ただの感想です。過度な期待はしないでください。(~20090627)
立て続けに堅い話ばっかりだった気がするので、先月・今月で見たアニメとかの感想でも。
まずはさらっと流しますが、『ヱヴァンゲリヲン・序』のBD。
1.11にバージョンが上がって、収録時間がDVDよりも約4分ほど増えているんですが、どこが変わったか2画面並べて比べたりしてないからさぱーりわかりませんでした(苦笑)。
あ、いや、BDですからもちろん絵は綺麗ですよ。つーか、はじめっからこれで出してくれればと何度も言ってる気が。
絵が綺麗…なのは、高精細で色も細密感も綺麗なのはBDのスペック的に当然なので、ことさら書く必要もあるまい、というところ。
もとの劇場版を見た人なら、これを家で見るならDVDじゃスペック不足だと思った人はいるだろうし、ようやく家で本来に近いヱヴァ序を見られるソフトがリリースされたということに意味があるわけで。
パッケージとしてはDVDの1.01のときに同梱されていた字幕版が今回はないのが惜しい。あれ、実は結構わかりやすくて面白い試みだったので。これでもかとばかりにわざとらしくガンガン字幕が入るんだけど、多くを語らないヱヴァ序においてシチュエーション説明とかで結構わかりやすい役割を果たしていて面白かったんですけどね。
公開開始された破も見に行きたいけど、これは来週かなぁ?という感じ。休日出勤がありそうだから、代休使っていきたいなー。
次。
『いっしょにとれーにんぐ』
買っちゃいましたよ…いや、いいんですけどね。こういう試みは好きですよ。面白かったし。というか、これは普通の人に見せたらかなりヤバイ部類かと。
というのはさておいて、真面目な意味では反復再生が容易なDVDというメディアを有効に活用した実用映像…になるのかな。なかなかに面白いので、ネタとしては買ってよかったと思ってたりして。
アニメーションとしても動きがしっかり描かれていて、教科書的な部分はあるんじゃないかなーと思ったり。作りも丁寧で面白いですし。設定もある意味狂っていますが、これはこれで面白いので。まぁ、あざといなーというか狙ってるなーというアングルの絵が多いんだけど、そういうアニメだからしょうがないですよ?(苦笑)。面白ければ企画通っちゃうって意味ではプラス方向にいい作品なんじゃないでしょうか。こういうのもありですよね。こういうのばっかりだと困りますがw
次。
『きグルみっく☆V3』
これは…いや、ひさしぶりに本気でバカやってる面白いもの見たなぁというか。
笑いの取り方的には『ぷにぷに☆ぽえみぃ』に近い気もするんだけど、まぁ、なんというか、人のいうことを聞かないって言うのも時には大事だよね、自分はしっかり持たないと…じゃなくて(苦笑)。
レトロな特撮風味といまどきの萌えアニメをごった煮にするとこんなかんじですかー、と。主人公やお姉さん的立場の人は基本的に人のいうこと聞きませんね。というか、登場人物同士で話がかみ合わない面白さというか。
あと、いろんなところにビシバシちりばめられたパロディ要素、こういうのもありですよ。
基本的に真面目な特撮好き・アニメ好きの友人に見せたら「俺はこういうのはわからん」とは言ってたんだけど、ゆえに冷静な見方も聞けて面白かった。あづきやななみ姉さんといったキャラクターは最近のアニメで記号化されたわかりやすい配置だよねと、言われてみればそうなんですが、それで面白ければまあいいんじゃないかなぁ?ってことで。
これを本気でリリースするところがなかなか…ビクター恐るべし。そういやぽえみもビクターだったかな。エクセルもか…アニメ売りとしては微妙なイメージのビクターだけど(ガガガの糞画質DVDとかベターマンのひどい売り方とか、最近ってほどでもないけどガン×ソードも2クールで2話1枚とか鬼だったしなぁ、ノワールもここか…)、こういうOVAやらせるとなんだか面白いの出すなぁという気がしました。この手のOVAについては値段も良心的だし、おすすめですよ。
次
『装甲騎兵ボトムズ ペールゼン・ファイルズ 劇場版』
端折りすぎ(苦笑)。でも、よくまとめたなぁと思いますね。とりあえずこれ1本で、一応ペールゼンファイルズがどんなものだったかのエッセンスはつかめるのと、劇場用に追加されたり変更されたカットなんかが結構意味を持っているので。それから限定版の縮刷パンフは本当に縮刷だけで内容そのままなので、買うなら限定版しかないですよ。
