”ハイコストパフォーマンス機”AH-D501・AH-D301
新・萌えるヘッドホン読本の影響じゃないよなぁ、いや、やっぱり否定できないわ。
というわけで、最近ちょぼちょぼと手元にヘッドホンが増えつつあります。
きっかけはというと、なにかおすすめはないかな?なんて聞かれたもんだから、とりあえずKH-K1000でも買っておけばそこそこ何でも楽しく聴けるんじゃ?と答えたら、そんな高いの買えるか!せいぜい1万円超えないくらいでなんかないの?なんて返されたもんで、そういや読本にもその手の機種はほとんどなかったな、それに自分もそこらへんの価格帯のことは知らないし、というより昔ハズレばっかり見てきたのでどちらかというと手を出したくない価格帯だったんだけど、せっかくだし調べてみるか…などと思ってしまったのがやらかした感じですよ?
魔が差したというかなんというか。
萌え読本の影響というより、こっちのがきっかけとしてはでかいかも。
で、いろいろネットや店頭で調べてみた結果、とりあえず時間もないしそんなに数調べきれないし、昔調べたときはそこらへんの価格帯で安心して買えるのはパイオニアくらいしかなかったよなぁなんて思いつつ眺めてみると、DENONがAH-D501なんて機種を出してるじゃないですか。ポータブル向けでAH-P372なんてのもあるのか、なるほど…で、気がついたら手元にありました(アホだw)。
その後、ちょっと違いが気になってAH-D301にも手を出してしまい、まったくもってなにやってんだか、って状態に。
これはうちのメインの組み合わせ、AH-D5000とiHA-1 V2ね。
これをもとに、AH-D501とAH-D301はどんなのかなーと聴いてみた。
並べてみるとこんな感じ。AH-D5000はともかくとして、ぱっと見での外観の違いは、AH-D501とAH-D301にはほとんどありません。
それぞれアップにすると…
まずAH-D5000、大型の木製ハウジングにフラットな質感の金属フレームが映えます。ケーブルは布巻きで太め、プラグ部分は金属製です。
AH-D501、実売5000円オーバー程度ながら合皮の縫製パッドだったりプラグ部が金属製だったりと上位機種譲りの作りでなかなかいいです。ヘッドバンドとかのプラ部分はとことん安っぽい感じですが、その分が全部装着感や音作りに回ってると思われます。
AH-D301、こちらは実売3000円台から。ぱっと見はAH-D501と差がないようですが、パッドが低価格機にありがちなビニール製だったりプラグ部がゴム製?だったりします。また、ユニットそのものの作りも外見からはわかりませんがAH-D501とは別物です。
AH-D501の音に関しては、ちょっと聴いただけでも「ぉ、DENONの音だ」とわかるほど方向性がAH-D5000と同じでぶれていないのが面白いです。具体的には空間表現がうまいというか広くて聴きやすい鳴りで、ユニット自体はわりと耳のそばにあるはずなのに、音はそこそこ離れて聴こえるため、耳の間近で鳴るというようなものではなく、広がりを感じさせる抜けのいい音です。音の位置も結構はっきりとした立体感があります。解像度はやっぱり値段なりだと思うんですが、それでも他に聴いてきた他社製品の同価格帯と比較すると飛びぬけていい音だと思いますよ?
高音は結構綺麗に伸びるし低音はDENONのヘッドホンらしく深く広がるんだけど、これが低音強いといわれる部分なんだと思います。実際には響きが深いだけで下品に強調されたものではないのだけど、これが低音強めだと感じる人もいますね。中域はそれに埋もれることなくしっかり出してくれてるので、バランスはかなりいい方だと思います。
ボーカルなどもこもらずきっちり鳴らしてくれますし。
ボリュームを上げても下品にならないので、音量を上げて聴きたいと思わせる音です。この価格帯で割れないのもすごいと思います。
実売5000円台としてはありえないと思いますよ?
装着感も側圧がかなり緩めで軽量なこともあって、長時間着けていても全然苦になりません。合皮の縫製パッドも肌触りが良くて、価格のわりに作りのよさを感じさせてくれます。
SU-DH1でのサラウンド再生も試してみましたが、もともと空間で聞かせる性格がさらに活かされていてるのか、それぞれの音がまさに広がって方々から聞こえる感覚を楽しめます。この組み合わせはすごくいいです、無線にこだわらないならSU-DH1とAH-D501ってコスト的にも音的にもかなりおいしいサラウンド環境だと思います。
続いてAH-D301ですが、基本的にはAH-D501に準じます。ただ、音もつくりもやはり差はあって、ユニットはD501とは違うものを載せているようで、D501よりも若干軽めで硬めの鳴りです。わずかに硬質なんだけど冷たいという印象がないのは、やっぱりそれでも響きそのものは深いからだと思いますよ?
