Prodino(CORE-A55)超絶短い?ファーストインプレッション
だいたいの方は予想してたんじゃないでしょうか、KENWOODのデジタルユニット、Prodino(CORE-A55)買っちゃいました。
てへ☆
(てへ、じゃないでしょ、こら。今月大変なのに)
で、さっき受け取って、開けた!つないだ!聴いた!って第一印象だけなんで、あんまり詳しく書けないですが、この感動は大事にしたいなーということで、いつもどおりざっくりテキトウに感想を。
アンプの型番はKAF-A55です。以後、この呼称で。
まずCDからデジタルで接続した音だけど、すごいすっきりした音。無音時に音量上げてもノイズはまったくのらないです。クリアなままボリュームだけがぐいぐい上がって行くのは気持ちいいですよ?
アナログでの接続はDAP向けとAUXがあって、入力レベルをプラマイ3段階で調整できます。こちらは無音時にボリューム上げると若干”サー”といったノイズが入るんですが(HD60GD9系のノイズを想像してもらえるとわかりやすいかも、もしくはカセットテープのヒスノイズとか…それほどひどくはないかも)、演奏が始まってしまえば曲によりますが気になるレベルのものではないかなと思います。入力段でA/Dかましてるから?とかいった理由でしょうかね。ここらへんはかなり惜しいというか、値段なりなのかなーという気はします。「接続機器がHD60GD9ECだからじゃないの?」って疑問は当然あると思ったから何も接続せずボリューム上げたけどやっぱりノイズ乗ってるので、ここは惜しい。iHA-1 V2のアナログ入力とかじゃそういうことはないんだけど(当たり前か)。
AH-D7000を十分ドライブできてるし、出力も結構あるんじゃないでしょか。音場的にはアンプ側で作り出したり演出することはなくて、完全にヘッドホン側に依存するようです。だからiHA-1 V2みたいに『おぉ、立体感あるね』って音がするわけじゃないんだけど、収録されている音源なりに表現してくれてるみたいです。録音依存って感じでしょうか。音自体も立ち上がりカチッとして速くて味付け的な余韻は引っ張らない感じでぐっと制動してる…?というより、ほんと”入ってる信号のまま”鳴らしてますって感じです。低音が下品にドンつくこともなければ高域がシャリシャリいうこともなく、中域が引っ込んだり出すぎたりということもないですよ。デジタルらしい腰高な音…なんていわれたりしてることもあるようですが、そんなこと全然なくて低音しっかり出てるし高音寄りで軽いということもないです、あくまでソースデータ依存(これで低音足りないっていうなら普段どんだけ低音強調されたり味付けされた音に漬けられてるのかと…MDR-EX90のときにも同じことを思ったりしましたけど)。音楽的にはソース依存、接続されたヘッドホンなどの出力機器依存という印象ですよ。デジタル的にと表現するなら実にこの部分なんだけど、あくまでもクリアで正確に、というのをこの価格帯でやってるのは面白いんじゃないでしょか。うちに比較できるこれ以上のアンプがiHA-1 V2しかないからそれと比べるしかないんだけど、解像度もiHA-1 V2に引けはとらないと思います。部分的にはiHA-1 V2より先鋭かもしれないけど、部分的にはiHA-1 V2ではきついと思った音が自然に聴けたりもすることも。ただし音場表現や厚みではiHA-1 V2のがさらっと聴いただけでわかるほど圧倒的に上なんですが、これも何を持って上とするかを考えると難しいことに。人によってはアンプ側での味付けを良しとしない向きもあるだろうし、いや、オーディオ的にはそうじゃないんだよって見方も当然あるわけなので。