冒頭のレッドショルダーがペールゼンをかばうシーン、ちょっと想像つかなかったんだけど、やっぱり創設者としての力と統率は持っていたってことなんでしょうね、と真面目に考えてみる。RS隊の連中ならあのシーンでペールゼンをうっかりのふりで轢き殺してもおかしくないんですが(苦笑)。
ギルガメス軍浄化委員会のほとんどのシーンが削られたのは、話の本筋的には致し方ないのかなというところ。ゴダンのサブエピソード的なところもありましたしね。ただ、PR液タンク爆発の話がなかったのはダウンバーストにつながる話がごっそりないのであれ?って感じですし、さらに惜しいのはワップの登場シーンがほとんどカットされてしまったところ。OVAペールゼンファイルズの中で唯一心安らぐ?楽しいシーンで、ワップ自身の過去の写真でプチ盛り上がる部分もあったのですが、これも丸々カット。基地の防衛システムを一人でコントロールしきるとか、なかなか見せ場のシーンもOVAではあったんですけどねぇ。それからバーコフ分隊の休暇のシーンもカットでしたね。他の面子がプールではしゃぐ中、真っ先にデッキチェアーへ向かうキリコとか、OVAでは面白いシーンもあったんだけど。
…というのも、ペールゼン・ファイルズという主題を考えれば致し方ないカットなのかもしれません。なにせ、2時間しかないのですから。それを考えたら、よく纏め上げたなぁと思いますね。劇場用にまとめたつくりとしては、『FLAG』に近い印象を受けました。あれも元はOVAで話数も近いですし。FLAGも大筋は劇場用でわかるんだけど、細かいおいしいシーンは、やっぱりOVAを全部見ないとね、というつくりなので。だからペールゼンファイルズも、興味を持ってくれた方は、OVAをぜひ全部見てみて欲しいですね。
そして、見ている人前提に感想を書いてしまうので若干ネタばれではありますが、ザキの埋葬シーンから始まる『炎のさだめ』の新作映像、そして新規録音のエンディング。ここで止め絵で入るこれからキリコが出会う戦場やシーンのイメージが感慨深いです。そして、スタッフクレジットでインストゥルメントで静かに流れる『いつもあなたが』、これでもう満足ですよ。しかしキリコにとっては、このバーコフ分隊での体験は、トラウマ以外の何物でもないでしょうね…OVAの感想のときにも書いた気がしますが、これ以上キリコを苦しめてやらないで欲しいなぁと思ったりね。
それはさておいて、メカニック的にもいろいろと新しくておいしい部分があります。たとえばISS部隊が装備として使っていたATM-09-STTC、いわゆるターボカスタム。RS隊のそれと同様なんですが、以前「キリコはわかる。なぜバーコフ分隊の他の面子が、操縦性に難ありのSTTCに騎乗しているのか、そして普通に動かしちゃってるのか?」という疑問に対しては、同梱のパンフを見て納得。バックパックに装着されているバランサーが操縦難度を普通のスコープドッグ同様にしているとかって…それどんなチート?(苦笑)。いや、それ以外にもペールゼンファイルズには魅力的なメカニックがいろいろ出るんですけど、そのあたりは結構きっちり出てきたり。揚陸艇だったり、ステイクス・ボマーだったり。あの上空から巨大な杭をどかどか落としてくるアレです。どっちの味方なんだよwみたいな、あれ。スプリングボビンだとかの小物もいきてます。それとか空挺用輸送機とか、雪上用のアイスブロワーとか。ATの腰から上がかなり思いっきりくるくると回転するんだなーとか、そういった演出はペールゼン・ファイルズが初のはずなので、この作品の功績であると思います。