高域の伸びなどはやっぱりD501に及ばない部分もあるんですが、これも実売が3000円台で買えてしまうことを考えると、ちょっとありえないだろって音は出してます。パッドの質感がやっぱり安っぽいかなって気はしますが、値段を考えたらこんなもんでしょ?ってところだし、この価格帯で買えるヘッドホンとしてはかなりおすすめだと思いますよ?
SU-DH1との組み合わせもやっぱり結構面白くて、サラウンド用途に安めのヘッドホンを一つ狙ってるっていうなら間違いなくおすすめできる一本です。
…と、持ち上げるだけだと、まあ信者だなぁということで終わりなので(いやもうDENON信者っていわれても否定はしませんが)、一応ウイークポイントと思われる点もあげておくと、両機ともに若干音量とりづらい面があります。鳴らしづらいとか癖があるわけじゃないんですが、どうも携帯プレーヤーとかだと一般的なイヤホンに比べて音量を上げてやる必要があります。というか、そうしないと真価が出ません。秋葉原のヨドバシなんかではかなり低音量で鳴ってるのを聴いて、これはもったいないなと思いました。あそこの吊るしっぱなしの試聴コーナーは音量バランスとかも機種ごとにむちゃくちゃで実にもったいないのが多いんだけど、あれじゃD501聴いても欲しいとは思わないよって感想ですよ?というかあの吊るされてるコーナーではどの機種もわりとそんな感じで一応どんなもんか確認するくらいで、あそこで真剣に購入検討するかっていわれると、ちょっと違うだろって気はします(高額機は特に)。もうちょっと機種ごとにちゃんと音量を設定してくれていればいいんですけどねー。
というわけで試聴はもちろんした方がいいんだけど、この価格帯ではトップでおすすめしたい機種で、AH-D501を聴いちゃうと他がどうも高く見えてくるという感じですよ?
AH-D301ももちろんいいので予算が3000円台ならこちらだけど、2000円の差額をがんばれるならもちろんAH-D501へ行けば後悔しないと思いますよ。
…で、AH-P372ですが、これも聴けば確かにDENONの音だなぁってわかるんだけど、なんていうか結構無理してがんばっちゃってるなぁって音ですね。AH-D501とかと比べちゃうから余計にそう思うのかもしれないけど…。
側圧きついので長時間使うのはちょっと厳しい感じだけど、折りたたみでポータブル用途と考えればかなりいい音出してます。これも3000円くらいで買えることを考えると、やっぱりがんばりすぎな音なんだけど、ちょっと苦しい感じもしなくもなく。ただ、ポータブル用途で折りたたみコンパクトなのを探してるならいいと思います。
そんなわけでDENON低価格機を聴いてみましたよ?
わたしの家での常用はAH-D5000なんだけど、手軽な持ち歩きようとしてAH-D501は重宝しそうな感じです。外出時にそれでもヘッドホンで楽しみたいとか、そういう用途でも軽量だし小型だから持ち歩きもおkだし、なによりケーブルがポータブル向けに1.3m仕様でプラグがステレオミニ(ここの写真は付属の変換プラグでステレオ標準プラグになってます)、屋内使用のために1.7mの延長ケーブルが付属するというのもなかなかポイント高いです。
萌え読本がほぼカバーしてなかった低価格機をいろいろ聴いてみたいと思ったけど、あっけなくゴールが見つかっちゃった感じですw
もっとも他にもまだ面白いのがあるんじゃない?ってことで興味のわいてきた価格帯なので、面白そうなのがあれば他のも聴いてみたいと思います。
…と思って手を出したRP-HT560は、かなりダメな感じでしたが。ロックやポップス向きって話でどんなもんかと思って一応試聴して買ったんですが、ぱっと聴きではインパクトあって音圧もあるし普通こっち選ぶんだろうなって気がしたので買ったんだけど、じっくり比べてみるとボーカルこもってるし音場は平面的で面白みもなくて、音も上げると割れてくるので、あー、これが値段なりってことね…と妙に納得してしまったり。
悪いものじゃないとは思うけど、AH-D501を聴いちゃうと、もうこういうのは使えんなーって感じですね。
やっぱりパイオニアと、それからビクターのこのへんの価格帯の機種は気になってるので、そのうち聴いてみたいですねー。
というわけで、最近ちょぼちょぼと手元にヘッドホンが増えつつあります。
きっかけはというと、なにかおすすめはないかな?なんて聞かれたもんだから、とりあえずKH-K1000でも買っておけばそこそこ何でも楽しく聴けるんじゃ?と答えたら、そんな高いの買えるか!せいぜい1万円超えないくらいでなんかないの?なんて返されたもんで、そういや読本にもその手の機種はほとんどなかったな、それに自分もそこらへんの価格帯のことは知らないし、というより昔ハズレばっかり見てきたのでどちらかというと手を出したくない価格帯だったんだけど、せっかくだし調べてみるか…などと思ってしまったのがやらかした感じですよ?