HD60GD9ECみたいな音を期待してただけに(あれの搭載アンプはiHA1-V2のDAC部の感想のときにちょっと書いてますが、空間表現だとかDAPなのにすごくいいと思ってるので)、KAF-A55もKENWOODのデジタルアンプということでそういう音を期待してたんだけど方向性はそれとは違ってあくまでも素直に味付けしないで出すって感じなので、これはもうデジタル入力の場合は高価なピュアオーディオとは別の意味でピュアに信号を再生・増幅しようとする機械で、アナログの場合は接続機器のキャラクターに依存する…んじゃないかなと思っています。アンプ自体は素直で面白いと思うので、アナログ入力時のノイズが実に惜しい…とはいえ、コンパクトでお手軽で入力端子いぱーいあってSDカードやUSBメモリにWMAとかMP3を入れてKAF-A55単体で鳴らすこともできるみたいだから、面白いから使いますよ?iHA-1 V2-1の出番が減りそうかも。”デジタルらしい清涼感のある音”なんて陳腐な言い回しはしません、もっと陳腐かもしれませんが、超生真面目な音ですよ。清涼感があるか暖かみがあるかはつながるヘッドホン次第です。オーディオ的性格付けされた面白みはおそらく期待しない方がいいと思いますが、PCやCDなどのデジタル音源をお好みのヘッドホンのキャラを活かして聴くとか、アンプ側ではくせをつけたくないっていうのなら、価格もお手頃だしもってこいのユニットだと思いますよ。デザインもPCのそばとかにちょこんと置いてそこそこカコイイので。ぶっちゃけこれの半額程度の下手なUSB音源買うくらいなら、がんばってこれにしておけばマルチユースで音もくせがなくてノイズもないからいいんじゃないかなって思います(もっとコンパクトにというならCARAT-PERIDOTって選択もあると思いますが、あれはPC専用だしもっと音に厚みがあってキャラ付けされた別の意味で面白い製品だけど軽く試聴しかしてないのでこれ以上は触れません)。KAF-A55でちょいと難点があるとすれば、アナログ外部入力がステレオミニジャックのみでRCAすらないことと、ヘッドホン出力がこれまたステレオミニジャックのみなのでAH-D7000とかK701といった標準プラグの機種は変換プラグをかまさなきゃダメなことかな。それとスピーカー出力がバネ式…これは良し悪しかも、バナナプラグいける形だとサイズアップしちゃうから、ということなのでしょうけど。
国産大手でこの価格帯でめちゃコンパクトなわりに豊富な入力端子としっかりしたつくりのデジタルアンプが、という面白い製品なので注目されてもよさそうなもんですが、残念ながらイベントでKENWOODの方も仰られていたように『どのカテゴリに置けばいいか扱いに悩むとお店に言われた製品』だとも思いました。でもCDをデジタル入力で、PCをUSBで接続して聞くという用途であれば、実にコンパクトで取り回しもいいし、扱いも手軽で縦置き横置きどちらもいけるし、それでいてクオリティはオーディオ的な個性を求めなければ半端じゃなくいいと思うので、選択肢の一つに考えてもらうと面白いユニットではないでしょうか?
セットのスピーカーはまだ全然聴いてません。これ、スピーカーを省いてKAF-A55単体でもっと安価でってラインナップも用意すれば、もっと手を出しやすくなると思うんだけど。KENWOODの方はニアフィールドリスニングとしての提案だからスピーカーも聴いて欲しいって仰られていたけれど、スピーカーは好きなものを使える仕様になっているからこそ、セットと単体売りと両方のラインナップがあってもいいんじゃないでしょうか。出力的にはそこそこのスピーカーもちゃんと鳴らせますよってことなので、JBLの4312MII欲しいなーなんて思ってたりしますが、スピーカーで再生すると怒られる近隣環境だからヘッドホンで聴いてるんですよね…できればスピーカーで思いっきり鳴らしたいんですけどね。
…QMADSやらなきゃいけない(を?)ので手短に行くつもりがえらい長くなってる…。
_| ̄|○
詳細にいろいろ聴いた感想はいずれちゃんと書いてみたいですね、まだ機能的にも使い込んでないし。SDダイレクトの再生とかも面白そうだし。
ノイズが気になるとはいえHD60GD9ECを接続したときのすっきりした気持ちよさがわりとくせになりそうでお気に入りになるかもしれませんよ?
てへ☆
(てへ、じゃないでしょ、こら。今月大変なのに)
で、さっき受け取って、開けた!つないだ!聴いた!って第一印象だけなんで、あんまり詳しく書けないですが、この感動は大事にしたいなーということで、いつもどおりざっくりテキトウに感想を。
アンプの型番はKAF-A55です。以後、この呼称で。
まずCDからデジタルで接続した音だけど、すごいすっきりした音。無音時に音量上げてもノイズはまったくのらないです。クリアなままボリュームだけがぐいぐい上がって行くのは気持ちいいですよ?