ボトムズの外伝としては先日コミックスの『装甲騎兵ボトムズ CRIMSON EYES』の感想を書きましたが、あれはあれで面白いです。ただ、あれをダシにペールゼン・ファイルズを叩くというか、CRIMSON EYESの方がすべての面でペールゼン・ファイルズより面白いという意見があるのは、わかってないなーといわざるを得ないです。どちらも面白い作品ですよ。ペールゼン・ファイルズはキリコの物語として、野望のルーツとTVの1話をつなぐ意味でよくできています。野望のルーツで尖がりすぎたキリコをTVの1話のキリコにできるだけ戻そうという試みも感じ取れますし(老成して悟りきったキリコになっちゃっているかな?って部分はありますが)、CGでATを描くという試みは量産品であるATを道具として見せることに一役買っていますし、それでいてCGで表現されたATのモーションをどうアニメとなじませるかだとか、コミカルな動きもさせてみようとか、手描きエフェクトとの合成だとか、いろいろな試みもやっていて面白いです。序盤(渡河作戦あたり)のフレームレート不足は惜しいですけれど…。CRIMSON EYESはボトムズ外伝としてレッカの復讐劇としても、かつTVやOVAボトムズが築いてきた世界を逸脱しない範囲で結構いろいろやっていて面白いです、雰囲気としてはメロウリンクに近いかな?(青ベルとか論外ですけどCRIMSON EYESはおk)。ぶっちゃけOVAでも『ビッグバトル』はどうよ?っていうか、あれはぎりぎり許容範囲だけど、ATが宙返りはまずかった。バニラたちがフィアナを厄介もの的に見ていた描き方をしてしまったのもビッグバトルのマイナスポイント。単純に”はま作品はボトムズじゃないだろ”ってこと(ときどきいるベルゼルガ信奉者とか見てると、ちゃんとTVシリーズ見てる?って思いますけどね)。ATをSPTかなんかと勘違いしてないか?って部分はありますしね。ビッグバトルはそんなだから好きではないです。嫌いでもないですけどね。でもPS2版のエクルビスやら青ベル機体なんかは、なんじゃそのチート性能?って思いましたけど。それはさておき、メロウリンクはメカ描写や設定にしてもありですね。CRIMSON EYESは1巻を見たところ、ビッグバトルみたいな無茶苦茶はやらかしてないので楽しく読めてますね。時代設定がよくわかりませんが、バトリングが主題なので100年戦争終結後なのかなーと思われます…具体的に表記がないのでなんともいえませんが。サグート大統領の乗機がカスタマイズされたエクルビスだとか(バララントが次期主力として開発していたのが指揮官機に、ということでしょうか?)、ベアー系がやたらでてくるとか(金とコネのあるバトリング選手が多いってことでしょうか?)、地上なのになぜかブロッカーが使われてるとか(ファッティーで揃えておく金がないとか?政府軍が?)といった具合で使用ATがよくわからんとか、『訓練を積んだ歴戦の機甲猟兵』という謎のフレーズがあるとか(メロウリンクでも出ていますが機甲猟兵ってつまりは懲罰部隊なので訓練とか歴戦ってレベルじゃないです、あれは軍が「死ね」ということで編成するような部隊なので…メロウも言ってたでしょ、「ATを取り上げられた」って)、政府軍ってつまりバララント側なのね、そのわりに使用フォントがギルガメスフォントなのが謎という突っ込みどころはありますが、まぁ、面白いのでそういうのはさておいて、ってところでしょうか。
それからペールゼン・ファイルズ劇場版のBDは、映像特典のイベントインタビューなんかの収録映像が面白いので必見です。1話の収録に入った郷田ほづみさんが「俺って若手じゃん、お茶出したほうがいいのかな?」なんて思ったとコメントされてるところだとか、塩山先生のコメントだとかも面白いですし。織田哲郎さんもイベントでコメントされてますね。公式でボトムズについて発言されている映像は、ソフト化はこれが初なのでは?と思います。
そんなこんなで、ペールゼン・ファイルズはボトムズの中では結構ミリタリー色に意識的に偏らせて作られているのですが、ここから入っても楽しめる作品になっているので、まずはこの劇場版を見てからOVAというのもありですし、TV未見の方も見てみてほしいですね。ここからTVシリーズを見るのも楽しいですし。監督も仰られていますが、ATの戦闘や戦争に限らず、雑多な雰囲気の面白さがあるのがボトムズなので、そういう意味ではやっぱりTVシリーズは面白いわけです。乾氏のBGMもイカしてますしね、今聴いてもカッコいい。
次。