魔が差したというかなんというか。
萌え読本の影響というより、こっちのがきっかけとしてはでかいかも。
で、いろいろネットや店頭で調べてみた結果、とりあえず時間もないしそんなに数調べきれないし、昔調べたときはそこらへんの価格帯で安心して買えるのはパイオニアくらいしかなかったよなぁなんて思いつつ眺めてみると、DENONがAH-D501なんて機種を出してるじゃないですか。ポータブル向けでAH-P372なんてのもあるのか、なるほど…で、気がついたら手元にありました(アホだw)。
その後、ちょっと違いが気になってAH-D301にも手を出してしまい、まったくもってなにやってんだか、って状態に。
これはうちのメインの組み合わせ、AH-D5000とiHA-1 V2ね。
これをもとに、AH-D501とAH-D301はどんなのかなーと聴いてみた。
並べてみるとこんな感じ。AH-D5000はともかくとして、ぱっと見での外観の違いは、AH-D501とAH-D301にはほとんどありません。
それぞれアップにすると…
まずAH-D5000、大型の木製ハウジングにフラットな質感の金属フレームが映えます。ケーブルは布巻きで太め、プラグ部分は金属製です。
AH-D501、実売5000円オーバー程度ながら合皮の縫製パッドだったりプラグ部が金属製だったりと上位機種譲りの作りでなかなかいいです。ヘッドバンドとかのプラ部分はとことん安っぽい感じですが、その分が全部装着感や音作りに回ってると思われます。
AH-D301、こちらは実売3000円台から。ぱっと見はAH-D501と差がないようですが、パッドが低価格機にありがちなビニール製だったりプラグ部がゴム製?だったりします。また、ユニットそのものの作りも外見からはわかりませんがAH-D501とは別物です。
AH-D501の音に関しては、ちょっと聴いただけでも「ぉ、DENONの音だ」とわかるほど方向性がAH-D5000と同じでぶれていないのが面白いです。具体的には空間表現がうまいというか広くて聴きやすい鳴りで、ユニット自体はわりと耳のそばにあるはずなのに、音はそこそこ離れて聴こえるため、耳の間近で鳴るというようなものではなく、広がりを感じさせる抜けのいい音です。音の位置も結構はっきりとした立体感があります。解像度はやっぱり値段なりだと思うんですが、それでも他に聴いてきた他社製品の同価格帯と比較すると飛びぬけていい音だと思いますよ?
高音は結構綺麗に伸びるし低音はDENONのヘッドホンらしく深く広がるんだけど、これが低音強いといわれる部分なんだと思います。実際には響きが深いだけで下品に強調されたものではないのだけど、これが低音強めだと感じる人もいますね。中域はそれに埋もれることなくしっかり出してくれてるので、バランスはかなりいい方だと思います。
ボーカルなどもこもらずきっちり鳴らしてくれますし。
ボリュームを上げても下品にならないので、音量を上げて聴きたいと思わせる音です。この価格帯で割れないのもすごいと思います。
実売5000円台としてはありえないと思いますよ?
装着感も側圧がかなり緩めで軽量なこともあって、長時間着けていても全然苦になりません。合皮の縫製パッドも肌触りが良くて、価格のわりに作りのよさを感じさせてくれます。
SU-DH1でのサラウンド再生も試してみましたが、もともと空間で聞かせる性格がさらに活かされていてるのか、それぞれの音がまさに広がって方々から聞こえる感覚を楽しめます。この組み合わせはすごくいいです、無線にこだわらないならSU-DH1とAH-D501ってコスト的にも音的にもかなりおいしいサラウンド環境だと思います。
続いてAH-D301ですが、基本的にはAH-D501に準じます。ただ、音もつくりもやはり差はあって、ユニットはD501とは違うものを載せているようで、D501よりも若干軽めで硬めの鳴りです。わずかに硬質なんだけど冷たいという印象がないのは、やっぱりそれでも響きそのものは深いからだと思いますよ?