アナログでの接続はDAP向けとAUXがあって、入力レベルをプラマイ3段階で調整できます。こちらは無音時にボリューム上げると若干”サー”といったノイズが入るんですが(HD60GD9系のノイズを想像してもらえるとわかりやすいかも、もしくはカセットテープのヒスノイズとか…それほどひどくはないかも)、演奏が始まってしまえば曲によりますが気になるレベルのものではないかなと思います。入力段でA/Dかましてるから?とかいった理由でしょうかね。ここらへんはかなり惜しいというか、値段なりなのかなーという気はします。「接続機器がHD60GD9ECだからじゃないの?」って疑問は当然あると思ったから何も接続せずボリューム上げたけどやっぱりノイズ乗ってるので、ここは惜しい。iHA-1 V2のアナログ入力とかじゃそういうことはないんだけど(当たり前か)。
AH-D7000を十分ドライブできてるし、出力も結構あるんじゃないでしょか。音場的にはアンプ側で作り出したり演出することはなくて、完全にヘッドホン側に依存するようです。だからiHA-1 V2みたいに『おぉ、立体感あるね』って音がするわけじゃないんだけど、収録されている音源なりに表現してくれてるみたいです。録音依存って感じでしょうか。音自体も立ち上がりカチッとして速くて味付け的な余韻は引っ張らない感じでぐっと制動してる…?というより、ほんと”入ってる信号のまま”鳴らしてますって感じです。低音が下品にドンつくこともなければ高域がシャリシャリいうこともなく、中域が引っ込んだり出すぎたりということもないですよ。デジタルらしい腰高な音…なんていわれたりしてることもあるようですが、そんなこと全然なくて低音しっかり出てるし高音寄りで軽いということもないです、あくまでソースデータ依存(これで低音足りないっていうなら普段どんだけ低音強調されたり味付けされた音に漬けられてるのかと…MDR-EX90のときにも同じことを思ったりしましたけど)。音楽的にはソース依存、接続されたヘッドホンなどの出力機器依存という印象ですよ。デジタル的にと表現するなら実にこの部分なんだけど、あくまでもクリアで正確に、というのをこの価格帯でやってるのは面白いんじゃないでしょか。うちに比較できるこれ以上のアンプがiHA-1 V2しかないからそれと比べるしかないんだけど、解像度もiHA-1 V2に引けはとらないと思います。部分的にはiHA-1 V2より先鋭かもしれないけど、部分的にはiHA-1 V2ではきついと思った音が自然に聴けたりもすることも。ただし音場表現や厚みではiHA-1 V2のがさらっと聴いただけでわかるほど圧倒的に上なんですが、これも何を持って上とするかを考えると難しいことに。人によってはアンプ側での味付けを良しとしない向きもあるだろうし、いや、オーディオ的にはそうじゃないんだよって見方も当然あるわけなので。
HD60GD9ECみたいな音を期待してただけに(あれの搭載アンプはiHA1-V2のDAC部の感想のときにちょっと書いてますが、空間表現だとかDAPなのにすごくいいと思ってるので)、KAF-A55もKENWOODのデジタルアンプということでそういう音を期待してたんだけど方向性はそれとは違ってあくまでも素直に味付けしないで出すって感じなので、これはもうデジタル入力の場合は高価なピュアオーディオとは別の意味でピュアに信号を再生・増幅しようとする機械で、アナログの場合は接続機器のキャラクターに依存する…んじゃないかなと思っています。アンプ自体は素直で面白いと思うので、アナログ入力時のノイズが実に惜しい…とはいえ、コンパクトでお手軽で入力端子いぱーいあってSDカードやUSBメモリにWMAとかMP3を入れてKAF-A55単体で鳴らすこともできるみたいだから、面白いから使いますよ?iHA-1 V2-1の出番が減りそうかも。”デジタルらしい清涼感のある音”なんて陳腐な言い回しはしません、もっと陳腐かもしれませんが、超生真面目な音ですよ。清涼感があるか暖かみがあるかはつながるヘッドホン次第です。オーディオ的性格付けされた面白みはおそらく期待しない方がいいと思いますが、PCやCDなどのデジタル音源をお好みのヘッドホンのキャラを活かして聴くとか、アンプ側ではくせをつけたくないっていうのなら、価格もお手頃だしもってこいのユニットだと思いますよ。デザインもPCのそばとかにちょこんと置いてそこそこカコイイので。ぶっちゃけこれの半額程度の下手なUSB音源買うくらいなら、がんばってこれにしておけばマルチユースで音もくせがなくてノイズもないからいいんじゃないかなって思います(もっとコンパクトにというならCARAT-PERIDOTって選択もあると思いますが、あれはPC専用だしもっと音に厚みがあってキャラ付けされた別の意味で面白い製品だけど軽く試聴しかしてないのでこれ以上は触れません)。KAF-A55でちょいと難点があるとすれば、アナログ外部入力がステレオミニジャックのみでRCAすらないことと、ヘッドホン出力がこれまたステレオミニジャックのみなのでAH-D7000とかK701といった標準プラグの機種は変換プラグをかまさなきゃダメなことかな。それとスピーカー出力がバネ式…これは良し悪しかも、バナナプラグいける形だとサイズアップしちゃうから、ということなのでしょうけど。
国産大手でこの価格帯でめちゃコンパクトなわりに豊富な入力端子としっかりしたつくりのデジタルアンプが、という面白い製品なので注目されてもよさそうなもんですが、残念ながらイベントでKENWOODの方も仰られていたように『どのカテゴリに置けばいいか扱いに悩むとお店に言われた製品』だとも思いました。でもCDをデジタル入力で、PCをUSBで接続して聞くという用途であれば、実にコンパクトで取り回しもいいし、扱いも手軽で縦置き横置きどちらもいけるし、それでいてクオリティはオーディオ的な個性を求めなければ半端じゃなくいいと思うので、選択肢の一つに考えてもらうと面白いユニットではないでしょうか?