新作というわけではないのですが、PS2の『サムライスピリッツ六番勝負』が近所の中古屋で安かったので買ってきました。なんと1600円。新品で買おうか迷っていたんだけど定価でフルプライスレベルだし、中古でも他所で見かけた金額だと4500円くらいしていたので手を出そうか迷っていたのですが、なにせほとんど収録されて1600円なら安いだろって事で買っちゃいました。他の中古を見ると、収録されてる零が1180円だったり、天下一剣客伝が1980円だったりと謎な値付けのお店でしたが、ここは安くで買えているのでまあよしとして。
移植度は…やっぱりエミュレーションなんでしょうかね、特に原作のMVS…じゃない、収録はNEO-GEOのROM版のようなので、それと遜色ない印象。せっかくなのだからMVS版とNEO-GEO版を両方選べると面白かったんですけどね、MVSの方が設定細かい部分もありますし。とはいえ、こういうソフトをちゃんと出してくれているというのは嬉しいですね。やりこんだのは初代と真くらいなんですが(斬紅郎まではROMカートリッジも買ってました、もう手放したけど)、ひさしぶりにやってみて、感触としては特に違和感なかったですね。受けるダメージの量だとか斬られたあとのエフェクトだとか、直感的にこうなる!というサムスピの面白い部分は特にぶれることなく移植されていて、出来はいいんじゃないかと思いました。プログレッシブ出力がないのが惜しいくらいで、その他は不満はないです。キーコンフィグもわりと好きに設定できるし。ちなみにセイミツ化したRAP2とRAP2SAで友人と対戦したんだけど、操作は圧倒的にセイミツの方がしっくりきてやりやすかったというのは余談。三和のレバーとボタンでは軽すぎて気持ち悪いのでやりづらいという結果に…。今のゲームセンターでブラストコンパネとかで置かれてしまうと、それでやるしかないから文句も言えませんが、家でやる分にはやりたい環境で揃えられるので、今ならRAP2SAをセイミツ化してしまうのが一番なのかなーと思いました。
こんなところでしょうか。
そういえばPS3のナムコミュージアム.commで6/26にアップデートがかかり、ドラスピのエリア3でBOSS2の曲が鳴ってしまう(本来BOSS3が鳴らなければいけない)のが修正されていました。それとともに旧バージョンをプレイできるようになりましたが、旧バージョンはランキングの対象外だとか(別集計で集計してくれればいいのに)、旧バージョンではプレイするだけなのにオプションをまったく選択できない(難度や残数やエクステンドスコアやライフを設定変更できない)といった点は、詰めが甘いと思いました。そのくせ旧・新バージョンともにRETOUCHという項目が追加されていて、やってみたところBGMが昔のビクターのCD”ビデオゲームグラフィティvol.2”に収録されていた『細江氏が完成版としたかったBGM』が再生されるように手を入れたモードが追加されたわけですが、エリア6BGMなどのループの修正はともかくとしてエリア1BGMの追加部分が妙に違和感があって、CDで聞く分にはそう違和感があるものではないので、やっぱりそういうところはわかってない人が勝手に弄っちゃいけない部分じゃないのかなと思わざるを得ませんでした。さらに新たな不具合が…新バージョンでゲームを始める際に、エリア1BGMの冒頭の音があからさまにおかしくなってしまっています。またしてもリリース前にプレイすればすぐに気づくはずのミスをそのままにしてリリースしてしまっています。どうしてこういう問題が起こってしまうのか、チェック体制甘すぎるんじゃないでしょうかね。ナムコがダメなのは結構前からわかっていても、こういうことをたびたびやられるともう幻滅ですよ?もうちょっとなんとかならなかったのかと…というか、リリース前に気づいて修正しておけよ、と。こんなの突っ込まれるのわかってるミスですから。値段が安いからというのは言い訳にならないです。修正で変更されたものとして、新バージョンでエリアセレクトしてスタートした場合に原作基板同様に首2・炎2の状態でパワーアップサービスされてスタートするようになったとか(修正前は初期状態でのスタートだったと思います)、地味によくしようとしている部分もあるからがんばってるとかよくしようとしているのはわかるんですけど、RETOUCHとか余計なことする余裕をくれてる場合じゃなくて、配信前にテストプレイしてちゃんと製品をチェックするという当たり前のことをしっかりしてほしいですね、と思いました。