高域の伸びなどはやっぱりD501に及ばない部分もあるんですが、これも実売が3000円台で買えてしまうことを考えると、ちょっとありえないだろって音は出してます。パッドの質感がやっぱり安っぽいかなって気はしますが、値段を考えたらこんなもんでしょ?ってところだし、この価格帯で買えるヘッドホンとしてはかなりおすすめだと思いますよ?
SU-DH1との組み合わせもやっぱり結構面白くて、サラウンド用途に安めのヘッドホンを一つ狙ってるっていうなら間違いなくおすすめできる一本です。
…と、持ち上げるだけだと、まあ信者だなぁということで終わりなので(いやもうDENON信者っていわれても否定はしませんが)、一応ウイークポイントと思われる点もあげておくと、両機ともに若干音量とりづらい面があります。鳴らしづらいとか癖があるわけじゃないんですが、どうも携帯プレーヤーとかだと一般的なイヤホンに比べて音量を上げてやる必要があります。というか、そうしないと真価が出ません。秋葉原のヨドバシなんかではかなり低音量で鳴ってるのを聴いて、これはもったいないなと思いました。あそこの吊るしっぱなしの試聴コーナーは音量バランスとかも機種ごとにむちゃくちゃで実にもったいないのが多いんだけど、あれじゃD501聴いても欲しいとは思わないよって感想ですよ?というかあの吊るされてるコーナーではどの機種もわりとそんな感じで一応どんなもんか確認するくらいで、あそこで真剣に購入検討するかっていわれると、ちょっと違うだろって気はします(高額機は特に)。もうちょっと機種ごとにちゃんと音量を設定してくれていればいいんですけどねー。
というわけで試聴はもちろんした方がいいんだけど、この価格帯ではトップでおすすめしたい機種で、AH-D501を聴いちゃうと他がどうも高く見えてくるという感じですよ?
AH-D301ももちろんいいので予算が3000円台ならこちらだけど、2000円の差額をがんばれるならもちろんAH-D501へ行けば後悔しないと思いますよ。
…で、AH-P372ですが、これも聴けば確かにDENONの音だなぁってわかるんだけど、なんていうか結構無理してがんばっちゃってるなぁって音ですね。AH-D501とかと比べちゃうから余計にそう思うのかもしれないけど…。
側圧きついので長時間使うのはちょっと厳しい感じだけど、折りたたみでポータブル用途と考えればかなりいい音出してます。これも3000円くらいで買えることを考えると、やっぱりがんばりすぎな音なんだけど、ちょっと苦しい感じもしなくもなく。ただ、ポータブル用途で折りたたみコンパクトなのを探してるならいいと思います。
そんなわけでDENON低価格機を聴いてみましたよ?
わたしの家での常用はAH-D5000なんだけど、手軽な持ち歩きようとしてAH-D501は重宝しそうな感じです。外出時にそれでもヘッドホンで楽しみたいとか、そういう用途でも軽量だし小型だから持ち歩きもおkだし、なによりケーブルがポータブル向けに1.3m仕様でプラグがステレオミニ(ここの写真は付属の変換プラグでステレオ標準プラグになってます)、屋内使用のために1.7mの延長ケーブルが付属するというのもなかなかポイント高いです。
萌え読本がほぼカバーしてなかった低価格機をいろいろ聴いてみたいと思ったけど、あっけなくゴールが見つかっちゃった感じですw
もっとも他にもまだ面白いのがあるんじゃない?ってことで興味のわいてきた価格帯なので、面白そうなのがあれば他のも聴いてみたいと思います。
…と思って手を出したRP-HT560は、かなりダメな感じでしたが。ロックやポップス向きって話でどんなもんかと思って一応試聴して買ったんですが、ぱっと聴きではインパクトあって音圧もあるし普通こっち選ぶんだろうなって気がしたので買ったんだけど、じっくり比べてみるとボーカルこもってるし音場は平面的で面白みもなくて、音も上げると割れてくるので、あー、これが値段なりってことね…と妙に納得してしまったり。
悪いものじゃないとは思うけど、AH-D501を聴いちゃうと、もうこういうのは使えんなーって感じですね。
やっぱりパイオニアと、それからビクターのこのへんの価格帯の機種は気になってるので、そのうち聴いてみたいですねー。
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