セットのスピーカーはまだ全然聴いてません。これ、スピーカーを省いてKAF-A55単体でもっと安価でってラインナップも用意すれば、もっと手を出しやすくなると思うんだけど。KENWOODの方はニアフィールドリスニングとしての提案だからスピーカーも聴いて欲しいって仰られていたけれど、スピーカーは好きなものを使える仕様になっているからこそ、セットと単体売りと両方のラインナップがあってもいいんじゃないでしょうか。出力的にはそこそこのスピーカーもちゃんと鳴らせますよってことなので、JBLの4312MII欲しいなーなんて思ってたりしますが、スピーカーで再生すると怒られる近隣環境だからヘッドホンで聴いてるんですよね…できればスピーカーで思いっきり鳴らしたいんですけどね。
…QMADSやらなきゃいけない(を?)ので手短に行くつもりがえらい長くなってる…。
_| ̄|○
詳細にいろいろ聴いた感想はいずれちゃんと書いてみたいですね、まだ機能的にも使い込んでないし。SDダイレクトの再生とかも面白そうだし。
ノイズが気になるとはいえHD60GD9ECを接続したときのすっきりした気持ちよさがわりとくせになりそうでお気に入りになるかもしれませんよ?
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コメント
Prodino(CORE-A55)買ったんですか。
自分もImpress Wathceの記事を見てデザインとコンセプトが良いのでちょっと気になってました。
確かに自分も「本体だけという選択肢もあれば」と思いましたね。
けどスピーカ付でIZO製品より安くて、
十分にクリアな音が手に入るなら良い価格帯の製品だと思います。
何よりデザインが好みで良いです。
投稿: あぢゅ | 2008年11月24日 (月) 16時32分
あぢゅさん
先週のイベントで聴いてからずっと気になりっぱなしで…子供かよ!って感じです(涙)。
今日、友人もこれを聴いて「音もコンセプトもサイズもいいね!」ってことでした。
セットで3万前半、ユニット単体で2万円台なら十分欲しいと。
izoはもちろんオーディオとしてのよさがありアナログ入力もクオリティ高いわけですが価格がアレなので、CORE-A55もデジタルメインで使うなら安いくらいです。そこらへんはさすがデジタルの利点というか、コンパクトでクオリティ高めなものを安く作れる強みなのかな。基本はPCとつないでってことでいいと思うんですがSDHCで32GBまで使えたりもするので、アイディア次第で面白く楽しめると思います。デザインも縦置き・横置き自在でコンパクトだから使い勝手すごくいいですし、ヘッドホンに限らずイヤホン・スピーカーと出力を選ばないのも、出力側にアンプとしての個性を主張しないのもいいかも。相性の良し悪しで悩まず自由に使えるニュートラルさが魅力ですね。
質感もしっかりしていてデザインもいいので良い機械ですよ。さすがにm902と比べちゃうとアレですが、4万円しないでこの音と使い勝手が手に入るなら満足です。というか、このコンパクトさとマルチユースは現状ではオンリーワンですね。素敵マシンです。
投稿: 釘町阿梨 | 2008年11月25日 (火) 00時41分