まずはさらっと流しますが、『ヱヴァンゲリヲン・序』のBD。
1.11にバージョンが上がって、収録時間がDVDよりも約4分ほど増えているんですが、どこが変わったか2画面並べて比べたりしてないからさぱーりわかりませんでした(苦笑)。
あ、いや、BDですからもちろん絵は綺麗ですよ。つーか、はじめっからこれで出してくれればと何度も言ってる気が。
絵が綺麗…なのは、高精細で色も細密感も綺麗なのはBDのスペック的に当然なので、ことさら書く必要もあるまい、というところ。
もとの劇場版を見た人なら、これを家で見るならDVDじゃスペック不足だと思った人はいるだろうし、ようやく家で本来に近いヱヴァ序を見られるソフトがリリースされたということに意味があるわけで。
パッケージとしてはDVDの1.01のときに同梱されていた字幕版が今回はないのが惜しい。あれ、実は結構わかりやすくて面白い試みだったので。これでもかとばかりにわざとらしくガンガン字幕が入るんだけど、多くを語らないヱヴァ序においてシチュエーション説明とかで結構わかりやすい役割を果たしていて面白かったんですけどね。
公開開始された破も見に行きたいけど、これは来週かなぁ?という感じ。休日出勤がありそうだから、代休使っていきたいなー。
次。
『いっしょにとれーにんぐ』
買っちゃいましたよ…いや、いいんですけどね。こういう試みは好きですよ。面白かったし。というか、これは普通の人に見せたらかなりヤバイ部類かと。
というのはさておいて、真面目な意味では反復再生が容易なDVDというメディアを有効に活用した実用映像…になるのかな。なかなかに面白いので、ネタとしては買ってよかったと思ってたりして。
アニメーションとしても動きがしっかり描かれていて、教科書的な部分はあるんじゃないかなーと思ったり。作りも丁寧で面白いですし。設定もある意味狂っていますが、これはこれで面白いので。まぁ、あざといなーというか狙ってるなーというアングルの絵が多いんだけど、そういうアニメだからしょうがないですよ?(苦笑)。面白ければ企画通っちゃうって意味ではプラス方向にいい作品なんじゃないでしょうか。こういうのもありですよね。こういうのばっかりだと困りますがw
次。
『きグルみっく☆V3』
これは…いや、ひさしぶりに本気でバカやってる面白いもの見たなぁというか。
笑いの取り方的には『ぷにぷに☆ぽえみぃ』に近い気もするんだけど、まぁ、なんというか、人のいうことを聞かないって言うのも時には大事だよね、自分はしっかり持たないと…じゃなくて(苦笑)。
レトロな特撮風味といまどきの萌えアニメをごった煮にするとこんなかんじですかー、と。主人公やお姉さん的立場の人は基本的に人のいうこと聞きませんね。というか、登場人物同士で話がかみ合わない面白さというか。
あと、いろんなところにビシバシちりばめられたパロディ要素、こういうのもありですよ。
基本的に真面目な特撮好き・アニメ好きの友人に見せたら「俺はこういうのはわからん」とは言ってたんだけど、ゆえに冷静な見方も聞けて面白かった。あづきやななみ姉さんといったキャラクターは最近のアニメで記号化されたわかりやすい配置だよねと、言われてみればそうなんですが、それで面白ければまあいいんじゃないかなぁ?ってことで。
これを本気でリリースするところがなかなか…ビクター恐るべし。そういやぽえみもビクターだったかな。エクセルもか…アニメ売りとしては微妙なイメージのビクターだけど(ガガガの糞画質DVDとかベターマンのひどい売り方とか、最近ってほどでもないけどガン×ソードも2クールで2話1枚とか鬼だったしなぁ、ノワールもここか…)、こういうOVAやらせるとなんだか面白いの出すなぁという気がしました。この手のOVAについては値段も良心的だし、おすすめですよ。
次
『装甲騎兵ボトムズ ペールゼン・ファイルズ 劇場版』
端折りすぎ(苦笑)。でも、よくまとめたなぁと思いますね。とりあえずこれ1本で、一応ペールゼンファイルズがどんなものだったかのエッセンスはつかめるのと、劇場用に追加されたり変更されたカットなんかが結構意味を持っているので。それから限定版の縮刷パンフは本当に縮刷だけで内容そのままなので、買うなら限定版しかないですよ。
