生真面目すぎる音ではないんですが、だからといって解像度やレスポンスが足りないわけではなくて、あくまでCD900STと比較してなら、そこまで硬質な音ではないですよ?という程度のものです。ここに関してはCD900STは別格なのでしょうがない部分はあると思うんですが、CD900STがよく言われる『リスニングには向かない』という批判もmh256ならモニタ向けといわれていてもリスニングにもイケるおすすめ機ですよと言い切れる気もします。わたしはCD900STがリスニングに向かないなんてことないと思うんですよ、しっかり聴きたいときはずっと聴いていてもCD900STでも疲れませんし。でもCD900STがかなりエッジと押し出しのはっきりした音であることは間違いないので、そういう意味ではmh256の耳当たりの聴きやすい音は、リスニング向きといえるのではないでしょうか。

まとまりがなくて申し訳ないのだけれど、個人的な感想だしいいよね?で、mh256、実はかなり良くできた子なんじゃないかしら?と思うのですよ。
音はモニタを意識させつつ聴きやすいすっきりした音で、かといってありがちなヘッドホンとは一味違うよ?という音場をしっかり持っていて、プラグも考えられたつくりで普通の人が使うならむしろ変換プラグは省いてもいいだろうくらいの割り切り、そして楽しいパッケージと付属品。なによりこれだけの質を確保しつつも、お値段9500円なのはお買い得すぎます。数量限定なのが惜しいくらいで、ここはフォステクスとモモーイさんの力でスタンダードモデルとしてラインナップ化してくれてもいいんじゃないかなー?と思ったり(ヘッドホンというものの性質上、そんなに数出ないっしょ?ってことで限定品なのかもしれませんが)。
個性的にAH-D1000ともAurvana Live!ともキャラがかぶらないので存在意義もしっかりあるし。何より同系機の他の2機種よりもぐっと抑えめの定価だし、デザインも今までのヘッドホンにあまりないタイプのカラーですっきりしていてあまりユーザーを選ばない気もするし、そこらへんの意味でいわゆるアニヲタ・ゲーヲタにもアピールして売れるものだとも思うし、完売しても再生産かかるくらいの勢いがつくと面白いんじゃないでしょうか。
というわけで、ヘッドホンに興味はあるし良い音で聴きたいけど萌え読本とかwebの紹介サイトで出てるような高いのは無理無理!とか、これまでのヘッドホンはデザイン的に無骨だったりするのばっかりでどうかなーと思われてた方にも、すっごいおすすめです。


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コメント

ニコニコ生放送で初めて桃井さんを見て、
その中で紹介されてたヘッドホンが気になり
色々探していたらココにたどり着きました
かっぱ~という者です
初めましてー

レビューしっかり読ませてもらいました
思いっきり参考にしますよ?
その上で、買うことにしました
この手のしっかりしたヘッドホンは
一つも持っていないのもありまして(´▽`)>

色味がちょっと気になっていたのですが、
ピンクというよりは白メインな感じもいいですね

投稿: | 2009年10月 1日 (木) 00時29分

かっぱ~さん
コメントありがとうございます。
数量限定なのが惜しいのと値段を考えるとやたらとよくできたヘッドホンなので、お好みに合えば満足していただけるのではないかと思います。
ピンクはアウトドアで使うにはちょっと勇気がいるポイント的色づかいだけど、どちらかというと白いヘッドホンというイメージなので、実物は結構すっきりしていていいと思います。ただ、Advanced W-ZERO3[es]のピンクのように太陽光のもとで見ると「どうみてもピンクです」と目立つ例もあるので、まだ外では見てないのでそのうち試してみたいと思っています。
一応、今後はT-5Mとの比較なんかもしてみたいなーと思っていますが、しっかりしたヘッドホンは初めてということであればmh256は個人的にはとてもおすすめの逸品です。
生声CDで面白い人だなーと思われたら桃井さんのCDもよろしくです、くじびきアンバランスやワンダーモモーイはよい曲です。他、出演作で魂狩(The Soul Taker)の小麦ちゃんもどうぞ。

投稿: 釘町阿梨 | 2009年10月 2日 (金) 04時04分

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