冒頭のレッドショルダーがペールゼンをかばうシーン、ちょっと想像つかなかったんだけど、やっぱり創設者としての力と統率は持っていたってことなんでしょうね、と真面目に考えてみる。RS隊の連中ならあのシーンでペールゼンをうっかりのふりで轢き殺してもおかしくないんですが(苦笑)。
ギルガメス軍浄化委員会のほとんどのシーンが削られたのは、話の本筋的には致し方ないのかなというところ。ゴダンのサブエピソード的なところもありましたしね。ただ、PR液タンク爆発の話がなかったのはダウンバーストにつながる話がごっそりないのであれ?って感じですし、さらに惜しいのはワップの登場シーンがほとんどカットされてしまったところ。OVAペールゼンファイルズの中で唯一心安らぐ?楽しいシーンで、ワップ自身の過去の写真でプチ盛り上がる部分もあったのですが、これも丸々カット。基地の防衛システムを一人でコントロールしきるとか、なかなか見せ場のシーンもOVAではあったんですけどねぇ。それからバーコフ分隊の休暇のシーンもカットでしたね。他の面子がプールではしゃぐ中、真っ先にデッキチェアーへ向かうキリコとか、OVAでは面白いシーンもあったんだけど。
…というのも、ペールゼン・ファイルズという主題を考えれば致し方ないカットなのかもしれません。なにせ、2時間しかないのですから。それを考えたら、よく纏め上げたなぁと思いますね。劇場用にまとめたつくりとしては、『FLAG』に近い印象を受けました。あれも元はOVAで話数も近いですし。FLAGも大筋は劇場用でわかるんだけど、細かいおいしいシーンは、やっぱりOVAを全部見ないとね、というつくりなので。だからペールゼンファイルズも、興味を持ってくれた方は、OVAをぜひ全部見てみて欲しいですね。
そして、見ている人前提に感想を書いてしまうので若干ネタばれではありますが、ザキの埋葬シーンから始まる『炎のさだめ』の新作映像、そして新規録音のエンディング。ここで止め絵で入るこれからキリコが出会う戦場やシーンのイメージが感慨深いです。そして、スタッフクレジットでインストゥルメントで静かに流れる『いつもあなたが』、これでもう満足ですよ。しかしキリコにとっては、このバーコフ分隊での体験は、トラウマ以外の何物でもないでしょうね…OVAの感想のときにも書いた気がしますが、これ以上キリコを苦しめてやらないで欲しいなぁと思ったりね。
それはさておいて、メカニック的にもいろいろと新しくておいしい部分があります。たとえばISS部隊が装備として使っていたATM-09-STTC、いわゆるターボカスタム。RS隊のそれと同様なんですが、以前「キリコはわかる。なぜバーコフ分隊の他の面子が、操縦性に難ありのSTTCに騎乗しているのか、そして普通に動かしちゃってるのか?」という疑問に対しては、同梱のパンフを見て納得。バックパックに装着されているバランサーが操縦難度を普通のスコープドッグ同様にしているとかって…それどんなチート?(苦笑)。いや、それ以外にもペールゼンファイルズには魅力的なメカニックがいろいろ出るんですけど、そのあたりは結構きっちり出てきたり。揚陸艇だったり、ステイクス・ボマーだったり。あの上空から巨大な杭をどかどか落としてくるアレです。どっちの味方なんだよwみたいな、あれ。スプリングボビンだとかの小物もいきてます。それとか空挺用輸送機とか、雪上用のアイスブロワーとか。ATの腰から上がかなり思いっきりくるくると回転するんだなーとか、そういった演出はペールゼン・ファイルズが初のはずなので、この作品の功績であると思います。
ボトムズの外伝としては先日コミックスの『装甲騎兵ボトムズ CRIMSON EYES』の感想を書きましたが、あれはあれで面白いです。ただ、あれをダシにペールゼン・ファイルズを叩くというか、CRIMSON EYESの方がすべての面でペールゼン・ファイルズより面白いという意見があるのは、わかってないなーといわざるを得ないです。どちらも面白い作品ですよ。ペールゼン・ファイルズはキリコの物語として、野望のルーツとTVの1話をつなぐ意味でよくできています。野望のルーツで尖がりすぎたキリコをTVの1話のキリコにできるだけ戻そうという試みも感じ取れますし(老成して悟りきったキリコになっちゃっているかな?って部分はありますが)、CGでATを描くという試みは量産品であるATを道具として見せることに一役買っていますし、それでいてCGで表現されたATのモーションをどうアニメとなじませるかだとか、コミカルな動きもさせてみようとか、手描きエフェクトとの合成だとか、いろいろな試みもやっていて面白いです。序盤(渡河作戦あたり)のフレームレート不足は惜しいですけれど…。CRIMSON EYESはボトムズ外伝としてレッカの復讐劇としても、かつTVやOVAボトムズが築いてきた世界を逸脱しない範囲で結構いろいろやっていて面白いです、雰囲気としてはメロウリンクに近いかな?(青ベルとか論外ですけどCRIMSON EYESはおk)。ぶっちゃけOVAでも『ビッグバトル』はどうよ?っていうか、あれはぎりぎり許容範囲だけど、ATが宙返りはまずかった。バニラたちがフィアナを厄介もの的に見ていた描き方をしてしまったのもビッグバトルのマイナスポイント。単純に”はま作品はボトムズじゃないだろ”ってこと(ときどきいるベルゼルガ信奉者とか見てると、ちゃんとTVシリーズ見てる?って思いますけどね)。ATをSPTかなんかと勘違いしてないか?って部分はありますしね。ビッグバトルはそんなだから好きではないです。嫌いでもないですけどね。でもPS2版のエクルビスやら青ベル機体なんかは、なんじゃそのチート性能?って思いましたけど。それはさておき、メロウリンクはメカ描写や設定にしてもありですね。CRIMSON EYESは1巻を見たところ、ビッグバトルみたいな無茶苦茶はやらかしてないので楽しく読めてますね。時代設定がよくわかりませんが、バトリングが主題なので100年戦争終結後なのかなーと思われます…具体的に表記がないのでなんともいえませんが。サグート大統領の乗機がカスタマイズされたエクルビスだとか(バララントが次期主力として開発していたのが指揮官機に、ということでしょうか?)、ベアー系がやたらでてくるとか(金とコネのあるバトリング選手が多いってことでしょうか?)、地上なのになぜかブロッカーが使われてるとか(ファッティーで揃えておく金がないとか?政府軍が?)といった具合で使用ATがよくわからんとか、『訓練を積んだ歴戦の機甲猟兵』という謎のフレーズがあるとか(メロウリンクでも出ていますが機甲猟兵ってつまりは懲罰部隊なので訓練とか歴戦ってレベルじゃないです、あれは軍が「死ね」ということで編成するような部隊なので…メロウも言ってたでしょ、「ATを取り上げられた」って)、政府軍ってつまりバララント側なのね、そのわりに使用フォントがギルガメスフォントなのが謎という突っ込みどころはありますが、まぁ、面白いのでそういうのはさておいて、ってところでしょうか。
それからペールゼン・ファイルズ劇場版のBDは、映像特典のイベントインタビューなんかの収録映像が面白いので必見です。1話の収録に入った郷田ほづみさんが「俺って若手じゃん、お茶出したほうがいいのかな?」なんて思ったとコメントされてるところだとか、塩山先生のコメントだとかも面白いですし。織田哲郎さんもイベントでコメントされてますね。公式でボトムズについて発言されている映像は、ソフト化はこれが初なのでは?と思います。
そんなこんなで、ペールゼン・ファイルズはボトムズの中では結構ミリタリー色に意識的に偏らせて作られているのですが、ここから入っても楽しめる作品になっているので、まずはこの劇場版を見てからOVAというのもありですし、TV未見の方も見てみてほしいですね。ここからTVシリーズを見るのも楽しいですし。監督も仰られていますが、ATの戦闘や戦争に限らず、雑多な雰囲気の面白さがあるのがボトムズなので、そういう意味ではやっぱりTVシリーズは面白いわけです。乾氏のBGMもイカしてますしね、今聴いてもカッコいい。
次。
新作というわけではないのですが、PS2の『サムライスピリッツ六番勝負』が近所の中古屋で安かったので買ってきました。なんと1600円。新品で買おうか迷っていたんだけど定価でフルプライスレベルだし、中古でも他所で見かけた金額だと4500円くらいしていたので手を出そうか迷っていたのですが、なにせほとんど収録されて1600円なら安いだろって事で買っちゃいました。他の中古を見ると、収録されてる零が1180円だったり、天下一剣客伝が1980円だったりと謎な値付けのお店でしたが、ここは安くで買えているのでまあよしとして。
移植度は…やっぱりエミュレーションなんでしょうかね、特に原作のMVS…じゃない、収録はNEO-GEOのROM版のようなので、それと遜色ない印象。せっかくなのだからMVS版とNEO-GEO版を両方選べると面白かったんですけどね、MVSの方が設定細かい部分もありますし。とはいえ、こういうソフトをちゃんと出してくれているというのは嬉しいですね。やりこんだのは初代と真くらいなんですが(斬紅郎まではROMカートリッジも買ってました、もう手放したけど)、ひさしぶりにやってみて、感触としては特に違和感なかったですね。受けるダメージの量だとか斬られたあとのエフェクトだとか、直感的にこうなる!というサムスピの面白い部分は特にぶれることなく移植されていて、出来はいいんじゃないかと思いました。プログレッシブ出力がないのが惜しいくらいで、その他は不満はないです。キーコンフィグもわりと好きに設定できるし。ちなみにセイミツ化したRAP2とRAP2SAで友人と対戦したんだけど、操作は圧倒的にセイミツの方がしっくりきてやりやすかったというのは余談。三和のレバーとボタンでは軽すぎて気持ち悪いのでやりづらいという結果に…。今のゲームセンターでブラストコンパネとかで置かれてしまうと、それでやるしかないから文句も言えませんが、家でやる分にはやりたい環境で揃えられるので、今ならRAP2SAをセイミツ化してしまうのが一番なのかなーと思いました。
こんなところでしょうか。
そういえばPS3のナムコミュージアム.commで6/26にアップデートがかかり、ドラスピのエリア3でBOSS2の曲が鳴ってしまう(本来BOSS3が鳴らなければいけない)のが修正されていました。それとともに旧バージョンをプレイできるようになりましたが、旧バージョンはランキングの対象外だとか(別集計で集計してくれればいいのに)、旧バージョンではプレイするだけなのにオプションをまったく選択できない(難度や残数やエクステンドスコアやライフを設定変更できない)といった点は、詰めが甘いと思いました。そのくせ旧・新バージョンともにRETOUCHという項目が追加されていて、やってみたところBGMが昔のビクターのCD”ビデオゲームグラフィティvol.2”に収録されていた『細江氏が完成版としたかったBGM』が再生されるように手を入れたモードが追加されたわけですが、エリア6BGMなどのループの修正はともかくとしてエリア1BGMの追加部分が妙に違和感があって、CDで聞く分にはそう違和感があるものではないので、やっぱりそういうところはわかってない人が勝手に弄っちゃいけない部分じゃないのかなと思わざるを得ませんでした。さらに新たな不具合が…新バージョンでゲームを始める際に、エリア1BGMの冒頭の音があからさまにおかしくなってしまっています。またしてもリリース前にプレイすればすぐに気づくはずのミスをそのままにしてリリースしてしまっています。どうしてこういう問題が起こってしまうのか、チェック体制甘すぎるんじゃないでしょうかね。ナムコがダメなのは結構前からわかっていても、こういうことをたびたびやられるともう幻滅ですよ?もうちょっとなんとかならなかったのかと…というか、リリース前に気づいて修正しておけよ、と。こんなの突っ込まれるのわかってるミスですから。値段が安いからというのは言い訳にならないです。修正で変更されたものとして、新バージョンでエリアセレクトしてスタートした場合に原作基板同様に首2・炎2の状態でパワーアップサービスされてスタートするようになったとか(修正前は初期状態でのスタートだったと思います)、地味によくしようとしている部分もあるからがんばってるとかよくしようとしているのはわかるんですけど、RETOUCHとか余計なことする余裕をくれてる場合じゃなくて、配信前にテストプレイしてちゃんと製品をチェックするという当たり前のことをしっかりしてほしいですね、と思いました。
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